2007年12月03日:去る人多く.. 2007年12月04日:愚行の輪 2007年12月05日:四季のコンサート 2007年12月06日:盲点 2007年12月07日:プチ忘年会 2007年12月08日:ようやくPHS対策 2007年12月09日:「続・三丁目の夕日」「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」目次へ戻る 先週へ 次週へ
今日もまた一通..今年は例年になく、年賀状欠礼が多い。つまり、私の知人の縁戚が鬼籍に入る確率が、例年よりもかなり高くなっているのである。もうそういう年齢なのだ..
今夜のチャーハンは、先日、「チューボーですよ!」で憶えた方法で作ってみた。つまり、米粒を卵でコーティングするための手法として、「中華鍋と多めの油を十分に熱してから、溶き卵を(全部)投入して素早くかき混ぜ、数秒後にご飯を投入して一気に混ぜ合わせる」のではなく、「鍋と油は比較的低温にしておき、弱火の状態で溶き卵を半量投入してかき混ぜ、そこにご飯を投入してから、溶き卵の残り半量をご飯に回しかけ、しかるのちに一気に強火にして混ぜ合わせる」のである。確かにこの方が、米粒の卵コーティングは行き届く。
しかし、この方法に拠っても、煽ったときに一粒ずつパラパラにならないのだ。どうしても、ある程度塊になってジャンプする。火力の限界かなぁ。油の量かなぁ。ベチャベチャ感は全くなく、家庭料理のチャーハンとしては十分合格水準だと思うのだが、もう少し上を狙いたいなぁ..(ちなみにご飯は、冷凍ご飯をレンジで戻してから、数分間冷ましたものを使っている。)
目次へ戻るmixiの吾妻ひでおコミュニティに、しょーもないトピックスが立った。(「トピックス」というmixi用語は、他の場(システム)では「スレッド」とか「トゥリー」とか呼ばれているものに相当する。)ある新参者が、「私は吾妻先生の大ファンです。吾妻先生には足を向けて寝られません。私が描いた漫画を見てください。(以下、リンク)」..とだけ書かれたトピックスを立てたのである。一目瞭然、これはダメであるので、私はそのリンクをクリックすることもなく、放置していたのであるが..このあとの成り行きは、読者の皆さんが想像されたとおりのものである。
どうやらこの人は、さまざまな漫画家のコミュニティに(同じ文面で)同様のトピックスを立てていたらしい。要は単なる「客引き」であり、それ以上でもそれ以下でもない。「場違い」であるし「行儀が悪い」ともいえるが、しかし恐らくどのコミュニティでも、この類のトピックスを立てることを「禁止」してはいない。(「禁止」するような筋合いのものでもないし、禁止しようにも、禁止条件を明確に定義するのが面倒である。)また、「目障り」ではあるが、コミュニティの資源の浪費というほどでもないので、さほど「迷惑」なわけではない。だから私のように、「あぁ、誰かさんが、また“やってる”ね」、と放置しておくのが、一番良い対処方法だったはずだ。
しかしやはり、「教育的指導」をしてしまう人は現れる。それはやむを得ないことである。そして、指導された当人に、その指導を真摯に受け止めるだけの度量があるかどうかは全くの賭けであり、そしてこの賭けの「勝率」が極めて低いという事実は、皆さんどなたも、よっくご存知のことであろう。私はもう、私はもう、こんなのをネット上で20年近くも見て来たのである。大概の高校生(あるいは予備校生)が生まれる以前から見てきたのである..orz(← 自分で書いておいて、自分で甚大なダメージを受けているありさまを示す。[;^.^][;^.^][;^.^])
ほとんど孤立無援状態の彼は、やがてこのように言い放つ。「私は袋叩きされているとは思っていません。楽しんでいます」..まさにこれこそ定番中の定番のセリフ。ネット上の論争でやり込められている側が、終盤に至って、必ず吐くセリフ。これは(当人は意識していないかも知れないが)「撤退宣言」に他ならない。「体面を保ったまま去る」ための布石なのである。だから、これを「タオル」と読み取って、あとはフォローをしない(場合によっては、彼が勝手に(筋違いの)「勝利宣言」をしてしまうかも知れないが、それも鷹揚にスルーする)のが、最善の策だったのであるが..しかしもちろん、「それを言い訳と言うんです!」、などと、「正しい」指導をしてしまう人が現れる。これで彼は、引けなくなった..
このトピックスを立てた人(mixiでは「トピ主」というらしい)に、ネットリテラシーが無いことは言うまでもないが、しかし(撤退しようとしている)彼に追い討ちをかけてしまう(自分が間違っていることを理解させようと頑張ってしまう)人にもまた、ネットリテラシーが足りていないと思う。ここは小学校ではないし、もちろん、法廷でもないのだ。
誰しも、プライドや体面なしには生きていけない。(生きていけるという人とは、お近づきになりたくない。)だから、それを失わんとする局面では、たとえ自分に理があろうがあるまいが、とことん抵抗する。当たり前の話である。
もう15年以上前になるであろうか。まだjunetが存在していた頃のS社のKさんの金言、「優雅に無視する。建設的なフォローをする」..「建設的なフォロー」は誰にも容易にできることであるが、「優雅に無視する」のは、本当に難しい..
