*2016年11月14日:高井研一郎、逝去
*2016年11月15日:予防接種×4
*2016年11月16日:幻想美術選「牧歌」ジャン=ジャック・エンネル
*2016年11月17日:ぎっくりではないが [;_ _]
*2016年11月18日:東京での夜遊び考
*2016年11月19日:展覧会ハシゴ:渋谷/原宿/有楽町/六本木
*2016年11月20日:千葉市美術館/東京国立博物館
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*2016年11月14日:高井研一郎、逝去


 残業せずに、T整形外科とI医院をハシゴ。(いろいろあるのよ [;^J^]。個々の問題は軽微なんだけどさ。[;^J^])

 高井研一郎、逝去。享年79歳。(死因は現時点では未発表。)熱心に追跡していた漫画家ではなかったが、読んでイヤな気分になること、時間を損したと思わされることは、まず、なかった。合掌..

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*2016年11月15日:予防接種×4


 午前中、業務時間中に浜松赤十字病院まで車を走らせ、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病の予防接種..つまり、業務の一環というわけである。(いずれ必要になる可能性がありますのでね。いまのところ、予定はないけど。)来月に2回目か。面倒だが、仕方がない。

 ちなみに、私は、これらの予防接種をした記憶がない。(もしかしたら、破傷風や狂犬病の予防接種は、記憶にないほど幼い頃にしたことがあるかも知れないが..)「破傷風の予防接種は痛いぞ〜」、と、昔、誰かに脅された記憶があるのだが [;^J^]、全然痛くない。まったく、どうということもなかった。それより、今夜は酒を飲んではならないという厳命の方が、遙かに痛い..[/_;][/_;][/_;][;^.^]

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*2016年11月16日:幻想美術選「牧歌」ジャン=ジャック・エンネル


 「幻想美術選」も、第38回。以前も書いたが、大体、40年から、四捨五入すると50年来のつき合いになる作品が、大半である..が、なかには、比較的最近、見知った絵もある。今夜ご紹介する逸品も、20年ほど前に、初めて画集で観た絵である。当時、画家の名前も知らなかった。

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「牧歌」(ジャン=ジャック・エンネル、1879年頃)

 ジャン=ジャック・エンネルは、フランスの画家(1829年〜1905年)。神話を装った夢幻的な雰囲気の中、暗い背景の中に浮かび上がる、にじんだような輪郭線(スフマートという)の白い裸婦、という様式を確立した..倉田、どストライクの作風ではないか。[*^,^*][*^,^*][*^,^*]

 西洋美術の歴史を振り返ると、裸婦を描く「口実」として、聖書や神話が「利用」されてきた。それらの物語性や口実を離れ、単純に、裸婦だけを描く(楽しむ)ようになるという歴史的な流れの中で、エンネルは、その端境(はざかい)にいるように見える。後年のヴァロットン(1865年〜1925年)の裸婦(画像検索結果)になると、完全に物語性を失い、現代のヌードグラビアと本質的に変わらなくなるのであるが、エンネルの一部の作品は、まだ、神話的な場面設定を漠然と暗示している。(あくまでも、私の管見の及ぶ範囲での感想である。)しかしながら、既に、ヴァロットン的な、「単なる」ヌードグラビア的な作品も、たくさん描いているようである。ちなみに、ヴァロットンは、対象に肉迫するあまり、敢えて醜い肉体・醜い裸婦を描くことも厭わなかったが、エンネルの裸婦は、ただひたすら美しい..私がどちらを好むかは、言うまでもあるまい。[^J^](超愚問である。[^.^])

 例えば、この「牧歌」。ここがどこだか、モデルが誰だかわからないほどまでに、ディテールが省かれ、曖昧に描かれた画面の中に、私には、少なくともふたつの伝統的なモチーフが見える。ひとつは、左の裸婦が想起させる、ジョルジョーネ(ティツィアーノ説もあり)の「田園の奏楽」画像検索結果)であり、もうひとつは、右の裸婦がもたれている石碑(?)が想起させる、プッサンの「アルカディアの牧人たち」画像検索結果)である。ジョルジョーネ(またはティツィアーノ)作品もプッサン作品も、多くのフォロワーを生み(発想の源泉となり)、また、さまざまに読みとられてきた。一般には、「田園の奏楽」は「詩」の寓意、「アルカディアの牧人たち」は石碑に刻まれている「我もまたアルカディアにあり」(アルカディア(=桃源郷)に住んでいた私もまた、墓に入った)から「楽園にも死は存在する」「メメント・モリ(死を記憶せよ)」の暗示、と、捉える解釈が主流かと思うが、ほかにも(特に後者には)解釈の余地はあるだろう。

