2012年01月30日:モジュール構造(あるいはオブジェクト指向的な?) 2012年01月31日:SMFパーザの脆弱性 2012年02月01日:「ベガーズ・イン・スペイン」 2012年02月02日:恐怖の雪中自転車出勤 [/_;] 2012年02月03日:大阪調査行一日目/関西フィル定期 2012年02月04日:大阪調査行二日目/国立民族学博物館 2012年02月05日:「物語のルミナリエ」目次へ戻る 先週へ 次週へ
夜行バスは、定刻よりやや早く、6:20に浜松駅北口のロータリーに到着。自宅方向への始発バス(6:35発)で、7:00に帰宅。今からでも急げば出社可能なのではあるが、もちろん、午前半休取得済みである。[;^J^]
不在の週末にテスト用にセットしておいた、スカパーの長時間番組(1時間半以上の、主として映画)の一連の録画予約は、ことごとく中断せずに成功していた。う〜む..[;^.^] 結局、チューナーのリセットで解決しちゃったのかよぅ..[/_;][/_;][/_;](いや、喜ばしいことではあるのですが。[;^.^])
11時過ぎに発ち、郵便局に寄って、昼から出社。帰路はもう、寒い、寒い。夜、ピーロートジャパンから、発注していたワイン(1ダース)が、代引きで届いた。
「小松左京マガジン」の最新号(第44巻)に掲載されている「ランドスケープ・オペラ「ガイア」と「花と緑の博覧会」を巡って」という座談会(山城祥二、河合徳枝、仁科エミ、瀬名秀明、八代嘉美、藤田直哉)に、面白いくだりがあったので、第63〜64頁から引用する。(ちなみに私は、この博覧会を1日だけ観に行ったことがあるのだが、「ガイア」は観ていない。)
藤 田 : プロのダンサーの方々と、アマチュアの方々、それに一緒に踊り出す観客の方々と、それを囲んでいる植物が、なだらかに、レイヤーや繋がりを持っているように感じたのですが。 瀬 名 : あれは、よくリハーサルできましたね。 山 城 : 段取り稽古は、小学校の校庭を借りて土日のたった二回でまとめました。仕上がりの完成度からすると、奇蹟的です。もちろん普通の舞台のように稽古を繰り返して演技を覚え込み、完璧に再現しろ、といってもできるはずがありません。なにぶんにも、のべ千五百人の出演者が、何の舞台機能ももたない広い野外で繰り広げる二時間のオペラです。これまでの演劇の方法論に従っていたら、何年かかってもまとまらないでしょう。そこで、各シーン、各出演ユニットごとにサブシステム化し、その一階層下に演技のモジュールを作って、それぞれの出演者グループが、自分の担当部分のモジュールだけをマスターして、それをシステム化していけばいいように作品をつくりました。それぞれの出演者の手持ちの技を簡単なルールで出していけば演技になるように設計して、三十のサブシステムそれぞれに配備した三十人の舞台監督が「ここでこれを出せ、次にあれを出せ」と指示をする。さらに、空間全体を見渡せるタワー上に作った司令塔に私と参謀たちがいて、ワイアレス・システムを使って、戦争と同じように、「あっちにこの部隊を回せ、こっちに動かせ」とリアルタイムで舞台監督に指示を出す。そんなやり方でした。練習で詰めたのではなく、リアルタイムの最適化制御なんですよ。 瀬 名 : それはなんか文学っぽいな。 山 城 : 猛練習しなければできない複雑な要素もありますけど、先ほどお話ししたように、出演者には、プロとセミプロとアマチュアという階層があったわけです。それに合わせて演技を三段階に階層化して、アマチュアの人は日常やっている普通に出来ることだけをやればいい。セミプロの劇団の人には、少し複雑なことをやってもらう。プロにはそれなりのことを要求します。それらをうまく組合せておくと、実はその区別は見てもなかなかわからない。
..非常に面白く、興味深い。私は、劇場作品が、一般にどのように制作されているのか知らないのだが、ここで山城氏が採った手法は、厖大な量の出演者が登場する大規模な舞台を短期間で形にするためには、非常に合理的でわかりやすいように思う。そう考えるのは、これが明らかに(私にとってなじみ深い)計算機科学の応用だからではあるが。
目次へ戻る先週の日記にも書いた、パナソニックのBDレコーダー「DMR−BZT700−K」のモニター販売の条件であった「使用後アンケート」が一向に送られてこない件について、(担当窓口の)パナセンスに質問メールを送信した。[;^J^]
先週末にアナウンスされた、いわゆる「MIDIウイルス」の件。
