*2014年07月21日:「江戸妖怪大図鑑」展/鉄斎展/ヴァロットン展
*2014年07月22日:G全作品復習完了
*2014年07月23日:SFWJを廻って
*2014年07月24日:blow out
*2014年07月25日:ギリギリの状態か..
*2014年07月26日:「ALL YOU NEED IS KILL」
*2014年07月27日:「GODZILLA ゴジラ」
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*2014年07月21日:「江戸妖怪大図鑑」展/鉄斎展/ヴァロットン展


 先週の日記のラストパラグラフ(つまり、日曜日の夜の記述)はやはり勘違いで、断続的に激しい雨が降ったのは、日曜日の夜。日曜日は私の移動と天候がうまく同期して、大雨が降っている間は電車の中、歩いている間はほぼ降られなかったので、記憶が混乱していたのだ。日曜日の夜、すさまじい雷が(横浜を)連続して襲ったのも、思い出した。絶対、近所に落雷したはずだ。

 今朝は、まずまずの好天。横浜・鶴ヶ峰の実家を早めに発ち、原宿の太田記念美術館に、10:20着。10:30の開館待ち。待ってる人、多いな。[;^J^](ラフォーレの真裏なのだが、なぜかここでは行列にはならず、あたりに漠然と数十人がたむろす感じになるのである。[;^J^])「特別展「江戸妖怪大図鑑」」である。7月から9月まで3ヶ月がかりの展示で、月替わりでテーマを変える。7月27日までは「第1部【化け物】」である。

 このあたりのテーマの浮世絵は多数観ていて [;^J^](画集も多数持っていて)、大体、知ってる作品ばかりだろう..と想像していたのだが、もちろん、浮世絵の世界の奥の深さは底知れず、未知の作品が多数、展示されていた。といっても、ネットから画像検索するのは難しく(有名作品は簡単に検索できるのだが)、また、図録は第3部まで観てから買うかどうか決めようと、今回は購入を見送ったので、図版をスキャンすることもできず、いささか隔靴掻痒な紹介になってしまうが..歌川国芳の「源頼光と四天王に襲いかかる土蜘蛛」は、土蜘蛛がまるで「バルンガ」みたいで面白かったのだが、画像をうまく検索できない [_ _]。月岡芳年の「新形三十六怪撰 源頼光土蜘蛛ヲ切ル図」画像検索結果)は、有名な、昔から好きな作品。土蜘蛛がラブリーでしょ [^.^]。豊原国周の「五代目坂東彦三郎の小笹之方猫の精 坂東団弥の由留木の公達友千代」の妖気。葛飾派の「百々眼鬼」画像検索結果)は、どう見ても「悪魔くん」(実写版)の「ガンマー」である。[^.^]

 以下も、いずれも有名な作品であるが、歌川国芳の「東海道五十三対 桑名 船のり徳蔵の伝」画像検索結果)の海坊主は、ディテールを描かない影だけの表現が、やはりすごい。月岡芳年の「和漢百物語 頓欲の婆々」画像検索結果)は、お多福があっかんべーをしている点が、冗長だと思っております(昔から。[;^.^])

 11:40、退出。8月の「第2部【幽霊】」、9月の「第3部【妖術使い】」も観に来なくては。原宿の坂沿いの「九州じゃんがら」で昼食。メトロで日比谷へ。

 12:30に出光美術館。「没後90年 鉄斎 TESSAI」である。

 「文人」あるいは「文人画」について知らない人は、適当にウィキるかググるかしてくれ。わたし流に簡潔にまとめると、「オタクの理想型」である [;^J^]。オタクといっても様々な流派があるので、もう少し正確に書くと、「書斎派オタクの理想型(完成形)」ということになるかな。