 しかるにエンネルは、この、美術史上極めて有名なモチーフを、ただ漠然と暗示するのみ。形態を借りたのみ。「魅惑的な白い裸婦たちの夢」の情景(それは、目覚めたら速やかに消え去ってしまうのだ..)のひとつの「素材」として利用したのみである。(あるいは、これらの絵画作品を観たものが観た夢なのだろうか..)

 もうひとつ、私が面白いと思っているのは、左の裸婦と右の裸婦の「形態」の違いである。左の裸婦は、(大雑把に言えば)腰が90度、膝が45度曲がっており、右腕も45度持ち上げているので、上腕とふくらはぎが平行しており、笛もまた(多少、上向いてはいるが)ほぼ平行している..つまり、極めて「幾何学的に安定している」のである。いっそ、「ユークリッド的」とすら、呼びたいほどだ。それに対して右の裸婦の、足の奇妙な組み方! 私には、「メビウスの環」を象徴しているように見えるのだ。つまり(雑な表現だが)「非ユークリッド的」なのである。この両者の対照もまた、なんらかのオブセッションが、夢の中に介入してきた結果であろうか..(数学者の、あるいは、幾何学の課題に悩まされている学生の夢? [;^.^])

 ものの本を読むと、エンネルの作風には、アカデミズムと、当時勃興しつつあった象徴主義の融合が見られるなどと書かれているが、そういう面倒なことは考えなくてもよろしい [^J^]。いつまでも観ていられる(観ていたい)、蠱惑的な夢..(廃人になる前に帰ってこようね..(← 私がもちろん、一番危ない。[;^.^]))

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*2016年11月17日:ぎっくりではないが [;_ _]


 昨日、業務中に、ちと無理をしましてな [;_ _]。持ち上げるべきではない重さのものを、そういう姿勢で持ち上げることを試みるべきではない姿勢で持ち上げようとしましてな。[;_ _]

 ま、ギクッとか、ピキッとかは来なかったのだが、それなりの存在感が腰に残り..[;_ _]、一晩おとなしくしていれば治るかと思ったら、そういうものでもなく..[;_ _] これから寒くなる季節。余計な爆弾を抱えるのは嫌である。牛刀かとは思ったが、残業せずに、T整形外科に直行。(現在、お世話になっている右肩の件が、まだ片づいていないというのに、新ネタを持ち込むハメになってしまった。[;_ _])

 レントゲンも撮った。結果、骨や筋肉には異状はない。耐え難い痛みというわけでもないのだから、痛み止めの服用はしない。湿布で対応しつつ、様子を見ましょうとのこと。専門家の所見を聞けたので、気が楽になった。当面は、腰痛体操をしながら、大人しくしていよう。(会社で力仕事をしない絶好の口実が出来たのが、収穫である。)

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*2016年11月18日:東京での夜遊び考


 今週末から年末にかけて、何度か都内で泊まることになりそうなのだが、そういう時の定番である「都内の友人たちに声をかけて深夜まで飲んで、どこぞに宿泊」、というのが、特に今週末は(心理的・タイミング的に)やりにくい。できるだけ遅くまで開いている美術館(展覧会)をセレクトしても、大体、20時頃には体が空く。さぁ、それからどうする。どう時間をつぶす..

