*2015年09月28日:恐怖の追憶:闇の巣
*2015年09月29日:恐怖の追憶:青い薔薇
*2015年09月30日:恐怖の追憶:帯状疱疹
*2015年10月01日:さいとう・たかをの慧眼
*2015年10月02日:10月以降の展覧会観覧予定
*2015年10月03日:「進撃の巨人 PART2」
*2015年10月04日:今日も日光浴 [;^.^]
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*2015年09月28日:恐怖の追憶:闇の巣


 (ネタが無いので、とっくに時効な昔のネタを再利用する..19年間の蓄積を舐めてんじゃねーぞ! [;^.^])

 私の自宅はアパートの1階にあるのだが、ダイニングキッチンの窓(ガラス窓と雨戸)は、30年近くも前にここに引っ越してきた直後に塞がれ、それ以来、閉じられたままであった。爽やかな風を通すべき、ダイニングキッチンの窓が..理由は明快。背の高い書架(の壁)に塞がれてしまっているからである [;^J^]。(爽やかな)空気を取るか、書籍の収蔵什器としての書架を取るかの二択ならば、迷う余地は全く無い。従って、雨戸も(内側からロックされて)閉められたままであった。

 さて、かくして15年以上もたった頃(今から10年以上前のことになるのだが)、書架群を入れ替えることにしたのである。それまで使っていた書架は奥行きが浅くて大型本を置けず、小型本を前後に重ねて並べることもできなかったので..そして、大汗をかいて(なにしろ空気が通らない部屋だから [;^.^])書籍を全部おろし、書架を動かした..

 ..そのとき私は確かに、声にならない悲鳴を上げた。今、思い出しても、身の毛がよだつ..15年以上も書架に隠されていたガラス戸の向こう側。鍵をかけられたガラス戸と、同じくロックされている雨戸のあいだの空間に、膨大な量の藁クズのようなものが詰まっていたのである!

 ..雨戸の隙間から侵入した「何か」が「巣」を作っていた(作っている)! 確かに、これだけの長期間、閉じたまま放置していたのだから、ありうることではあった..が、今ここに、生き物(あるいは死体)がいたら..

 雨戸の(内側からの)ロックを完全に覆う形で「巣」が作られているので、雨戸を開けることができない。「何もいませんように..」、と、祈りながら、内側からガラス窓をそっと(少しだけ)開け、藁クズ(巣)を割り箸でどかし、なんとか雨戸のロックを外した。そして外に出て、外から雨戸を開け、藁クズ(巣)を一気に掻きだした..

 幸いにも、生き物も死骸もいなかったが..不気味なことに、中味の無い、「小さな卵の破片」が、いくつもあった。その内側は、「まだ濡れていた」..つまり、つい最近まで、ここに「何か」が居たのである。何がいたのだろう? ..そして、それは無事に巣立っていったのか、あるいは、孵化する前に、蛇か鼠に喰われたのか..[;_ _][;_ _][;_ _]

Picture

 ..この事件が起きたのは、10年以上も昔のことである。そしてこの雨戸はそれ以来、この10年以上、やはり一度も開けられていない。(ガラス窓は、より大型の書架の「壁」で、完全に塞がれている。)ここに(またもや)「何か」が居る可能性は、ゼロではない。しかし私には、それを確かめるべくこの雨戸を開ける勇気は、ない..


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*2015年09月29日:恐怖の追憶:青い薔薇


 (ネタが無いので、とっくに時効な昔のネタを再利用する..19年間の蓄積を舐めてんじゃねーぞ! [;^.^])

 昨日の思い出話 [;^J^] とは、「どけてみたら恐いものが..」つながりである。

 これもおそらく10年以上昔の(今世紀に入った頃の?)体験談である。工場内の、とある部屋を片付ける機会があった。それまではデザイン系の部署が仕事をしていた部屋なのだが、彼らが撤収(引越し)したあと、残していった什器やら棚やらを運び出したり動かしたり、大掃除していたわけである。

 窓の下に置かれていた、腰までの高さの小さな棚を、えいやっ、と動かして、背後に隠れてた壁を露出させたとき..私は思わず、息を呑んだ。

 床面から高さ70cmほどのところに、真っ青な「何か」(塗料?)が、ペシャッと叩きつけられたかのごとく(禍々しく)広がり、そこから幾筋か下に滴り流れて床に達し、そこからまた、床の上に広がっていたのである..「叩きつけられていた(かのごとき)」真っ青な塗料(?)は、まるで彼岸花を正面から見たときのごとく..あるいは(自然界には存在し得ぬ)「青い薔薇」のごとく..しかし私には、それは、「血痕」以外の何物にも、見えなかったのである..「何か」が「叩きつけられた」あとに残った..

