*2014年09月15日:日本SF展・SFの国/オルセー美術館展
*2014年09月16日:アプリ群不調 [;^.^]
*2014年09月17日:ザ・テレ→TVガイド
*2014年09月18日:土曜日の予定を調整する
*2014年09月19日:「未完少女ラヴクラフト」
*2014年09月20日:「美少女の美術史」/訃報/ユーフォリサイタル
*2014年09月21日:従弟の通夜
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*2014年09月15日:日本SF展・SFの国/オルセー美術館展


 8:20にKさん宅を発つ。泊まるとわかっていれば、ももクロのライブの録画(BD−R/RE)を(洗脳用に [^.^])持って来るんだった [;^.^]。高円寺駅前の松屋で朝定食。

 9:45、京王線・芦花公園駅の世田谷文学館着。開館15分前 [;^J^]。「日本SF展・SFの国」である。9月28日(日)までなので、まだの方は、お急ぎあれ(..て、ほとんど間に合わないかな? [;^J^])

 なかなか良い展覧会である。コアなマニアから初心者まで、間口が広い。手塚治虫作品の原画が多いことに象徴されるように、バランスをビジュアル系に傾けつつも、文芸系もしっかりと押さえている。この会場のサイズからの必然でもあるのだが、「微妙に物足りなめ」のボリューム感も良い [;^J^]。展示が多すぎると疲れるからさ [;^.^]。そしてこの件と表裏一体でもあるのだが、ターゲットが明確に「子ども」(あるいは「大きなお友だち」[;^.^])であるのも、好印象。そうでなくとも、SFファンは高齢化が進む一方なのだ。[;_ _](平均年齢が、毎年1歳ずつ上昇しているみたいな..[;^J^])若いファンを開拓し啓蒙するというコンセプトには、全面的に賛意を表したい。

 (それにしても改めて痛感したこと..以前、ここでやった「星新一展」のときにも仰天したのだが..星新一のメモの字は、小さすぎる。[;^.^][;^.^][;^.^])

 11:50、退出。12:50、国立新美術館着。「オルセー美術館展」である。(こちらは、10月20日(月)までなので、まだまだ間に合います。[^J^])まず、地下のカフェテリアで食事。結構混んでいたので(時間帯が時間帯だから仕方がないが)、食事を終えて展覧会会場に入ったのは、13:30。

 全9章構成である。「1.マネ、新しい絵画」では、いきなり、エドゥアール・マネの「笛を吹く少年」画像検索結果)。この絵はどなたもご存知ですね。しかし実物を至近距離で精査すると、確かにこの年(1866年)としては、やや異常な作品だということがよくわかる。色の塗り方が、のっぺりしすぎているのである。これはたとえば、ベラスケス(バロック期、17世紀)の、「大胆な筆遣いでサッと一閃させただけで、衣裳や装飾品の「極めてリアルな輝き」を「細密画」のごとく現出させてしまう“神業”」とは、本質的に異なる。ただ単に、「のっぺりと」色を塗っているのである。これがいかに革命的な事件だったかは、この先の展示を観ていくとわかるという寸法らしい。

 「2.レアリスムの諸相」では、これまた知らぬものとていない、ジャン=フランソワ・ミレーの「晩鐘」画像検索結果)..これはもう、実物を観られただけで感激である。同時に(幼少期の)サルバドール・ダリがこの絵を“恐がり”、画家として大成してからもトラウマに憑かれたかのごとく、この絵を素材として取り込んだ作品をいくつも作り続けたことが、納得できる。敬虔な祈りの情景なのであるが..どこか深いところから、微かな“恐怖”のエコーが聞こえる..

 「3.歴史画」では、まず、エリー・ドローネーの「ローマのペスト」画像検索結果)。素晴らしい構図である。ジャン=レオン・ジェロームの「エルサレム」画像検索結果)は、珍しいアングルというか、シーンである。イエスたち3人を十字架にかけたままゴルゴダの丘を去っていく兵士たちを、背後から(すなわち、ゴルゴダ側から)描いているのである。手前には、3つの十字架の影が見える..恐い。アンリ・ポール・モットの「ベリュスの婚約者」画像検索結果)は、小さな画像しか検索できなくて残念なのだが、凄い迫力..裸女が生贄として捧げられた巨大な神像の下の空間から漏れ出てくる光が、気になる..