 ひとりで飲み食い、は、芸がない。美術館は先述のとおり、使えない。では音楽。クラシックのコンサートは、もう終わっている。どこぞのクラブかライブハウス..今から探している時間はないし、探したところで気に入った(気に入りそうな)ライブが見つかる保証はない。じゃあ、本。古本屋もまた、閉まるのが早いしなぁ..ちょっと待て。

 「本」は、「古本」だけではない。新刊書店だって、あるではないか。「東京都内で深夜まで開いている、アート系に強い書店」を検索..いくらでもあるではないか! ..こういう時である。「東京(=大都会(=メトロポリス))は、いいな〜!」、と、心の底から思うのは。[;_ _][;^J^]

 それにしても、「深夜の書店めぐりが「夜遊び」なのか!?」、という声が聞こえてきそうだが..[;^J^] そうだよ。悪いか。[;^.^]

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*2016年11月19日:展覧会ハシゴ:渋谷/原宿/有楽町/六本木


 渋谷 → 原宿 → 有楽町 → 六本木、と並べると、いかにも、東京のオシャレでハイセンスな街で遊び慣れているかのごとくであるが、実態は、読者の皆さん、よっくご存じのとおりである。[;^.^]

 今日は、幸先は悪かった。[;_ _](← 書いていて思ったのだが、この言い回し、日本語としては正しいのだが、捻れてないか? [;^J^])なんと珍しいことに、寝坊したのである。多分、10年に一度の椿事である。

 5:00に起きて6:05に自宅を発って、7:00の高速バスに乗るつもりだったのだが、起きたら6:30 [;_ _]。ここまで完全に間に合わないと、逆にすぐに諦めがつく [;_ _][;^J^]。上京手段を新幹線に切り替えるが、バスの方は払い戻しも間に合わないので、ざっと7500円の損害であるのだが..しかし、これは、「よいこと」であったのだ(← さぁ、いつもの「よかった探し」が始まりました [;^.^])。なによりも、今日は仕事で上京するのではない。ただの遊び。それも、誰と待ち合わせているわけでもないので、どんな時刻に上京しても、なんなら取りやめてしまっても構わないぐらいなのである。(予定していた展覧会観覧が先送りになるか、最悪、会期が終わって観られなくなるだけのことで。)

 そもそも寝坊した理由は、就寝時刻が遅すぎたからである。確か、2:30ぐらいであったか..「2時間半で起きられると考える方が頭がおかしい、お前が悪い!」、はい、その通りです [;_ _][;^J^]。これまでは、どんなに睡眠時間が短くても起きられていたので油断していた(甘くみていた)のだが..さすがに、夕べは(というか、ここ最近)、心身ともに疲労困憊、昨夜もなかなか寝付けず、2:00過ぎまで寝酒をがぶ飲みしていたのだから、どう考えても、確かに、起きられる方がおかしい。[;^J^]

 繰り返すが、今日の上京要件が、仕事でなくて良かった。これからは、仕事で早起きをしなければならないとき、前日には決して、夜更かしをすることはないだろう。今までも、仕事を「寝坊」でしくじったことは一度もないが、サラリーマン人生が終わるまで、この記録は続くだろう。たったの7500円で、この保証が得られたのだから、あまりにも安い。なんと「よかった」ことだろう。今日は実は、「幸先が良かった」のである。(..強がりは、ここまでとします。[;_ _][;^.^])

 さて、結局、7:55に発つ。雨。浜松発9:11のひかりで、10:55に渋谷着。徒歩で、11:10、松濤美術館。「月―夜を彩る清けき光」(〜11月20日(日)まで)である。(終了間際。あなたがこれを読む頃には、終わっています。[_ _])

 「武蔵野図屏風」画像検索結果)、月岡芳年の「月百姿 貼込帖」画像検索結果)。岳翁蔵丘の「山水図」は、画像検索結果が絞り込めていないなぁ..ほか、白峨の「月に芦雁」は「焼き絵」という手法が面白く、鈴木其一の「草花図」も小画面ながら実にハイセンスなのだが、いずれも画像検索できず。

 12:00に発ち、12:10、Bunkamura前のラーメン屋(「横浜家系ラーメン道玄屋」)でつけ麺。Bunkamura のアート系書店に寄ってから、メトロで原宿(明治神宮前駅)へ。13:20、太田記念美術館。「生誕150年記念 水野年方〜芳年の後継者」(〜12月11日(日)まで)である。

 画像検索できないものが多かったのだが、「三十六佳撰 辻君 応仁頃婦人」画像検索結果)、「三十六佳撰 観瀑 貞亭頃婦人」画像検索結果)、「於威海衛附近我海陸戦隊決死七勇士先鋒上陸之図」画像検索結果)、「三井好 都のにしき 朝の雪」画像検索結果)など。新時代(明治)の魅力は伝わっただろうか。

