2015年01月26日:ちょっと保険を [;^.^] 2015年01月27日:バラエティで発散 [;^J^] 2015年01月28日:今週末は滞貨一掃 [;^.^] 2015年01月29日:バラエティでまた発散 [;^.^] 2015年01月30日:右耳よろしくない..[;_ _] 2015年01月31日:ブリヂストン美術館/汐留ミュージアム/Bunkamuraザ・ミュージアム 2015年02月01日:神奈川県立近代美術館/岡田美術館目次へ戻る 先週へ 次週へ
ヤフオクに Windows 95 の CD-ROM のジャンク品 [;^.^] が格安で出ていたので、念のため、落札しておく [;^J^]。今現在、VirtualBox のゲストOSとして、Windows 95 の FD 版をインストールするべく格闘しているところであり、かつ、ここまで来たら、意地でも FD からインストールしてやろうという、無駄で無意味な [;_ _] 苦労を重ねているところであるが(← オタクの鑑、オタクはかくあらねばならぬ [;^J^])、やはり保険は必要だ。必要ですとも。[;^.^][;^.^][;^.^](ま、ジャンクなだけに、起動するか(読み出せるか)どうかも怪しいんですけどね。[;^J^])
日中、暖かい。夜、雨になった。
目次へ戻る朝、快晴。昨夜の雨のせいか、むしろ暖かい。久々にコートを着ずに出勤する。
20:00過ぎ、会社からの帰り際、免許証ケースを紛失していることに気づく [;_ _]。落とした場所は、ほぼわかっている。今日もほぼ終日、別の事業所のサーバールームで作業をしていたのだが、そこで、結構長時間、下をむいて作業をしていたのだ..(ラックからアンマウントして床の上におろしたサーバーの蓋を開け、その中の基板のチェックを続けていたのである..)あのときに胸ポケットから落としたに違いない。サーバーの中か、あるいは、その付近の床の上に。明日、朝いちであの部屋に行き、回収しよう..
..しかし、ほとんど確信が持てているとはいうものの、不安である [;_ _]。もしもあそこに無かったら、どうしよう [;_ _]。免許証のほか、健康保険被保険者証その他も入れてあるので、万が一、見つからなかった場合の被害(再発行の手間とか、その後(幸運にも)みつかったあとのフォローとか)が大きいのだが..いや、間違いない。間違いなく確実に、あそこにある..
..と、自分に言い聞かせつつも、気分が沈み込んでいるのは認めざるを得ないところだが [;_ _]、明朝まで、今は何をすることもできないのだ。(かの事業所は、もう閉門している。)この時間帯、落ち込んでいても何にもならない。ただの損である。こういうときは、何かで発散する(要は、不安感を紛らわす)に越したことはない。普通は「酒」(か「女」[;^.^])なのだろうが..
..清廉な私には、くだらないバラエティ番組が一番である [^.^]。まことに幸運なことに、今夜の「ロンドンハーツ」は、この番組の番組内企画の中でも私が最も好きな、「うぬぼれ注意!オンナの自分番付」だったのだが(この企画の回をこれまで10本も録画している(← 莫迦 [;^.^]))、この企画史上、(あくまでも私見だが)最高傑作と言える面白さ! なんといっても、(いずれもロンハー初登場の)諸星和己とバカリズムという、「ランク付けする男性ゲスト」の取り合わせの妙! 「自分番付」する10人の女性芸能人の顔ぶれといい、諸星和己とバカリズムの(どこか「勧善懲悪」[;^.^] 的な)ランキングの面白さといい、巧まずして現出したストーリー(というか番組の流れ)といい、トークの面白さといい、再視聴、三視聴に耐える! ..というか、永久保存版である![^.^](← 莫迦 [;^.^])