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 「4.裸体」では、購入してきた絵葉書からスキャンした、当時の主流の(正統的な)裸婦像を、まず紹介しよう。左図は、アレクサンドル・カバネルの「ヴィーナスの誕生」。右図は、ジュール・ルフェーブルの「真理」。古典派の裸婦像の、この、磨き上げられた肌のリアルな質感! ギュスターヴ・モローの「イアソン」画像検索結果)も(古典派ではないが)、やはりリアルな官能性がポイントであ。それに比べて、ジャン=フランソワ・ミレーの「横たわる裸婦」画像検索結果、うまく絞り込めなかったが、あなたの環境でも多分最初に表示されている小さな図版)の、美化されていない生々しい裸体!



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 「5.印象派の風景」は、実は個人的にはいちばん苦手なジャンル [;^J^]。太陽光がまぶしくってさぁ..(所詮は書斎派のオタクだからな、とか、インドアでなければ居心地が悪いんだろう、とか、妙な説得力のある突っ込みは不要である。[;^.^]凸)もちろん、仰天するような作品もある。左図は、クロード・モネの「かささぎ」。この「白」! 「なんということもない名も無き田舎の風景を彩る、一面の雪の白」! そして右図は、オーギュスト・ルノワールの「イギリス種のナシの木」..これも、凄い。ほとんど幻想絵画である。



 「6.静物」では、アンリ・ファンタン=ラトゥールの「花瓶のキク」画像検索結果)、が、素敵である。

 「7.肖像」では、まず、あまりにも名高い、ジェームズ・アボット・マクニール・ホイッスラーの「灰色と黒のアレンジメント第1番」画像検索結果)。そして、胸を締め付けられるのが、クロード・モネの「死の床のカミーユ」画像検索結果)である..多くの画家が、肉親や配偶者の「死に姿」を描いて傑作をものしているのだが..彼らは「画家であること」を選んだ時点で、ここまでしなくてはならないという宿命を背負ったのである..私が、人間の業(ごう)について、最も深く考え込まされるのは、こういう作品を観たときなのである..

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 「8.近代生活」では、まず、エドガー・ドガの「バレエの舞台稽古」のスキャン画像を観ていただこうか。うまいもんだ。この色彩! この構図! ベルト・モリゾの「ゆりかご」画像検索結果)も、あまりにも名高い傑作。贅言は要しまい。ただの一言も..クロード・モネの「アパルトマンの一隅」画像検索結果)は、今回初めて観る作品なのだが..検索図像でわかるかなぁ、画面の中央付近にこちらを向いている子どもがいるのだが..彼の虚(うつ)ろな表情が怖い..[;_ _][;_ _][;_ _] まるで、諸星大二郎が描く、土人形の「子ども」のような..[;^.^] 同じくモネの「サン=ラザール駅」画像検索結果)は、個人的にはそれほど好きな作品ではないのだが、歴史的価値に鑑みて、言及しておきましょう [;^.^]。いや、素晴らしい作品であることを(客観的に)認めるにやぶさかではありませんよ、もちろん。[;^J^]



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 そして最後の「9.円熟期のマネ」の章からは、展覧会の掉尾を飾る、エドゥアール・マネの「ロシュフォールの逃亡」をご紹介しておこう。ロシュフォールについては、知らなければ(かつ暇なら)ぐぐってくれ。この政治犯の流刑地からの劇的な逃亡風景(事実よりはかなり盛っているらしいが [;^J^])を、迫力満点に描く。画面の大部分を占めるの海面の上端、水平線付近に、救出に来た帆船の影が小さく見える..これを(当時はまだまだ認められていなかった)「印象派」の、荒海への旅路に見立てて展覧会の出口に置く..という趣向は、悪くないね。



 15:15に退出。16:10、品川からひかり。17:32、浜松着。帰宅したのは、18:25頃。明日から仕事だし、三連休の疲れをとるために早めに就寝(← 突っ込みなさい制限時間1秒。)

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*2014年09月16日:アプリ群不調 [;^.^]


 昨日紹介した、「真理」のスキャン画像は、あなたの環境では、どう見えているだろうか? もう一度引用しておくので、クリックしてみて欲しいのだが..