Windowsの脆弱性を突く「MIDIウイルス」出現、Webアクセスで被害の恐れ
情報処理推進機構(IPA)などは2012年1月27日、Windows Media Playerの脆弱性を悪用する攻撃が確認されているとして注意を呼びかけた。Webサイトにアクセスするだけで悪質なMIDIファイルが送り込まれ、パソコンを乗っ取られる恐れがある。1月11日に公開されたセキュリティ更新プログラム(パッチ)を適用していれば被害に遭わない。
今回確認された攻撃は、日本マイクロソフトが1月11日に公開したセキュリティ情報「MS12-004 Windows Mediaの脆弱性により、リモートでコードが実行される」に含まれる脆弱性を悪用する。
該当の脆弱性は、MIDIファイルの取り扱いに関するもの。細工が施されたMIDIファイルを読み込むと、中に仕込まれたウイルスを実行される危険性がある。実際、そのようなMIDIファイルが出現した。
米シマンテックや米トレンドマイクロの情報によれば、攻撃はWebサイト経由で行われるという。攻撃用のWebページ(HTMLファイル)には、悪質なMIDIファイル「baby.mid」を送り込むJavaScriptが記述されている。
このWebページにアクセスすると、ウイルスがダウンロードされて感染。パソコンを乗っ取られるなどの被害に遭う。同時に、パソコン上には、Windows Media Playerの画面が表示されるという(図)。
対策は、「MS12-004」のパッチを適用すること。自動更新機能を有効にしているユーザーや、1月11日以降にMicrosoft Updateを実施したユーザーならほとんどの場合適用済み。心配なら、改めてMicrosoft Updateを実施しておこう。
..厳密に言えば「MIDIウイルス」ではなく、Windows Media Player のパーザの脆弱性を突いてリモートコードを実行してバックドアを開けるために、SMF(Standard MIDI File)が利用される、ということらしい。
以下、あくまでも私の推測とはいえ、的を射ている可能性がゼロではないので(攻撃のヒントを与えるのは本意ではないので)ぼかして書くが [;^J^] ..まさかとは思うが、Windows Media Player は■■■■を■■■■■もせずに■■■■■■■■■るとか? [;^.^] だとすれば、瞬速でスタックオーバーフローを引き起こせるぞ [;^.^]。いくらなんでもこれではあまりにも簡単すぎるので、それはないか [;^.^]。まぁ、これ以外にも、(ぬるく実装された)MIDIパーザを発狂させる手段なんか、なんぼでも思いつきますけどね。[;^.^]
これが電子楽器なら、パーザが発狂しても、最悪でもハングアップするだけだが、PCだと乗っ取られて悪用されるので、大変ですな。[;^J^]
目次へ戻るパナセンスからさっそく返信。レスポンスが早いのは評価できますが、しかしやはり、「使用後アンケート」はいまだに送信されていないとのこと [;^J^]凸。こりゃもう、時間切れ。多分、もう送られて来ませんな。[;^.^]
帰路、微妙な強風。飛ばされそうになり、怖いこわい。[/_;]
「ベガーズ・イン・スペイン」(Nancy Kress、金子司 他訳、ハヤカワ文庫)、読了。
「ベガーズ・イン・スペイン」−“無眠人”という題材から、バラードの「マンホール69」みたいな話になるのかと思ったら、むしろストレートな新人類迫害パターン。「眠る犬」は、そのサイドストーリー。「密告者」−“共有現実”というアイデアの、微妙な重さと切れ味 [;^J^]。「想い出に祈りを」−「記憶=人生」というテーゼを逆転させたワンアイデア。「ケイシーの帝国」−..SF作家志望者の末路パターン [;^.^] だが、最後に本物のUFOの到来に遭遇してしまい、そこからさらにひと捻り。「ダンシング・オン・エア」−9年前に読んでいるのだが、もちろん内容は憶えていなかった [;^J^]。バレエ+ナノテクによる人体改造だが、物語の構造自体は、例えば(乳児に対する)美容整形手術に置き換えれば、現代を舞台にしても成立する。ナノテクで知能強化されたドーベルマンの主観と織り交ぜているのが、上手いところ。母は娘が(一流のバレリーナになるために)ナノテクで「人体改造」しようとするのを妨害するが、娘の立場からすれば、そういう母こそ、娘を(型にはまった形に収めようと、いわば)「人体改造」しているのである..
