*2013年09月16日:富士川越え
*2013年09月17日:「<遊ぶ>シュルレアリスム」
*2013年09月18日:開発業務..
*2013年09月19日:御侍史
*2013年09月20日:「あるいは吾妻ひでおでいっぱいの吾妻ひでお」
*2013年09月21日:京都でもうひとネタ
*2013年09月22日:「たんぽぽ娘」
*目次へ戻る *先週へ *次週へ


*2013年09月16日:富士川越え


 朝から、ほぼ、暴風雨である [;^J^]。三連休の最終日とはいえ、今日はさすがに、都内の各美術館も空いているだろうが..しかしそもそも(台風に負けて)開館していなければ、意味が無い [;^J^] ..というわけで、国立西洋美術館に電話確認。今のところ臨時閉館の予定は無いらしいが、東京までの足..というか、そもそも実家から鶴ヶ峰駅までの足(相鉄バス)が動いているかどうか怪しいので [;^J^]、午前中は実家でおとなしくしていることにした。台風が横浜地区を去るはずの昼過ぎに出て、浜松まで直帰する予定。

 13時前に発つ。雨は既にやんでおり、バスもオンタイムで来たのだが、乗った途端に、またポツポツ。ま、たいしたことは無いが。相鉄線とJRを乗り継いで、13:50頃、新横浜着。午前中、新幹線が止まっていることはニュースで知っていたものの、さすがにそろそろ動いているだろうと踏んでいたのだが..

 あぁあぁ、改札の外に、ジベタリアンがおおぜい..[;^.^][;^.^][;^.^] 新富士〜静岡間で、再開の見込み無しだと [;^J^]。こりゃぁ、ダメだな。数時間待ちだな。(富士川を渡れないので、在来線ももちろんアウト。)それに、復旧直後の便は、東京・品川で復旧を待ちわびていた下りの客を満載しているはずなので、新横浜から座れるわけがない。どうせ復旧を待つのなら、東京までいっちゃうべきだったかなぁ..と、くよくよしながら、とにかく改札を入って、くだりホームに上ってみたら..数分と待たずに、14時過ぎに、1時間半遅れの三島行き(折り返し)こだまが入ってきた。もちろん、こんな中途半端なこだまは役に立たないのであって、ガラガラである。が..

 ..ここでひとつ、憶えておいてもらいたいのだが、私の基本的な行動原理は、「とりあえず、目的方向に行けるところまで行って、そこから先はそのとき考える」..なのである。従って、当然、このこだまに乗ったわけである。新富士〜静岡が開通したら、そのとき、東京から下ってくるこだまを三島でつかまえれば良い..(もちろん、混んでいるだろうが..)

 14:30、熱海に着く直前あたりで車内放送。現在、富士川の増水状態確認中。安全が確認できれば、15:00から渡河できるとのこと。なんとはなしに、東海道五十三次を想起する。[;^J^]

 14:38、終点の三島着&車内放送。おぉ、なんと、富士川越え可能で、しかも、このこだまはそのまま行き先変更して、新大阪行きになるとのこと!\[^O^]/\[^O^]/\[^O^]/ どーだ、ざまみろ、後先考えずに「目的方向に行けるところまで行く」で、大正解!\[^O^]/\[^O^]/\[^O^]/

 15:05、富士川越え。15:45、浜松着。16:30、帰宅。

*目次へ戻る


*2013年09月17日:「<遊ぶ>シュルレアリスム」


 朝、ほとんど寒い。

 今日も、21:45まで残業。やれやれ..

 ..という次第で、書くべきネタもないので、先日(といっても一ヶ月以上前(2013年07月28日))に観てきた展覧会の図録からの抜き書きをコピペして、お茶を濁しておく。

<遊ぶ>シュルレアリスム」(巖谷國士、平凡社、コロナ・ブックス)。シュルレアリスムの入門書としても使える好著である。キーワードは、ブリコラージュ(「寄せ集め」「やっつけ仕事」「日曜大工」)。

 「(第一次世界大戦を経験した)彼らには目前の現実すらも、どこか稀薄で非現実的な「嘘っぽい」ものに映っていました。そのようなものとして「与えられた」現実ではなく、たしかな手ごたえのある「真の現実(超現実)」にじかに触れる体験をもとめて、さまざまな試みがおこなわれるようになります」(5頁)。