 14:25に発つ。予定よりも前倒しで動いている。(高速バスに乗り遅れて新幹線で上京したため、渋谷到着が、推定30分ほど前倒しになったことも、利いている。)そこで、明日の予定を今日に繰り込むことにした。秋葉原へ。買い物はヨドバシで全部済ませる。USB HDD(2T)を2台と、デジカメの予備バッテリー。前者は「Made in Japan」と明記されているかどうかにこだわったが、実際問題、アセンブリは国内だとしても、HDD 自体が日本製だという保証はないから、無意味だと言えば言える。それに、海外製を避けているようでは、仕事柄問題なのだが、これはあくまでもプライベートな買い物におけるプライベートなこだわりということで、ご勘弁いただきたく。[_ _]

 まだ時間が余っている。そこで、予定には入れていなかったが、有楽町へ。15:55、スパンアートギャラリー。「少女の箱庭」(〜11月22日(火)まで)である。つまり、あなたがこれを読む頃には、終わっている。[_ _]

 イヂチアキコ、西塚em、松浦シオリの、3人展であるが、松浦シオリの清楚な美少女画に、やはり一番、感じ入った。(いつまで掲載されているかはわからないが、前記のこの展覧会のページの、展示風景のパノラマ写真、および個々の作品の写真は、非常に充実しているので、参考にして欲しい。)なかでも気になったのが、前記ページでも確認できる、松浦シオリの「留める」「木曜日の少女」である。特に後者、タイトルは「木曜の男」を想起させるし、7人いるしで、どの少女が「木曜日」なのだろうかと..(チェスタトンの読み過ぎ。[;^.^])

 16:15に発ち、16:50、森アーツセンターギャラリー。「マリー・アントワネット展」(〜2月26日(日)まで)である。

 内容的には、世界史の勉強(というか復習)なのだが、美術作品(というかビジュアル)で辿るので、非常にわかりやすい。構成もよい。検索できた画像の中では、展覧会のメインビジュアルとなっている、エリザベト=ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブランの「ゴール・ドレスを着たマリー・アントワネット」画像検索結果)。また、彼女の私的な離宮(トリアノン)が、特に気になったのだが、それを描いた、クロード・ルイ・シャトレの「トリアノンの岩場とベルヴェデーレ亭」、同じく「ライトアップされたトリアノンの岩場とベルヴェデーレ亭」、ピエール=ジョゼフ・ヴァラールの「プチ・トリアノンの王妃の村里」などが、画像検索できない。仕方がないので、現場を撮った現代の写真で代用する。(→「プチ・トリアノン」)なにより「ヤバイ」のは、敷地の中に人工的な「村里」を作っていることで、まぁ気持ちはわかるが、こんなところで気晴らししていたら、そりゃ、民心は離れるわなぁ..(城昌幸の珠玉の(奇跡の)傑作短編、「ママゴト」を想起させるところがある..今、読書DBで数えてみたら、これを収録しているアンソロジー(等)が、自宅(廃墟城)に、少なくとも4冊はある。[;^J^])

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 せっかくだから、森タワー52Fからの夜景。(実物は、もっと美しいというか、もっと輝いているのだ。現実に見えている光景にかなり近いが、まだまだ不満。どうやって、この光を捉えればいいのだろう..)



 19:30に発ち、20:00に、青山ブックセンター六本木店に..本店と間違えてた [;^J^]。でも、今さらそちらに回る元気もないので、ここで何冊か見繕う。(アート系は、少ない方ではない、という程度。)結局、書店内を(あるいは別の書店へ)深夜まで歩き続ける体力などなく、21:10に、今夜の宿がある新宿歌舞伎町へ。

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 食事場所だが、以前、Y君、Yさんに連れていってもらった店を、ひとりで探し出せるわけもなく、客引きも多いので [;^J^]、早々に飲食店に避難。「鳥貴族」などは40分待ちなので諦め、「かっぱ」という店へ。21:45から23:30まで飲み食いして2400円なのだから、廉い店だと思うよ。(お約束の写真で、すみませんね。[;^J^] →)



