2004年10月18日:「サイレント ランニング」 2004年10月19日:「鳥」 2004年10月20日:強制退去命令 2004年10月21日:ちょっと見送り 2004年10月22日:鶴田謙二のDVD 2004年10月23日:新潟で大地震 2004年10月24日:「機関童子」「裸のランチ」目次へ戻る 先週へ 次週へ
未視聴のDVDの消化活動。今夜は、「サイレント ランニング」(UNIVERSAL、UJFD-33990)である。
ずーーーっと昔にどこかで観た記憶があるんだが、ほとんど憶えていなかった。(あるいはTV放映だったのだろうか?)そのため、新鮮な目で楽しめた。こういうのを(記憶力の低下を嘆くのではなく)「得した得した」、と考えるのが、コツである。[;^J^]
いちいちストーリーの紹介はしない。(この日記の読者層は、この映画の内容を知っているパーセンテージが高い方向に偏向していると推測できますし。[;^J^])この主人公には、あまり感情移入できないなぁ。自然を愛するのはいいのだが、そのアピールの仕方があまりに稚拙であまりにストレートすぎて、ちょっと引いてしまう。まぁ、同僚の3人を殺したあとは、涙を流して反省しているんだけど。
それに対して、ロボットたち(ヒューイ、デューイ、ルーイ)の素晴らしさ! ほとんど完璧なまでの愛らしさ! 私は、「禁断の惑星」のロビーよりも彼らの方が好きだなぁ。(のちの「スター・ウォーズ」のR2−D2に対しては、訴訟騒ぎですか..それはそれでつや消しなことだが..[;^J^])
目次へ戻る未視聴のDVD消化活動。今夜は、「鳥」(UNIVERSAL、UJGD-34090)である。
さすがにこれは、内容を克明に憶えていました。「なんの説明もない」というのは、ポイント高い。それにしても..「ホラー映画」の定石どおり、やはりヒロインは「バカなこと」をしでかすわけなのである [;^J^]。終盤、鳥の群れが入り込んでいる(に決まっている)部屋にわざわざ入り、しかも、襲われて倒れて(内開きの)戸を塞いでしまい、救出に来た人たちが入るに入れないという..
マイ・フェイバリット・シーケンスは、ガスステーションの火災を見下ろして、上空から鳥たちが徐々に舞い降りてくる、戦慄的な俯瞰ショットかな。
それにつけても想い出すのは、「いしかわじゅんの 馬」である。どの短編集に収録されているのかは忘れたが、確か、4ページほどの掌編だったと記憶する。
内容はまさしく題名どおりであって、「鳥」と「馬」は字面が似ているというだけの理由で、「ヒッチコックの 鳥」における「鳥」を、単純に「馬」に置き換えたものなのである [;^J^]。例えば序盤、湖をボートでわたっていると、馬が湖の中から飛び出してきて、襲いかかる。また、(そのシーンは直接には描写されていないのだが、)登場人物のひとりが窓の外を指さして、「見て! 馬が電線に鈴なりに!」..[;^.^]
目次へ戻る暴風雨なのである。台風23号なのである。終業時刻を繰り上げて16時に退社するよう、指示が出された。私の部署(コールセンター)ではお客様との対応の都合もあるので、1時間繰り下げて17時にて退去。(通常であれば、17:45が定時である。)
幸いなことに、ちょうど雨量が減り気味であったが、風が強く、傘を開けない。駐車場の車に走り込んで、ひたすら安全運転で帰宅。ハンドルを取られかねないような強風に見舞われることもなかった。
帰宅してからが、本格的な嵐。雨戸が吹き飛ばされるとは思わないまでも、なんらかの損傷を受けても不思議には思わないほどの暴風が吹きまくる。22時頃には、ほぼ、収まったかな。
目次へ戻るしばらく前に、手塚治虫関係のMLで、「封印作品の謎」(安藤健二、太田出版)という新刊が紹介されていた。内容は、
第1章 闇に消えた怪獣(『ウルトラセブン』第12話「遊星より愛をこめて」)
第2章 裁かれない狂気(『怪奇大作戦』第24話「狂鬼人間」)
第3章 忘れられた予言(映画『ノストラダムスの大予言』)
第4章 禁じられたオペ(『ブラック・ジャック』第41話「植物人間」、第58話「快楽の座」)
第5章 萌える行政(“O157予防ゲーム”)
..というもので、ちゃんと取材して書いているらしい、とのことだったので、手帳に書名をメモしていた。
帰宅時に寄った書店で、これを見つけた。で、レジに持っていく前に、ちょっとパラパラ見てみたのだが..手塚治虫の章の中に、「手塚治虫の作品中、単行本化されなかったのは、ブラック・ジャックのいくつかのエピソードだけかと思っていたのだが、実はほかにもいろいろあることを知って、驚いた」(要約)、とあり、ちょっと、ハラホロヒレハレしてしまい、買う元気を無くしてしまった [;^.^]。手塚治虫の単行本未収録作(それも、今後とも収録される見込みのないもの)は、山のようにあるのである。そんなことも知らなかったのかなぁ..
