2012年12月17日:記録に残す 2012年12月18日:何年ぶりの奈良だろか? [;^.^] 2012年12月19日:ブックマークの危うさ 2012年12月20日:Sセンター浜松 2012年12月21日:ジオタグを外す 2012年12月22日:DVD-Video メディアからの救出 2012年12月23日:奈良で遊ぶ目次へ戻る 先週へ 次週へ
手塚治虫の晩年の傑作「アドルフに告ぐ」の中で、特に印象深いシーンがある。それは、第25章。東京拘置所の取り調べ室で、ゾルゲが「落ちる」シーン。
特高警部補・大橋秀雄の言葉である。「ゾルゲ君。あなたがなんにもしゃべらないと、あなたやあなたの組織の記録はなにも残らない。この際記録として残した方がいいのではないかね?」..そしてついにゾルゲの心は折れ、すべてを話しはじめるのである..
この、「たとえ自分は死刑になるのだとしても、自分の仕事、自分の事跡は、後世に残すべきではないか」、という、取調官の「言葉」は、私には「善意」、「思いやり」、あるいはほとんど「救い」として響いたのであった..
目次へ戻るそうだ、奈良へ行こう! ..というわけで。[;^J^]
私の勤務先を数年前に退職されたKさんが、いくつかの職業を経て、かの地に「いにしへ長屋」という居酒屋(バー)を開業されたのは、もう数年前のことになる。一度足を運びたいと思ってはいたものの、京都ならともかく、奈良は(そんなに遠くはないというのに)意外とついでがなく、今まで機会がなかったのである。
この年末(も)、西宮の夙川で、旧FCLAのメンバーによる小規模オフ(関西望年会)が開催される予定で、毎年は参加できていないのだが、今年は参加するつもりで日程を確認したら、12月24日(月・祝)。この際、奈良に寄り道するチャンスじゃね?と、いにしへ長屋のブログを調べたら、12月24日は休業で12月23日(日)は開店している。ぴったりはまったので、23日にお邪魔する旨、ブログにコメントしたら、その日は奈良交響楽団の公演があるよ、とのご返信。調べてみたら、会場の奈良文化会館は、いにしへ長屋のごく近くである。公演は昼間からであるので、これはもう、はかったように丁度良い。早速、ローチケでチケットを確保。
気分は、遠足前夜である。[^J^]
目次へ戻る野暮用を片付けるために、午後半休。
「ネムキ」が今月発売号で廃刊だったのか..気がついていなかった [;_ _]。主要連載は新雑誌に引き継がれるとは思うものの..
ブックマークを使わない人は..あるいはいるかも知れないが、非常に考えにくい。それほど便利なものである。(説明する必要はないだろう。)しかしまた、これほど危ういものもないのである。それは、「その頁が既に死んでいることに気がつかない」からである。これもいちいち説明する必要はないと思うが..
たとえば私のウェブページ(「倉田わたるのミクロコスモス」)のトップに置かれている「「2001年宇宙の旅」の真相」。ここを直接リンクされているページは多数あり、まことに有り難いのであるが [_ _]、将来、私がこの「「2001年宇宙の旅」の真相」なる文書を破棄したくなったとして、トップページからリンクを削除したとしても、(その時点で、この文書(ページ)は「死んだ」わけであるが、)このページ自体を物理的に削除しなかった(し忘れた)とすると、相変わらず、他のページからはリンクし続けられるのである。そして、「「2001年宇宙の旅」の真相」への直リンクを参照しているだけの人は、親ページたる「倉田わたるのミクロコスモス」からのリンクを切られたことには、気が付けない..まぁ、この文書などは、ひとたび書かれた(掲載/発表された)あとは、そうそう改訂されるものではないが、最新の情報を提供(更新)し続けてきたページが、廃棄され更新が停止され、しかも、そのことに気が付けない場合などは、はっきりと、実害があると言わざるを得ない。趣味(遊び)のページならともかく、仕事/業務で使っているページの場合は、なおのこと。
そうはいっても、ブックマークなしにやっていけるわけでもない。ブックマークの利便性は、インターネットの利便性と、ほとんど同義である。ブックマークやリンクリストをきちんとメンテナンスしていれば、何の問題もないのであるが..
