*2015年11月09日:想い出の美術館たち
*2015年11月10日:エコな佐川 [^J^]
*2015年11月11日:レコード時代の想ひ出
*2015年11月12日:Win10 環境壊れた [/_;]
*2015年11月13日:年末調整ギリギリ提出 [;^.^]
*2015年11月14日:「探偵小説の系譜」/密談/B家にて/パリ襲撃
*2015年11月15日:モネ展/春画展
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*2015年11月09日:想い出の美術館たち


 雨。

 先週の日記で、「秋野不矩美術館」を初めて訪れた際の印象として、

..これは私の勘だが、展覧会の内容以上に、この美術館自体のファンたちであるように見えた。「今度の日曜日、「入江一子 展」を観に行こうな!」、ではなく、「今度の日曜日、秋野不矩美術館に行こうな!」、という会話が、親子の間で交わされたのではないかと(勝手に [;^J^])想像させていただいた。

 ..と、書いた。

 もしかしたら、私の幼少期にも、親とのあいだでこのような会話が交わされ、足繁く連れていってもらった美術館や博物館があるのではないか、と、記憶の底を探ってみた。つまり、「特別展」ではなく「常設展」の記憶が「何度もある」美術館(あるいは博物館)が..

 ..あった。

 ひとつは、「東京国立近代美術館」。ここの「常設展」の展示物は、確かに何度も観ている。特に記憶に鮮明に焼きついている作品が、(なんとか言葉で表現してみるが [;^J^])「金属製の円筒を(円形の底面を底にして)垂直に立て、それを縦に(同じ体積に)真っ二つに切ったもの」。普通に考えれば「かまぼこ」状の物体が底面を向かい合わせて立つことになるが、この作品では、上面の円の切れ口と、底面の円の切れ口が、90度向きが違う(角度はもう少し深かったかも知れない)。つまり、この円筒を上から下へまっぷたつに切っている切断面が、途中で「正確に、うにょ〜んと」捩(ねじ)れているのである。

 「これは一体、どうやって切ったんだろう?」、と、当時小学生であった私は不思議に思った。作者も制作年代も記憶にないが、どんなに新しくても1960年代。さらに数十年ぐらいは遡っても不思議ではない、今なら「レーザーカッター」とか「3Dプリンタ」など、実につまらない、散文的な [;^J^] ツールを使い放題なのだが、そんなものはSFの中の超技術に過ぎなかった時代の作品である。「おそらく..」と(当時存命であった)父が説明するには、「ごく薄い半円形の金属板を、少しずつ正確にずらして積み上げて、最後に表面処理をしたのだろう」..

 ..この作品は、鮮明に憶えている。ほかにも、モービル状の(天井から吊り下げた、金属製の、動く)彫刻とか、壁一面のガチャガチャしたガジェットっぽいもの等などの、現代美術群..これらは、何度も観ている。つまり私は、「東京国立近代美術館」の常設展には、何度も連れてきてもらっていたのだ。それが父の好みだったのか、私のおねだりだったのかは、今となっては記憶の彼方だが..

 もうひとつ、あった。現在改装閉館中の「ブリヂストン美術館」である。ここの古代エジプト遺品の展示の中に、「黒い鷹」の石像があった。これを観るたびに、亡父は、「欲しいなぁ..」、と、感嘆していた。(無論、サラリーマン風情に買えるわけもなく、言ってみていただけである。毎回。[;^J^])それは確かに素晴らしい石像であるということは、小学生の私にも理解できた。実に近代的なすっきりとした曲線のフォルムが美しく、大富豪の家宝として、アルセーヌ・ルパンか怪人二十面相にまんまと(予告つきで)盗まれるに相応しい風格を備えていた。(← わかりやすい喩えでしょ。[;^J^])近年、ブリヂストン美術館を何度も訪れているが、この作品には出会えていない。この美術館のバックヤードで眠っている(休憩している)のか、ほかの美術館に転出していったのか..いずれにせよ、この石像も、確実に何度も観た。「ブリヂストン美術館」(の常設展)にも、何度も連れてきてもらっていたのだ..

 ..普通こういう場合、3つ挙げるのだが..3つ目が出てこない..[;_ _][;_ _][;_ _](「国立西洋美術館」とか「国立科学博物館」とかに、何度も連れて行ってもらっていても不思議はないのだが、なぜか、これらの「常設展示」の記憶がない..)

