*2013年05月06日:総天然色ウルトラQ
*2013年05月07日:ある老人
*2013年05月08日:BDレコーダー故障!?
*2013年05月09日:香港のサイトで発見! [^.^]
*2013年05月10日:うーむ..大丈夫か? [;^.^]
*2013年05月11日:諸星大二郎展/吾妻青山トークイベント
*2013年05月12日:山口晃展/ジャパン・ビューティー展/ミュシャ展
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*2013年05月06日:総天然色ウルトラQ


 快晴。「第52回日本SF大会 こいこん」の公式パーティとCONPACKに、参加申し込み。

 GW後半にWOWOWで一挙放映された「総天然色ウルトラQ」のBD落とし、完了。もちろん、全部観ている時間などあるわけないので、ポイントポイントを拾い観である。

 ..結構、いい仕事をしてるじゃないか。何年前だったかな、この「総天然色」版が発表された時点では、全然興味がなかったのだが(なにしろ、私の追憶の中のウルトラQには、色はついておりませんのでね [;^J^])、ウルトラQを知らない人に布教するためには、やはりカラー版の方が取っつきやすかろう。ざらざらとした質感を残せているし、皮膚の色が自然である。これは保存版とする。

 T氏企画の作品リストの再確認と、リフォーマット作業を続行する。

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*2013年05月07日:ある老人


 T氏企画の作品リストの再確認と、リフォーマット作業を続行する。(コピペである。[;^J^])

 10年近く前になるだろうか..上野で出会った、とある老人のことを、今でもときおり、思い出す..確か、東京国立博物館への道だったと思う。博物館を目指す人波に逆らって佇み、「お譲りいただけるチケットはありませんか?」..と、声をかけ続けていたのである。

 人品卑しからぬ風体の、こざっぱりとしたスーツを着こなした紳士であったが..席に限りがあるコンサートではないのである。1500円(かそこら)払えば、いつでも誰でも入場できる展覧会なのだ..つまり、彼にはそれだけの持ち合わせが無かったのである。

 たまたま、その日だけ財布の中に(小遣いが)無かったのだろうか? ..しかしその日は、展覧会の最終日(近く)でも無かったし、その他の周辺状況から、私は、彼が、ホームレスとはいわずとも、それにほとんど準ずる境遇の人であると判断したし、今でもそれが事実だったと思う。(きちんとした身なりのホームレスの方(あるいはそれに準ずる人)は、珍しくないのだ。)

 そしてそれが事実だったとして..彼はそういう境遇であっても、展覧会だけは、観たかったのだ..絵さえ観られれば、(恐らくは、喜びと誇りをもって)生きていけるのだ..それにはひどく共感できるし、また、なんとも、身につまされたものである..

 もしも私が残りの人生において経済的に失敗し(その可能性は、もちろん常にあるのだが)、ほとんどあらゆるものを手放さなければならなくなったとしても..ピーター・ブリューゲルの(全作品)画集が手元に残れば、生きていけると思う..

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*2013年05月08日:BDレコーダー故障!?


 げげげっ! BDレコーダーが飛んだ!? 録画一覧が表示されない!

 ただちに、最悪の事態を想定する。BD落としする時間が取れずにHDDに残したままにしていた大量の録画が失われたとして..CSのアニメ系や映画は、取り返しがつく。(いずれ必ず、再放映される。)美術系、科学系も、まぁいいや。長期保存しておくほどの内容ではなかった。民放地上波のドラマが、実はなかなかリカバリーしにくいのだが..このジャンルも、まぁなんとかなるが..しかし明日から、録画予約が目白押しなのだ。可及的速やかに復旧しないと..修理出ししている時間がないよぅ..

 いちおう、じたばたする。リモコンではなく本体電源スイッチを長押しして電源を落とし、その後入れ直しても、同じ..そこで、電源コンセントを抜いて「冷まし」、十分待ってから、電源を入れ直したら..復活した! あー、よかった [;^J^]。やれやれ..[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]

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*2013年05月09日:香港のサイトで発見! [^.^]


 T氏企画の作品リストの調査のために、国内の(ほとんど)あらゆるサイトを検索して捜してきた、某誌のバックナンバー。考え方を変えて、とあるキーで検索してみたら、香港のサイトに存在することが確認できた! \[^O^]/ 瞬速で発注したが..