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 画質は良くない [_ _]。24bit & 300dpi でスキャンしたのだが、暗い背景の至る所に黒い縦線が現れてしまっている。これはスキャナー(旧世代の、EPSON GT-9400UF)の性能(あるいは設定)の問題もあるかも知れないが、第一義的には、印刷の粒子の粗い、小さな絵葉書からスキャンしたからだろう。しかしこれは、まぁいい(というか仕方がない)。今回問題にしたいのは..

 画面の左端なのである。左側から、何か明るい光が入り込んできていないだろうか? 実は、この「光」は、元の図版には存在しないのである。左端まで、真っ暗。

 もちろん、最初に疑ったのは、スキャナーである。だいぶ古い機種だし、薄い絵葉書のスキャンということで、光が蓋の隙間から入り込んだのかも知れない、と、黒い布で覆って再度スキャンしてみたが..結果は同じ..というか、(EPSON のスキャナーのドライバーというかユーティリティソフトである EPSON SCAN で)BMP画像としてスキャンした直後は、原図と同様、左端まで(原図に忠実に)真っ暗なのである。つまり、スキャナーの問題ではない。ところが、このデータを(IrfanView で)トリミングした瞬間に、この白い光が現れるのである。

 これが、IrfanView の(変換/編集時の)バグというのなら、話はわかりやすい。ところが、そうではないのである。私は、IrfanView でトリミングしたあと、サイズの変換をして jpgファイルにして、廃墟通信にアップしているのだが..この jpgファイルを前記の IrfanView か FireFox で見ると、この白い光が見える。ところが、別の画像ビューアーである XnView や Internet Explorer 11(恐らくほかのバージョンでも)で見ると、見えない。正しく、背景は端から端まで暗く見える..何故? 何が起きている?

 ひとつ、気がついたことがある。この「症状」が現れる IrfanView と FireFox では、画像の周囲が「黒」なのだ。それに対して、XnView では画像の周囲はグレー。IE では、白。黒(暗色)と黒の境界で現れる現象なのか? ソフト(ビューアー)によっては..(考えてみれば、IrfanView でも、トリミング前の BMP画像を見る時には(回りが白地だからか)この白い光は現れていない。正常である。トリミングした瞬間に(黒で囲まれるからか)出現するのである。)サンプル画像は手元にいくらでもあるので、この現象、いくらでも追い込めるのだが..いくらでもあるのは「素材」であって、「時間」ではない [;^J^]。まぁ、ビューアーによってはこの白い「ノイズ」は出現しない、つまり、データは「正しく」スキャンされており、「ノイズ(汚れ)」が入りこんだわけではなく、あくまでもビューアーの問題である、ということが明らかになったので、問題の深刻度/緊急度を、数段階下げた。いつかそのうち暇になったら調べることにしよう..

 ..などと、試行錯誤しているうちに、いつの間にか EPSON SCAN のプレビューウィンドウが開かなくなってしまった [;^.^]。ひとつの問題に集中して取り組んでいると、あたかもそれを邪魔するかのごとく別の問題が発生する、というのは、みなさんもよっくご存知の、ありふれた現象である。取扱説明書をみてもぐぐってみても、解決策が見当たらない。この現象自体は珍しくないらしく「ヤフー知恵袋」などにも回答が沢山あるのだが、どれひとつとして適用できない。ソフト(ドライバー)のバージョンが違うのかなんだか知らないが、それらの回答で提示(指摘)されている「基本設定画面」やらチェックボックスやらが存在しないのである。

 ..ええい、まったく..と、じたばた触っているうちに、こんどはプレビューウィンドウどころか、いつの間にか EPSON SCAN 自体が起動しなくなってしまった [;^.^]。ひとつの問題に集中して取り組んでいると、あたかもそれを邪魔するかのごとく別の問題が発生する、というのは、みなさんもよっくご存知の、ありふれた現象である。(← コピペである。[;^.^])取扱説明書をみても(以下略)、捜してみたら、結構な旧機種だというのに、Windows 8.1 & 64bit 用のドライバがアップされているではないか。エプソン、偉い! というわけで、早速アンインストール&インストールしたが、起動はするようになったものの、プレビューウィンドウは開かないまま..なぜ? どうして?