浮世の悩み(というか、しょうもない「クヨクヨ」)を、すっかり忘れて就寝できた [^J^]。テレビのバラエティ番組の効用(存在意義)として、これ以上の何を求める?[^.^]
目次へ戻る今日は寒そうだ。昨日はコートを着用せずに出社したのだが、今日は無理無理、あり得ない。コートを着て早めに車で出て、昨日免許証ケースを落としたと思われる某事業所のサーバールームへ直行する。セキュリティを解除して部屋に入ってから、(ストップウォッチで測ったわけではないが)体感として、発見するまで、1.8秒 [;^.^]。やれやれ、良かったよかった。[;^J^]
正月休み以来、(東京/大阪/静岡/浜松/その他を問わず)展覧会を観に行けていない。今週末に、まとめて5つほど片付けてしまおう。現在のプランとしては、下記である。
ブリヂストン美術館
「ベスト・オブ・ザ・ベスト」
1月31日(土)〜5月17日(日)まで
パナソニック 汐留ミュージアム
「ジュール・パスキン展」
〜3月29日(日)まで
Bunkamuraザ・ミュージアム
「キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展」
〜3月1日(日)まで
神奈川県立近代美術館
「幻想の系譜―ゴヤから象徴派まで(鎌倉別館)」
〜3月22日(日)まで
岡田美術館
「大観・春草・御舟と日本美術院の画家たち 速水御舟「木蓮」 久々の公開」
〜3月31日(火)まで
会期に余裕があるものが多いことに気づかれると思う。ひとつを除いて、3月までに行けば十分である..が、2月と3月の週末、浜松から離れられるかどうか、不確定なのだ。今のところ仕事の予定は入っていないが、いつ、何が、突発的に発生するかわからない..行ける時に、前倒しして片付けておく必要があるのである。
..というわけで、今週末はクリーニング出しできない。早めに帰宅して、クリーニング出しする。
目次へ戻る今朝も寒い。普段の勤務先(事業所)に顔を出して朝の雑事を片付けてから、またしても(すぐに)某事業所のサーバールームへ。リース品の返却の立会いである。昼前に完了。
帰宅間際に、一番鬱陶しい仕事のひとつ、「データをうっかり消してしまいました♪ 復元してねっ(テヘペロッ)♪」..が、飛び込んできやがった [;_ _] ..またかよ [;_ _]凸 .. 確かに、サーバーのバックアップは毎日取っているのだが、これは、個人の作業ミスをフォローするためのものではない。マジで、手数料を取りたいぐらいのものだ。[;_ _]凸
当人に電話でヒアリング。それなりに重要なファイルであるが、明日の朝いちに無ければ生産が止まる、というほどのものでもない。明日の就業時間内でよい、とのことだが、恐らく本音としては、遅くとも午後いちには欲しいのだろう..不注意な作業をした当人に対する憤りはあるが、会社の業務を止めるわけにはいかない。明日、朝いちで復元作業をするか..(今日はもう燃料切れで、勤労意欲もないし、逆にこちらが作業ミスをしかねませんのでね..)
..というわけで、明朝まで先送りして帰宅。帰路、昨日出したクリーニングの受け取り。
..軽微なムカつきは、解消されていない [;_ _]。こんなときには、くだらないバラエティ番組が一番である [^.^]。まことに幸運なことに、昨夜の深夜、予約録画しておいた「バナナ塾」をプレイバックしてみたら、これがまた、近来、まれに見る面白さ!(週に2回、バラエティ番組で「当たり」を引くのは、珍しい。(大体、ハズレなのである。[;^.^]))