 ..問題は、本当に届くかどうかなんだよなぁ..

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*2013年05月10日:うーむ..大丈夫か? [;^.^]


 昨日、ネットから香港のサイトに発注した物件のステータスが、「サプライヤーからの入荷待ち」になっている [;^J^]。サプライヤーから入荷するわけないと思うんだけどね、8年前の雑誌の(稀少な)バックナンバーなんだからね [;^J^]。こりゃ、待たされるだけって感じだな。ちょっと様子を見てからキャンセルかな。[;^.^]

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*2013年05月11日:諸星大二郎展/吾妻青山トークイベント


 6:20に出て、6:35のバスに乗ったら、6:50に浜松駅。だから、早すぎるっつーに [;^J^]。ひかりは7:19だぜ。[;^.^]

 9:00に永田町の国会図書館。開館時刻は9:30である。T氏企画の作品リストの(重箱の隅をつつくような [;^J^])詰めの調査である。

 12:05に退出し、有楽町駅前のカレー屋で昼食をとり、12:50、スパンアートギャラリー。「画集『不熟』発売記念 諸星大二郎 原画展」である。やはり原画だと、書籍(印刷物)では見過ごしていた細部に気が付くなぁ..[^.^]

 13:20に退出し、14:20、リブロ池袋。「吾妻ひでお×青山裕企トークイベント 〜『さまよえる成年のための吾妻ひでお』(河出書房新社)刊行記念〜」である。

 例によってメモ起こしをしておくが、私は速記係ではないし [;^J^]、公式記録でもないので [;^.^]、筆が追いついていないところ、聞き落としたところ、疲れたところ [;_ _][;^J^] は飛んでいるが、あしからず。m[_ _]m

(「スクールガール・コンプレックス」のコメントを吾妻さんからもらい)びっくりし、嬉しかった。
当時は写真集を出していなかったし、著名な方から..
(「こんな青山裕企はいやだ」(※)を初めて読んだのだが)壇蜜を、このあいだ撮ったんですけど..(笑) 盗撮をしたことはない(笑)。戦場に女子高生を連れていくことは、あるかも知れない。(笑)

(※ 会場で配布された、吾妻氏の新作1頁漫画で、ネームを全文引用すると、「本当は壇蜜を撮りたいと思っている/盗撮で捕まったことがある/やっぱり男は戦場カメラマンだ、と言って紛争地帯へ出かけ/連れて来た女子高生を撮っている」)
(壇蜜を撮った、と、楽屋で聞いて)裏切られたような..(笑)
(初めて青山さんの写真を観たときの感想は)まず、衝撃を受けた。顔を写さないという、独創性。顔を写さないことにより、細部を美しく撮るということに感動した。
たとえば、電車内の女子高生の脚を見ていると通報されるが、この写真集なら..
私のための本だ、と思った。
スカートから伸びる脚。皺くちゃのシャツ。伸び上がったときのシャツの線。ふわっとしたときの脚とスカートのバランス。パンツがどーのこーのは、こだわらない。(笑)
ハイソックスとスカートだけが写っている写真とか..きりがないけど、非常に感動しました。
(マンガ体験について)今までの人生において、マンガをほとんど読んでいない。
写真家だが、写真の糧にするためにマンガや映画を見る、ということもしない。読むと(マンガも映画も)間違いなく面白いのだが..
吾妻さんのマンガを読んで感じたのは..(以下、要約困難..)小学生時代の頃のことを思い出した。僕は、オナニーの仕方を開発したんですが(笑)こういう話、大丈夫ですか?(笑)当時は情報もないし..
オナニーをしたことのない男子は、多分いない。おそらく、小中学生の頃。
思春期の、少年の頃のことを、思い出しました。
ほかの漫画家の作品を読みますか?
マンガを読むのは好き。評論する人ほどは読んでないけれど。
今は、GANTZがどうやって終わるのかを楽しみにしている。
「さまよえる成年のための吾妻ひでお」は、青山さんの4枚の写真でパッケージされています。
どの辺から、このあたりの話があったんでしょうか?
編集の方が、青山さんに頼みに行ってくれた。
僕は、青山さんの大ファンなので、嬉しかった。
話を聞いて、光栄だと思いました。選んで頂くという形で、多めに投げた。
世界観を壊すわけにはいかないので..
(写真集のような)ストーリーとかはないので、「一枚で完結している写真群」として、一点、一点を選んだ。
写真集では、一枚では弱いが、流れの中で引き立つ、という写真があるが、今回のは、ひとつひとつ、一点で成立する写真を、4〜5000枚、とった。
顔を撮らない手法ですよね。そこに興味がある。
どういう意図があるのかを、訊きたい。
顔を切っている、というよりは、「見れない」。
思春期の頃の自分を思い出すに..クラスの女子の顔を思い出せなかったりする。見ていなかったのか?
通学路の女の子の膝裏は憶えているのに..(笑)
(今になって)写真を撮るときも、膝裏から始めて拡げていって..顔が入ると、意味合いが変わってくる。
非常に納得しました。
僕も低学年の頃は、やはり顔を見られなかったので..いいお話を伺いました。(笑)
このシリーズの3巻目までは、表紙のモデルも、名前ありき、という感じだったので、4巻めで、顔が出ない写真、というのは、ギャップというか、英断だったと思います。
今回の作品のセレクトについては、どう思われますか?
僕の、古めのから新しいのまで、わかりやすく、変化が辿れるように選んでいただいて、いい作品集になったと思います。
ただ、なぜわざわざ、単行本未収録作品の「レッドオマンGO!」を帯に入れたのか、編集に訊きたい(笑)。たいした作品ではない。(笑)
4点、青山さんに撮っていただいて、光栄です。町田さんのセレクトも含めて、非常に満足しています。
マンガをコラージュした写真の、書籍の表紙での使われ方については、いかがですか?

