*2012年03月12日:ぼちぼち、ラ・フォルだが..
*2012年03月13日:深夜の幻聴
*2012年03月14日:氷水解凍!
*2012年03月15日:「エステルハージ博士の事件簿」
*2012年03月16日:「奇想の江戸挿絵」
*2012年03月17日:デスクトップ機のディスプレイが昇天 [;_ _]
*2012年03月18日:ポーは偉大だ [;^.^]
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*2012年03月12日:ぼちぼち、ラ・フォルだが..


 寒さが戻った。自転車出勤。

 ぼちぼち、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの季節なのだが..耳の具合が相変わらず悪く、音楽を心安く聴けない状態が続いているので、チケットを買う意欲がわかないなぁ..ロシア音楽をいろいろまとめて聴くチャンスなのだが..

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*2012年03月13日:深夜の幻聴


 快晴。昨日ほどではないが、今日も寒い。

 大阪府立中之島図書館に、先日、「サントリー天国」第1巻第12号の発行年月日がわかるだろうか?という質問メールを送信していたのだが、本日、回答が届いた。

現物には発行年月日の記載はまったくありません。
念の為、サントリーの社史などもみてみましたが、正確な発行年月日はわかりませんでした。

一番近いもので、『みとくんなはれ サントリーの70年』の巻末年表の昭和39年(1964年)12月の項に「PR誌『洋酒天国』と『ビール天国』を合体し『サントリー天国』を発刊」という記載がありました。
『サントリー天国』は毎月1回発行でしたので、順当に発行されていれば、12号は昭和40年の11月か12月になるのではないかと推察できるくらいです。

 ..丁寧に調べていただいて、まったく、ありがたいことである [_ _]。手塚治虫の掌編「ジャングル大帝とヒゲおやじ」の初出情報は、いちおう

ジャングル大帝とヒゲおやじ::2:サントリー天国:65/12?

 ..としておいて、当面の決着はついたことにしておく。ここからもう一歩踏み込んだ調査は、他の案件群をざっと片付けたあとまで、先送りだな。

 就眠前の深夜1:40頃、遠くから、何かの物音が聞こえてきた..

 ..酒場だな。酒場のさんざめき。鳴りやまぬジャズバンドの喧噪..しかし妙だな。どこから聞こえてくるんだろう? このアパートの別の部屋か、あるいは近隣のどこかの家で観ているテレビ番組(あるいはラジオ番組)の音が、漏れ聞こえてきていると考えるのが、いちばん自然なのだが、しかし、別の部屋に移動してみても、窓を開けて顔を出してみても、あるいは、玄関から外に出て四方を見渡し、耳をすませてみても、この微かなざわめきが、どこで鳴っているのか特定できない。どこに居てどちらを向いても、常に同じ音量で、右側から聞こえてくる。右側の..耳の中から?

 ..どうやら、そのようだ。この楽しげな音楽(らしきもの)は、右耳の中で鳴っている。時刻が時刻なので「夢」の可能性もいちおうは考えたが、覚醒しているのは確実である。広義の幻聴と考えるべきだろう。

 ..はてさて、どうしたものか [;^J^]。軽く頭を振ったり水を飲んだりしても、もちろんなんの変化も無い。血管の中を流れる血液の音が(“喧噪”に変換されて)聞こえてくるのかとも思ったが、それにしては脈動感が無い..疲れだろうか..?

 なんにせよ、今できることは、何もない。これが鳴りやまないのなら病院にいかずばなるまいが..というか、現在すでに右耳がボコボコ鳴る症状で通院しているので、症状の報告に追加することになるだろうが、いまは、眠ろう。朝になれば、鳴り止んでいるだろう..

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*2012年03月14日:氷水解凍!


 起床。昨夜の幻聴は、去っている。しばらく、様子見だな..