今夜のゲストは、SKE48の柴田阿弥で、「マジメすぎて全然面白くない! なんとかしてくれ!」、という事務所の要望に応えて、彼女のギャル化を図るという企画なのであるが..まず、私は「柴田阿弥」の顔も名前も知らなかった [;^J^]。可愛いじゃないか! [^.^][^.^][^.^]。とにかく、黒いロングヘアーの清楚な美少女なのである(← ここ、伏線)。「最近やった、一番悪いことはなんだ?」、という、バナナマン設楽の質問に対して、「新幹線から降りるときに..リクライニングシートを戻し忘れた..」、という彼女 [;^.^]。このままでも十分面白いと思うんだが [;^J^]、芸能界は、この程度のキャラクターでは(何年も)通用する世界では、ないのだろう。
というわけで、彼女を「ギャル化」すべく(「講師」として)呼ばれたのが、“絶滅危惧種”のガングロギャル軍団 [;^.^]。私は、この類 [;^.^] を積極的に嫌悪するものではなく、差別するつもりもないが..お近づきになりたいとも思わない [;^J^]。まぁ、敬して遠ざけて来たわけであり、いつしか渋谷でもほとんど見かけなくなって、まぁ(少しは)ホッとしていた、というのが、正直なところ [;_ _]。それなのに、こともあろうに、柴田阿弥をガングロギャルにするというのである。この、清楚で可愛い子を..[;_ _][;_ _][;_ _]
..なんということでしょう! ガングロギャルメイクされた柴田阿弥の可愛らしさ![;^.^][;^.^][;^.^] 私は、生まれて初めて、ガングロの子を可愛いと思った。[;^.^](そこのお前、今、ピース又吉を連想しただろう!◎[;^.^] そういうの、やめろ!◎[;^.^])
素材の良さも、確実にある。従来、私は、この強烈なメイクは、「素材の難点を糊塗できる反面、素材の良さも台無しにしてしまう」ものだと思い込んでいたのだが、それは、単なる思い込みであった。相乗効果で、最強の結果を生み出すこともできるのだ。これは、永久保存版である![^.^](← 莫迦 [;^.^])
浮世の悩み(というか、しょうもない「クヨクヨ」)を、すっかり忘れて就寝できた [^J^]。テレビのバラエティ番組の効用(存在意義)として、これ以上の何を求める?[^.^](← 一昨日の日記のコピペである。[;^.^])
目次へ戻る昨夜来の雨のせいか、さほど寒くない。まぁ、気温は上がらない一日らしいが。
遅れ気味の廃墟通信、早朝から、書く書く。なんとか、今夜には楽勝でアップできる。
このところ、右耳の調子、よくない [;_ _]。鼓膜だか筋肉だかわからないが、大きめ(というか、倍音きつめ)の音を聴いたあと、振動の余韻がしばらくゴロゴロと残る感じ..
..自分を偽っていても仕方がない。コンディションの「サイクル」の「下り坂」に入っていることは、確実だと思われる。問題は、この「波」の「周期」が全くわからないことなのだ。数日/数週間/数ヶ月で上昇に転じるのか。あるいは数年/10数年かかるのか..前者ならば、このコンディションでいるあいだは、大音量が続くロックなど、この症状が気にならない音楽で「つないで」待っていればよい..が、後者の可能性もあるのだ..
..「手術」という選択肢は、あるのだが..
目次へ戻る7:00に発つ。8:11のひかりで、9:40、東京駅。八重洲口からすぐのブリヂストン美術館に、開館時刻の10:00の少し前に着く。「ベスト・オブ・ザ・ベスト」である。ビルの改修で今後数年間休館となるので、その前に、コレクションから精選された傑作群を、まとめて見せてくれるのである。これは観ておかないと、絶対に損するぞ!