 これといって定職にもつかず、日がな一日、書画骨董と蔵書群に囲まれて晴耕雨読。旅に出ても(交通費ぐらいは使うにしても)行く先々の知人・友人・パトロン・信奉者たちが、下にも置かぬおもてなし。襖だか色紙だかに適当な(失礼 [;^.^])詩文か書画を描くだけで、全てロハ。そして帰宅すれば、あの、夢のような空間が待っている..(描く絵にしても、基本的にどの流派にも属していない「アマチュア」なので、好きな画家(流派)のいいとこ取りだけして描くことができるのである。)まさにこれこそ、人生の理想形である。こういう生活が出来れば、ほかには何もいらない。それを実現したやつらがいる。文人たちである。鉄斎もそのひとり。

 今回は、人生の目標として座右に置かないわけにはいかないので、図録を購入してきた。(最近は、展覧会に観に行っても図録を購入しないことの方が多い。印刷の品質に納得がいかないという理由から見送る場合もあるが、ほとんどは、置き場所の問題である。[;_ _])展覧会は、「1.若き日、鉄斎の眼差し」「2.清風への想い」「3.好古趣味」「4.いざ、理想郷へ」「5.奇跡の画業」「6.扇面を愛す」の6部構成。ここでは、「4.いざ、理想郷へ」「5.奇跡の画業」から、いくつかスキャンして貼り付けておこう。(やはり、ネットで検索しにくいのでね..)

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 「4.いざ、理想郷へ」では、主として「青緑山水」が展示されていた。左から順に、「臨泉清居図」−こんな山奥で隠遁生活を送りたい..もちろん、書庫・書斎つきである。できればインターネットも(← 軟弱者 [;^.^])。「柳塘銷夏図」−同左。「杏華村暁図」−同左。酒屋の存在は、もちろん非常に重要である [^.^]。「天賜吉慶図」−同左。もはや極楽である [^.^]。「東瀛僊閣図」−同左..いずれも、群青と緑青のカラフルな美しさが魅力的だが、それにしても、縦に長い絵ばかりなので、紹介しにくくて仕方がない [;^J^]。大概の人は(インチ数はともかく)横長のディスプレイで見ているだろうから、クリックしても、ディテールがあまり大きく見えないでしょう。[;^.^](ブラウザによっては、自在に拡大できるかな。iPhone の Safari とか。)



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 そして、「5.奇跡の画業」では、最晩年の水墨画が連ねられている。左から順に、「梅華邨荘図」−酒屋は重要! [^.^]。「居無如静図」−モチーフといい、ごついタッチと絶妙な色彩といい、もはや神品と呼びたい。そして一番右の、「蓬莱仙境図」−これはいったい、なんなんだ [;^.^]。元は山水図だったのだろうが、いや、今でも山水図なのだろうが、もはやそんなジャンルを飛び越えて、遙か彼方の夢幻境に飛んでいってしまいました..[-人-][-人-][-人-][;^.^] ..この「量感」と、バランスの「崩れ方」、凄くない?



 13:40、退出。徒歩で10分後に、三菱一号館美術館。「バルテュス最後の写真 ―密室の対話」と「ヴァロットン― 冷たい炎の画家」である。

 「バルテュス最後の写真」展は、既に会期が終わっている東京都美術館の「バルテュス展」の姉妹展? かな。バルテュスは自宅アトリエで少女モデルのデッサンをしていたが、最晩年には絵筆を持てなくなり、ポラロイド写真を使うようになった。僅かにアングルを変えつつ連写されたそれらの写真に、バルテュスの試行錯誤が見てとれる。

 そして、問題の [;^J^]「ヴァロットン」展である。正直、この画家の名前は知らなかった。版画を見て、そう言えばどこかで..と、思い出したぐらいである。しかしとにかく面白い作風の画家なのだ。この展覧会はお薦めである。

 何よりも、「冷たい」。そして、「女性をオブジェとして描いている」。まずは、裸婦から。「トルコ風呂」画像検索結果)、「正面から見た浴女、灰色の背景」画像検索結果)、 「赤い絨毯に横たわる裸婦」画像検索結果)。いずれも、「物語」をまとわぬ「単なる裸婦」であることが、特徴。要するに「グラビア的」なのだ。

