*2005年07月11日:インフラの脆弱さ
*2005年07月12日:ひ弱な時代/ひ弱な世代
*2005年07月13日:トランプについて
*2005年07月14日:専用端末
*2005年07月15日:山本書店閉店 [/_;]
*2005年07月16日:「宇宙戦争」
*2005年07月17日:プリンセス天功
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*2005年07月11日:インフラの脆弱さ


 自宅の契約電流は(確か)30Aである。これはいかにも小さな数字である。どのくらい小さいかと言うと..

 プラズマテレビ(42インチ)とHDDレコーダー等一式と冷蔵庫とPC2台とエアコンと電子レンジが同居しないのである。大抵の場合、エアコンをつけているのを失念したまま電子レンジをオンにして、ブレーカーが落ちることになる。(そのとき録画中だったりすると、哀しみに浸ることになる。)電子レンジを使うときには、いったん、エアコンを切らなくてはならない。

 しかし考えてみれば、エアコンを買い換えてからは、まだ電子レンジその他との同時使用実験はやっていないなぁ。20年前のエアコンよりは、消費電力は小さいはずだし..ちょっと試してみようかな。

 それよりむしろ重要なのは、停電対策である。これからは台風も来るし、雷雨もあるだろうし、瞬電の機会は多いのである。UPS(無停電電源装置)で、少なくともHDDレコーダーと(デジタルデコーダーを内蔵している)プラズマテレビだけは、守らないと。1分間だけでいいのだが。以前、近場でみつくろったところ、そこらで売っている小型UPSでは全然容量不足で見送っていたのだ。あまり大きなものを置く場所もないしなぁ..困った困った。

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*2005年07月12日:ひ弱な時代/ひ弱な世代


 しばらく前に録画していたBSの番組。キャプテン・クックのエンデバー号を完全復元して、当時の技術と航法で当時の航路をなぞる、という企画で、これがなかなか面白かった。食事も当時のままだし、時計すら使わないのである。(昔から、帆船が好きだったのだ。乗ったことはないけれど。)

 その全6回の番組の最終回で、ちょっと意外な発見をした。数十人の(ボランティアの)乗組員たちに卵を提供すべく飼われている数羽の鶏。それを、目的地への到着が近づいたある日、締めて鶏肉料理にすることになったのである。料理人が言うに、「(可愛がっている鶏を殺すということに)皆がショックを受けるかも知れないから、明日の早朝、まだ皆が眠っている時刻に..」..へ〜〜〜。乗組員の大部分は英米系なのだが..肉食人種も、そういうフヤけたことをゆいますか。情けない。(日本の(都会の)若者だけかと思っていた。)

 昔、聞いた話だが..西洋の家庭では、自宅で飼っているウサギ等の家畜を殺して食卓にあげる時、泣いている子どもたちに、「可哀想だね、でも美味しいね」、と、諭すのだとのこと。なるほど、肉食人種ならではの教育だよなぁ、と、感心したものであるが..きょうびの彼らは、子どもの頃にこういう教育をきちんと受けていない世代なのかも知れないね。(それこそ日本同様、生きた家畜など自宅で飼うどころか実物を見ることもなく生きていける時代なのだろうし。)

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*2005年07月13日:トランプについて


 今日のトリビアの泉。トランプネタ。その内容はまぁどうでもいいのだが..案の定、トランプのカードを、「1から13まで云々」と言いやがった。

 トランプには、1とか11とか12とか13なんてカードは無いんだよ!!