もともと、印象派以降の近現代美術に強い美術館である。そして(何度も書いているように)私は印象派にあまり親近感をもたない。しかしこの美術館が所蔵している印象派の作品は、概して好きなのである。(← いい加減な奴だ。[;^J^])
印象派では、アルフレッド・シスレーの「森へ行く女たち」(画像検索結果)、クロード・モネの「黄昏、ヴェネツィア」(画像検索結果)(← これ、ものすごく好き [^J^])、ギュスターヴ・カイユボットの「ピアノを弾く若い男」(画像検索結果)。ピエール=オーギュスト・ルノワールも、この美術館の目玉のひとつで、なかでも一番人気が、「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」(画像検索結果)。ほか、「少女」(画像検索結果)、「カーニュのテラス」(画像検索結果)、「花のついた帽子の女」(画像検索結果)。
いわゆる象徴派の展示はごく僅かだが、それでも、ギュスターヴ・モローの「化粧」(画像検索結果)、オディロン・ルドンの「神秘の語らい」(画像検索結果)、と、「山椒は小粒でぴりりと辛い」小品を押さえているところが、この美術館のコレクションの高雅さなのである。
ポール・セザンヌの「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」(画像検索結果)が日本にあることを知らなかった人は、結構多いのではないだろうか? 私はセザンヌにさほどの思い入れはないのだが、全作品からひとつだけ選べと命ぜられたら、迷わずこれを残す。パブロ・ピカソの「腕を組んですわるサルタンバンク」(画像検索結果)も、ここにあるんだもんなぁ..同じく「ブルゴーニュのマール瓶、グラス、新聞紙」(画像検索結果)にも感心したが(この作品は記憶に無かった)、画像検索がすらすらとできてしまったことに、逆に驚いた。[;^.^]
日本の洋画では、藤島武二の「黒扇」(画像検索結果)、藤田嗣治の「猫のいる静物」(画像検索結果)、安井曾太郎の「薔薇」(画像検索結果)、と、笑えるほどの [;^.^] 傑作・名作が山盛りである..が、まだ半分しか観ていないのに、既に1時間半もかかってしまっている。それに、今日から始まったこの展覧会、3月31日から展示替えがある(特に、日本の洋画が大幅に入れ替えられる(展示すべき傑作がいかに多いかの証左である))ことに気がつき、どうせ4〜5月にもう一度来なければならないことが確定したので、後半、マティス以降の部屋は素通り(先送り)した。それでも(後半の部屋でも)前期にしか展示されない作品(数点ある)は、ピンポイントで押さえておく。なかでも良かったのが、ザオ・ウーキーの「風景2004」(画像検索結果)。まるで緑の水墨画である。
11:40、退出。引き続き新橋へ。12:20、パナソニック 汐留ミュージアム着。「ジュール・パスキン展」である。(ここ、駅から歩いてすぐなのだが、道(大通り)の曲がり方が素直でなく、慣れないと辿りつくのに苦労したりする。[;^J^])
パスキンの名を知らない人は多かろう。まずはウィキペディアで、経歴をざっと。画像検索も、しておきましょうかね。→("パスキン" で検索)なんとなく、イメージは掴めたでしょう?(どこか、いわさきちひろを想起させるところがあると思うのだが..私だけかなぁ?)図録も購入した。
初期の作品を2点。左の「酔ったナポレオン」は、とにかく達者 [^.^]。あたかも、カフェでコースターの裏にサラサラと描いたかのような戯画。(実際には、直径20センチぐらいの紙に描かれているのだが。)今回、あまりスキャンしていないが、この類の戯画が数多く展示されていて、それらの自由闊達な描線が、とにかく、実に素晴らしいのだ! 「天性の素描家」だったのである。妙なたとえだと思われるかも知れないが、私は「漫画読本」を思い出した。あの雑誌に数多く掲載されていた、昔の(手塚治虫以前の世代の)漫画家たちの描線を、思わせるところがある。(逆に言うと、手塚治虫以前の世代の漫画家たちの絵が、いかに上手かったかという証左でもある。彼ら(のうちの何人か)が、新進漫画家・手塚治虫を「基礎が全然できていない、下手クソな絵」と一蹴したのも、無理はないのである。)
右図は、「モデル」。この量感、いいねぇ..[^J^]
左から、「二人のモデル」、「少女−幼い踊り子」、「二人のスイス娘」。このあたり、実物の色と図録の色が、違うんだよなぁ..実物は、もっと淡い空気感を帯びているのである。図録の複製図版は、概して色が濃い..というより、「強い」のである。「少女−幼い踊り子」は、記憶に頼って、スキャン時に補正してみたが..(当たり前だが)全然違う..[;_ _]
左から、「マンドリンをもつ女」、「二人の眠る少女」。いいでしょ。[^.^]
左から、「ジメットとミレイユ」、「長い髪のエリアーヌ」、「テーブルのリュシーの肖像」。いいでしょ、いいでしょ [^.^]。「テーブルのリュシーの肖像」も色調を補正したが、(当たり前だが)全然違う..[;_ _]
左図は、「ジナとルネ」。これに付けられたキャプションがいい。「パスキンにとってモデルは匿名の存在ではなかった。アトリエでのパーティをともに楽しみ、連れ立ってカフェで騒ぐうちにいつしか家族の一員のような存在になっていく。彼女たちがふと見せるあるがままの姿をパスキンは好んで描いた。この作品でも二人のモデルはポーズをとるのに疲れ、いつしか眠り込んでしまったようである。いかにパスキンに気持ちを許していたかがうかがえ、パスキンもまた彼女たちに優しいまなざしを向けている」。
中央図は、「三人の裸婦」。これはもう、補正意欲も起きなかった [;_ _]。この図録の印刷をディスっているのではない。そもそも紙への印刷では再現不能な世界であり色彩なのである..[;_ _](それをjpgファイルで紹介している私はどーよ。[;^.^])
右図が、死の年に描かれた水彩画、「シンデレラ」。あまりの名人芸に、声も出ない..躍動する「動き」と「時間」を、二次元「空間」に封じ込め、凍結させている..
