*2011年10月10日:超獣考
*2011年10月11日:「不思議の扉 午後の教室」
*2011年10月12日:iTunes、むかつく
*2011年10月13日:デニス・リッチー博士、逝去
*2011年10月14日:HALしたかったのにぃ [^.^]
*2011年10月15日:久々に城北図書館
*2011年10月16日:BISのシベリウス全集、完結
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*2011年10月10日:超獣考


 BSプレミアムの「熱中スタジアム」という番組は、これまで観たことが無かったのだが、2回連続で「ウルトラ怪獣ナイト」というのをやるらしいので、観てみた。[^.^]

 今夜は、最強怪獣を選ぶという趣向で、「腕力」「知力」「特殊能力」の3部門でそれぞれトップを投票で選ぶのであるが、「腕力」部門にエントリーした、ウルトラマンAの「蛾超獣ドラゴリー」。怪獣図鑑(というか資料本)の類ではスチール写真を見ているのだが、動いている映像を見たのは今夜が初めてである。

 そもそも私がリアルタイムに観たウルトラシリーズは「Q・マン・セブン」だけであり、「帰ってきたウルトラマン」が始まったときには中学生になっていたので、部活動(吹奏楽部)と放映時間がかぶってしまい、基本的には観ていない。「帰ってきたウルトラマン」にせよ「ウルトラマンA」にせよ、いくつかのシーンは(鮮明に)記憶しているのだが、それは恐らく学校を(風邪などで)休んだときとか、何かそういう偶然のタイミングで観ることができたのだろう。

 「ウルトラマンA」の第1話は確実に観ており、非常な好印象を受けたことを、はっきりと憶えている。何よりも「超獣」というネーミングが新鮮で格好良かったし、ベロクロンの派手な造形も面白かった。「なるほど、超獣の本質は、このデザインセンスにあるのだな、ふむふむ」..などと勝手に納得しながら観ていたら、いきなり口をパカッと開けて、ミサイルを発射したのには仰天した。「怪獣のサイボーグかよ!」..私はこの(「怪獣兵器」という)発想に、本当に感動したのであるが..

 ..にも関わらず、私が憶えている超獣は、このベロクロンだけである。残りは全て、観られなかったのかも知れない。あるいは、のちの回をいくつか観るには観ても、超獣のデザインもコンセプトも(早くも)色褪せていて、記憶に残らなかったのかも知れない。実際、今から振り返って調べてみると、超獣のコンセプト(の真髄)は、ベロクロン一体で、ほとんど尽きていたとも言えるのだから..(..いや。南夕子の記憶は、かなり鮮明に、ある..つまり私にとっては、怪獣(超獣)っ気よりも、色気だったわけだ [;_ _]。まったく我ながら、オタクの風上にもおけないという..[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^])

 というわけで、ドラゴリーに話を戻すが [;^J^]、ムルチを引き裂くシーンには、さすがに驚きました。[;^J^](スタジオの(ドラゴリーを初めて見る)出演者たちも、悲鳴を上げていた。[;^.^])これ、放送コード的には、OKなんですか? [;^.^]

 ちなみに、引き裂かれ役 [^.^] のムルチをウィキペディアしてみたら、

劇中で使用(ドラゴリーに八つ裂きに)された着ぐるみはイベント用に作られたもの。しかも借り物であった上、八つ裂きにしてしまったことにより使用不能となってしまったため、撮影班は大目玉を食らってしまったらしい。

 ..という「いい話」[^.^] が紹介されていたが、残念ながら「要出典」だってさ。[;^J^]


P.S.

 書き忘れていたが、遥か後年(つい最近)になるが、「ネクサス」の後半と「マックス」の全編も、リアルタイムで観ている。まぁ、えらく中抜けしたわけだが [;^J^]、「帰ってきたウルトラマン」とか平成三部作(ティガ/ダイナ/ガイア)とかは、CSからせっせと録画して全話セットを作ったものの、もちろん、こんなにたくさん観ている時間などあるわけもなく..[;_ _][;_ _][;_ _][;^J^]

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*2011年10月11日:「不思議の扉 午後の教室」


 今月から、WOWOWの3チャンネル(プライム/ライブ/シネマ)は全てフルハイビジョンになり、天網恢々、今夜は「ジュラシック・パーク」が放映されたのである [^.^]。さすがはBDクオリティ。1ヶ月少々前には、三分の一の情報量で放映されてしまい、ザラザラの画質でがっかりしたのだが、これなら保存/鑑賞に耐える。やれやれ。[;^J^]

 「不思議の扉 午後の教室」(大森望編、角川文庫)、読了。既読の「お召し」(小松左京)が、やはり超特選。日本SF史に残る歴史的傑作である。不覚にも(またしても)落涙してしまった [/_;]。同じく既読の「ポップ・アート」(ジョー・ヒル)も、素晴らしい。作者の短編集「20世紀の幽霊たち」で読んだときよりも感慨深いのは、学校もの/友情ものという文脈にまとめられたからであろうか? 「三時間目のまどか」(古橋秀之)は、たいへん爽やかな「机の中のラブレター」バリエーション。「S理論」(有川浩)のとぼけたユーモアも、いい。「テロルの創世」(平山夢明)は、主人公の決意のベクトルがややわかりにくいが、クリアにしなければならないというものでもあるまい。「保吉の手帳から」(芥川龍之介)を構成している掌編5篇のうち、「わん」と「西洋人」のみ、明らかにどこかで読んでいる。どこで読んだんだろう?