目次へ戻るまったく、油断していたのである。出掛けに、雪がちらついていたのだが、午後から天候は回復するという予報だし、西の空は晴れている。路面は乾いているし、全くなんの心配もない。むしろ、雪がぱらつく中を自転車で行くのもまた、風流であることよ [^.^] ..と、ルンルン気分で出発したのであるが..
..降雪量は単調に増加し続け、自宅から6キロメートル、追分の交差点(257号と姫街道の交差点)を越える頃には、完全に吹雪 [;^.^][;^.^][;^.^]。路面は凍結してこそいないが(気温はそこまで低くはないのだ)、雪で路面の状態が見えなくなり始める。ときどき、タイヤがグリップを失いかけるに及んで、速度を落とし、周囲への警戒を最高レベルに高める。
こちらを見ずに車道を横断しようとした女子高生を避けるために急ブレーキ。衝突は回避できたが、滑って転倒 [;_ _]。幸い、自転車専用レーンで、後続の自転車もいなかったので、どうということもなかったのではあるが、急ブレーキをかけなければ確実に衝突、かければ確実にスリップの、究極の二択ではあった。[;_ _][;_ _][;_ _]凸
普段は、ちんたら走っている高校生チャリをびゅんびゅん追い抜いて行くのだが、今日ばかりは、とんでもない。時速10キロ少々で、おとなしく彼らのラインの後をついて行く。基本的に、ブレーキをかけたらアウト。ノンブレーキ走法に専念する。どうしてもかけざるを得ない場合は、前輪ブレーキをそっとかける。(その場合も、ペダルは踏み続けて、動力を供給する。)後輪ブレーキは、かけた瞬間に、後輪が横すべりする。ノンブレーキ走法の大前提として、車間距離を十分に取って、ゆっくりと走る。これ以外の方法は、無い。
恐い。
あちこちで自動車が遭難して道を塞いでいるしよぅ..[/_;][/_;][/_;][;^.^]凸 会社の手前の全長1キロメートルの祝田の下り坂が、最後の難関である。ノンブレーキ走法といっても、下り坂なので限界はあるわけであって、制動力と動力のバランスを取りながら、滑らないように細心の注意を払いつつ、なんとか無事に下りきったが、驚いたことに、そこまで寒くはないのに(つまり、寒さとは別の理由で)体が震えていた。こんなことは、初めてである。(自転車から降りて押しながら、坂道を歩き下っている女子高生がひとりいたが、確かにその方が賢かった。)
結局、普段は40分程度の道のりを、60分以上かかって会社に着いたのだが..出社してる人数は少ないし [;^J^]。まぁ、最大でも1〜2時間程度の遅れで、皆、出社できたようですが。
日中はずっと、奇妙な天気。ホワイトアウト的な吹雪と、雲ひとつない快晴が、30分ないし一時間間隔ぐらいで交替するのだ [;^J^]。どうやって帰るか、迷いに迷った。もしも退社時刻に吹雪いているのなら、夕方以降は、朝方よりも確実に路面の状態が悪化しているであろうから、自転車で帰るのは、不可能と考えるべきである。その場合は、自転車を会社に置いておき、バスで帰宅することになる。(傘も無いのに。[/_;][;^.^])しかしもしも晴れているのならば、自転車でさほど無理なく帰宅できると思う。なにしろ自転車は自動車と違って、本当に危険な箇所では、降りて押して歩くことができるからだ。
結局、吹雪と快晴が何度も交替した挙句、退社時刻には快晴となり、路面はまだ凍結していないと思われるので、思い切って自転車で帰路に着く。ちょ〜寒い..[;_ _][;_ _][;_ _][/_;]
幸い、自宅に向かって南下すればするほど、路面が乾いて、走りやすくなる。やはり日中も、こちら側(南側)ではさほど降らなかったようである。あの奇妙な天候も、北側(山側)ならではのことだったのだろう。
寒さには参ったものの、風は存外、穏やか(というか普通)で助かったが..自宅の2キロほど手前から、静岡大学浜松キャンパスと和地山公園のあいだの道を真西に進むのだが、ここでついに強烈な向かい風(西風)に襲われた。ここは、冬場は大体、西からの向かい風が強いポイントなのだが、これほど猛烈なのは初めてである。誇張抜きで、前進が困難なほどである。何故か、「風洞実験」を思い出す [;^.^] ..