目次へ戻る定時後、車で浜松市教育文化会館に直行。18:45の開演にはらくらく間に合った。「四季のコンサート」である。今夜は、緑川まり(ソプラノ)と三原剛(バリトン)のジョイント・リサイタル。そもそもコンサートを聴くのが久しぶりという情けない状態であるが..やはり、歌はいいものだ。(少し、ウルウルしてしまった。[;^J^])
「初恋」「赤とんぼ」などの日本の歌から始めて、シューベルト、シューマンのリート。木下牧子のデュエット。後半はオペラのアリアで、ヴァーグナー、プッチーニ、モーツァルト、ヴェルディ。アンコールの2曲目は「メリー・ウィドウ」の二重唱。この甘やかな余韻でお開きにするという「おもてなし」は、嬉しいね。
帰宅してから、mixiの吾妻ひでおコミュニティの例のトピックスは、その後どこまで荒れたかと確認してみたら、コミュニティの管理者に、トピックスごと削除されていた [;^J^]。迅速かつ妥当な判断という他はない。
目次へ戻る明日がボーナスの支給日だが、実になんとも使い道がない(使う予定がない)。そりゃまぁ欲しい書籍とかDVDとかはたくさんあるが、こんなのは月々の「お小遣い」の範囲内の買い物である。数十万円する某「美術全集」には、いまだに未練があるものの、金の問題ではなく置き場所の問題で対象外とせざるを得ないし..[;_ _] 「旅行」はしたい。本当にしたい..が、まとまった長さの休みを取るのは難しくてねぇ..
今月号の「SFマガジン」の巻末の筆者近況欄で、ある人が「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」のDVD(輸入盤)をHMVで見つけて買った、と書いているのを読んで、虚を衝かれた。
これは知る人ぞ知るカルトムービーであり、「孤島の鬼」と「パノラマ島奇譚」を合成した上に「人間椅子」や「屋根裏の散歩者」をトッピングして、石井輝男が好き勝手やってしまった怪作として知られている。(特に、ラストシーンの「人間花火」は伝説的である。)不穏なタイトルと、フリークスが登場するという内容故に、電波に乗ることは決してなく、ビデオも発売されていない(正確には、10数年前に発売直前に中止された)作品なのだが、「封印作品」というほどでもなく、数年に一度くらい(?)は、都内のカルチャー系の小さな小屋(← 映画マニアが好きなタームですな [;^.^])で上映されることもあるらしい、ということは知っていた。しかしなかなか観に行く機会があるわけでもなく..
そうか。リージョン2ならば逆輸入盤を観られるのか。そこで(わざわざHMVに探しに行くのも面倒だったので)アマゾンで検索してみたら..あっけなく見つかってしまった [;^J^]。なんだ、すぐそこに(手の届くところに)いたんだね..というわけで、購入ボタンを、ポチッとな。
目次へ戻る帰宅時、ふと車のオドメータを見ると、111113Km! あぁぁ、しまった! 何よそみしてたんだよ! 次のチャンスまで、地球を3周半近く走らなければならないじゃないかぁ..[/_;][/_;][/_;]
19時から、有楽街の近くの「いもくりなんきん」という店で、勤務先のKさん、Iさんと飲み。当初はバスで行くつもりだったのだが、さほど寒くもないので、腹ごなしも兼ねて40分間歩いて行く。着いたのは私が最初。用意された3人席を前に、しばらく「グータンヌーボ」してしまった。(← ものすごく面倒なので、説明拒否。[;^.^])あとの二人が来るのを待っている間に、仲居さんがメニューを持ってきて、「今日のお薦めは桜海老とムシ料理です」..2秒ぐらい迷ったが、突っ込むのは自粛した。[;_ _][;^J^]
Kさんは私と同い年の中年オタク。Iさんは入社4年目(だったかな)の女子社員であるが、ちゃんと手塚治虫の話ができるのは頼もしい。料理も酒もなかなか美味い。楽しい時間はすぐに過ぎて23:45。散会後、徒歩で帰宅。
目次へ戻る土曜日恒例、早朝漫画喫茶..といっても今日は起動が遅く、7:50に「ゆう遊空間 宮竹店」に入り、10:50まで。「ベルセルク」の最新刊を読むつもりだったのだが、誰かに先に確保されてしまっていたようなので、仕方がないので、「魔砲少女」とか「脳噛ネウロ」とか「ムヒョロジ」とか、主としてジャンプ系の作品の最新刊を片付けておく。
引き続き銀行へ行くが、土曜日にはATMで定期口座に入金できないとのことで無駄足(プンプン!)。昔は出来たと思うんだがなぁ..