 ..そして、隠された..

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*2015年09月30日:恐怖の追憶:帯状疱疹


 (ネタが無いので、とっくに時効な昔のネタを再利用する..19年間の蓄積を舐めてんじゃねーぞ! [;^.^])(← 3回までは、お咎め無しのはずである。[;^.^])

 ..まぁ、今夜のは純然たる再話ではなく、今日観たTV番組の録画つながりだから、比較的悪質ではない(← 自覚はあるらしい [;_ _][;^J^])とは言える。7月8日に録画したまま、HDDの肥やしになっていた、「ためしてガッテン:3人に1人が激痛に! 帯状疱疹!超早期発見SP」である。

 帯状疱疹..この忌まわしい業病に、私は一度だけ、罹ったことがある。「廃墟通信」を始める前のことである。当時の日記から、関連する記述を抜粋して引用する。

1995/05/18 右脇腹が、しくしくと痛い..
1995/05/20 T外科に行く。そこ(痛む部位)は肝臓だと言われる。[;-_-]
1995/05/20 → 血液と尿の採取。月曜夕方に結果を聞きにいく。
1995/05/21 昨夜はろくに寝られず。[;-_-] 痛い痛い。
1995/05/21 大阪での魔弾の射手練習会にいける体調ではないので、残念だがパス。
1995/05/22 やはり昨夜も全く眠れず、予定通り代休。
1995/05/22 痛みは酷くなる一方。暗い気持ちでT外科にいったら、
1995/05/22 → 肝臓ではなく、帯状疱疹とのこと。
1995/05/22 → こんな神経痛を伴う湿疹があるとは..
1995/05/23 回復に向かっている気がしない。[;-_-] が、とにかく出社。
1995/05/23 残業せずにT外科へ。
1995/05/23 → 「まだピークはこれからだよ」と言われる [;-_-] が、
1995/05/23 → 一週間で治るとのことなので、気が軽くなる。しかし痛い。
1995/05/24 深夜RTのあと、少し楽になったような。とにかく眠れた。
1995/05/24 T外科→「さわやか」でまともな夕食→12時前に3時間ほどうとうと、
1995/05/24 → というパターンを、今日も。
1995/05/24 → 刺しこむ痛みから鈍痛にかわり、かゆくなってきた。
1995/05/24 → 治りつつあるのだろう。
1995/05/26 午後半休を取って、郵便局、T外科、等によってから、
1995/05/26 → アクトシティ、バレンボイム:CSO。
1995/05/27 図書館に寄ってから、(毎日のことだが)T外科。
1995/05/27 → 神経痛が治まらない。後遺症が残るかも。[;_ _]
1995/05/30 昼食時に外出して、ガソリンスタンド→さわやか→T外科。
1995/05/30 → 痛みの治り方が遅いので、背中に注射をしてもらう。
1995/05/31 痛みは相当治まった。[^J^] 一応、治療は終えて、様子を見る。
1995/06/01 う〜む、痛みが少し悪化している。今日明日我慢して様子を見る。
1995/06/03 帯状疱疹の痛みは、殆ど消滅。[^O^]

 発病から2週間少々で、症状がほぼ消えている。「激痛」ではないのだが、とにかく曰く言い難い痛みが延々と続く。眠れるような性質の痛みではない。瞬間最大風速的な「痛み」の強さでは、これ以上酷い痛みを経験したこともあると思うが、時間で積分すると、間違いなく、人生最大の痛みであった。

 そして20年前の当時、「この病気に罹るのは、一生に一度だけだ」と説明され、やれやれ、と安心していたのだが..前述の「ためしてガッテン」によると、二度、三度と発病することもあるという..なんということだ [;_ _] ..20年前のT外科の医師の診断(「一生に一度だけだから、もう罹らない」)が間違っていたのか(ヤブだったのか)、あるいは、当時の医学界の常識が現在とは異なっていたのか..

 1回だけじゃないのか..もう二度と、「あれ」はごめんだ..水疱瘡の予防接種が効くらしい。1万円近くかかるようだが、廉いものだ。受けようかな..