..と、紆余曲折はあったものの、なんとか無事に帰宅できた。やれやれ [;_ _] ..右手の親指が痛くて曲がらない。もしや、朝方転倒したときに実は負傷していたのかと心配したら..霜焼けでした。[;^.^]
目次へ戻る今日は有休、取得済み。6:10に発つ。快晴 [^.^]。極寒 [;^.^]。7:10のこだまで上阪。名古屋まではオンタイムだが、それ以西は降積雪で、新大阪着は30〜40分遅れとのアナウンス [;^J^]。まぁ、しゃあない。
確かに、名古屋を越えると次第に地面も空も白くなる。8:20頃、気が付いたら吹雪いてるし [;^.^]。関ヶ原付近では、こんな感じ。[;^J^]
8:30、琵琶湖東岸、野洲市付近では、ホワイトアウト。[;^.^]
..であったのだが、京都手前では快晴になり、新大阪のだいぶ手前から、もはや雪など、影も形もない [;^J^]。36分遅れて、9:38に新大阪着。10:45に、阪和線杉本町駅から徒歩5分ほどの、大阪市立大学学術情報総合センター着。いまさら書くまでもないが、手塚治虫関連資料の初出誌閲覧調査である。
更家理事長対談 戦後、マンガをたくましく育てたように大阪人でなければできないことがたくさんある。(対談)(更家悠介氏):4:OSAKA JAYCEES 1986 Vol.1:86/01
..を、ようやく閲覧できた [;^J^]。また、
自動返信機(エッセイとカット)::2:郵政:61/12:別巻15 397
..を、初出誌と全集版(別巻15)と照合していて、面白い誤植をみつけた [^.^]。全集版には、「驚いたことに、今年の正月の年賀状の返信候補が、四百五十通残っていた」というくだりがあるのだが、その前のパラグラフに「賀状は平均二百枚書くので」とあって、微妙に矛盾しているし、また、数字が妙に具体的で、なんとなく座りが悪いと思っていたのだが、初出誌では、「四五十通残っていた」..となっておりました [;^J^]。そりゃ、そうでしょうとも。[^.^]
11:30に退出。11:35に、杉本町駅前の定食屋(店名失念)。日替りサービス定食(豚肉しょうが焼き)が、400円。こういう、学生の街には、廉くて実質本位の店があると思ってたんだ [^.^]。なかなか美味しゅうございました。
12:55に、近鉄けいはんな線の荒本駅からやはり徒歩5分の、大阪府立中央図書館 国際児童文学館着..こう書くと、大阪市内をえらい距離移動しているように見えるが、実はそんなことは全くなく、むしろちょこまか動いている感じなのであるが..それにしても(iPhone 等で使える)「乗換案内」は偉大だ [;^J^]。このジャンルのアプリは、人類史上とまでは言わないにせよ、現代社会における最大の発明のひとつではあるまいか。[;^.^]
国際児童文学館で予想外だったのは、準指定資料(マンガ雑誌)が、当日は読めないことである [;*.*][;*.*][;*.*]。閲覧を予約して、他日、再度来館する必要があるのである。以前(橋下(府知事)が潰して、大阪府立中央図書館に統合する以前)は、こんな馬鹿なことは無かったのであるが、こんな地味なところに、実質的に実はかなり巨大なデメリットが生まれ、潜んでいたのである。案の定、といったところだ。私は今日は大阪に泊まるので、明日の大阪観光の予定を飛ばせば、明日、読むことができる。しかしこれは、全くの偶然の僥倖に過ぎない..