 ..などと煩悶しているうちに、いつの間にか復旧 [;^.^]。原因不明。問題解決のグレードとしては最低最悪の部類であるが、まぁいい [;^.^]。アンインストールやインストールの最中に何度か再起動をさせられたのだが、ちょうどそのタイミングで、やたらと時間のかかる「更新(Windows Upadte)」が始まってしまったりもしていたし、そこらへんに邪魔されてたのかもしれないなぁ..[;^J^]

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*2014年09月17日:ザ・テレ→TVガイド


 耳のボコボコ現象は、現在は「微妙な」小康状態なのだが、この件について、いつも親身になって心配してくださっているFさんより、この症状について臨床例をお持ちのお医者様がいると、教えていただいた。本当に、ありがたい。[_ _]

 現在は、ぎりぎり低空飛行できている(← われながら、言いえて妙である [;^J^])のだが、現在診てもらっている先生には、様子見しつつ薬を処方してもらっているだけなので、セカンドオピニオンのための案内状を書いてもらおうかなぁ..

 ついにザ・テレ(「ザ・テレビジョン」誌)を見限って、今週から「TVガイド」誌を買うことにしてみた。少なくともBS番組の情報量は遥かに多く、便利である。地デジ番組も概して詳しい..と書こうとして、気が付いた。文字数は多いのだが、この雑誌、地デジの番組表のなかに、いくつか(長時間番組に限るようだが)写真が入っている。これ、邪魔。いらん。その分、文字情報を入れろよ..う〜む、う〜む、しばらくは辛抱して付き合ってみるか..

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*2014年09月18日:土曜日の予定を調整する


 今週末の土曜日(20日)に、「県美」(静岡県立美術館)に「美少女の美術史」を観にいく予定である。在来線で静岡からふたつ東京より、という、微妙な距離感なので、ここに行くときはいつも早く出て、10時に会場入り、12時に出て、どこぞで食事して、15時には浜松に帰ることにしている。同じ20日の夜には、四季のコンサートが浜松であるので(18:15開場、18:45開演)、3時間ぐらい浜松駅前で街ブラするか、あるいは浜松に戻る前に静岡駅前の「静美」(「静岡市美術館」)に寄ってみるか..と、考えていたのだが..(あ、いま、静美では展覧会やってないや [;^J^])

 上記「美少女の美術史」のページをよくみたら、初日である20日の午後には、この展覧会の企画・制作チームである「トリメガ研究所」のトークショーがあるではないか!(14:00〜15:30)これは聴講しなくては..というわけで、20日の時間割、作り直し。

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*2014年09月19日:「未完少女ラヴクラフト」


 ここ最近、残業せずに直帰している。健全である。涼しい。

 未完少女ラヴクラフト」(黒 史郎、PHP研究所、スマッシュ文庫)読了。うーむ..[;^.^]

 ..どう考えても、ラヴクラフトを少女にする必然性を見つけられないのだが [;^J^] ..しかしツンデレはこの世界の(どの世界の? [;^J^])鉄則だからな [;^.^]。それを成立させるためには、何を歪めてもやむを得まい [;^J^]。後半、主人公(カンナ・セリオ)が●●●を「奪われる」のだが、この設定(というか展開)が、いまいち生きていないのが惜しい。超一流の傑作だとは思わないが、クトゥルー神話の素材の集め方、使い方は悪くない、というか真面目である。万人にお勧めする気は毛頭ないが [;^J^]、その類のラノベをお探しの向きは、どうぞ..

 ..と、ここまで書いて気がついた。続巻が出ている..[;^.^]

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*2014年09月20日:「美少女の美術史」/訃報/ユーフォリサイタル


 曇天。8:20に自宅を発つ。僅かにポツ雨だが、結局、この日、空模様が怪しかったのは、この時だけ。9:10に浜松を発つJR在来線で東上。10:27、静岡をふたつ通り過ぎた草薙着。バスで10:50、静岡県立美術館着。「美少女の美術史」展である。まずは、館内のレストランエスタでエスタセット。11:30に展覧会会場に入場。