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*2015年10月01日:さいとう・たかをの慧眼


 浦沢直樹の漫勉のサイトには、放映時にはカットされた(収まりきらなかった)対談も、一部アップされている。「第4回 さいとう・たかを」の未収録対談に、面白いくだりがあった。

さいとう: わしは50年前に「本はダメになるよ」って言っていたの。我々がやっているような娯楽雑誌ね。これは絶対だめになる。日本家屋と合っていない。(本を)ためられないから。アパートの床を抜いてしまったやつもおった。

浦沢: 重くなっちゃうから。

さいとう: これ(本)に変わるものが、絶対出てくる。その時の新しい世界、それをうまく持っていかんとあかんぞって言っていた。それが今、(指でスワイプする仕草)これが出てきたけどね。

浦沢: 電子書籍。

さいとう: 出てきたけれども、それ用の作家が生まれてこない。これじゃダメ。本とは全然違う「間」だから、あれ(電子書籍)は。

浦沢: さいとう先生たちが、紙用に作ったフォーマットが、面白すぎるんですよ、きっと。

さいとう: そのまま(紙用の形式を電子書籍に)載せとるだけやとねぇ。

浦沢: そうですよね。

 ..失礼ながら、意外であった。いわば日本マンガの「コンサバ」の「核」ともいえる、さいとう・たかをが、「紙の“次”」を見据えていたとは..(逆に、描く題材・技法が「頑健に確立していた」からこそ、「「媒体」のあるべき姿」に思いを馳せることができたのかも知れない..)

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*2015年10月02日:10月以降の展覧会観覧予定


 朝、雷鳴で目が醒める。

 月に一度の恒例となりつつあるコンテンツだが [;^J^]、前回(9月3日)と、あまり内容が変わっていない。それに、10月中は上京(上洛)が難しいかもしれない。ほとんどの展覧会は11月(以降)でも間に合うのだが、「月映」展と「最後の印象派」展は、きわどい感じである..

*東京ステーションギャラリー
 「『月映(つくはえ)』田中恭吉・藤森静雄・恩地孝四郎
 〜11月3日(火・祝)まで

*損保ジャパン東郷青児美術館
 「最後の印象派 1900-20's Paris
 〜11月8日(日)まで

*京都文化博物館
 「レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展
 〜11月23日(月・祝)まで

*サントリー美術館
 「逆境の絵師 久隅守景 親しきものへのまなざし
 10月10日(土)〜11月29日(日)まで

*えんてつホール(遠鉄百貨店 新館8階)
 「魔女の秘密展 Secret Witches Exhibition
 10月10日(土)〜11月29日(日)まで

*永青文庫
 「春画展
 前期1:09月19日(土)  〜 10月11日(日)
 前期2:10月12日(月・祝)〜 11月01日(日)
 後期3:11月03日(火・祝)〜 11月22日(日)
 後期4:11月23日(月・祝)〜 12月23日(水・祝)

*国立西洋美術館
 「黄金伝説展 古代地中海世界の秘宝
 10月16日(金)〜1月11日(月・祝)まで

*三菱一号館美術館
 「プラド美術館展−スペイン宮廷美への情熱
 10月10日(土)〜1月31日(日)まで

 細かく4期に分かれている「春画展」だが、やや疑問がある。というのは、先日、「前期1」を観に行ったわけだが、そのとき、展示作品リストによると「前期1」では展示されず「前期2」に展示される予定の作品も、展示されていたような気がするからである [;^J^]。だから現時点では、「前期2」はスルーの予定。「後期3」を観て、もしも「「後期4」のみ展示予定」の作品も展示されているようであれば、「後期4」もスルーする。

 ..なんか、運営がアバウトな気もしますが [;^J^] ..実は、これだけではない。「永青文庫」は「細川家の(つまりお殿様の)」文化財の管理財団、というところからくる先入観かも知れないが..どうも「おっとりとした雰囲気」があるのである。たとえば「コインロッカー」。これは、チケットをもぎってもらって入場する、会場内にある。そこにリュックを収める。会場内を最後まで歩く。出口がある。「再入場はできません」と掲示されている..そこから「コインロッカーへのパスが無い」のである。会場内を入り口まで完全に逆方向に戻らない限り..それは面倒なので、そのまま出口から出てしまい、再度入り口のもぎりのお姉さんに、「コインロッカーに行きたいんですけど..」、と、半券を見せる。どうぞどうぞ、と、入れてくれる..再入場、できたじゃん! [;^.^][;^.^][;^.^]

 ..いやもちろん、別に誰が損をするというわけでもないし、施設の設計ミスだとあげつらうつもりもありませんが [;^J^] ..普通にウォークスルーすれば、この事態に気がつくだろうに [;^J^] ..やっぱ、細川さん、首相には向いていなかったのかも知れないね [;^J^]。適材適所だ。[;^.^]