 今日は、少し暖かい。

 毎週水曜日は、「ザテレビジョン」誌の購入日であるが..をを!「グータンヌーボ」が、来週、ついに最終回である! やれやれ、助かった [;_ _] ..というと、語弊があるが [;^J^]、この番組が続いている限り、録り続けなければならないので、負担が大きかったのである [;_ _][;^.^]。まぁ、そうは言っても、嫌いなゲストの回は保存していないし、「デート企画」とか「恋愛相談スペシャル」とか、わたくし的にはどうでもいい回もスルーしているのだが..まぁ、お疲れさまでした。m[_ _]m

 今夜の「ためしてガッテン」は、先週に引き続き、非常に参考になった。

 解凍の決め技は、冷蔵庫でも流水でも自然解凍でもなく、氷水に浸けることだというのである。

* 水の熱伝導率は空気の30倍。自然解凍や冷蔵庫解凍に比べて、急速に「冷たさ」を奪うことができる。(解凍に時間をかければかけるほど、ドリップ(細胞が壊れて出てくる液体)の量が増え、味と食感を損なってしまう。だから、単なる冷蔵庫解凍は、多くの場合、不適切なのである。)
* そもそも食材の解凍温度は零下2度かそこら。自然解凍などでそれ以上の熱に長時間さらすのは、無意味な「加熱」。
* 氷水なら上記の解凍温度に達したあと、放置していても、それ以上「加熱」される心配がない。

 ..さっそく、明日から試してみよう。

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*2012年03月15日:「エステルハージ博士の事件簿」


 昨日よりも、さらに暖かい。半袖シャツ+長袖Yシャツ+ベスト+ジャンパーだと、ぎり暑いぐらい。もう、寒さは戻らないのかな?

 メビウスが、3/10に亡くなっていたのか..合掌。

 エステルハージ博士の事件簿」(Avram Davidson、1975、池央耿訳、河出書房新社、ストレンジ・フィクション)、読了。

 難解晦渋とは思わなかったのは、訳者の手腕でもあろうし、解説で指摘されているように、戦前の探偵小説とよく似た雰囲気だからでもある。さほどの大事件が起こるわけでもなく [;^J^]、博士が大活躍するわけでもなく [;^.^]、歴史を改変して作られたエキゾチックな帝国を背景に、ちょっと風変わりな物語がつづられる。文章に、こまごまとした無駄な装飾 [;^.^] が多いのも、この眠気を催すような [;^J^] 三重帝国の風景描写にコクと厚みを持たせるためであろう。なかなか心地よい世界ではある。[^.^]

 「眠れる童女、ポリー・チャームズ」−ある意味、もっともフォーマルな怪談。30年間眠り続けて見世物となっていた少女が火事に巻き込まれたが、死体の足は血塗れになっていた..ビアースの「ふさがれた窓」を、思わせるところがある。「エルサレムの宝冠 または、告げ口頭」−骨相学の薀蓄を語りながら、盗まれた宝冠を探すだけの話ではあるが [;^J^]。「熊と暮らす老女」−熊の正体には本来神秘的な要素はないものの、人狼伝説を匂わせる。「神聖伏魔殿」−これはわたしにはちょっと、ピンと来ないかな。

 「イギリス人魔術師 ジョージ・ペンバートン・スミス卿」−全編中、もっとも楽しめた。イカサマ師かと思いきや、実は本物であった魔術師(といっても、たいしたことはしないが)を副主人公にして、軽やかな喜劇が転がされる。「真珠の擬母」−人魚姫+オンディーヌ。超自然の物語ではない。「人類の夢 不老不死」−錬金術師の小遣い稼ぎの話だが、大仰なタイトルがすっとぼけた味を出している。(訳者の功績かな。)「夢幻泡影 その面差しは王に似て」−行く先々で、下層民に身をやつした老皇帝に出会い、彼の、わが亡き後に帝国は消滅するであろうという予言に、想いを馳せる。

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*2012年03月16日:「奇想の江戸挿絵」


 さらにどんどん、暖かい。

 退社時刻間際にトラブルが発生し、久々に2時間残業してしまった。

 奇想の江戸挿絵」(辻惟雄、集英社新書ヴィジュアル版)、読了。現代の漫画、劇画の源流としか言い様が無い図版が豊富に収録されており、実に楽しい。

「黄表紙はマンガに、読本挿絵は劇画に、それぞれつながりを感じさせる。(中略)読本挿絵の画面は、どれも動きのイリュージョンをつくり出そうとしている。つまり「動きたがっている」ということである」(17頁)

図7「釈迦御一代図会」(北斎)提婆達多の、いまだかつて見たことがない衝撃的な地獄堕ち図。闇に向かって流麗に落ちてゆく流線が恐ろしい。

図40「天縁奇遇」(神屋蓬洲)これまたいまだかつて見たことがないほどグロテスクな、全身口だらけの怪物図。これに比べれば水木しげるの「百目」なんぞは、ラブリーなもんである。