..などと腹を立てていても時間の無駄なので、準指定資料(マンガ雑誌)については明日の閲覧を予約し、それ以外を、さくさく閲覧する。いまさら書くまでもないが、手塚治虫関連資料の初出誌閲覧調査である。
お知らせ ピコちゃん(カット):1:少女の友:55/03
マンガは、なぜうけるか こどものマンガを見なおそう(座談会)(尾崎秀樹、森久保仙太郎、砂田弘氏):9:こどもと本のせかい:73/07/15
劇場公開も可能の内容(エッセイ):1:「ロマンアルバム 12 バンダーブック」(徳間書店):78/09/30
新しい時代の童謡へ(エッセイ):1:「アニメージュ増刊 アニメ・ソング・ヒット全集 第1集」(徳間書店):79/01/25
創刊10周年おめでとう マンガ大行進1(イラスト):1:少年少女新聞:79/04/22
..など。
16:50に退出し、ザ・シンフォニーホールへ直行する。移動途上、iPhone に着信。業務上のトラブルである [;_ _]。いろいろ聞き取るが、リモートでの解決は非常に難しく、私が直接端末からデータベースを検索するなどして調査する必要があるし、どうやら(今日中にフィックスしなければならないというほどの)緊急事態ではなさそうなので、月曜朝いちまで延ばして貰う。[;_ _][;_ _][;_ _]
..閑話休題 [;^.^]。関西フィルの定期演奏会である。
指揮:藤岡幸夫
独奏:小山実稚恵(ピアノ)
◆ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 作品15
◆吉松 隆:朱鷺によせる哀歌
◆シベリウス:交響曲第7番 ハ長調 作品105
ブラームスで、多少寝落ちしたことは認めざるを得ないが [;_ _][;^J^]、「朱鷺によせる哀歌」を生で聴けたことが、最大の収穫である。CDで何度も聴いている作品であるが、視覚を伴うと、単に静謐なばかりではない、非常にダイナミックな印象を受ける。(無論、この指揮者の芸風、という要因もあるのだが。)「現代音楽食わず嫌い」な人(読者にも、大勢いることと思うが)は、この作品を聴いてみるといいよ。現代音楽に対する印象が、一変するはずだ。
シベリウスも良かったが、この作品の演奏に設けている私のハードルは(ベルリオーズ作品なみに)高いのである [;^J^]。トロンボーンソロには、さらに上の水準を望みたい。
21:00にホールを退出し、なんばへ直行。21:45に、甘太郎。あんきものポン酢、炙り3点盛り、手羽先の唐揚げ3種の味ミックスを、燗酒2本でいただく。23:25に退出し、5分少々歩いて、AMZAへ。露天風呂で疲れを癒す。
目次へ戻るAMZAで朝定食を食べて、8:10に発つ。昨日に引き続き国際児童文学館へ。開館5分前の8:55に着く。今日は(少なくともこの時間帯は)暖かく、屋外で待っていても苦にならないのは助かる。昨日予約しておいた準指定資料(マンガ雑誌)の閲覧である。
新発見資料の捜索というよりは、コピーなどで取得しているエッセイやカットなどが、そのコピーに(鉛筆などで)記されている初出誌に確かに載っているかの確認が中心である。やはりいくつかは、その号に載っていない(隅から隅まで捜しても見つからない)ケースがある。たとえば、「コミックス『ブッダ』出版祝賀会を開催(コメント)」については、初出誌が「希望の友」の「1974年9月号」ではなく「1974年11月号」であることが、幸い確認できたのだが、今日、発見できなかった分については、後日、改めて捜索し直しとなる。
11:40に発つ。11:45に、荒本駅前の大阪王将でランチを食べてから、万博記念公園へ。
..お約束の写真で、すまんね。[;^J^]
奇妙に方角がわかりにくい案内図に悩まされながら [;^J^] 国立民族学博物館へ。この博物館に来るのは初めてではないのに、何故に迷わなければならないのだ [;^J^]。14時に、館内の「みんぱく図書室」へ。この図書室に来るのは、初めて。目的は、ただ1冊。「NHK おかあさんの勉強室 1977年8月号」である。別に「みんぱく」ならではの(民族学系の)雑誌ではないのだが、この雑誌のこの号が読める図書館が、ネットで探し回っても、ここしか無かったのである。全集にも収録されている