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*2011年10月12日:iTunes、むかつく


 昨夜は「ジュラシック・パーク」を録画したが、今夜と明夜は「ロスト・ワールド ジュラシック・パーク」と「ジュラシック・パーク III」。こいつらにはさほど(というかほとんど)思い入れは無いのだが、参照用に手元に置いておく必要はある。というわけで今夜は「ロスト・ワールド ジュラシック・パーク」を録画し、改めて(適当に飛ばしながら)観てみたのだが..

 ..ま、それなりの面白さはあるけどね [;^J^]。特に「悪役」がバクバク喰われていくあたり [;^.^] ..とはいえやはり、不愉快な映画ではある [;_ _]。この映画の「人命軽視」は、あまりに酷すぎるのだ。単なる「痛快娯楽巨編」なのだから、本来、そんなことは気にしなくてもいいはずなのだが..

 先ほど「悪役」と述べたが、この映画の最大の「悪役」は、恐竜で一儲けを目論むピーター・ルドローでも、恐竜ハンターたちでもない。ビデオ・ドキュメンタリストであり自然保護活動家(元グリーンピース)であるニック・ヴァン・オーウェンである。こやつは、ハンターたちのキャンプに潜入して、生け捕りにされていた恐竜たちの檻を開け、キャンプをパニックに陥れたのである。ハンターたちは、恐竜を殺しに来たのではない。あくまでも生け捕りに来たのである。それに対してニックの行動は、ハンターたちに対して、明確な殺意があった(いや、それよりもなお悪いことに、彼らの生死に無関心である)としか言い様がない。こいつは、(自分が悪人とみなす)人間の命よりも恐竜の命の方が大切なのである。最後に通信機に辿り着いたとき、「助けてくれ、死傷者が大勢でている!」、と送信したが、お前さえいなければ、ひとりも死ななかったのである。たかが娯楽映画で、これほどムカツくキャラというのも、珍しい。せめて最後に、この生き残る資格の無い下司野郎を、恐竜に喰い殺させるべきであった。[;-_-][;-_-][;-_-]凸 >スピルバーグ

 そしてまた、むかつくと言えば、iTunes である。[;-_-]凸(脈絡不明? [;^J^])私は、ただ単に、iPhone のバックアップを取りたいだけなのである。なのにどうして、こんなに大仰な(私が使っているアプリの中で、起動が一番遅い)ソフトが必要なんだよ。どうして、「音楽配信」ソフトを起動しなくちゃならねーんだよ。iPod のバックアップに iTunes を使うというのは、まだわからなくもないが、私は iPhone の iPod 機能なんか、全然使っちゃいねーんだよっ!

 そう、つまり私は、iTunes(等)による「音楽配信」を、利用していないのである。「おっくれってるぅぅぅ〜〜!」、と囃し立てたければ、どうぞご自由に。実際、試しに何曲か購入してみたことはあるが、それらは別にCD等のパッケージメディアでも買える音源だったし、格別に廉いわけでもないし、物理的なメディアが存在しないのはメリットでもデメリットでもあるし、要するに、今のところは、その程度の存在に過ぎない。パッケージメディア化されない、配信でしか手に入らない音源が無数にあるのは、百も承知。しかし、「そういう音源を聴かねばならない」という理由も、少なくとも今の私には、存在しない。あとからあとから発売される(そして既に世の中に無数に満ち溢れている)パッケージメディアだけでも、到底、手が回り切りません。

 自分らが始めた(もとい、事業として軌道に乗せた)からって、みんながみんな、音楽配信を有り難がってると決めつけんじゃねーよっ! iTunes がデフォルトアプリだと勘違いしてんじゃねーよっ!

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*2011年10月13日:デニス・リッチー博士、逝去


 浜松市立中央図書館から、京都大学附属図書館よりコピーが届いたとの連絡があり、終業後、受け取りに行く。手塚治虫のエッセイ「入学のよろこび」の初出は、「小一教育技術」誌の(1963年ではなく)1962年4月号、と、これにて確定である。

 「訃報: C 言語の開発者、デニス・リッチー氏が死去」..

 会社のUNIXマシンで初めてネットニュースを読んだのが、1988年のことか89年のことか、もはや記憶が曖昧なのだが、はっきりと憶えているのは、とあるC言語関係の(英語の)ニュースグループに投稿されていた、「return(0) と return 0 の、どちらが正しいのか」、という質問。それに回答しているのが Dennis Ritchie だと気がついたときの、肌に粟立つ感動は..今の若者たちには、理解できないだろうなぁ..著名人の生の声に、容易に(そして安直に)接することができる、ブログ世代、ツイッター世代の人々には..(いい気味だ。[^.^])

 大恩人に、合掌..

