*2004年11月22日:衝撃
*2004年11月23日:衝撃の緩和
*2004年11月24日:衝撃、癒えず
*2004年11月25日:マーチの修理出し
*2004年11月26日:「天空の狗」、トホホ..
*2004年11月27日:久々に羽を伸ばす
*2004年11月28日:「黒の獅子」を讃える
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*2004年11月22日:衝撃


 私の一番大切な友人のひとりである、FCLAのMさんが死んでしまった。

 なんということだ。

 数年前に大きな手術をしたことは知っていた。最近も体が弱く、入退院を繰り返していたことも知っていた。しかしまさか、命にかかわるほどの状態だったとは..夏オフの時も、直前に倒れて入院したこともあり、設営作業中も力仕事はしないなど、体調に気を配ってはいたにせよ、元気に見えたのに..あの時、既に、自分の死期を悟っていたのだろうか..

 何もできない。何も手がつかない..

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*2004年11月23日:衝撃の緩和


 休日出勤。レイアウト大変更作業の最終日。事実上は予備日で、今日出勤している要員は、数名だけである。

 私の担当作業は、備品リストの整理し直し。数があるので大変だが、内容自体は単純作業。頭を使わずに、ひたすら手を動かしていれば良いのだ。まさに「忙殺」というやつだ。こういう作業は、気が紛れて良い。直面するのが辛い現実がある時には..

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*2004年11月24日:衝撃、癒えず


 体調不良。昨日の作業の疲れというよりは、Mさんのことが尾を引いている..

 定時後の英会話教室は欠席する。残業もしない。明日、(先日の休日出勤の)振り替え休日を取ることにする。

 この状態では、明日の日記の更新など、論外である。早々と見送りアナウンスをアップしておく。

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*2004年11月25日:マーチの修理出し


 というわけで、振り替え休日である。終日、静養していたかったのだが、休日が取れたら取れたで、やらなければならないことがいろいろある。

 まず、日産のディーラーまで、マーチを転がしていく。ドアの修理である。何年も前から、ドアのヒンジがくたびれていて、ドアが下向きに下がり気味であることには気がついていたのだが、最近になって、この傾向が悪化しているような気がしてきたからである。

 修理自体は、1〜2日で終わるようだ。修理費の見積もりは、2万円台。そんなもんでしょ。代車を借りる。

 あとは、高丘町で酒を買ったり、書店に寄ったり、クリーニング出ししたり、の、いつもの休日である。

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*2004年11月26日:「天空の狗」、トホホ..


 モーニングで連載されていた「天空の狗」(永井豪)。あらあら、「第一部 完」、ですか。つまり、打ち切りである。うーん..全然盛り上がらない「第一部 完」だなぁ..せっかく、ローゼンクロイツ(の名前)が出てきたのに..ま、「外伝」的な読み切りは、今後も発表される予定はあるらしいので、「第二部」がスタートする可能性はゼロでは無いのだが..(繰り言を言っても仕方がないのだが、かの「凄ノ王」の「第一部 完」には、物凄い効果と迫力があったんだけどねぇ。)

 久々の大型傑作になりそうだ、と、期待していたんだけどなぁ..

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*2004年11月27日:久々に羽を伸ばす


 午前中、ディーラーまでマーチを受け取りに行く。をを、普通に抵抗無く(どこにも引っかからずに)ドアが閉まる車って、いいなぁ..[;^.^]

 一旦帰宅してから、再度、車で街中へ。コンタクトレンズが不調なので、その診察。ジョーシンでDVD購入(「呪怨」セット)など。昼食は、久々に天一のラーメン。やっぱり、美味いと思うよ。関西系の人のウェブ日記などを読むと、浜松の天一は、本物(本場)の天一とは全然違うものらしいのだが。

 午後、久しぶりに友人が来たので、ちょっと遊びにでる。マーチのハンドルを友人が握って、まず、ハードオフへ。次に、有玉荘へ。早い話が銭湯である。そんな心づもりも用意も全然無かったので、タオルと石鹸を買う。単なる銭湯というよりは、公民館的な施設の一角としてお風呂があるのであり、時間をいろいろつぶせるのである。(友人は入浴しなかった。)

 お好み焼きの「花子さん」。レトロなムードの店。ゴロゴロと長居するのに向いている。シャンボールで菓子パンを買う。店名は忘れたが古本屋に寄る。「黒の獅子」(永井豪)の文庫版(全3巻)の他、星野之宣の初期のコミックスなどを買う。前者は、実家には初出のコミックスがあるのだが、浜松の自宅には無いので、参照用に購入したもの。

 最後に、富塚町のヴィレッジ・ヴァンガードへ。

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*2004年11月28日:「黒の獅子」を讃える


 昨日購入した「黒の獅子」(永井豪)を通読し、あまりの面白さに、今さらながら感激する。(つい数日前に、最新作(「天空の狗」)の体たらくを嘆いたばかりであるだけに。)

 いちいちストーリーは紹介しないが、とにかく、リズムとテンポがいい。劈頭の掴み(原始人が、「中空に浮いている」マンモスと対峙している)が、まず、素晴らしいが、その後、舞台は日本の戦国時代にいきなり移る。そしてこの序盤でも、やはり冒頭早々に、SF的な仕掛けがあるのだが、それはそれっきりのこととして、あとは延々と、「普通の忍者漫画」となる。普通といっても、「敵」は普通ではなく、忍者を憎み、忍者たちを全滅させようという野望を抱いてる「超人:銅魔陣内」。ひたすら、この陣内と忍者たちの攻防戦が続き..

 ..そして、ほとんどの読者が、この作品が「SF」であることを忘れかけた頃に、いきなり、「SFに戻る」のである。ここの呼吸が実に素晴らしい。少年マガジンで初出の連載を読んでいた時には、興奮してしまった。

 後半、時を越えて駆り集められた「伝説の英雄」たちの壮絶なチャンバラとなる。敵方の三人組が、「ユリシーズ」、「張飛」、そして、「ビリー・ザ・キッド」というんだから、もう、大喜びである。痛快娯楽巨編である。

 そして終盤に呈示される、壮麗なヴィジョン..我々の宇宙を拡大させているのは、宇宙に棲む知的生命体の「意識」の集合なのであり、我々の宇宙(黒い宇宙)の拡大に圧迫されて縮小を続ける、隣り合う「白い宇宙」の生命体(白魔)は、その状況を逆転させるために、黒い宇宙の知的生命体を殺し続ける果てしない闘いに乗り出したのだ..

 作者あとがきによると、あまり人気はなかったらしいし、確かにブームを呼ぶような作品ではなかったが、しかし私にとっては、これは「理想のSF」に非常に近い。永井豪の長編SFといえば「デビルマン」「凄ノ王」だが、もしもあなたが「黒の獅子」を読んでいないのならば、是非とも読んでいただきたい。文庫本で僅か3冊、という、コンパクトさである。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Dec 2 2004 
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