 木版画では、有名な連作、「<アンティミテ>」画像検索結果)。「怠惰」画像検索結果)も面白い。

 彼の、幸福だったか不幸だったかわからぬ結婚生活(パリでもトップクラスの画商のバツイチ娘との逆玉、連れ子2人付き [;^J^])を活写 [;^.^] しているのが、「夕食、ランプの光」画像検索結果)である。右側が後妻。正面の娘と左の若い男が彼女の連れ子たち。そして、背を向けた黒い影が、画家自身である。こんな絵、家族に見せられたとは思えんが [;^.^]。特にこの娘を苦手としていたらしいのだが..言われんでも誰にでもわかるわ、これを観れば [;^J^]。「憎悪」画像検索結果)という作品もある。この憎みあって対峙している男女(女性は、グーパンチを喰らわす直前の姿勢 [;^.^])が、画家夫妻の像でないことを祈るばかりである。[;^J^]

 「貞節なシュザンヌ」画像検索結果)は、怪しい物語が始まる直前の雰囲気にみちみちており、見飽きない。そしてそれは、「ボール」画像検索結果)も同様。この、異様にアンバランスな画面。物語ならぬ物語。不安な予兆..何かが起ころうとしている..というより、既に画面の外側で起こってしまっていて、それが、画面の内部に迫り来ようとしている..あるいは、画面の外側に向かって走り出している幼女が、その、何かに..? サイコホラー的というか..「デビルマン」のいちシーンと言われても納得してしまいそうだ。

 驚くべき神話画をお目に掛けよう。「竜を退治するペルセウス」画像検索結果)..なんなんだよ、このワニ公はよ![;^.^] これが竜かよ![;^.^] この変なオジサンは、まさかと思うけどペルセウスだったりする?[;^.^] そしてそして、この風呂上がりの(というか、風呂はいっているところを覗かれているのに気がついて眉間にシワ寄せた風の)だぶついた体の中年のオバサンが、まさかまさか、アンドロメダ?[;^.^] 私も長年、この主題の絵画作品をそれこそ何百と観てきたけど、こんな変なの、初めて観たぞ。[;^.^]

 これも神話画だが、「引き裂かれるオルフェウス」画像検索結果)の容赦ない表現も、印象に残る。本当に切り裂かれているし。[;^J^]

 ほか、室内図としては、「赤い服を着た後姿の女性のいる室内」画像検索結果)、赤が凄い「赤い部屋、エトルタ(ヴァロットン夫人と姪のジェルメーヌ・アキオン」画像検索結果)など。風景画で惹かれたのは、「残照」画像検索結果)の、異様な姿の樹木である。

 15:50、退出。16:03東京発のひかりで、17:32浜松着。18:10、帰宅。

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*2014年07月22日:G全作品復習完了


 どうやら、昨日が東海地方の梅雨明けだったらしい..とすると一昨夜の強烈な雷が、梅雨明けの号砲だったわけか。

 ゴジラ(昭和〜平成)全28作品、再履修し終えた..となると、ここでマイフェイバリットを挙げるべき流れであるが..普通に考えると、公的回答としては第一作「ゴジラ」(1954)「キングコング対ゴジラ」「ゴジラVSデストロイア」を評価する向きもあるだろう。先日、CSの日本映画専門チャンネルで開催された「ゴジラ総選挙」では、「ゴジラVSビオランテ」が選ばれていた。これもそれなりに納得できる。しかしここは、自分に正直になろう..

 ..そう、私が一番好きなのは、本当は最終作、「ゴジラ FINAL WARS」なのである! [;^J^] 心あるゴジラファンは「最低作 凸(-_-メ)」にあげることも少なくない作品であるが、私は偏愛しているのである。[;^.^](カミングアウトついでに書いてしまうと、二番目に好きなのが、これまた物議を醸した「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」なのである [;^.^]。三番目が、第一作ね。)私にとっては、北村一輝のデフォは「GFW(ゴジラ FINAL WARS)」の「X星人」なのである [^.^]。もしかしたら黒歴史なのかも知れないが、やっちまったもんは、仕方ないよなぁ..[^.^][^.^][^.^]