 良く見て見ろよ。どこに「1」とか「11」とか「12」とか「13」と書いてある! 「A(エース)」「J(ジャック)」「Q(クイーン)」「K(キング)」だろうが! まぁ、「1番目」とか「13番目」と言うのなら、辛うじて許可だが..これも教育の問題か..[;^J^]

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*2005年07月14日:専用端末


 8/6、8/7と夏オフがある。土日だが、私は木金休みで土日出勤というパターンなので、有休を取得しての参加である。

 それやこれやで、スタッフ業務もしているし、ニフへのアクセス回数が非常に増えている。但し、ニフへのアクセスといっても、パソコン通信ではない。ニフティのパソコン通信サービスは終わっており、現在はウェブに移行している。だからパソコン通信用の端末ソフトではなく、普通のブラウザでアクセスできるのだが..Nif−Xというニフアクセス専用のソフトがあり、少なくともFCLAではこれを使っている人が非常に多い。かつて多くの人に標準的に使われていたNiftermと同じ人が開発しているソフトであり、使い勝手が「似ている」ということもある。

 但し、使い勝手(というか考え方)が「似ている」だけであり「同じ」ではない。とにかく、私を含めて昔のパソコン通信環境に慣れてしまっている人ほど、「使いにくさ」に悲鳴を上げているのだが、これはNif−Xのせいではない。[;^J^]

 私は、普段寝起きしている六畳間の隣りの部屋(DK)のテーブルに設置されているデスクトップ機に、このNif−Xをインストールして立ち上げっぱなしにしておき、これをニフへのアクセス専用端末としている。結局、この方が、使いやすくわかりやすいのだ。「専用端末」の強みである。メールは別のマシンで読み書きしているので、メールからあるいはメールへのコピペなどは1台では完結しないいのであるが、LAN経由で作業用ファイルを使えば、どうということもない。それより、「ニフにアクセスする時は、別室へ」、あるいは、「別室にいけば、そこはいつでもニフ」、という、ケジメというかメリハリの効用が大きいのである。

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*2005年07月15日:山本書店閉店 [/_;]


 久しぶりに富塚町の山本書店に寄ってみたら..潰れていた [/_;][/_;][/_;]。閉店挨拶の貼り紙を見ると、6/25付けである。「事前になんのご連絡もなく申し訳ない云々」とあったので、かなり急なことだったようだ。有楽街店が潰れた時点で、ある程度覚悟はしていたのだが..

 しかし惜しいことをした。これで近所に、「散策するのが楽しい書店」が無くなってしまった。(ヴィレッジ・ヴァンガードは、ちょっと違うし。)確かに規模は実に中途半端で、雑誌を探しに行っても無いことが多かったりで、使いにくい書店ではあったのだが..そのさして広からぬコミック売場には「岡崎二郎コーナー」があったり、また、コミック文庫でも、あとからあとから山のように出版される新刊群は新刊群として、しっかりと「『少年』傑作集 全5巻」(光文社)を常備していたり。文庫売場も雑然とした品揃えではあるのだが、何故か私の琴線に響く、心和む品揃えなのであった。(だから潰れたのかも知れないが。[;_ _][;^.^])

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*2005年07月16日:「宇宙戦争」


 土日は出勤。でも残業は無し。街中にバスで出掛けて、19:50頃、ザザの前でAさんと会う。用件は20分ほど。

 トーホーシネマで、「宇宙戦争」の、20:15からの回を観る..

 ..まぁ、いいんじゃないかな。ある意味、パル版のリメイクを強く意識しており、火星人(及び彼らの「偵察端末」)のデザインは、パル版のテイストを現代仕様にしたものであり、なおかつ非常にレトロ。それなりに秀逸。戦闘機械は、パル版では(あの有名なデザインの)浮遊機械だが、この映画では原作にそれなりに忠実な「トライポッド」。このデザインは、かなり良い。フェリーを襲うシーンにおける俯瞰ショットは、なかなか恐いし..その他には特に見るべき点も無いが、まぁトライポッドに免じて、許してやろう..