Picture Picture (左から、fig-1, fig-2)


非常に自然ですよね。
セーター脱ぎかけの写真(カバー表1、fig-1)は、口元まで写っているので、(膝裏からスタートして)だいぶ、進化形です(笑)。ぼくの写真集では、このセーター脱ぎかけの写真は、多分、表紙にならない。
吾妻さんの描く絵は、よくよく見ると、グロと言ってもいい題材があったりするのだが、全体としてみると、可愛い。たとえば、この本の中のウンコの奴(「プランコ君:ファンタジア」)すら、可愛く見える。
どこまでも深読みできるし、別に深読みしなくてもいい。
今は、可愛いものを見た瞬間に、その裏側のドロドロしたもの(女の子の..みたいなもの(← メモ判読不能 [;^.^]))を、感じたりするようになってきたのですが..
(吾妻氏に)SFマンガみたいな作品でも、入り込んでいくほうですか? 世界を立ち上げていく際に..
長いこと、ギャグを描いているんですが..キャラクターを作ったら、いきなり原稿用紙に描いて行く。ほとんどアドリブですが..
SFの場合は、起承転結、しっかりしていないとまずいんですが..SF小説は長いこと読んできたんで、起承転結をしっかりと作っています。破綻することも多いですが。
ウンコ恐怖症なのに、なぜアレ(「プランコ君:ファンタジア」)を描いたのかが、わからない。(笑)
(アドリブについて)大きなテーマに小さなテーマを重ねていく。前のテーマに新しいテーマを幅跳びのように重ねていくというのが、基本。
キャラクターが勝手に動くという感覚(主人公が生命をもつという感覚)は、たまにある。阿素湖、ななこ、ミャアちゃんは、今も頭の中で生きているので、描けと言われれば描ける。
写真の場合、被写体(マンガで言うキャラクター)が動いていくという現象は、ありますか?
写真は、生身の人間を使っているので、そうはいかない。
前提として、操作(コントロール)できるものではない。
「笑ってください」に応えての「笑顔」は「笑顔」ではない。どこかしら演出。
コントロールできない、という諦めからスタートすると、いい表情が撮れたりする。
「関係性」をもたない。(いわゆるグラビア写真家の「いいね」「いいね」みたいなことはしない。)
僕が写真を撮るとしたら、やはりそういう(「関係性をもたない」)写真を撮りたい。
    (以下、表紙用の未公開写真をスクリーンに写しながら..)
(広いガランとした教室の中央で、顔を腕で隠してあお向けに寝てるポーズの写真を見ながら)普段、あまり見られないポーズですよね。
(ぼくの写真のポーズは)シュールなポーズといわれることもある。
しかし、女の子からは、懐かしい(そういうことをしていた)ポーズと言われることもある。
(ここ、メモ不明瞭、脈絡不明)脚のライン、おなか、光..
吾妻さんの絵の躍動感、簡略な線なのに..
まだまだ勉強しないと。女の子を描くのは難しい。
スカートの皺、シャツの皺とか。
写真集を出したとき、漫画家の方々から、資料集として有用という感想をいただき、意外に思った。
下着が写らない(スパッツを履いている)のが、肝。
下着が写ると、意味合いが全く変わってくる。
そのあたりをガードしているところが、青山さんの(好ましい)健全さだと思います。
私の写真集を見た人の感想が、「エロすぎる」「エロくなさすぎる」に、まっぷたつに分かれている。
もっとも重要なのは、バランス感覚。ちょうどいいところを狙っているので、どちらにもとられるのだろう。
作り込まない。偶然。アドリブ。
表紙(fig-1)は結構作り込んでいる。逆光。ニーハイとスカートのあいだの「絶対領域」が、机の下からちゃんと見えている。しかも左脚の太股に光が当たっているとか..ここは、凄い。(笑)
徹底的に作り込んだわけではなく、ほぼ、アドリブなのだが..ほかにも靴の置き方とか。
作り込み過ぎていて固いので、写真集に入れられなかったのだが、逆に、だから、表紙に使って、漫画をコラージュできたのかも。