 「(岡上淑子について)「画家ではありません」の一言は意味ぶかいものでしょう。職業とも専門とも無縁な手作業にこそ、シュルレアリスムは宿りえたからです」(59頁)。

 「人間の目は教育や慣習によってすでに飼いならされているため、見たものをすぐ言葉として、意味として理解してしまいます。それに対してカメラという器械は、外界のどんな事物でも風景でも、名前も意味もないオブジェとして写しとるものです」(64頁)。

 「シュルレアリスムには「主義」も「様式」もなく、表現の多様化をこそ良しとしていたので、人体像についてもなんでもありでした。それかあらぬか、一貫していない、純粋でない、辻褄があわない、時流にそわない、などといわれがちでしたが、そういう批判はほとんど意味をなしません。
 なぜなら、あえて画一化や純粋志向や辻褄あわせやトレンド化に抗する生き方を選んだのがシュルレアリスムだったからで、公認美術史の本流を外れることはかえって望むところでした。
 だからこそシュルレアリスムは長つづきし、今日なお「人間みたいなもの」の姿で、再来・再浮上をくりかえしているのでしょう」(77頁)。

 「二十世紀以後の人間にとって、大規模な災禍のイメージをよびおこす荒涼とした平原の光景は、ある程度まで普遍性をもっているのかもしれません。実際、シュルレアリスムの空間の表現には、現代という戦争や災害の時代に対応しながら、幾度となく再浮上してくるものがあったように思われます」(92頁)。

 「ダリのいわゆる「偏執狂的−批判的方法」を端的にいえば、現実の凝視による変容でしょう。風景に超現実が潜在していたのです」(92頁)。

*目次へ戻る


*2013年09月18日:開発業務..


 ..アポリネール。

 ..そんだけ。[;^J^](わからなくても、ぐぐらないで [;_ _]。恥ずかしいから。[;^.^])

*目次へ戻る


*2013年09月19日:御侍史


 昼休みに外出して、浜松医科大学医学部附属病院へ。セカンドオピニオンを受ける医院への紹介状を受け取るためである。

 予め耳鼻咽喉科の受け付けに用意していただいてあったので、用件自体はすぐにすんだのであるが、その紹介状の宛名書きに興味を覚えた。「担当医先生御侍史」..「御侍史(おんじし)」という敬称を、恥ずかしながら、初めて見た。調べてみたら、医者が医者に手紙を書くときに使う敬称だとのこと。これまでの人生、必ずしも常に健康だったわけではないが、少なくとも別の医者を紹介してもらうほどやっかいな事態に陥ったことはなかったので、「御侍史」なる文字列を見る機会もなかったのである。

*目次へ戻る


*2013年09月20日:「あるいは吾妻ひでおでいっぱいの吾妻ひでお」


 河出書房新社から、新刊、あるいは吾妻ひでおでいっぱいの吾妻ひでお」(吾妻ひでお著、中川いさみ監修)が、届いた [^J^]。吾妻ひでお選集の第5巻である。今回は、タイトルどおり、吾妻ひでお本人キャラが主要な配役として登場する作品縛りである。

 このシリーズはいずれも、蠱惑的な女子の写真で飾られているのだが、本書は、特に素晴らしい。モデルは喜屋武ちあき。(「きゃんちあき」と読むのか..知りませんでした..というか、読めていませんでした。[;_ _][;^J^])前記アマゾンへのリンクから、カバー表とカバー裏を確認できるし、これらも素敵であるが、実は、カバーを 剥いた 取った、本体の表紙と裏表紙の方が、さらにエロ可愛いのである。[^.^](コンテンツは、こちら。)

*目次へ戻る


*2013年09月21日:京都でもうひとネタ


 昨夜深夜録画したShibuya Deep Aを観る。あらま、次回、最終回か。それは残念。週末の楽しみだったのだが..まさか、MCの田村淳が電撃結婚したからではあるまいが [;^J^]、ま、6年半も続いたわけだ。ごくろうさまでした。

 朝いちというか1.5ぐらいで、O内科医院。11時頃から湯風景しおりで日光浴。昼過ぎに帰宅したのだが、何時に帰ったのかは、忘れた。

 明日(日)明後日(月・祝)のどちらかに上洛して、京都国際マンガミュージアムにて、「諸星大二郎原画展:不熟1970−2012」の「第3期:諸星大二郎セレクション」を観る予定であるが、それだけでは浜松から京都往復の交通費がもったいないので、もうひとネタ欲しいところであるが..