 「ガイガーン!」、という叫びと、名セリフ、「やっぱり、マグロを食ってるようなのはダメだな..次!」、は、後世に残さなければね。[^.^]

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*2014年07月23日:SFWJを廻って


 既に、人の噂も75日状態かと思うが..SFWJ(「日本SF作家クラブ」)が、ちょっと世間(の一部)を賑わした。某氏の入会をめぐってである。

 私は、この件に関して、公平な立場で意見を述べられない。情報源が偏りすぎているからである。といって、関係者全員のブログやツイッターを(今さら)追跡する気力も意欲もない。(情報量(というか情報源)が多すぎることの弊害がもろに現れている、非常にわかりやすい例である。)

 だから、一般論でお茶を濁しておく。現在の細則は知らないが、そもそも数十年前にSFWJが作られたとき、「ひとりでも反対者がいれば新規入会は認めない」というルールがあった。このルール自体は、さほど奇妙なものではない。つまり、「仲良しクラブ」ということだ。

 しかし、いまや会員数は100人を軽く越える。この規模で全員一致もくそもないので、やや面倒な形式ではあるが、ハードルが下げられた。(3名以上の推薦があり、異議申し立てがなければ総会に諮られ、2/3以上の賛成で入会。)また、「日本SF大賞」受賞者は、推薦無しで総会で入会の可否が諮られる権利が与えられる..一応、整合感は取れているようだが、実はこれ以外に明文化されていない不文律があり、しかも、その経緯を過去の議事録で追うことができないという。(どこかで聞いたような話だ。)今回、いわばこの「弱点」を突く形で、騒動が起きたわけだ。

 まぁ、このあとのゴタゴタや顛末は(追跡しきれないし、そんな元気も出ないので)もういい。「結局、日本人は「ルール」を作って動くのが苦手なんだなぁ..」..と、嘆息するのみである。(「ルール」ベースで事態を収拾しようとした人は、はじきだされてしまった..)そもそも、「ひとりでも反対者がいれば新規入会は認めない」という、当初の「黄金則」自体、(裏取り不完全だが [_ _])A氏がB氏を排除するために作り出したルールらしいので、(つまり、A氏は必ず反対するのでB氏はけっして入会できない、)それほど高尚な理念に基づいたルールというわけでもないのである。

 この件とは異なるのだが、初期のSFファンダム(の空気)について、私がおやおやと思ったことを書いておく。私はSFファンダムに属したことはなく、その「おやおや」も、(確か)1980年代のSFマガジンに連載されていた石原藤夫氏の連載エッセイに書かれた追想を読んでのことなのだが..(初出誌を捜している時間がないので記憶で書くが..(← またかよ [;_ _](← 今週末は公私ともに追い詰められていて時間が無いんだよ [;_ _](← ネストがくどいよ [;_ _][;^.^]))))

 最近の若いSFファンは知らないだろうが(「「若いSFファン」など存在しない!」、などという身も蓋もない 正論 突っ込みは却下 [;^.^])、オールドSFファンなら知らぬものとてない「石原インデックス」(「SF図書解説総目録」「「SFマガジン」インデックス」)..それこそ第12回日本SF大賞特別賞を受賞した、この貴重極まりない、学術的価値絶大な資料を氏が編纂したのは1960年代のことなのだが、当時、彼がこれらに取り組んでいるということを知った「ファンダムの重鎮(たち?)」から、「他のファンたちと連絡を取り合って進めなさい」、という忠告を受けたというのである。(これが誰であるのか、なんとなく推測はつくが、想像に過ぎないのでここには書かない。)要するに、個人プレーは控えて、「みんなで作りなさい」、と言われたというのである。これは純然たる善意から出たアドバイスかも知れないのだが..石原氏は、カチンと来たらしい。そもそも研究活動は個人で行い、個人名で発表するものではないか。それが世界の常識ではないか。彼は猛然と反発して(氏の言葉を借りれば)「たったひとりで、ファンダム全体と競争することにした」。そしてこの二大労作(現在に至るまで(いや、おそらく今後幾世紀を経ても)その価値をいささかなりとも減じることはない、日本SF史研究上の基礎資料)を完成させ、多くのSFファンから歓呼を持って迎えられた。一方、「ファンダムの共同作業」からは、結局、なんのアウトプットも出てこなかった..

