2016年10月10日:パクス・トクガワーナ/HDR合成の威力/四季のコンサート 2016年10月11日:幻想美術選「諸国瀧廻り 木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」葛飾北斎 2016年10月12日:iCloud むかつく..[;_ _]凸 2016年10月13日:「死の鳥」 2016年10月14日:「幻想古書店で珈琲を」 2016年10月15日:鈴木其一展 2016年10月16日:クラーナハ展/速水御舟展/ペール北山の夢展目次へ戻る 先週へ 次週へ
7:10に出る。雲は多いが晴天。暑くなるかな。
浜松駅から7:58のJRで東上。静岡駅をちょいと過ぎて、9:20、草薙着。9:27のバスにギリギリ乗り遅れ、次の9:47のバスで、結果的には、開館時刻の10:00、ほぼジャストに静岡県立美術館着。「徳川の平和(パクス・トクガワーナ)250年の美と叡智」(前期:9月17日(土)〜10月10日(月・祝)まで、後期:10月12日(水)〜11月3日(木・祝)まで)である。つまり、今日が前期最終日。
久隅守景の「鷹狩図屏風」(画像検索結果)と「四季耕作図屏風」(画像検索結果)は、多分、別の展覧会で観ているな。伊藤若冲の「樹花鳥獣図屏風」(画像検索結果)と「白象群獣図」(画像検索結果)は、毎度お馴染み。この美術館でも東京等の展覧会でも、何度も観ています。
ほか、狩野永岳の「四季耕作図屏風」(画像検索結果)、徳川慶喜の「風景」(画像検索結果)など。後期展示も楽しみだ。(なんといっても、「パクス・トクガワーナ」というコンセプトが、洒落ているではないか。)
11:10に退出して、美術館内のレストランでカレー。帰りのバス停の周囲の緑が濃かったので、ちょいとD750で撮影実験。(とある機能の効果を確認するのが目的であり、「いい写真」を撮ることは眼中になかったので、構図とかデタラメです..と、まずは防衛線を張っといて、と..[;_ _][;^.^])
雲に露出を合わせてみたら、空の迫力は文句なしだが、森が黒つぶれ。
木立(というか植え込み)に露出を合わせてみたら、空が見事に白飛び。はっきりいって、「無い方がマシ」状態。
そこで、HDR合成。なんと、見事に、雲も木立も植え込みも写っている! これ、凄い..特殊効果どころか、これこそ「人間の目に見えている光景」である。HDR合成、必須機能ではなかろうか。これは、使いこなさないと..
..というのは、難しいのだ。拡大していただくとおわかりになると思うが、「手ブレ」しているのである。(自動的に(露出を変えて)連写して合成しているんだからね。)「出来れば三脚を」という意味が、わかった。無論、三脚無しでのHDR合成撮影の練習をするのである。[;^.^]
バスで静岡駅に戻り、駅前の葵タワー内の戸田書店へ。「静岡市美術館」の下のフロアだからということもあろうが、浜松市内の書店とは比較にならないほど、美術書が充実しているのである。
在来線で浜松に戻ったのは、15:15ぐらいだったかな? 18:00開場のコンサートが駅前であるので、微妙に時間を持て余し [;^J^]、屋外の石のベンチで、D750の取扱説明書を読み込む。[;^.^]
アクトシティの中ホールで、四季のコンサートである。18:00開場、18:45開演で、小菅優のピアノリサイタル。オール・ベートーヴェン・プログラムで、ピアノ・ソナタを5曲。「第1番」、「第24番「テレーゼ」」、「第17番「テンペスト」」、「第21番「ワルトシュタイン」」、「第32番」である。(21:00終演、アンコール無し。)
う〜ん..失礼ながら、いまいち..メカニックに不満。粒立ちが必ずしも揃わないのである..が、楽器のせいか、席のせいか、それともホールのせいなのか、ピアノの音自体、いまひとつ解像度よく聴こえなかったので、そこにフォーカスしても仕方がない、と、考えを改め、音楽の全体の構想を聴く方向に切り替えた。(それに、「粒の揃わなさ」は、たとえばモーツァルトなら深傷(ふかで)だが、ベートーヴェンだと、そうでもないということは、ある。)
大づかみに捉えられた音楽は、悪くなかったと思う。「豪快」というほどではなかったが..なんとなく、「ドラクロワみたいな筆致だな」、という感想を抱いた。まずまずの感銘度。
タクシーで、21:20に帰宅。