 青森県立美術館、静岡県立美術館、島根県立石見美術館、と巡業する展覧会なのであるが、この不思議な組み合わせはなんじゃらほい [?_ _]、と、思っていたら、実は4年前に「ロボットと美術展」を企画・制作した「トリメガ研究所(Facebook)」というユニット [;^.^] の仕事なのであった [^.^]。これはあとで知ったことなのだが、展示作品は、この3美術館で結構異なるらしい。(貸し出し者の都合(意向)で、青森のみとか、島根のみとか。)当然、図録には掲載されているものの展示はされていない作品があるし、その逆もある。それどころか、青森展と静岡展では、全く構成が異なるらしい。(当然、島根展も。)..というわけで、文脈とか位置づけとかいっさい無視して [;^J^]、図録から、気に入った作品をいくつかご紹介。

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 左から、高畠華宵の「緑衣の少女」(いきなり色っぽい絵ですみませんね [;^J^]。それより、「緑衣の〜」と来た時点で「緑衣の鬼」を条件反射で想起してしまう自分を、問題視してるんですけどね [;^.^])、同じく「清きたより」。松本かつぢの「小さいお姉さま」



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 左から、霜鳥之彦の「少女(休憩)」(まるで、「日本のバルテュス」である [;^J^])。龍山の「手習児」。菊池契月の「友禅の少女」



 いやもう、眼福、眼福 [^.^]。たまたま(比較的)古い作品ばかり紹介することになったが、これは図録からのスキャンのしやすさとか、そういう形而下の問題も無視できませんでね [;^J^]。漫画作品からアニメ、フィギュア、現代アートまで、バランスの目配りは良い。今からだと静岡か島根でしか観られないのだが、一見をお薦めしたい展覧会である。(展覧会に行けない人は、図録(「美少女の美術史」)だけでも買うといいかも知れない。)

 ちなみに、「美少女漫画」の「原画展示」は、吾妻ひでおの「ななこSOS」の「ななこ初恋」の巻である。図録には一部しか収録されていないのだが、会場には16ページ全てが展示されているのは、見識である。(ちなみに、私も、ほんの少しだけお手伝いしました。[;^J^])

 14:00から、トリメガ研究所の3人によるトークショー。(終了予定は15:30だったが、終わったのは20分押しで15:50。)以下、手帳に書いたメモを、ほとんどそのまま書き写しておく。速記なんてものではなく、議事録とは到底いいがたい。発言者の名前もない、ただの備忘なので、そのつもりで。

−(青森展の報告)
−構成は静岡展と全然違う。島根展も変わる。
−青森では、ロボ美展が2.5万人に対して、3.5万人、入った。
−6〜7割が、幅広い年代の女性。
−オタク的には、ロボットの次は美少女でしょ。
−構想4年。ロボット展の準備の終わり頃から。
−ロボットより難しかった。
−「ロボット」は明確。「美少女」は曖昧。
−図録の締め切り間際で章立ても決まっていないという恐怖。([;^.^])
−「抽象的に誰のものにもなっていない少女」
−「“美”少女」にはこだわらない(どうでもいい、本質ではない)
−共同幻想
−(当然のように)「なぜ、東京でやらないんてすか?」ときかれるが、東京でなんか、やるものか。([;^.^])
−見たけりゃ 辺境 地方まで見に来い。([^.^])
−どこの企画会社(から買ったの)ですか?と(ロボ美展のときとどうよう)きかれた。ムカツク。
−こういう、単独作家でない多人数の展覧会では、作品を借りるときの交渉が難しい。
−メリットが、提供側にない。
−隣りに何がくるか、わからない。コントロール出来ない(提供者は)。
−マイナスイメージになるリスクもある。
−青森展以来、ツイッターやフェイスブックで、「なぜ、(アニメの鉄板美少女である)あのキャラが展示されていないのか?」、と、指摘されているが、そういう事情による。
−(倉田注:ク●●●のことに決まってる [;^.^])
−つまり、今回、作品を出してもらえた制作会社は、こういう文化事業に好意的。
−出してもらえなかったところは、理解がな(略 [;^.^])
−(ちなみに、フィギュア以外で、オープニングなどが展示されていたアニメは、リボンの騎士、ひみつのアッコちゃん、ミンキーモモ、クリィミーマミなど。)
−美術館には、所有権、展示権はあるが、著作権はない。展覧会に著作権はない。
−だから、独自コンテンツが欲しい。
−会田誠は、俺には声がかからなかったと、ツイートしていた。([;^J^])
−奈良美智、会田誠、村上隆、といったビッグネームは敢えて外す予定だった。定石外し。
−村上隆は、俺もだせといってきたので、出したけど。([;^J^])
−日本美術なら、平安時代まで「美少女」の図像を遡れる。
−西洋だと、その時代は、マリア像ぐらいしかない。
−「美少女」というタイトルに、今のところ、クレームはない。([;^J^])
−欧米なら、無理だろう。([;^J^])
−2010 ロボ美、2014 美少女、とやったので、2018 に何かやります。