 ..これは、私には実感として完全に理解できる。私とて、「手塚治虫」と「吾妻ひでお」の作品リストを作っている身であるが、こういうものは、個人プレーでないと、作れないのだ。もちろん、多くの人々から情報は寄せていただくし(ありがたいことである [_ _])、多分、分担してのチームプレーでも、「プロトタイプ」というか「初版」を作ることはできる。しかし、それを数十年にわたって維持し、最新情報を盛り込んで編集し続けるのは..「たったひとりの「執念」」によらなければ、不可能なことなのである。(「チーム」など、すぐに瓦解してしまう。)

 閑話休題。石原氏のこの追想を読んだときには、「へぇぇ..SF界(SFファンダム)って、洋風な(良くも悪くもアメリカナイズされた)ハイカラな世界かと思ってたんだけど、結局やっぱり(悪い意味で)「日本的」なんだなぁ..」、と、溜息をついたものであった。

 今回のドタバタとは、背景も事情もまったく異なる話である。しかし、関係者たちの基本的なメンタリティは、半世紀前と全く変わっていないように、私には思われる。

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*2014年07月24日:blow out


 ろうそくを吹き消しながら..あるいは、居酒屋や湯風景しおりの食堂で鍋料理の固形燃料を吹き消しながら..「恐怖の報酬」..

 ..誰か、この数十年越しの業病を治してくれ..[;_ _]

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*2014年07月25日:ギリギリの状態か..


 右耳の状態は、どちらかといえば、よくない。この1ヶ月以上、一度も「ボコボコ」現象は発生していない。その意味では問題ない。しかし、その「直前の状態(フクフク感)」が続くのだ。なんといえばいいのかな..音に対して、鼓膜だか筋肉だかが「低周波」で反応しており、(低周波だから「ボコボコ」ではなく「ゴロゴロ」でもない、なんとなく物理的な感覚、)その余韻が、音が消えたあとも少しのあいだ残る感じ..

 この現象は、実は、朝、起床する前が一番顕著である。「体調」要因なのか「時刻」要因なのか..なんにせよ、測定不能な(科学的な治療の俎上に乗らない)状況である..様子見だ、引き続き..

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*2014年07月26日:「ALL YOU NEED IS KILL」


 快晴。朝いちで高丘のアマノにて、SFマガジンなど購入し、いったん帰宅。10:00前にフトンを干し、スーパーにクリーニング出しをし、湯風景しおりへ、日光浴をしに..こうも暑いと、炎天下で素っ裸で昼寝などしていられるものではない。2時間ぐらいが限界である。13:30頃に出る。暑い!

 谷島屋本店で、業務用の参考書を購入。なんとこのジャンルの本は選択肢がなかった(一択である)。まぁ、廉価だし使えそうなので文句は言わないが。引き続き図書館にも寄ったが、駐車場の入口の待ち行列が5台ほど見えたので、スルー。久々にやまやで酒を買って、14:30に帰宅。

 まだまだ快晴。掛け布団は(干している個所が日陰になり始めていたので)先に取り込んだが、まだ直射日光を浴びまくっている敷き布団2枚はもうしばらく干し続け陽をあてながら、録画の処理。再生したりBDに落としたり..

 ..ふと居眠りから目覚めたら、7時10分 [/_;]。敷き布団を干したままだったということはすぐに思い出したが、この時点では目覚まし時計を見ても空のほの暗さを見ても、「夜の7:10なのか、翌朝の7:10なのか」すぐには判断できず、もしや一晩中布団を干しっぱなし(にして夜露でしっとり)、という、最悪の事態も想定したが、すぐに19:10とわかり、ひと安心。[;_ _]