Picture Picture (左から、fig-3, fig-4)


一番好きなのは、うずくまっている写真。(カバー下・表1、fig-3)なんか哀しそうで..
女の子を可愛く撮る鉄則があって、小さくなってもらう。とりあえず、丸まってもらう。この写真は露出しているところなんかひとつもないのに、凄く可愛い。
とはいえ(露出はないし)一般受けしないだろうし、普通はこれを選ばない。この写真を選んだ編集者のレベルは、相当高い。(笑)
吾妻さん、この写真のどこにぐっときましたか?
小さく撮るというのは、さすがだな、と思いました。
「哀しそうな」というイメージは、広い野原と、背景の(冷たい)ビル群、というロケーションの凄さ(から来る)。
青山さん、このロケーションもテクニックなんですか?
哀しみの表現をしたいから..と、企んだわけではない。(広告写真なら、与えるべき効果/感情から、作り込むだろうが。)偶然の要素もある。風(になびく髪)とか、曇り空とか。
実際に哀しそうな女の子を見ても声をかけられるわけではないし(笑)。この程度の(遠めの)距離感になる。
(別の写真を見て)よくこんな木を見つけましたね。
日常生活では、ロケハンしてストックしてます。
(カバー下・表4、fig-4)脚のライン。ちゃんと脚が2本、見えているところが肝。
壁を作る。距離感。
(fig-3 の)手前の草がボケているのも、壁。遠くのビルがボケているのも、壁。(ボケていないと、つながりが生じ、物語が動きだす。)ボケさせることができるのは、写真の強み。
吾妻さん、一枚絵のイラストで少女を描くときに気をつけていることは?
童顔で、胸を大きく..基本ですね。目を大きく、足首を太く。
足首が太いのがいいですね。足首が太いのがお好きなんですか?
好きです。
漫画は伝統芸能なので、誰でも一度は先輩の真似をします。目の大きいところは石ノ森先生とか..手塚先生とか..

Picture (fig-5)


この(市松模様みたいな)背景は、一種の逃げで、リアルに描くと摘発されるから(笑)。(そこにいる男を描いていない。)
制服へのこだわりを、お訊きしたい。
制服については、ひとことでは..(笑)長い歴史がありますので、また、次の機会に。(笑)
セーラー服が、デフォルトですか?
最近は、ブレザー型が。それと、胸のリボン。セーラー服は、ちょっと、飽きてきた。(笑)
セーラー服の長袖から出てくる手、とか、そういう部分が好き。肩に膨らみがあるシャツが異常に好きだという性癖が。(笑)

Picture Picture Picture (左から、fig-6, fig-7, fig-8)