目次へ戻る「幻想美術選」では、しばらく日本美術を取りあげていなかったので、今回(第33回)から4回ほどお付き合い下さい。
まず、日本人画家としては、おそらく世界で一番有名な、葛飾北斎。その北斎の作品中でも、かなりメジャーなシリーズの中のメジャーな作品であり、少なくとも浮世絵ファンであれば、大抵の人は知っていると思うのだが、これを「幻想美術」という視点で捉えた論考を見たことがないし、「幻想美術集」という画集に収録されているのを見たこともない。ここに、「幻想美術選」の(倉田わたるの)オリジナリティが [^.^](← それはいいから。[;^J^])
「諸国瀧廻り」とは、有名な「富嶽三十六景」に続いて出版された全八図のシリーズであり、有名な瀧の名所絵というよりは、それぞれに異なる水流の描写(のバリエーション)に力点をおいた作品群である。どの作品も素晴らしいのだが、特にこの「木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」こそは、倉田が愛惜してやまない逸品。この特異で奇怪な図像は、一目見たら忘れられないものである。
この瀧の図の、上部の円形はなんだと思う? これは、瀧の落ち口を真上から描いたものである。ここだけ、視点が違うのだ。「キュビズムにはるかに先行する!」とか「セザンヌはもしかしたらこの作品を観ているかも?」とか、そういう「邪念」は、いっさい無用。おそらく北斎には、実験作を描いているという意識などなかった。彼が描いたのは、純粋に風景画(の中の、瀧の水流)。多分、解りやすく表現しただけなのだ。(のんびり、茶立てなどしているし。[;^J^])
この作品のどこが「幻想美術」か。それは「形態の面白さ(幻想性)」にあり、それ以外には、いっさい、ない。(言いきった! [;^.^])北斎も、幻想美術だとは考えていなかったことは、確実である。ただ、この異様な瀧の姿..どう見ても、生き物である。ウェルズ系の火星人か、泉鏡花的な山中の水の精か、あるいは異次元から闖入してきた幻影の巨人か..
いままで、さんざん北斎の「本物」を展覧会で観てきたくせに、北斎展があると、ついまたふらふらと(しばしば高い交通費をかけて)観に行ってしまうのは、この作品がきているかも、と、思うからである。(まぁ、きょうびは、あらかじめ展覧会のサイトに展示作品リストが掲載されていることも多く、時には無駄足を防げることもあって、助かるが。)なにしろ、(木版)浮世絵は「版画」であり、一枚一枚、すべて(色彩などの)コンディションが異なる。また、新しいバージョンの「木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」を観られるかも知れないのだ..浮世絵鑑賞とは、なんとも贅沢な道楽ではないか。
目次へ戻るこんなメールを受け取った人は、大勢いるであろう。
iCloudストレージの保存容量がもう少しで上限に達します。残り容量は494.79MBです(合計容量:5GB)。
50GB へ月額¥130.00でアップグレード
iCloudストレージを利用することで、iCloudフォトライブラリおよびiPhone、iPad、iPod touch上の重要なデータを安全かついつでも利用可能な方法で保存でき、たとえデバイスを紛失してもデータは失われません。iCloud DriveおよびKeynote、Pages、NumbersなどのAppもiCloudストレージを使用しており、ファイルをどこからでも最新の状態で利用することができます。
iCloudを引き続き利用し、写真、書類、連絡先などの情報をバックアップするには、iCloudストレージプランのアップグレードまたはストレージ使用量の削減が必要です。(後略)
そもそも私には、iCloud を利用しているという意識など、なかった。(多分、デフォルトで「オン」になっていたんだろう。)その意味では、もともと使うつもりもない(ただで勝手に付けて寄越した、5Gバイトばかりの)ストレージが溢れようがどうしようが構わないようなものなのであるのだが、このメール(一部の抜粋である)は、読みようによっては、「iPhone の中の写真やビデオが iCloud にバックアップされて(共有されて?)いて、iCloud 側を下手に消すと、iPhone の中の写真やビデオも消えちゃうよ」、と、読めないこともないのである。これは恐ろしい。月額130円払って、アップグレードしなくては..