「蛇は、禁令が出るほどよく読本に描かれていた。蛇もそうだが、動物の妖怪を描くのは案外難しい。変形すると何の動物かわからなくなる」(110頁)

図61「金神長五郎忠孝話」(歌川国貞)剽軽な顔の怪鳥陰摩羅鬼の顔から、光線が放射される。

「読本挿絵に描写される自然現象とは、近代の風景画に描かれた自然とはおおいに異なる。決してじっとしてはいないのである。悪人や妖怪が暴威を振るう、複雑にしてドラマチックな筋書きの中で、ドラマの舞台である自然もまた予想のつかない展開を見せる。アニミズムの観念に沿い、神や怨霊の意を体した自然である」(132頁)

図64「泉親衡物語」(北尾紅翠斎)物凄い暴風雨。この荒々しさは、少年ジャンプ的な? [;^.^]

図73「新編水滸画伝」(北斎)セピア色の版が重ねられた放射状の閃光。
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*2012年03月17日:デスクトップ機のディスプレイが昇天 [;_ _]


 雨。引きこもり。

 わたしの狭い自宅は、(常駐している)「書斎兼寝室」と「図書室兼台所」の、ふた間からなっている。(とてもわかりやすいですね。[;^.^])書斎兼寝室(和室)のコタツの上には、常用しているリブ100があり、図書室兼台所には、デスクトップPCがある。毎朝、起きて、この隣室のPCの電源を入れてから、洗面&朝食の支度を始めるのであるが..料理の手をとめてふと振り返ってみたら、デスクトップ機のディスプレイが、ブラックアウトしている [;_ _]。電源LEDは点灯しているし、マウス&キーボードを操作してHDDの音を聞く限り、確かにOSは起動している。故障かな、こりゃ..何年前に買ったのか憶えていない(とうの昔に箱は棄て、取扱説明書も見当たらない)15インチディスプレイなので、これまで故障ひとつしなかったのがラッキーだったのかも知れないが..

 VGAケーブルを交換しても同じ。ロングVGAケーブルで、隣の書斎兼寝室のヴィエラ(プラズマTV)につなぐと映るので、このディスプレイの故障と決まった。さっそく、パナソニックのサポートに電話したが、この窓口は家電(のTV)の窓口で、このディスプレイ(TX-D5L31TN-J)は、パソコン周辺機器とのことで、対象外。パソコン周辺機器の相談窓口を教えて貰ったが、営業時刻は、平日の10時から17時までである [;^.^]凸。まぁ、しゃあない。

 ..というわけで、やむを得ずPC本体を書斎兼寝室(のコタツの隣)に運び込み、ヴィエラと接続したのだが、わりと笑える状態になったので、写真をアップしておこう。[;^J^]

Picture

 デスクトップPCのキーボードの置き場所には、大いに難があるが、ご覧のように、床は見えている。床が見えていれば、それは汚部屋ではないので、そこは念を押しておく。[;^J^](ちなみに、読者サービスとして、ヴィエラには某映画のシャワーシーンを映しておきましたが [^.^]、映画のタイトルは、もちろんおわかりですよね? [^J^])



 ひといきついてから、昨夜CSのスターチャンネルから録画しておいた「プレデター」を観る。この映画は初見であったが、非常にシンプルな作りで、なかなか悪くない。

 K書房のAさんから、チェック用のゲラが届いた。深夜までかけてチェックを終わらせ、Aさんにメールで返信した。

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*2012年03月18日:ポーは偉大だ [;^.^]


 昨夜に引き続き、「プレデター2」と「ブレデターズ」の録画を観る。なかなか悪くない。「エイリアンに人間が狩られる」という、ただそれだけの話であるところに、値打ちがある。

 曇天。昨日に引き続き、引きこもり。

 K書房用のゲラのチェックは昨日終わらせたのだが、念のため、再度徹底的なチェックを行い、結果をAさんに送信した。

 このチェックのために、吾妻ひでおの単行本を書架のあちこちから取りだしたわけだが、この過程で、長らく行方不明だった「ハヤカワ文庫 夏のブックパーティ'96」を、ついに(図書室兼台所で)発見した!

 これがもう、完璧な、教科書的な、絵に描いたような、模範的な、盗まれた手紙 ..[;_ _][;_ _][;_ _] なぜ、見えない。なぜ、見えなかった..[;^.^][;^.^][;^.^]

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Mar 22 2012
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