 「ラーマ人は、なんでも3つ一組にしないと気が済まない」(「宇宙のランデヴー」(A.C.クラーク)より)(← 絶対、これ、言うと思ったでしょ、そこのSFオタク! [^.^]◎)

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*2015年11月10日:エコな佐川 [^J^]


 しばらく前の報道で読んだ話。(ニュースソースは忘れました。[_ _])

 「宅配便の「再配達」は、社会的に看過できない大損失である」、という指摘。まったくそのとおりだと思う。物流コスト、人件費、環境へのダメージ..いちいち説明するまでもあるまい。ネット通販を(主に書籍購入で)多用している私も、常々気にはなっていた。なにしろ、一人暮らしの会社勤めであるから、日中は、ほぼ確実に留守。不在通知を受け取るケースが、非常に多いのだ。

 サイトや通販業者によるが、宅配に使われる業者は90%、ヤマトか佐川。(たまに郵便局。)そして、ことこの件(再配達の損失予防)に関しては、「佐川の圧勝」なのである。どういうことかというと..

 ヤマトは、「事後報告」なのである。「お留守でしたので持ち帰りました。再配達希望時刻、または、営業所やコンビニで受け取られるのでしたら、その店舗を指定してください」、というメールが来る。便利で親切であるが、無駄足を1回、運んでしまっている。それに対して佐川は、「事前連絡」なのである。「お届け時刻を指定してください」、というメール。するとこちらで仕事の段取りをつけて、確実に自宅に居られる日時を指定できる。配達は1回で済む。(いずれも、メール会員の類に入っている場合の話である。)

 無論、佐川方式だと、毎回必ずメールを送らなければならない。それに対して、ヤマト方式だと、一発で配達できれば、メールを送るという「ロス」は防げるわけであるが..やはり佐川の圧勝だと思うなぁ、私は..

 ..と、ここまで書いたところで、ヤマト運輸から、「お届け予定日時」の連絡メールが届いたぞ [;^.^]。ウェブから変更可。うーむ、あやうく事実に即していないことを書いてしまうところだった [;_ _][;^J^]。要するに、ヤマト(なり佐川なり)に発送依頼する業者が、指定するか否かということか。

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*2015年11月11日:レコード時代の想ひ出


 40年以上昔の話である。(こらっ、ひくな、そこの若造っ! [;^.^]◎)CDが現われる前の、LPレコードの時代。当時、店にも依ったのかも知れないが、確か、店頭で試聴できたはずである。今から考えると結構な蛮勇で、レコードに針を落としていたのは(客ではなく)慣れている店員だったと思うが、それでも、傷をつけて売り物にならなくしてしまうリスクと隣り合わせだったはずだ。それに、レコードはCDと異なり、摩耗するのである。何十回も試聴されれば、やはり売り物にはならない(売った後、クレームになりかねない)盤面ノイズが乗ってしまう恐れがある..

 ..というようなことは、当時は(売る側も買う側も)あまり気にしていなかったのだろう。おおらかな時代だったのだ。それよりなにより、「買う前に試聴する」という、当たり前のことができてしかるべき、と、みんなが考えていた時代だったのだ。(のちにCDが出現したとき、ぴっちりパックされていて「試聴できなかった」。「傷や摩耗のリスクと隣り合わせのレコードは試聴できて、摩耗の怖れがないCDは試聴できないとはどういうことだ」、と、心底呆れたことを思い出す..(今ではケースバイケースだが。))

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*2015年11月12日:Win10 環境壊れた [/_;]


 今日は厄日 [;_ _]。仕事でもいろいろ振り回されたが..帰宅したら、Windows 10 Note で、「重大なエラー」..[;_ _]

 最初に気が付いたのは、「.txt」ファイルを開くと「メモ帳」が起動することである。「TeraPad.exe」に関連づけしておいたはずなんだが..と、設定し直したら..なんと、TeraPad で開かない! 関連づけできない!(先に TeraPad を起動しておいて、txt ファイルをオープンすることは、できる。)一見、小さな問題なのだが..こういう「軽微な」トラブルは、しばしば重大な問題の徴候なのである..