13:30に出て、渋谷へ。14:30、Bunkamuraザ・ミュージアム着。「キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展」である。
..正直に書いておこう。「パスキン展」ほどには乗れなかった。美麗な植物図の数々にも、その絶大な価値は十分に理解しつつも、それほど惹かれはしなかった。それは恐らく「記録」に徹している図像だからであり、その背後に「幻想」を描こうという意志(邪念)が、いっさい、無いからである。これは言うまでもなく、私の無い物ねだり。純粋に「植物図」が好きな人は、この展覧会、見逃しちゃいかんと思うぞ。
タイトルからも明らかなように、これは、植物図(『バンクス花譜集』)の展示に徹している展覧会ではない。エンデバー号の立体模型や、探検行の有り様を示す展示の数々にこそ、むしろ私は心惹かれた。(バンクスが「バンクシア」の語源だったことを知ったのも、収穫のひとつ。[;^J^])
16:00に退出。横浜・鶴ヶ峰の実家に着いたのが、17:35。
目次へ戻る実家前のバス停から、7:51のバスで発つ。横浜からJRで鎌倉へ。開店前の小町通りを抜け(私、ここ、好き [^J^])、開館時刻の9:30の少し前に、神奈川県立近代美術館(鎌倉別館)着。「幻想の系譜―ゴヤから象徴派まで」である。
ポイントを絞った(好感が持てる)小規模な展覧会なので、以下、全ラインナップを紹介しておこう。全て、この美術館が所蔵する版画作品である。
フランシスコ・デ・ゴヤの「ロス・カプリーチョス」(画像検索結果)抜粋。ウィリアム・ブレイクの「神曲」(画像検索結果)抜粋(というのは、素描や水彩が描かれた約100点に対してであって、版画化された7葉は、全て展示されている)。ウジェーヌ・ドラクロワの「ハムレット」(画像検索結果)全16葉。ドラクロワの「幻想的版画作品」と言えば普通は(ゲーテの)「ファウスト」だろうに、ここで敢えて「ハムレット」を持ってきたところがお手柄。(「ファウスト」を所蔵していなかった可能性は、ちょっとありそうにない [;^J^]。敢えて、だろう。)私にとって「西洋の城」の基本イメージが、小学生時分に観た、この作品。倉田わたるの、幻想美術遍歴/幻想文学遍歴/幻想音楽遍歴の起点であるということを、後世の、倉田わたる史編纂家が見落とさないよう、ここに(再度)書き留めておく。
ロドルフ・ブレダンの小品「農場の家」は、もしかしたら初見かも知れない。エドヴァルド・ムンクの「二人:孤独な人たち」(画像検索結果)。以下、オディロン・ルドンが続く。「ゴヤ頌」(画像検索結果)全6葉。「幽霊屋敷」(画像検索結果)全6葉。「悪の華」(画像検索結果)全9葉..残念ながらこの作品は、画像検索で、うまく絞り込めない..