 ..と、展覧怪情報 展覧会情報を検索して、相国寺承天閣美術館 の「伊藤若冲の名品展」を見つけた。地図で確認したら、えむえむ(京都国際マンガミュージアム)から、地下鉄で2駅ではないか。徒歩でもいいぐらいである。京都御苑のすぐ北なのか..てゆーか、これまで、えむえむのほとんどすぐ隣りに京都御苑があることに、気がついていなかった [;^.^]。近年、上洛=えむえむピンポイント往復だったからなぁ..[;^J^] 近視眼もいいところ。[;^.^]

 ついでに、これも今さらながら気がついたのだが、えむえむは地下鉄烏丸御池駅から徒歩数分の場所にあるのだが、京都には地下鉄が烏丸線と東西線の2路線しかなく、烏丸御池駅がその2路線の交差点。烏丸御池駅は烏丸線京都駅から3駅で、えむえむはその烏丸御池駅の直近にあるということは..そうか。ここが京都の中心だったのか..(← 世界観に、やや難あり。[;^.^][;^.^][;^.^])

*目次へ戻る


*2013年09月22日:「たんぽぽ娘」


 ..ま、多少寝坊したし、上洛は明日に先送り。[;^J^](寝坊といっても、起床時刻は6:30ですけどね。)朝いちから湯風景しおりで日光浴して、だらける。[;^.^]

 ネタが無いので、しばらく前に読了したまま、感想をアップしていなかった本の読書記録(というかメモ)をアップして、お茶を濁しておく。たんぽぽ娘」(Robert F. Young、河出書房新社、奇想コレクション)である。

 基本、ボーイミーツガール。「特別急行がおくれた日」−鉄道●●の世界、フェッセンデン風味。「河を下る旅」−自殺を試みた男女の、死の直前の、幽明界の旅。「エミリーと不滅の詩人たち」−博物館に陳列されている、詩人たちの自動人形(朗読機能のみ)が、不人気故にスクラップにされそうになるのを、意外な手段で救う。「神風」−宇宙戦争における神風特攻隊員のコクピットに、敵の生物爆弾である少女(同じ境遇)が、転送されてくる。死の直前の魂の交流。「たんぽぽ娘」−令名高き傑作。初読がいつだったのかは忘れたが、再読してみても、別に凝ったことはしていないのである。そこが値打ちなのかな。「荒廖の地より」−これが素晴らしい! いってみれば、ただのタイムトラベラーものなのだが、幕切れ近くの、「ローンさん、あなたはどういう荒廖とした世界へ帰っていったのか――わたしたちとの暮らしがこんなにも貴重な思い出になるなんて」..に、息を呑む。

 「主従問題」−シンブルなアイデアではあるのだが、逃避先の(実は、本人たちは気が付いていないが、やんわりと●●されてきた)世界が、なんとも牧歌的に美しく、印象的である。時代背景的に、「逃避」というテーマ自体に、切実な意味があったらしい。「第一次火星ミッション」−少年の日の火星探検ごっこで、本当に(バローズの)火星に行ってしまったらしいが!? ノスタルジックな世界観が、心に残る。「失われし時のかたみ」−これも、幽明界もの。人生を振り返る。読後感は、ややマイルド。「最後の地球人、愛を求めて彷徨す」−アル中の妄想かと思いきや..? 「11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス」−タイムトラベラーが、●●の王子になる。「スターファインダー」−「宇宙クジラ」の世界。「ジャンヌの弓」−超能力が、ほとんど魔法に近い設定であり、ファンタジーぎりぎりだが、読後感は、爽やかである。

*目次へ戻る *先週へ *次週へ


*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Sep 26 2013
Copyright (C) 2013 倉田わたる Mail [KurataWataru@gmail.com] Home [http://www.kurata-wataru.com/]