..と、慌てる人は少なくないはず。情報操作による「脅し」である。また、「ストレージ使用量の削減が必要です」と書いてはいるのだが、その方法が、実に探しにくい。普通は(クラウドであろうがあるまいが)どんなストレージサービスでも、使用量の確認方法、不要なファイルの削除方法は、一番わかりやすい場所に書いてあるものである。ユーザーが安全な状態で、そのサービスを安心して使い続けるために。
しかるに、この会社(アップル)は、ユーザーの安寧よりも、有料のサービスに誘導することを、優先しているのである。こんなところに、会社の「品格」が顕れてしまうのだ。(いや、A社(いまさら [;^J^])がそういう(その程度の)会社だということは、昔から、世界中の誰もが知っていましたが。)
目次へ戻る「死の鳥」(Harlan Ellison、伊藤典夫訳、ハヤカワ文庫)を、一読した。日本オリジナル短編集である。多くは既読。中にはいささか古色蒼然としている作品もあるし、「SFか?」と疑われても仕方がない作品も含まれているので、万人にはお薦めしにくいが、しかしやはり、「死の鳥」と「おれには口がない、それでもおれは叫ぶ」のためだけにでも、買うべき1冊だと思う。
とにかく、「死の鳥」の抜群の格好良さ! 初めて読んだのは半世紀近くも昔のことだが、それでも、「これはテストだ。そのつもりで。」という冒頭行から、「マーク・トウェインに捧げる。」という最終行まで、鮮明に記憶していた。その叙述スタイルも含めて、SF史上、もっともクールな作品のひとつであろう。(逆に、SF作家の卵たちに、「こういう風に書けば、カッコイイんじゃないか!」、と、誤解させ、スタイルだけを真似した安易なエピゴーネンを大量に生み出した、という、負の側面もあるのだが..(← やけにリアルだな。[;^J^](← まさかお前も書いたんじゃあるまいな。[;^J^](← いや、まさかそんな..[;^.^]((カッコの数は合うかしら? [;^J^]))))))「おれには口がない、それでもおれは叫ぶ」の、神話的な地獄絵図も。逆に、「「悔い改めよ、ハーレクィン!」とチクタクマンはいった」、は、有名な作品だが、昔からいまいち私と相性が悪い..[;^J^] ほか、「ランゲルハンス島沖を漂流中」、「プリティ・マギー・マネーアイズ」、「世界の縁にたつ都市をさまよう者」、「鞭打たれた犬たちのうめき」、「ジェフティは五つ」など。
目次へ戻る「幻想古書店で珈琲を」(蒼月海里、ハルキ文庫)、読了。書き下ろし連作短編集で、シリーズの第一作らしい。
神保町が舞台の、気楽に読める緩いファンタジー。知っている店(書店だけでなく喫茶店とかも)が、ばんばん出てくるし、舞台となる「幻想古書店(「止まり木」)」の(架空の)「所在」も、大体見当がつく。半分はその面白さであることは、否めない。(ご当地ファンタジー、というわけです。[;^J^])
この先、どういう展開になるのかはわからないが、現段階では、まだまだ薄口。しかしそれが、ページ数の少なさ(すぐに読み切れる薄さ)も含めて、この作品の持ち味だという気もする。この先、妙にシリアスになったり分厚くなったり、強力な敵キャラを出したりしないで欲しい [;^J^]。まぁ、いつまでつき合うかわからんけど。
目次へ戻る6:05に発ち、浜松駅前バスロータリーから、渋谷新宿ライナー浜松2号。定刻どおりならば、10:54に渋谷着だが、首都高が少々混んでいるということで、10:55に、臨時停車した用賀で降りる。(最近、このパターンが続いてるな。[;^J^])田園都市線で、11:20、渋谷。
昼食を食べてから、12:00にまんだらけ。12:10、ヤフOFF! ..例によって、この二段構えの布陣で、持参した不要本は全て捌けた。ヤフOFF!を12:30に発ち、12:55に国会図書館に着き、ひと調べ。(とある本のページ数の確認をしにきただけ。[;^.^])13:30に発つ。
14:10、六本木のサントリー美術館。「鈴木其一 江戸琳派の旗手」(後期:〜10月30日(日)まで)である。(前期は、9月10日に観ている。)
「槇に秋草図屏風」(画像検索結果)。そしてやはり後期の目玉は、「夏秋渓流図屏風」(画像検索結果)であろう。実のところ、「根津美術館」の所蔵品なので、同美術館や、あるいはほかの展覧会でも、何度か観ているのであるが..未見の人は必見だよ! 画集や図録でもいいけど、実物を前にしたら息を呑むよ! この色彩! 不気味な形態!「幻想美術選」に収録したいぐらいのものである!