以上、「農場の家」を除けば、全て、何十年間も親しんできた作品たちばかりであるが、この展覧会の(多分)メインである、マックス・クリンガーの「ブラームス幻想」(画像検索結果)全27葉。これが、初見であり、収穫だった。クリンガーも展示されているというので、てっきり、「手袋」あたりだろう、と、早合点していました [;^J^]。楽譜と組み合わされた複雑な構成。これは、手頃な版(複製)があれば、購入したいなぁ..
10:30に発ち、小町通りで甘酒を飲みつつ、鎌倉駅へ戻る。途中にある「神奈川県立近代美術館 鎌倉館」は、悪いけどスルー。すぐ脇にある鶴岡八幡宮は、ガン無視。[;^.^]
JRで小田原駅へ。構内のレストランで昼食(パスタ)。12:30発のバスで岡田美術館に着いたのが、13:15。「大観・春草・御舟と日本美術院の画家たち 速水御舟「木蓮」 久々の公開」である。
まず、目を惹いたのが、横山大観の「霊峰一文字」(画像検索結果)。そして初見の、速水御舟の「木蓮(春園麗華)」(画像検索結果)は、やはり凄い..黒一色の水墨画なのに、明らかに色が見える..同じく御舟の「竹生」も(画像検索できなかったが)面白いコンセプトの作品。
この2日間で観た他の展覧会に比べて、作品紹介が少ないのは、観るべき作品が少なかったからではない。入り口に作品リストが(確か)なかったので、観ながら感想を書き留められなかったのと、(上記の本展覧会のサイトには作品リストのPDFが載っているので、これから観に行く人は、印刷して持参することをお薦めする、)図録にいまひとつ満足できなかったので、購入してこなかったからに過ぎない。優品山盛り。お薦めである。
それに、この美術館は、常設展示が凄いのだ。日本美術と東洋の陶磁器が好きな人は、見逃しちゃダメ!絶対! 陶磁器類の展示は前回来たときとほぼ同じだったような気がするが、日本画の展示はほぼ総入れ換えされていた。行くたびに新発見が期待できる。それと、あまり声高には語られていないような気がするが、この美術館には(18禁の)「春画」コーナー(小部屋)があるのも、ポイントだと思う。今回は、北斎の「浪千鳥」全12点中6点と、あと2作品が展示されていた。このように、本当にささやかなコーナーなのだが、春画の実物が観られるというのは素晴らしい。日本美術好き、あるいは北斎好きの人なら「浪千鳥」の名前ぐらいは聞いたことがあるだろうし、ある程度まとまった規模の春画の画集には、たいてい収録されているのだが、やはり、複製とは迫力が違う。眼福である。
そしてそして。この美術館の、道路をはさんだ隣には、「テルマエ・ロマエII」のロケも行われた「箱根小涌園ユネッサン」があるのである! それなのに、私はこの極楽(に決まってる [;^.^])に、一度も行ったことが無いのである [;_ _][/_;]。箱根は美術館の宝庫であり、岡田美術館ほど大規模なものはほとんど無いにしても、洒落た中小の美術館が、この街道沿いにも、たくさんある。そもそも、日帰りで観に行ったり、通りすがりに観ていくところではないのである。温泉旅館にせめて2〜3泊はして、ゆったりと逍遙するのが、本来の楽しみ方のはずである。リタイアして暇になる日が楽しみで仕方がない。[^J^](← リタイアしたら暇になるという、根拠のない幻想に基づいた夢を語っております。[;_ _][;^.^])
15:15に退出し、15:18のバスをつかまえて小田原駅に戻ったのが、16:18。行きは45分、帰りはちょうど1時間か..16:38のこだまで、17:59、浜松。18:30、帰宅。
後藤さん、殺害されたとの報道。救出される可能性は100%無い、とは思っていたが、それにしても、もう少し引っ張る(揺さぶりをかけるために利用する)と思っていたのだが..予想よりも遥かに早かった。つまり、「利用」するための「コマ」は、まだまだいくらでも「調達」する(できる)ぞ、という、脅しなのであろう..
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