 ..と、ほのぼのした気分に浸っていられたのは、帰宅後、売店で購入したパンフレットを開いた時まで [;^.^]凸。な、なんだ、これは!? とにかく、「トライポッドのスチール写真が、1枚も無い!」のである!(厳密に言えば、一部分が写っている写真が1枚あるが、全貌が全く判らないので、これは数の内に入らない。)

 これで、スピルバーグ(及び映画会社)の考えが、はっきりした。彼らにとってトライポッドは、この映画の主役では「ない」のである。このことに気がつき、逆上 [;^J^] してから映画を思い返すに、もう、悪い面、ダメな面ばかりがバンバン思い出されてきて、話にならない状態に。[;^.^]

 そもそも、初期設定がダメである。なんなの、これは、「宇宙からの侵略」なの? 確かにトライポッドの乗員は、「落雷に乗って」天空から降ってきた。しかしトライポッドは、地中に埋められていたのである。100万年も、錆ひとつ付かずに? などというのは、どうでもいい突っ込みなので置いておこう。遙かに問題なのは、この「上と下からやってきて合体した破壊者」という設定によって、「どこからの侵略なのか曖昧になってしまい、結果として「敵」に対するスタンスが定まらなくなってしまった」ことなのである。何に対して戦っているのか、良く判らないのである。要するに、居心地が悪い。宇宙からの(理不尽な)侵略なのか、地球を痛めつけている人類に対する地球の復讐なのか、人類を監視していた神(あるいは悪魔)による裁きなのか、一種の天災なのか。つまり、入口付近で観客がウロウロ(オロオロ)せざるを得ず、この映画の世界に入り込めない。「観客に対するもてなし」が出来ていない。エンタテインメント作家・スピルバーグの才能に対して、重大な疑義を表明せざるを得ない。

 そしてまた、スピルバーグぶし全開というか..パンフでも明らかなことだが、中心に据えられているのは、「壊れている家族の絆の回復の物語」なのである..

 ..そんなカッタりー話、どーでもいーんだよっ!! [;^.^]凸

 目線を下げるのはいいよ。重大な危難の時にこそ、より大切なのは家族の絆..わかりやすいし、誰の心にも入りやすい。でもね、たかがギクシャクした親子関係(早い話が、全世界1000億人の反抗期の青少年が親に対して抱いているのと同レベルの反発)を解消する物語を、人類存亡の危機と対置されてもな。

 ウェルズの原作小説も、実は、戦闘機械による攻撃シーンが主体というわけではない。その迫力はもちろんだが、それよりもむしろ、群衆のパニックシーン、あるいは閉じこめられて壊れていく人間性の描写に、重きが置かれている。終盤の(夢想するばかりで実行力の伴わない)砲兵とのエピソードなど、実に素晴らしい。(この映画にも、一応、採り入れられてはいるのだが。)比べても仕方がないのだが、やはりウェルズとスピルバーグでは、才能の差が有りすぎる。

 あぁぁもう、書き始めたら、どんどん腹が立ってきた [;^J^]。これではキリがないので、今日はここまで!

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*2005年07月17日:プリンセス天功


 午後半休。

 いまだに、愛・地球博を訪れていない。チケットは2枚あるのだが、とにかく、行く暇が無い..というか、今までは無かった。なかなか有休を取りにくい状況では、土日にしか行くことができなかったわけだが、土日に人混みに飛び込む気力も湧かず。

 ところが今月からは、土日ではなく木金が休日になった。チャンスである。有休を使わずに平日に行ける。ぐずぐずしているともっと忙しくなるかも知れないので、とにかく行けるうちに行ってしまおう..と、駅前まで出て、来週木曜日と金曜日の直行往復バスのチケットを買う。(浜松駅前から、片道2時間、往復3500円なのだ。会場に10時着、18時発。なかなかリーズナブルでしょ。)

 夜は、アクトシティ大ホールで、「プリンセス天功グレートイリュージョン JAPANツアー2005」の、浜松公演。彼女をナマで観るのは初めてである。

 うむ、これはいい。期待を(さほど)上回るものでは無かったが、しっかりとしたプロのマジックを見せてくれる。ネタはほとんど知っているとはいえ、この一連のイリュージョン(出現、消失)は、見事なもの。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jul 20 2005
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