しかし、この大傑作すらも抑えて、一番面白かったのは、「風神雷神図襖」(画像検索結果)である! いわば琳派のシグネチャーとも言うべき画題であり、俵屋宗達バージョン、尾形光琳バージョン、酒井抱一バージョン、と、これまで堪能してきたのだが、鈴木其一バージョンを観るのは、実は今回が初めて。驚いた..この手があったのか..風神・雷神を含めて全体はむしろ淡彩に抑え、墨絵による背景の雲を主役とした。その雲の、驚異的な力感と生命力! やり直しがきかない、一発勝負の墨の滲みを巧みに駆使して、風神の乗る雲は、まさに下から強風で吹き上げられているかのごとく、そして、雷神の乗る雲は、ジグザグと、電撃だっちゃっ! [;^.^] いや、まさに、稲光の形態そのもののような、あるいは、雷光が不吉に輝く一瞬前のような..
前期展示を観た段階では、分厚い図録は買わずに見送っていたのだが、後期展示を観て、やはりこれは廃墟城に備え付けておかねば..と、考えを改め、購入した。重い..[;^.^]
15:40に退出し、17:40、横浜・鶴ヶ峰の実家着。
目次へ戻る実家前のバス停から7:31のバスで発ち、8:45(開館45分前)に、国立西洋美術館。「クラーナハ展―500年後の誘惑」(10月15日(土)〜1月15日(日)まで)である。
クラーナハ父子の作品以外にも、周辺というか、彼らにつながる作品も展示されている。ショーンガウアーの「聖アントニウスの誘惑」(画像検索結果)、ルカス・クラーナハ(父)の「聖アントニウスの誘惑」(画像検索結果)、アルブレヒト・デューラーの「龍と闘う大天使ミカエル」(画像検索結果)、と並べられた3点は、同じ図像イメージが共有され、メタモルフォーズしていくさまを具体的に見せてくれて、興味深い。
しかしやはり、ルカス・クラーナハと来れば、ヌードである!(言い切った! [;^.^])(私の若い頃には「ルーカス・クラナッハ」という表記が一般的だったと思うが..以下、すべて、ルカス・クラーナハ(父)の作品である。)
左図は、「ヴィーナス」。クラーナハ(クラナッハ)の名前を知らなくても、この絵には見覚えのある人は、多いのではないだろうか。少なくとも小学生時分の私は、一発でこの画家の名前を憶えた。とにかく、異様だと思った。下腹のつきでた、くねくねとした細身のエロティシズム..どこか不健全で(誰がどう見てもストリップだろ、これ [*^.^*])、恐ろしく現代的な..(1532年の作品なのである。)
右図は、「正義の寓意(ユスティティア)」。こちらはさすがに題材からも、不健全さは控えめであるが、貧乳 微乳の魅力は、健在である。[^.^]
むしろ、クラーナハ(クラナッハ)と言えば、左図、「不釣り合いなカップル」をご存知の方が多いかも知れない。寓意は説明するまでもない。これが、キャバクラの本質である(← 雑にまとめるな。[;^.^])
右図は、「ホロフェルネスの首を持つユディト」。ユディトを知らなければ、ぐぐりなさい。あぁぁ、私もどうせ死ぬなら、こんなとびっきりの女に、斬首されて死にたい..(← 落ち着け。[;^.^])
ほか、「泉のニンフ」(画像検索結果)、「ヘラクレスとオンファレ」(画像検索結果)。また、うまく画像検索できなかったが、「聖母子」、「聖カタリナの殉教」、「ロトとその娘たち」など。
11:20に出て、上野駅前のぶんか亭で昼食。12:55、恵比寿の山種美術館。「速水御舟の全貌 ―日本画の破壊と創造―」(前期:10月8日(土)〜11月6日(日)まで、後期:11月8日(火)〜12月4日(日)まで)である。速水御舟の大ファンであるからして、その主要作はほとんど(何度も)観ているのだが、これだけ集まると、壮観である。とにかく必見の展覧会! 恵比寿まで無理なく行けるあなたは、今すぐスケジューラに書き込みなさい。