 布団はいささか冷たくなっていたが、夜露を吸ったわけではない。部屋の中に数時間、敷いておけば回復するだろう。車で出てクリーニングを受け取り、その足でサンストリート浜北へ。20:55からの回で、「ALL YOU NEED IS KILL」。(朝まで寝過ごしていたら、予めネットで購入していたこのチケットもドブ捨てだったわけで、二重に最悪の事態だったのである。[;^J^])

 日本のSFラノベを原作とする、ハリウッド映画である。なかなかよいではないか。ブルーレイが出ても買うことはないが、BS/CS/WOWOWで放映されたら、録画は(参照用に)保存する(..という感じの評価)。

 ざっくりまとめると、エイリアンとの戦争とタイムループとの組み合わせ。それも、「ループ前の記憶を保持したままの」タイムループである。当然、主人公の「戦士」は、前回どこで失敗したかを記憶しているので、どんどん強くなる..この(ある意味、都合のいい)設定に(超)合理的な説明付け(屁理屈付け)をするのは非常に困難なのだが、原作では前回の記憶は主人公の「夢」に封じられているというのが、なかなか巧妙な処理。時間ものにどうしてもつきまとうパラドックス感を「なんとなく」押さえ込めている。それでも、途中からモヤモヤしてくるのは否めず、特に、ループから脱出する手段が、釈然としない。私の読書DBから一部引用すると、「いわば綾波的な超戦士(バーサーカー)の存在、彼女とのボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー、主人公のバーサーカー化、などのモチーフを、まとめきれていないように思われる。作品世界としては、それなりによくできているとは思うが」..だってさ。[;^J^]

 これをハリウッドに渡したらどうなったか。はい、あなたが今想像したとおりの、設定だけ借りた、わかりやすい戦争映画ができました [^.^]。要するに、死ぬたびにリセットを繰り返して、ボスキャラをやっつけたら大団円、という、極めてわかりやすいゲーム映画である。モヤっと感は、ほとんど残らない。変に考えずに眺めていれば、文句無しに楽しめる。敵エイリアン(「ギタイ」)の造形もよく、必要以上の流血もスプラッタ描写もない。これはこれで、プロデューサー/監督/脚本家/そして彼らに判断を委ねた日本サイドの、お手柄と言える。

 観ても損はしないと思う。私は(スケジュールの都合で)3D版を見たが、3Dである必然性は(微塵も)感じられなかったので(つーか、+300円で、画面は暗く目が多少痛くなるだけ、という、単なる罰ゲームだ [;-_-]凸)、2Dで電波に乗るのを待てばいいよ。

 23:30頃帰宅したら、布団はまずまず、寝られる状態に回復しておりました。[;^.^]

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*2014年07月27日:「GODZILLA ゴジラ」


 快晴。午後から曇るらしいので、昨日のリベンジで [;^J^] 再度布団干しして、まずは図書館。その足で湯風景しおり。比較的短時間の日光浴。(もう、長時間陽光を浴びているのがしんどくてさ..[_ _])午後早めに引き上げる。時刻はメモし忘れたが、まぁ、14:00よりは前だろう。今日はさくさくと布団を引き上げ、ほっかほか [^.^]。これで、昨日の失敗は、なかったことにする。[;^J^]

 今日も夜は、サンストリート浜北。20:35からの回で、「GODZILLA ゴジラ」。これは素晴らしい! 「ハリウッドゴジラ」といえば、エメリッヒ版(1998)の悪夢を思い出す人も多いだろうが、あれとは比較にならない。

 「ゴジラ」を、「人間には制御できない、自然の力(の象徴)」として描いたこと。これに尽きる。ハリウッドとしては、信じられないほどのお手柄である。敵怪獣「ムートー」の造形も良い。ムートーとて、「悪」として描かれているのではなく、本能に従い繁殖しようとしていただけなのである。むしろ、そのムートーの卵たちを焼き払った主人公(当然の行動である)に対する、雌ムートーの怒りに感情移入できてしまうほどである。

 これは、素晴らしい。ブルーレイボックスが出たら、買う。私は、金の使い方を知っている(つもりである [;^J^])。書き忘れるところだったが、もちろん、2D版を観た。問題なしの大迫力と「立体感」である。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Aug 2 2014
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