帰宅してから、ついにようやくドコモのPHSサービスセンターに電話して、ウィルコムへの契約切り替えの相談をする。ドコモのPHSは来年1月8日に終わる。ウィルコムへの優待切り替えの〆切は来週月曜日で、本来は間に合っていないのだが、最速で処理すれば(徳俵期間に)ギリギリ滑り込めそうだ。[;_ _]
再度外出。イオンへ。ついにようやく冬布団(掛け布団)を買う。やたらと高い羽布団ばかりで参ったが、他の店を探しに行くのも面倒だ。なんとかポリエステルの安物を見つけて確保。
帰宅してから、煮豚を仕込む。普段は、茹で上がったら冷めるのを待って塩を揉み込み、冷蔵庫(または冷凍庫)で保存して「茹で豚」として食すのだが、今回は一晩漬けっぱなしにしておき、明日の昼頃に、改めて、黒酢・砂糖・酒・醤油で煮込む予定である。(スーパーで拾ってきたレシピである。[;^J~])
シュトックハウゼン、逝去。享年79歳。
目次へ戻るザザシティのトーホーシネマの朝9:20からの回で、「続・三丁目の夕日」を観る。昨夜、ネットでチケットを購入しておいたので、窓口の長蛇の列に並ばずに済む(端末で発券できる)のはいいのだが、ザザシティの駐車場の駐車券をもらうためには、結局、窓口の列に並ばなくてはならないのだった。零点!["^.^]凸(ちなみに結局、駐車場代は800円かかった。バスなら往復400円、徒歩なら0円(往復80分)なので、今日のような晴れた日には、車を使うべきではなかったな。)
映画自体は(厳しく言えば、前作の水準を維持しているだけではあるが)大変よく出来ていると思う。ドラマの中で、大きな問題がふたつ解決されるのであるが、それらの「解決」は論理的にはいかにも弱く、情緒的な解決に過ぎないとは言える..が、まぁかたいことは言うまい [;^J^]。ちなみに私はさまざまな意味で「汚染」されているので [;_ _]、茶川竜之介が原稿にタイトルを書くシーンで、「続・三丁目の夕日」と書いたらどうしよう [/_;]、とか、鈴木夫妻が、子どもが生まれた頃の16ミリフィルムを襖に映すシーンで、何か「こわいもの」が映ったらどうしよう [/_;][/_;]、とか、物語的には絶対にあり得ない妄念にあとからあとから襲われて..[;_ _][;_ _][;_ _](イントロの迫力に、間違ったスイッチが入ってしまったと思われます。[;^.^])
私が「三丁目の夕日」シリーズを気に入っているのは、この映画が舞台としている昭和33年の生まれなので、「自分が生まれた日の新聞」のような目で観ることができるからである。(ちょっと羨ましいでしょ。[^J^])しかし、慄然とすることには..パンフレットで確認すると、役者もスタッフも、私よりも年上の人がほとんどいないのである [;_ _]。役者では、もたいまさこ(大田キン役)、小日向文世(川渕康成役)、三浦友和(宅間史郎役)、平田満(鈴木大作役)、浅野和之(松下忠信役)ぐらいではあるまいか..
昼過ぎに帰宅。昨夜下茹でしておいた煮豚を作る。黒酢、砂糖、酒、醤油で1時間で煮上がったので、パオと一緒に食す。激ウマ![^.^]b
激ウマはいいのだが(箸が止まらず)2食分以上食ってしまい、苦しくなったので(牛になってしまう危険も顧みず)昼寝する [;_ _]。目覚めてみたら、郵便物がふたつ。DOCOMOからの速達は、PHS契約解除/切り替え関係の書類。ちょっと確認したいことがあるので、明日の昼休みにでも確認電話を入れてから返送することにしよう。もう1通は(正確には郵便物ではなく)佐川のメール便。アマゾンで買った「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」である。思い付いてクリックしてから3日目だ。便利なものである。早速、観賞。
残念ながら英語の字幕を消せないのだが、この程度の不都合は、日本の文化遺産を米国のおさがりで観させていただいている以上、甘受せざるを得ないところであるし [_ _]、聞き取りにくい(もちろん日本語の)セリフを確認するのにかなり便利に使える [;^.^] ということにも気が付いてしまった。[;^J^]
内容は..国内で発売自粛するほどのものかねぇ..[;^J^] フリークス(「ふぐ」を変換できないぞぃ ["-_-]凸)たちが登場するとはいえ、まさにほとんど、板に血を塗って「オオイタチ!」の世界であり、「差別」が問題になるようなレベルの描写ではない。
なんといっても素晴らしいのは、この「孤島」の「王」を演ずる、土方巽!(土方巽の名前を知らない人でも、「暗黒舞踏」ならご存知ではないかしら?)この、驚くべき存在感! もう、彼を観ているだけで幸せである![^.^] なんと禍々しく、なんと美しい動きであることよ! 実はその蓬髪と白装束と「引きつったような動き」から、「リング」の貞子を想起しないでもないのだが、確かに「リング」の最後の「あのシーン」における「貞子ウォーク」は、日本の「怪奇映像史」に残る素晴らしいものなのであるが、それよりも、もっともっと遙かにおぞましく素晴らしい存在が、ここにあった。やはり、これが「本物」なのだ。(ラストシーンの「人間花火」には、まさに唖然・呆然..[;^.^][;^.^][;^.^])
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Dec 14 2007
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