まずは、「洛北修学院村」(画像検索結果)。この群青色! デジタル一眼レフを使い初めて、入門書で、「ホワイトバランスはフィルター代わりに使える、青く染まっても違和感のないシーンでは「電球」モードを使ってみよう!」、という記述とサンプルを見たときに、「なるほど、「洛北修学院村」モードか」、と、思ったのは、本当の話である [;^J^] ..まったく、美術の素養を隠そうとしても隠しきれない悩みは深く..(← それはもういい。[;^.^])
「昆虫二題 葉蔭魔手・粧蛾舞戯」(画像検索結果)は、昔から大好きな作品。「幻想美術選」に収録しても、他の作品にまったく力負けしていない、強靱な幻想と超絶技巧の結晶。「木蓮(春園麗華)」(画像検索結果)の、完璧な構図に支えられた、黒の幻想..(こうしてみると、幻想美術が山盛りだな..何を今さらだが..)「樹木」(画像検索結果)は、実物を観るのは初めて。この異様な「ねじれ」は、確かに「炎舞」の構図を思わせるところがある。そして、「紅梅・白梅」(画像検索結果)、「あけぼの・春の宵」(画像検索結果)のクールさ! 「花ノ傍」(画像検索結果)のモダンな感覚もまた、御舟である。
しかしやはりハイライトは、「翠苔緑芝」(画像検索結果)、「名樹散椿」(画像検索結果)、そして「炎舞」が、同時に展示されているということだろう! なに、この天国! なに、この天国! 美術館から出たくない..[;^.^]
もう、私のボキャブラリーの限界を越えてしまっているので、形容は略して [;_ _][;^J^] 別室(第2展示室)に向かうと、正面でお出迎えしているのが、「炎舞」(画像検索結果)なのである。この美術館では、この作品を、必ずここに展示する。そして、この作品を観た人は、必ず言葉を失い、息を呑む。何度も(ここで)「炎舞」を観ている私には、観客を観察する余裕があるのである。[;^J^]
そして、「牡丹花(墨牡丹)」(画像検索結果)もまた、常にこの展示室に展示されているような気がする。(記憶違いでなければ..)キュレーターが、色彩のバランスを考慮しているのだろうか。先ほど別の作品を「黒の幻想」と評したが、この作品の形容詞としても、機能しそうだな..
閉館まで居たいところであるが、浜松の自宅でやらなければならないこともある。後期展示も観に来る予定なので、ここは割り切って、14:00に発つ。
帰りがけに、14:55、東京ステーションギャラリーに寄る。「動き出す!絵画 ペール北山の夢」(〜11月6日(日)まで)である。当初はパスする予定だったのだが、これを観た知人が褒めていましたので、そういうことなら、と。
カミーユ・ピサロの「ルーアンのエピスリー通り、朝、雨模様」(画像検索結果)、クロード・モネの「サルーテ運河」(画像検索結果)。印象派に思い入れのない私だが、これらに着目する程度の懐の深さは、持ち合わせているつもりである [;^J^]。藤島武二の「幸ある朝」(画像検索結果)、山脇信徳の「雨の夕」(画像検索結果)。
左図は、岸田劉生の「初夏の小路」。なんともさりげない風景だが、私は好き。そして右図が、萬鉄五郎の「雲のある自画像」..いーでしょ、これ。いーでしょ、これ。[^.^][^.^][^.^]
16:40に発ち、東京駅17:03発のひかりで、18:32、浜松着。例によって、エキマチの八丁蔵で晩飯代わりに軽く飲み食いしてから、タクシーで20:00に帰宅。
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