 23:35に、定宿としているカプセルホテル「はたごや」へ。

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*2016年11月20日:千葉市美術館/東京国立博物館


 7:30過ぎにチェックアウト。10:00、千葉市美術館。「文人として生きる−浦上玉堂と春琴・秋琴 父子の芸術」(前期:〜12月4日(日)まで)である。

 作家・作品以前に、「文人として生きる」というキャッチコピーに、やられましてね [;^J^]。「文人」というのは(語弊を恐れずに言えば)「知性派オタク」の理想の生き方なのである。特に、父・浦上玉堂は、(今の我々には伺い知れぬ辛酸も舐めたのかも知れないが)、夢のような生涯を送ったとしか、思えない。

 浦上玉堂の「寒林間處図」画像検索結果)、画像検索できなかったが、「山翁嘯咏図」「夏山雨意図」など。浦上春琴の「春秋山水図屏風」画像検索結果)、「名華鳥蟲図」画像検索結果)、画像検索できなかったが、「凍雲欲雪図(竹下為書)」「枯木竹石図」「極楽鳥図」など。浦上秋琴の「秋景山水図」画像検索結果)、「山水図(散歩多勝遊)」画像検索結果)など。

 11:45に退出。この美術館に来るときはいつも利用している11Fのレストランでカレーを食べてから、上野へ。13:40、東京国立博物館。「禅―心をかたちに―」(後期:〜11月27日(日)まで)である。

 これはもう、なんというか..[;^J^] 前期は見逃しているのだが、後期だけでも、笑っちゃうほどの名品揃いである。いちいち紹介していたらきりがないので、さわりだけにしておかざるを得ない。

 白隠慧鶴の「達磨像」画像検索結果)、雪舟等楊の「慧可断臂図」画像検索結果)は、誰もが知っているであろう。京都・東福寺の「無準師範像」画像検索結果)は、表情のリアリティが半端ない。驚いた。喜多道矩の「隠元騎獅像」画像検索結果)も、面白い。

 神奈川・建長寺の「蘭渓道隆坐像」画像検索結果)も、とにかく顔がすごい。特に眼光の鋭さに誰もが驚くと思うが、実は(言わば)「カラコン」が入っているのである [;^J^]。吉山明兆の「達磨・蝦蟇・鉄拐図」画像検索結果)は、三幅対なのだが、検索画像ではわかりにくいかなぁ。建窯の「油滴天目」画像検索結果)も、美しい。大巧如拙の「瓢鮎図」画像検索結果)は、あまりにも有名な作品。教科書に載っているんじゃないかなぁ。雪村周継の「呂洞賓図」画像検索結果)も、漫画っぽいが、素晴らしいスピード感。

 以下、ライバル対決。狩野派からは、狩野元信の「大仙院方丈障壁画のうち 四季花鳥図」画像検索結果)、狩野山楽の「龍虎図屏風」画像検索結果)。後者の振り返る虎の迫力! 対するは、長谷川等伯の「天授庵方丈障壁画のうち 祖師図」画像検索結果)、同じく「竹林猿猴図屏風」画像検索結果)。

 特別出品された、伊藤若冲の「鷲図」画像検索結果)、同じく「旭日雄鶏図」画像検索結果)は、もはや皆さん、画集などでお馴染みではないかしら。

 16:00に発つ。知り合いが昨日と今日、銀座の貸しギャラリー(?)で展示会を開いていることに(昨日、有楽町から離れて六本木に向かう途中に [;^J^])気が付いていたので、顔を出すことにした。16:30過ぎに「銀座レトロギャラリー MUSEE」へ。(← このリンク先、音楽が鳴りますので、勤務中の皆さん、ご注意ください。[;^J^])旧知のHさんの作品は陶器なのだが、今回は金属光沢の作品で揃えていて、面白い。少しお話して、17:00に発つ。

 東京駅まで徒歩。17:26のこだまに楽勝で間に合い、19:22、浜松。エキマチの八丁蔵で晩飯代わりに一杯やって、タクシーで帰宅したのが、20:45。

 もう、へっとへとであるが [;_ _]、こればっかりは、楽しさと正比例しているので、仕方がないね。[;_ _][;^J^]

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Nov 24 2016
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