(fig-6 を見て)左肩にある紋章が、キモなんです。実際に、そういう制服があったので、モデルにさせてもらいました。
(fig-7 を見て)..うん、可愛いですね。(笑)
(高橋葉介の「宵闇通りのブン」のパロディを見て)高橋葉介さんは、素晴らしい! デビューの頃から好きです。今はメジャーになってしまったので、悔しい。(笑)
アイドルオタクが、売れると嫌いになるというのと同じでしょうか?
愛ちゃんも最近は売れすぎだから、私のリストから外そうかと..
「私のリスト」って..何者だ。(笑)
今度出る「文藝別冊 高橋葉介」に、青年版夢幻紳士を、2頁、描きました。
絵がどんどん変わっているので、われながらいやになる。今、デッサン教室に通っているんですが(会場:ホォォ..)、マンがには、何の役にも立たないのがつらい。(笑)
ヌードデッサンをやっても、何の感動もない。女の人は、何か着ている方がいい。
美少女絵師の中では、江口寿史、桂正和が凄い。それと、小林..(聞き取れず。)
(fig-8 を見て)この、二の腕の、迷いのない線がいいですね。
太めの女の子の二の腕は、こんな感じですよね。色っぽいですね。
可愛いですね。堀ちえみがモデルですかね。
マンガ家は、デッサンできない(基礎ができていない)人が多いので、 簡単に絵柄が変わるんです。
青山さんに訊きたいのは、アートとエンタメを区別しているのか、ということ。
区別している人は多い。(そういう人たちは)グラビアはエンタメ、という 認識ですよね。
僕は、垣根をとっぱらって行きたいと思っていますが..アート志向の時代もあったけど、好きなのはエンタメなんですよ。
青山さんの写真は、アイドル写真誌を見ていても、必ず、わかる。
壇蜜が、どう、青山化されているのか、楽しみです。(笑)
    (以下、Q&A)
中学生の女子というのは、男子からみて、性的に距離がありながら、ぞんざいに扱ってもいい存在だと思うんですけど、そのあたり..(語尾、聞き取れず)
現実に(性犯罪的な)行為をしているわけではないし、想像力を駆使している。
想像力をどうこう言われても..但し、現実的な影響力がないわけでもない。
ポルノを撮っているわけではない。しかし、そのように解釈(曲解)される余地は、もちろんある。
たとえば、飴をなめてもらうにしても、棒のついた飴はダメ、という(自主)規制がある。そういう意図で撮っているわけではないのだが。
現実には、突っ込まれる余地は、排除する方向である。ずるい言い方かも知れないが、そこは編集者の仕事であるとは言える。
必ずスパッツを履かせて、下着を写さないのも、自己防衛である。
    (倉田註:このQに対する両氏の回答は、ベクトルがずれていると思う。)
(青山先生に)女子高生のあとに壇蜜さんを撮ったそうですが、今後、どんな年代の、どんなタイプの女性を撮っていきたいですか?
人なら誰でもいい。今は、サラリーマンのおじさんの写真を撮っているが、女子高生を撮るときと、方向性は違うが、自分にとっての深みは同じ。
一番難しいのは、中年の女性。殻が固い。完成されている。中年の男性は、無防備。(撮られたことがないからわからない、みたいな。)
壇蜜は、面白かったですよ。一見してエロい..でも、生活は地味なんでしょ?とか、逆に考えてしまったりして。(笑)
今、真野恵里菜さんがきているので、お願いします。(笑)
動きのある写真と、動きのないポーズを、どう、撮りわけていますか?
撮りわけているわけではない。絵コンテもないし。
休憩中の油断しているポーズをもらったりすることもある。(たとえばそういうときに)動かしたまま撮り続けるか、止めて撮るか、という..(語尾、聞き取り間に合わず。)
僕は、「止め絵」は苦手です。
「止め絵」は、デッサン力が要る。マンガは、渦巻き線だけで、走っているところを表現したりする。
読者の声は、どの程度、気にされますか?
僕は、賞賛の言葉以外は、読まない。(笑)
ディスられたときに、腹を立ててまともに対応したら負けかな、と。
そういうときは、相手にしない。諦めです..(笑)
僕は、怖いから2chは読まない(笑)
それがいいです。百害あって一利なしです。
最近気になるギャグ漫画家は?
会田誠です。本人は否定するかも知れませんが。
最初は、こういう写真を撮るのが恥ずかしくて仕方が無かった(笑)。 僕の恥部を見せているような..でも、それがよかったのかも知れない。