 とりあえず、再起動してみようとスタートボタンを押したら..反応せず! [;^.^] キタキタキタキタキタキタキタキターッ [;^.^]!! 「Windows ロゴ キー」+X で(便利な)コンテキストメニューを表示することはできるので、最悪の事態とまでは言えないが(シャットダウンだってできます [;^.^])、このコンテキストメニューの中には、「すべてのプログラム」は、無いのだ。

 そう言えば、今日の昼間、Windows Update がらみでよくないニュースが流れていたが..(とあるパッチを当てると、どうこうという、いつものやつ..この症状とは関係なさそうだが..)そのパッチは適用されていないようだ。「"Windows 10" "スタートボタン効かない"」みたいな感じでぐぐって、信頼のおけそうなサイトを探し、そこで紹介されていた対策を施してみたが..だめ、なおらん..

 この状態でもほとんど使えているのだが、スタートアップボタンが効かないと、「すべてのプログラム」が..[;_ _] Windows 8(8.1)に対する、Windows 10 の最大のメリット(つか、まともなOSならできて当たり前のこと)が..[;_ _] それに、最初に気がついた「txt ファイルへのアプリの関連付け」の件のような、「軽微な不審な振る舞い」が、ほかにもちらほらと..明らかに片肺飛行である。この環境で使い続けるべきではない..

 さきほどぐぐった、信頼がおける(と判断した)サイトでは、最後の手段として、「新しい管理者アカウントを作り、そちらで作業してください」、と、あった。納得できる [;_ _] ..というわけで、管理者権限を持つローカルユーザーを新設し、そちらで環境を作り直しつつ、夜は更けゆく..[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]

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*2015年11月13日:年末調整ギリギリ提出 [;^.^]


 年末調整書類を、毎年のことだが、締め切りギリギリ滑り込み提出 [;_ _]。印鑑3つ押すだけなのに、なぜ毎年毎年、追い込まれている? [;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]

 Windows 10 Note、大体回復。やれやれ..

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*2015年11月14日:「探偵小説の系譜」/密談/B家にて/パリ襲撃


 6:30に発つ。曇天。降雨確率1%という予報は、確かに言いえて妙である [;^J^]。「涼しい」よりは「寒い」に近い。厚手のスーツ。

 7:19浜松発のひかりで上京。吉祥寺に9:25に着いた頃には、中途半端な雨。成蹊大学図書館まで、徒歩25分弱。(道を知っていて、もう少し元気なら、20分弱かな..)「探偵小説の系譜」である。(あなたがこの日記を読む頃には、展示は終了している。)

 このたび新発見(というか新発表)された「単行本等未収録の「江戸川乱歩自筆原稿」」の展示が目玉なのだが(小説や創作ではなく、「月長石」の紹介文である)、それは全体のごく一部。展覧会(展示会)としては、ごく小規模なのだが(なにしろ会場が図書館のアトリウムですからね)、キュレーターのセンスがいいのか、米国のポーから日本の新本格まで、「探偵小説」の歴史をバランスよく一望できて、知識の整理にもなり、実に楽しい。短時間しか居られなかったが、堪能した。(ちなみに、折り畳み傘を畳むときに、左の人差し指を少し切ってしまい、バンドエイドも無かったので、ペロペロと血を舐めながら、探偵小説の展示を..事実なんだから、嗤うな、疑うな、そこの読者っ [;^.^]凸)

 11:05に退出し、待ち合わせ場所の京王線吉祥寺駅の改札へ。12:00頃から13:30過ぎまで、駅前のルノアールで、Sさん、Tさんと密談 [;^.^]。Sさんとお別れしたあと、Tさんと食事場所を探し、結局、某ホテルの1Fの「吉祥ダイニング」でバイキング昼食。なかなか美味。14:45に出て、15:30過ぎ、京王線の某駅から歩いてすぐのBさん(というかYさんというか)のお宅へ。先にYAさんが来られていた。あとから、Kさんも来られた。

 意味もなく遊びに来たのではない。Yさんの蔵書は「すべて」Y図書館に寄贈されたのではなく、仔細は省くが、寄贈されなかった(少なくとも現時点では寄贈されていない)厖大な蔵書があるのである。それを見学に、というわけ。