..いったい、ブックマークやリンクリストをきちんとメンテナンスしている人が、何人いるであろうか。せいぜいやっても、リンク切れのチェックまで。リンクが通っていた場合、そのリンク先が「生きている」ことの調査までする人が、いったい、何人いるのであろうか..(いやはや、まったく、ひとごとではない..→ [;_ _][;_ _][;_ _][;^J^])
目次へ戻る午前半休。今年初頭から診察を受けている右耳のゴロゴロ現象について、3軒目の医者を訪ねるためである。
9:30に出て、車で10キロ、30分。Sセンター浜松である。耳鼻咽喉科であるが、「鼻」が主体で、アレルギー性鼻炎の手術に実績があるところらしい。どちらかと言えば「耳」は従かと思われるが、職場の先輩社員に推薦されたこともあり、できるだけさまざまな診察を受けたいという気持ちもあり。
これまでの診察の記録や、MRI/CTのデータを収めたDVD−Rも持参した。結果、ここの先生にも、やはり原因はつかめなかった。とにかく、症状の出方が不安定すぎるのだ。(ここでの検査中も、もちろん、ゴロゴロ現象は、いっさい発症しなかった。)「耳管開放症」かどうか絞り込むために、症状が出たら、さまざまな姿勢(たとえば横臥)をとって、症状の変化があるかどうかを観察せよ、とのアドバイスをいただいた。
12:10に発つ。午後の仕事には、なんとか間に合った。
終業後、O内科医院にも寄る。月に一度の検診である。明日の予定だったが、1日前倒ししたのは、軽〜い喉風邪の気配があるからであるが、喉がたいして赤くもなっていないということで、薬を出してくれない。[;^.^]
目次へ戻る..結局、喉の痛みが少し悪化しているので [;_ _]、O内科医院、連チャンである [;^.^]凸。こんどは、薬を1週間分出してもらえた。帰省までに完治するといいな。
うっかりしていたのだが、私がウェブにアップしている写真(jpgファイル)の中に、ジオタグが付いているものが、結構存在する可能性に気がついた。[;_ _][;^J^]
jpgファイルの多くは(GPSが搭載されていない)コンデジで撮影した写真であり、これらにはもちろん、ジオタグは付いていない。しかし一部、iPhone で撮影した写真も掲載しており、これらにジオタグが付いていると思われる。
無論、大部分は、ジオタグが付いていても不都合はない写真である。「軍艦島」とか「駿府城公園」とか「佐鳴湖沿岸」とかで撮影したと明記しているし、その地点(緯度経度)に私がいたことを知られても、なんら問題はない。問題は、たとえば「自宅」で撮影した写真である。私は、自宅の緯度経度を(知己はともかく)未知の読者にそれほど知られたいわけではない [;_ _]。また、「その場所に私がいたことを知られるとまずい」写真が、まったく無いとはいえない可能性を完全に排除することはできない気がしなくもないではないかも知れず..[;_ _][;_ _][;_ _]
..というわけで [;^J^]、ジオタグが付いているか否かをチェックするツールと、ジオタグを外すツールを、ネットから適当に探してダウンロード。(言うまでも無いことだが、ウィルススキャンを忘れずに。)結果、iPhone で撮影した写真にも、ジオタグが付いているものと付いていないものがあった。あまり意識していなかったのだが、「現在地情報を利用する」へのイエスノーが、ぶれまくっていたらしい。[;^.^]
結局、ジオタグ付きの写真(jpgファイル)はかなりあったのだが、大部分は(その地点が同定されても)問題なかったので、放置。10点弱、正確な緯度経度を知られたくは無い写真があったので、それらからはジオタグを外して、アップし直す。「その場所に私がいたことを知られるとまずい」写真がアップされていたことに、気がついていましたか? [^.^][^.^][^.^][;^.^]
目次へ戻るコピーワンスがかかってしまっているコンテンツの、DVDメディア(DVD−RAM、DVD−R)からの救出作戦は一段落ついているのだが、これらは、VRフォーマットのメディアにたいして行ってきたものである。(VRフォーマット用のツールが用意/整備できましたのでね。)ただ、これら以外、ごく少数ではあるがDVD−Videoフォーマットで保存してしまっているメディアもある。これらは、従来の(VRフォーマット用の)ツールでは処理できなかったので、後回しにしてきたのであるが..