 17時過ぎにイベントは終了。I氏、O氏、O氏、G氏と、計5人でミニオフ。17:15に入った店の名前はなんといったかな。月の雫だったかな? なかなか美味い。パッド型の端末で注文する店である。

 私はひとあしお先に、19:25に早退。横浜・鶴ヶ峰の実家に着いたのは、21:30。駅に着いたときにはザンザカ降っていたものの、バスが出たばかりだったので、25分歩いたのだが..もちろん、傘はあったが、リュックが濡れてしまい、それも、外側だけでなく、内側までたっぷりと水分が染み込んでしまった [;^.^]。書籍と調査ノート、及び、ポータブルハードディスクなどの電子機器は無事だったが、このリュック、もうダメだな。なんだかんだで、5年以上、もしかすると10年ぐらい使ってきたんだし、買い換えるか。

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*2013年05月12日:山口晃展/ジャパン・ビューティー展/ミュシャ展


 実家前のバス停を9:01のバスで発つ。もちろん早すぎ、9:40に横浜そごう百貨店に着いてしまう。10:00の開店待ち。横浜そごう美術館にて、「山口晃展」である。

 面白い作品ばかりだが、洛中洛外図的というか職人尽くし絵的な一連の作品の代表例としては、「厨図2004」。見立ての面白さの例としては、「門前みち/軍艦」「演説電柱」画像検索結果)も、素敵である。

 ビデオ作品で愉快だったのは、「サウンドロゴ」。小品集だが、「Hikky」「Neet, my own way of life」「DV」「ねぐれくと」「Homeless」「先送り」など。テレビで流したりしたら、大顰蹙だが。[;^J^]

 同じくビデオ作品では、「千軒長屋」がいいなぁ。窓の外の風景が見える様々な部屋を、順次パンして映していくだけなのであるが、編集のトリックで、ものすごく(ほとんど無限に)長大な「長屋」に見える。それも、個々の部屋を平面的に(奥行き感が出ないように)撮っているので、まるで三畳間か、やたらと横に細長い変形六畳間程度に見えるのである。なんだか、とても楽しそうだ。こんな長屋に住んで、近所づきあい、してみたいなぁ。[^J^]

 「大阪市電百珍図」。それと、「Tokio山水」画像検索結果)は、良く知られているんじゃないかな。

 11:10に退出し、昼食は後回しにして、12:30、現代マンガ図書館。T氏企画関連で、ダメ押しの(ダメ元の)調査。13:20に麺珍亭で油そばを食べてから永田町に向かい、14:10、ニューオータニ美術館。「ジャパン・ビューティー 描かれた日本美人」である。

 うまく画像検索できないのだが..気に入ったのは、橘小夢の「すずむ」、松浦舞雪の「桜美人」(目線がヤバい)、北野恒富の「舞妓」(タイプ [^.^])、それと、岡本神草の「追羽根」画像検索結果)。「追羽根」の画像検索結果には、いろいろな作品が混ざってしまっているが、赤い振袖で、上空を振り仰いでいる作品である。躍動感が素敵である。

 14:40、退出。15:15、森アーツセンターギャラリー。「ミュシャ財団秘蔵 ミュシャ展−パリの夢 モラヴィアの祈り」である。70分待ちとのことだが、65分で入れたよ! [^.^]

 前半生のパリ時代よりも、パリ万博以降の後半生(モラヴィア時代というかプラハ時代というか)に重点がおかれている展示バランスだが、ネットから画像検索しやすいのは前半生の作品群であるのは、仕方がないところ。皆様先刻ご承知の、「ジスモンダ」画像検索結果)、「メディア」画像検索結果)、「椿姫」画像検索結果)。「ジョブ」画像検索結果)は、煙草の巻紙のポスター。「宝石」の連作では、「エメラルド」画像検索結果)が好き。この眼差しが、辛抱たまらん [;^.^]。「月と星」画像検索結果)も、いい。

 17:50に退出し、東京発19:03のひかりに乗り、21:05、浜松の自宅に帰宅。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: May 16 2013
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