 草薙駅には予定より早めに戻ったのだが、時刻表を確認しようとして iPhone を見たら、母から、折り返せという留守電が入っている。何ごとかと電話して..思わず、電車を1本、逃がしてしまった(ホームに入ってきたことに気がつかなかった)。

 従弟のI君、急逝とのこと。50歳。PTA?の会合中の突然死らしい。心不全か心筋梗塞か、情報が曖昧。明日18:00、新大阪駅の隣りの西中島南方駅直近の斎場で通夜とのこと。信じられない思いで、浜松駅に着いてから現金を降ろし、新大阪までのチケットなどを購入。

 しかし、今日の残りの予定を飛ばす理由はないので、その足ではまホールへ。四季のコンサートシリーズの、「小久保まい ユーフォニアムリサイタル」である。18:05頃に着き、18:15開場、18:45開演。

 前半は、彼女のソロ。伊藤康英の「幻想的変奏曲」、ジャン=バティスト・アーバン(クラーク編曲)の「ヴェニスの謝肉祭による変奏曲」が、面白い。後半は、彼女を含めたB4というブラスアンサンブル(ホルン、トランペット、ユーフォ、チューバ、という編成。随時、ピアノも)で、ジェイムズ・バーンズ(山本和邦(B4のチューバ)編曲)の「アルバマー序曲」など。

 いわゆる「超絶技巧」の持ち主(たち)ではない。発展途上の若手であるが、指(と口)が回るだけが音楽(演奏)の値打ちではない。良い時間を過ごせた。(右耳はときどき(2曲ほどで)ヒヤヒヤ水準だが、辛うじてボコ鳴りはしない。フクフク感はある..「フクフク感」というのは、なんといえばいいのかな..「鼓膜」を「ガラス窓(または雨戸)」にたとえたとき、その「ガラス窓(または雨戸)」の「立て付け」が頼りなく、「音」(風)に対して、ガタガタとふらついている感じ..と言えば伝わるかなぁ..?)

 また、コンサート中のトークでおやっと思ったのは、浜松というのは、音楽家(アマチュア/セミプロ/プロの全てに対してか、そのうちのどれかについてかは聞きそびれたが)の演奏面、音楽面への援助が手厚く、お金を出してもらえるシステムがたくさんあるとのこと。その意味では、確かに「音楽の街」と言えるらしいのである。言っちゃなんだが、意外でした。[;^J^](その一方で、このはまホールは、来年3月までしか使えない..老朽化に伴い、おそらくは取り壊されるのである。反対の声は大きいのだが、多分、もう決定事項なのだろう。改修する予算は浜松にはないだろうし..あと、似たようなサイズの施設が付近にたくさんあるのも、はまホールの延命を難しくしているようだ。)

 20:55、終演。徒歩で自宅へ。途中、コンビニで、明日必要になるものを少し買い足して、21:50、帰宅。

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*2014年09月21日:従弟の通夜


 快晴。午前中に、クリーニング受け取りを含めて、さまざまな所要/野暮用を片端から片付け、14:40に自宅を発つ。

 15:37、浜松を発つ下りひかり。17:20頃に、新大阪の隣りの駅の通夜会場に着く。

 享年は、50ではなく49歳。若すぎる..高血圧。ヘビースモーカー..まとめてしまえば、このあたりが遠因ということになるのだろうが..スポーツマンであり、子ども会のスポーツクラブで監督をしていたようだ。そのためか、会社関係者やPTA関係者だけでなく、子どもたちが非常に大勢、焼香に来てくれた。

 とにかく、突然すぎる。状況を聞く限りでは即死であり、恐らく苦しむ時間もなかっただろうことが、少しは慰めになるか..

 20:43に新大阪駅を発つこだまで、浜松着が22:28。23:05に帰宅。

 さすがに、ぐったり..

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Sep 25 2014
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