..この際、できるだけのことはしておこう、と、DVD−Videoフォーマットからmpegファイルとして取り出すツールを探してみた。ネットから、フリーソフト/シェアウェア取り混ぜていくつか試してみて、結局、Any Video Converter に落ち着いた。変換時間はややかかるが、性能的には問題ない。
目次へ戻る朝8時前に出て、8:37のひかり。10:45には近鉄奈良駅着。ここから奈良県文化会館にもいにしへ長屋にも、徒歩5分少々である。早めに来たのは、もちろん、場所を確認するため。なにしろ奈良には、まったく土地勘が無いのである [;^J^]。多分、前回来たのは、高校の修学旅行ではないかしら? [;^.^][;^.^][;^.^]
早めに(確認に)来てよかった [;^J^]。この界隈はグーグルマップでは、奈良県庁はあるは、裁判所はあるは、美術館はあるは、博物館はあるは、ついでに興福寺やら東大寺やらもあるはで、堂々たる官公庁街に見えたのだが..まぁなんとも長閑な地方都市 [;^J^]。大都会ならば、ビジネスホテルもシティ型スパも選び放題だろう、と甘く考えていたのだが、これはまずい、と、慌てて駅前の観光案内所でホテルを紹介してもらい、予約した。[;^J^]
その上で、いにしへ長屋の場所を確認。もちろん、昼前なので、開いていない。11:20、アーケード街の中の「元喜神」という店で、鶏白湯つけめん。
奈良響定期の前に、すぐそこに奈良公園もあるのだからと、鹿を愛でに行く..やつら、こちらが手ぶらだと、完全無視(シカト)なのだが、売店で鹿煎餅を買った途端に、態度が急変。襲撃して来るのである [;^J^]。「おらおら、ぐずぐずしてんじゃねーよっ!」、とばかりに、頭突き&噛みつき [;^.^]。這々の体で、逃げ出した。[;_ _][;^J^]
開場時刻少し前の12:20頃に、奈良文化会館へ。奈良響定期のプログラムは、
客演指揮:小山真之輔
チェロ独奏:野村朋亨
ピアノ独奏:岸田典子
ブラームス:悲劇的序曲作品81
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調作品16
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調作品104
バッハ:無伴奏チェロ組曲第一番よりジーグ(Encore)
アンダーソン:クリスマス フェスティヴァル(Encore)
連日の睡眠不足のためにときどき寝てしまったのは事実だが、なかなか良い演奏だったと思う。アンコールの2曲目は、クリスマス曲メドレーである。ソリスト、金管、パーカッションは、トナカイや三角帽子の被りもの。
15:30過ぎに出る。すぐ隣に美術館があるのだが、17時の閉館時刻までに微妙に時間が足りないので展覧会を観ることはせずに、当初の予定どおり、古本屋めぐり。(あらかじめ、古本屋マップをプリントしておいたのだ。)歩いてすぐのエリアに、小さな古書店が10軒近くあり、なかなか楽しい。[^J^]
19:15に、いにしへ長屋へ。
大変、すっきりとした、居心地のいい作り。必要なパーツが過不足なく、あるべき場所にあるという感じ。
改装のあとがビフォアアフター的にはっきりと見えるのも面白い。天上の桁も、ほぞ穴がいくつも開いている使い込んだ部材と、真新しい部材の両方がある。座敷は昭和テイストなのだが、単なるレトロ風味でまとめることなく(そういう店はいくらでもある)、エレピの前にはフラアンジェリコの複製画、とか、坪庭的な喫煙場所のスペースも、いい感じ。
酒の注文は、新酒のリストを、端から順番に的な? [;^J^] つまみも、カルパッチョやビーフシチューが美味しかった。[^J^]
22:50頃においとまして、徒歩でJR奈良駅前のスーパーホテルLohasへ。温泉で疲れを癒す。
ロケーションは最高。古い店と新しい店が混ざり合っているアーケード街には、古本屋もたくさんあるし、コンサートホール、美術館、博物館、奈良公園、(ついでに東大寺その他、大量の神社仏閣 [;^.^])など、歩いてすぐの距離に、必要なものはなんでも揃っている。これはもちろん、いち旅行者の感想に過ぎず、長く住めば、また違った想いもあるのだろうが。
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Dec 28 2012
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