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*2015年10月03日:「進撃の巨人 PART2」


 快晴。「進撃の巨人 PART2」@サントスリート浜北の、16:25からの回のチケットを、ネットで確保。

 8:45に車で発つ。9:00に浜松市立中央図書館。雑誌コーナーで数点調べ物をしただけで、すぐに離脱。9:20、湯風景しおり。日光浴をしながら泥縄勉強 [;^J^]。陽光は暑いが風が爽やかで、汗ダラダラとはならない。(そりゃもう、10月だし。[;^J^])あまりの心地良さに、ベンチでウトウトしたりする。「それで勉強になるのか、図書館の自習室に籠もっているべきではなかったのかっ」、と、詰め寄られると一言もないが [;_ _]、この陽光を無駄にできるかね? [;^J^](← ヒトとして、もうダメな状態。[;_ _][;^.^])

 15:20に発ち、15:40、サンストリート浜北。「進撃の巨人 PART2」である。

 前編を越える驚きはなかった..というか、前編の時点で、十分、素晴らしかった。物語を無事に「着地させた」、という印象である。そもそも原作はまだ連載中で、世界の成り立ちも巨人の正体も明らかになっていない(と聞いている。以前も書いたと思うが、私は連載を追っておらず、単行本も第4巻までしか読めていない)。その状態でも、映画では「真相」を明かし「決着」をつけなければならない、という、これ自体はよくあるシチュエーション。今回は、原作者ともミーティングを重ね、原作者からのヒント(示唆)も参考にして、SF者たちが「真相」と「結末」を「創作」したのであるが..

 ..正直に言おう。「SF映画」であるのならば(というか「SF映画」である以上)、「「越えられない壁」に囲まれた閉塞社会」という設定を聞いた時点で、この世界のありよう(真相)から「ラストシーン」に至るまで、私には一気に推測できていたと。そしてその推測は、ほとんど外れていなかったと。(← 古株のSFファンが嫌われるツボ。[;^.^])ほとんど、それを確かめに「PART2」を観にきたようなものである。

 (..急いで補足しておく。「SF小説」や「SFマンガ」ならば、非常に多くの(複雑な、あるいは捻りに捻った(時には捻りすぎた))「解」が考えられる。いくら私でも、そう簡単に結末を予想できるようなものではない。しかしこれは、興収数十億が期待されている「映画」なのである。誰もが一度観ただけで理解できる「真相」でなければならない..誤解してもらいたくないのだが、これはこの映画を(あるいは「映画一般」を)ディスっているのではない。メディアによって特性(作り方)が異なると言っているだけである。)

 しかし、「結末がほぼ見えている」ことと、映画としての面白さは、また別である。2作合わせての評価になるが、日本の「特撮映画」史上(あるいは「(人喰い)巨人映画」史上)、屈指の傑作と言えるのではあるまいか。

 桜庭ななみ(サシャ役)大活躍♪ 可愛い [^J^]♪ 石原さとみ(ハンジ役)のクレイジーぶりにも、さらに磨きがかかっている [;^J^]。それにたいして、これはあくまでも私の主観だが、水原希子(ミカサ役)の魅力がいまいち..[;_ _] 多分、原作ファンの一番の逆上ポイントが、ここだろう。[;^J^](それと、「勝手に結末、つけてんじゃねーよ!」、かな。[;^.^])

 18:00に終演。帰路、ハードオフで、物品をいくらか始末。さらにスーパーに寄ってクリーニング出しをしてから、19:20、帰宅。

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*2015年10月04日:今日も日光浴 [;^.^]


 快晴。終日晴れているとの予報なので、帰宅は夕方になるが、安心してフトン干し。

 9:45に車で出て、9:55から15:50まで、湯風景しおり。日光浴をしながら泥縄勉強 [;^J^]。陽光は暑いが風が爽やかで、汗ダラダラとはならない。(そりゃもう、10月だし。[;^J^])あまりの心地良さに、ベンチでウトウトしたりする。「それで勉強になるのか、図書館の自習室に籠もっているべきではなかったのかっ」、と、詰め寄られると一言もないが [;_ _]、この陽光を無駄にできるかね? [;^J^](← ヒトとして、もうダメな状態。[;_ _][;^.^])(← ..昨日の日記からコピペしました [;_ _]。もうヒトとして、何重にもダメな状態..[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^])

 でもね。自宅にいると、誘惑が多すぎるどころの騒ぎではなくてね。多すぎるというより、誘惑だけで構成されている空間でね [;^J^]。ひとことで言えば、「魔窟」。勉強には向かないのよ [;^.^]。じゃぁ、図書館の自習室に篭ればいいではないかって?(← 正論)でも、この燦燦たる陽光を..(← 詭弁)[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]

 16:00に帰宅し、フトンを取り込む。18:00過ぎ、クリーニングを受け取る。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Oct 8 2015
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