鉄腕オサムの家庭教育(対談)(磯村尚徳氏):13:NHK おかあさんの勉強室:77/08
..を、ようやく初出誌で読めました。[;^.^]
この図書館は、開架式というか、全5層(5階)からなる(円形の)書庫に入ることができるのが、なによりも楽しい [^.^]。なにしろ、私が利用している大規模図書館は、ほとんど全て閉架式ですのでね。[;^J^]
14:30に退出。せっかくなので博物館の常設展を観始めるが、2時間かそこらでは到底時間が足りないことがすぐにわかったので、ざっと眺めるだけにして、16:00に退出した。どう考えても、まる1日コースである。3月14日までは展示リニューアルのために、ヨーロッパ展示場などが閉鎖されているので、それ以降に、改めて出向くことにしよう。(ついでに言うと、この博物館が含まれている万博記念公園自体もだだっ広く、これを堪能するためだけにも、別途1日(以上)が必要だと思われる。)
新大阪駅へ直行。17:10に、新幹線乗り場への途上にある愉々家。(ちょうど通り道にあるので、うっかりここに入ってしまう確率が、結構高いのだ。[;^.^])各種ハイボール、各種生ビール(モルツ+トマトジュースを「レッドアイ」と呼ばずに「赤生」と名付けているところがよろしい [^.^])で、串カツ、おでん等を18:30まで貪り喰い、18:40発のひかりで浜松へ。20:45、帰宅。
目次へ戻る晴れているので、10:25から13:20まで、湯風景しおり。そんなに寒くはないのだが、やはり日光浴は、ちょっと無理。(当たり前だ、2月に入ったばかりだぞ。[;^J^])スーパーに寄って、14:00に帰宅。
「異形コレクション 48 物語のルミナリエ」(井上雅彦編、光文社文庫)読了。
「オレオレ」(草上仁)−冷たい世相にほのかに触れつつ、鮮やかなどんでん返しをしかける、間然するところなき名人芸。「冬のアブラゼミ」(安土萌)−ジェントルゴースト系の、穏やかな幻想。「崩壊」(堀晃)−小松左京を送りつつ、去り行く彼から力強い言葉をもらう。「AIR」(瀬名秀明)−震災被災者への、ストレートなエール。
「僕の遺構と彼女のご意向」(木立嶺)−彼女の(ラノベ的)キャラが、いい [;^J^]。「前奏曲」(石神茉莉)−エーリッヒ・ツァンですね、このヴァイオリニストは [^.^]。「銀のプレート」(藤井俊)−異なる時間流の恋人たち(ただし一方的)パターンのバリエーションに、意外なオチがつく。「星を逃げる」(宮田真司)−稲垣足穂テーストかな [^.^]。「機織桜」(黒木あるじ)−美しい幻想。「約束」(森山東)−これもジェントルゴースト系。ショートショートというより、ほとんど一閃のスケッチである。「灯籠釣り」(加門七海)−此岸と彼岸の越えられない境を、一瞬の不気味な描写で、強烈に印象づける。「螢硝子」(速瀬れい)−鉱物幻想=硝子幻想だが、「夢十夜」と絡めたところが上手い。
「墓屋」(篠田真由美)−「墓屋」の設定自体は、珍しいアイデアではない。また、この「オチ」もよく使われるパターンで、直ちに思い出したのは小松左京のショートショートであるが、ふたつ組み合わせることで、新しくなる。「おちゃめ」(藤田雅矢)−要は座敷童だが、なんとも可愛い [^.^]。「1001の光の物語」(西秋生)−断章集。黄昏色のコラージュ。「うきつ」(星野幸雄)−なんともさりげない掌編だが、忘れがたい。「林檎」(新井素子)−猫を一方の語り手としており、一種の二段オチになっている..のだが、正直、構成がガタガタしていると思う。これほど短い作品なのに、スッと読み通せない。あれ? そっち行く? あ、こっちへまだ引っ張る? ..という感覚があるのだ。少なくとも、教科書的な「鮮やかな傑作」とは言えないのだが、駄作/凡作でもない。ちょっと困った読後感。[;^J^]
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Feb 10 2012
Copyright (C) 2012 倉田わたる Mail [KurataWataru@gmail.com] Home [http://www.kurata-wataru.com/]