 ..壮観である。地下に3室。一番大きい部屋が主として書籍・雑誌、その他の2室が、それぞれ(主として)ビデオ・DVDと、CD。何が壮観かといって、その量もさることながら、全くカオス状態であること [;^.^]。経緯は省くが、とにかく押し込み書架に並べるだけ並べた状態から、エントロピーがおそらく増えても減ってもいない [;^J^]。書籍類はそれでも、大体ジャンル別になんとなくわかれているのだが、CDはどうにもこうにも..[;^.^] もともとYさんは雑食性でなんでも聴いていたようだが、そのコレクションを整理せずに棚に並べているのだから、所望のCDをリーズナブルな(というか、現実的な)時間内に捜し出すのは、ほぼ不可能だと思われる。[;^J^]

 このあと、ビデオの部屋に全自動麻雀卓があったので、半チャン..はいいのだが、この前(人間相手に)麻雀をやったのは何年(何十年)前だ?..という体たらくの私と、他のメンバーの水準が、あまり変わらない [;^.^]。親のチートイドラ単騎にリーチ一発で振り込むという香ばしい [;^.^] ことをした私が、半チャン終わってプラ1の2位、というあたりから、ゲームのレベルを推し量っていただきたい [;^J^]。大体、この全自動卓の動きも、どこか不審だし..[;^.^]

 このあと、雑誌運び(Y図書館に寄贈する分の車への搬入)をしてから、20:40にBさん宅を出て、すぐ近所の「Y」という居酒屋に着いたのが5分後。5人で四方山話に花を咲かせ、散会したのが、23:35。例によって水道橋のスパ ラクーアに着いたのが、0:35。

 パリで、同時多発テロ。死者、(現時点で)少なくとも120人。劇場の出口付近を固めたテロリストたちが、AK47の掃射で100人近くを虐殺なんて..これは現実か?..

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*2015年11月15日:モネ展/春画展


 8:00にラクーアを発つ。8:30、東京都美術館の門の前。「1.雨」、「2.開館60分前」、「3.行列ゼロ」..よって、並ぶ(というか、ひとり佇む [;^.^])モチベーションを維持できず(というか、そもそも発生せず [;_ _])、直近のスタバに避難する。[;^J^]

 コーヒーを1杯飲んで、雨も大体収まってきた9:00頃にスタバを出て、改めて東京都美術館の門の前へ。50人目ぐらいかな。例によって少し早く、9:25頃には入場開始してくれた。「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展」(〜12月13日(日)まで)である。

 「家族の肖像」の章では、「トゥルーヴィルの海辺にて」画像検索結果)。どうです、ある意味、なんということもない「普通の」画題でしょう。私だって、こういう絵を好んで観るんですよ、ナメちゃいけませんよ。[^.^](この絵をディスっているのではない。[;^J^])「モティーフの狩人 I」の章では、「雪の効果、日没」画像検索結果)と、「霧のヴェトゥイユ」画像検索結果)..この2点はもう、鉄板ですね!(← ..ごめん、ももクロの番組を視聴しながら書いているものだから(← わからん人は、スルーしてください。[;^J^]))

 引き続き、特別展示といっていいのかな、「ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅」画像検索結果)。(画像検索結果のうち、屋根の下ではない、「ヨーロッパ橋」が画面右側に描かれているバージョンである。)10月の前半ぐらいまでに来れれば、「印象、日の出」画像検索結果)が観られたのだが、まぁそんな時間も機会も作れなかったのだから、仕方がない。それにどちらかと言えば、「印象、日の出」よりは「ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅」の方が好きだしな(← 強がりではないのです。[;^J^])そして、「モティーフの狩人 II」の章では、もうなんといっても、「ヨット、夕暮れの効果」画像検索結果)! この絶妙な色彩!

 さて、「睡蓮と花 − ジヴェルニーの庭」の章だが..ここからは、画像検索で絞り込みようが無い [;^J^]。同じ年に同じタイトル(「睡蓮」とか)で、たくさん描いているんだもん [;^J^] ..まぁ、似たような作品ばっかだしな..(← 消したからね! 私は取り消したからね![;^.^][;^.^][;^.^])..えっと、それはともかく、せいぜい制作年で絞り込んでみよう。1903年の「睡蓮」画像検索結果)、1917〜1919年の「睡蓮」画像検索結果)..後者で展示されていたのは、この検索結果の中に、多分ひとつ、横長でタッチの粗い作品があると思うのだが、それである。

 そして最後に、「最晩年の作品」..ここはもう、絞り込みも放棄 [;^J^]。この展覧会に展示されていたかいなかったかにこだわらず [;^.^] 晩年の異様な(色彩)世界を、ご覧いただこう。「しだれ柳」画像検索結果)、「睡蓮の池」画像検索結果)、「日本の橋」画像検索結果)、「バラの小道、ジヴェルニー」画像検索結果)、「バラの庭から見た家」画像検索結果)..どうです、凄いでしょう。

 白内障(及びその手術後の色覚異常)が原因だとも言われるが..仮にそれが原因(のひとつ)だとしても、些事である。なんというか..「表現意欲」が、「壁」をひとつ越えてしまっている。明らかに..「表現主義」や「抽象主義」の先駆けと言われることもあるし、それが違うとは言わないが、なんというか..(こういう言い方をしてもいいのかな..)「アウトサイダー・アート」に近いと思う..