 一昨夜、昨夜に引き続き、今夜は「ジュラシック・パーク III」を録画した。ま..チャラい映画だよな [;^J^]。面白いっちゃー、面白いんだけどね。かつて廃墟通信に、激賞インプレを書いたことがあるのだが、わりと封印したい過去ではある [;_ _][;_ _][;_ _]..だから、リンクは張りません。[;^.^]

 iPhone を(ムカツク iTunes で [;^J^])バックアップしようとしたら、iOS5 のお知らせが。とりあえずアップデートはせずに、先送り。早晩、アップデートせざるを得ない状況に追い込まれるとは思うのだが..3GS のハードに iOS4.3.5 をインストールしているが、3.1.3 に比べて、明らかにもたっているのである。iOS5 を入れてもいいものかどうか..

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*2011年10月14日:HALしたかったのにぃ [^.^]


 ネタが無いので、どーでもいい小ネタでお茶を濁す。[;_ _]

 昨夜録画した、某(くだらない)バラエティ番組。(← これがわりと、けなし言葉ではなかったりする。[^.^])往年のアイドル業界の裏話をしているひな壇で、隣に座っている早見優に耳打ちする松本伊代の口元に、モザイク..見る人が見れば、ヤバイ情報(人名とか)を読み取れる状態だったのであろう。残念ながら制作陣は、丁寧な仕事(編集)をしてました。[;^J^]

 夜から、雨。

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*2011年10月15日:久々に城北図書館


 朝いちから、久々に城北図書館へ。自宅から自転車で5分少々の距離なのだが、昨夜からの雨が残っているので、車で出たのだが..久しぶりすぎて、迷ってしまった [;_ _][;^.^]。もちろん、案内板は街中の要所要所に掲示されているのだが、本来曲がるべきでない交差点を曲がってしまって、いわば「裏側」に回りこんでしまってからは、(そちら側からアクセスされることを想定していないのか)案内板はひとっつも、掲示されていないのであった。[;_ _][;^J^]

 というわけで、開館時刻には少々遅れたが、もちろん、手塚治虫関連調査である。国会図書館やその他の図書館でなかなか見つからずに先送りにしていた書籍が、何冊かここに収蔵されているのに、今週になって気がついたのである [;^J^]。絵に描いたような盲点である。

 とはいっても、新発見の案件は、ない。従来からその存在を把握している文章の、初出誌(あるいは初出単行本)の確認である。例えば、

推薦文(カバー)::1:「アニメーションのギャグ世界」(奇想天外社):78/12/24:0

 ..である。この書籍自体は珍しくないのだが、「カバー付きで収蔵されている」図書館は、珍しい。カバーに、この(従来からコピーは入手していた)文章が掲載されていることを、ようやく確認できた。

 その一方で、

推薦文::?:「クラック!」(あすなろ書房):87/11/30:0
マンガ映画「シンドバッドの冒険」のころ(エッセイ)::5:「北杜夫全集 第7巻」月報(新潮社):77/03/25:別巻15 397

 ..は、ここでもダメだった。どちらもあちこちの図書館に収蔵されている(メジャーな)書籍であるが、前者はおそらく「帯」に掲載された文章、後者は「月報」であり、帯も月報も、この図書館でもやはり、保存されてはいなかった。まぁ月報の現物は、まだ可能性はあるものの、帯は絶望的だよなぁ..

 1時間弱、調査をして、10時過ぎに帰宅。あとはクリーニング出しをしただけで、終日引き篭もって、HDDに溜まった録画の始末。

 引き篭もっていたので気が付かなかったのだが、夕方には雨は、上がっていた。

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*2011年10月16日:BISのシベリウス全集、完結


 快晴である。湯風景しおりに、10:10から15:20まで。無風状態で直射日光を浴びれば、それなりに汗ばみもするが、基本、涼しくて爽やかな読書タイムであった [;^J^]。15:50に帰宅。

 足掛け4年がかりのプロジェクトとなった、BISレーベルの「シベリウス全集(THE SIBELIUS EDITION)」が、ようやく完結した。(前記リンクでは、全13巻中、第12巻までしかリリースされていないように見えるが、こちらのリンクからは、全13巻の内容を見ることができる。(HPの更新が追いついていないのである。困ったもんだ。[;^J^])ちなみに、「JEAN SIBELIUS」の名前から逆算して巻数を決めた可能性は(少ししか)無いと思う。[;^.^]

Picture

 上記のリンク先を見ていただいた方は薄々お気づきかと思うが、シベリウスが書き残したあらゆる譜面を(演奏可能な状態である限り)徹底的に(断簡零墨にいたるまで)かき集めて音にした、パラノイアックな全集である。オタクの仕事は、かくありたいものである [^.^]。そしてまた、実に美しいパッケージでしょう。これこそが、音楽配信では得られない価値であり、喜びなのである。



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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Oct 20 2011
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