 とにかく、広く流布している「モネ像(モネの“印象”[;^J^])」をぶち壊してくれる展覧会である。会期は12月13日(日)までなのて、お早めにどうぞ。[^J^]

 10:35に退出して、江戸川橋へ。11:25(開店5分前)に麺珍亭。例によって油そばを食べて11:45に出て、現代マンガ図書館の開館(12:00)を待つのもタイムロスなので、徒歩で永青文庫へ。11:55、着。「春画展」である。(後期3が、11月22日(日)まで。後期4が、11月23日(月・祝)〜12月23日(水・祝)まで。今日は、後期3。)

 まず、前回の訂正から。

..たとえば「コインロッカー」。これは、チケットをもぎってもらって入場する、会場内にある。そこにリュックを収める。会場内を最後まで歩く。出口がある。「再入場はできません」と掲示されている..そこから「コインロッカーへのパスが無い」のである。会場内を入り口まで完全に逆方向に戻らない限り..

 ..と書いた(ディスった [;^J^])のだが、これが事実誤認もいいところ [;_ _]。出口付近で、「「順路→」という掲示に逆らって逆向きに歩けば」、そこに入り口付近のコインロッカーがあるのである [;_ _][;^J^]。つまり、「順路」表示に従わない人には、辿り着けるのである。「順路」表示に従う私には、ハードルが高かったというわけだ。[_ _](← 含みは、あります。[;^J^])

 なお、今回、作品リストと厳密に照合しながら観たのだが、今は「後期3」であるにも関わらず、「後期3」では展示されていないはずの「後期4」のみ展示の作品、あるいは、「前期2」で展示が終わった作品も、随分あった。逆に、「後期3」で展示されているはずなのに展示されていない作品が、3点..ま、こういう変更がありうると、作品リストに明記されているので、文句を言う筋合いはないのだが。[;^J^]

 前回同様、購入済の図録からスキャンして掲載するわけにもいかないので [;^J^]、画像検索結果へのリンクを張るに留めておく。(18歳未満の読者は、クリックしちゃダメ! 絶対! [^.^])

 「プロローグ」セクションでは、鈴木春信の「綿摘女(わたつみおんな)」画像検索結果)の、暖かい構図に惹かれた。検索できなかったが、喜多川歌麿の「あぶな絵 親子三人」も、洒落ている。夫婦と子ども。母親にちょっかいを出している父親に、幼い子どもがこぶしを振り上げて、抗議している。[^J^]

 「肉筆の名品」セクションでは、まず、検索できなかった作品が並ぶが、伝住吉具慶の「小柴垣草紙」、絵師不詳の「欠題春画絵巻六図」。月岡雪鼎の「春宵秘戯図巻」画像検索結果)。鳥文斎栄之の「四季競艶図」画像検索結果)の気品!

 「版画の傑作」セクションでは、鳥居清長の「袖の巻」画像検索結果)、歌川国貞の「花鳥餘情 吾妻源氏」画像検索結果)など。

 作品傾向が傾向なので、万人にお薦めするわけにはいかないが、このジャンルに少しでも興味のある人は、是非とも本物を観て欲しい。本当に、美しくて迫力があるんだから!(客層についてもコメントしておく。老若男女万遍なくであるが、若い女性が意外に目立つ。若い女性が意外に目立つのだぞ、ほれほれ。[^.^])

 13:35に退出。13:45から14:30まで、現代マンガ図書館。

 15:26、東京発のこだまで、17:22、浜松着。18:00、帰宅。

 西村繁男氏、逝去していたらしい。訃報は出ていないと思うが、私が信頼している人たちが「偲ぶ会」に参加しており、彼らのツイートを読む限り、確実だろう。合掌..

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Nov 19 2015
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