誤解の無いように書いておくが、この著者がこの本を書くときまでそのことを知らなかったことは、この本の価値(評価)を下げるものでは、決してない。(大体、誰だって、最初はそういうことを知らないのであるし、本書はこの著者の処女作なのだ。)ただ単に、わたくし的にスネているだけです [;^J^]。確かに面白そうな本ではあるので、そのうち元気が出たら買うかも知れない。(とはいえ、1、2、4章には、私が既に知っていることしか書かれていないと推測しているんですけどね。)
目次へ戻る未視聴のDVD消化活動。今夜は、「Spirit of Wonder 鶴田謙二 WONDER-BOX」(EMOTION、BCBA-1803)である。
DVD×3枚、CD×5枚、フィギュア×2体の詰め合わせ。いつ買ったんだか憶えていないが、開封自体はすぐにしたものの、未視聴のままでした。今夜は取りあえず、DVDだけ片付けた。3枚のコンテンツは、「Spirit of Wonder 〜 少年科學倶楽部」「Spirit of Wonder 〜 チャイナさんの憂鬱」「Spirit of Wonder 〜 チャイナさん短編集」である。
万全の傑作かと言うと、そうとは言えない。作画にはいまいちの頑張りを期待したいのが正直なところであり、例えば、火星上空を飛行船が行くシーンでは、やっぱり、地表に「影」が映らなくっちゃぁねぇ..(大変なんだろうとは、想像できますが。)また、「少年科學倶楽部」の前半で目立つ“繰り返し”の演出が、本来意図したであろう「長閑(のどか)な時間」の表現というよりは、「時間稼ぎ(引き延ばし)」の便法に見えてしまうのも、ちょっと問題。[;^J^]
とはいえ、十分に「佳作」の範疇には入る。特に音楽がよろしい。面白いのは、「チャイナさん短編集」所収の「チャイナさんの縮小」で、読んで字の如く [;^J^] のお話なのだが、これがちっとも、「縮み行く人間」の悲劇にならない [;^J^]。数インチにまで縮んだチャイナさんが、それでも店に出て芸をしてウケを取る。[;^.^]
それなりのお値段がしたはずなので、安易に薦めることはしないが、いつかどこかで機会がありましたら、どうぞ。
目次へ戻るカーマホームセンターに(入荷した旨、電話連絡を受けていた)ストッパーボックスを10個、引き取りに行く。ひとつ700円弱するので、結構な物入りである。昼食は、比較的最近開店した「らー麺の三方原家」。割と美味しいような気がする。
新潟で震度6。現時点の報道では「死者3名」であるが、どうも交通が寸断しているらしい(ので、被害地域全体が全く見通せていないはずである)ので、こんなものではすまないであろう。(未だに憶えている(根に持っている)のだが、「9.11」の時の(当時定期購読していた)朝日新聞の第1報は、「死者6名」だったのである。)驚いたのは、新幹線史上初の脱線。時速200キロで走行中だったにも関わらず怪我人が出なかったらしいのはなによりだが..ほとんど奇跡では。
目次へ戻る9月以降、何かと多忙な立場となり、平日はほぼ絶対に定時に帰宅できない。というわけで、(短編以外の)まとまった読書は、週末に時間を取らざるを得ないのである。
「機関童子 帝都物語外伝」(荒俣宏、角川文庫)− こんな本が埋まっていました [;^J^]。「帝都物語」を読んだのは10年以上前だし、登場人物の名前も数名を除いてあらかた忘れているし、復習しなくちゃならんのかなぁ、面倒だなぁ..てな理由で積んでいたらしい。[;^J^]
結論から言って、本編を読み返す必要は“全く無かった”。余計な心配をしていて損した。作品の内容は..「1995年6月」、という初版の出版時期を慮らないと、評価しづらい。精神病院を舞台とする加藤保憲の復活の物語であり、からくりと芸能に関する蘊蓄が値打ちなのだが..それ以上のものは、特に無い。再読する理由も無い。あとは、死蔵か売却の二択だ。
「裸のランチ」(William Burroughs、鮎川信夫訳、河出文庫)− 出版自体はつい最近のものだが、とにかく未読であったのさ。
とにかく、20世紀の古典である。一読したが..うーーーん..正直なところ、退屈な時間の方が長かった。同化とか、送信とか、分裂とかいった、SF的(あるいはファンタジー的)な展開もあるが、それらが「麻薬中毒の幻覚」としてプランニングされているわけでもなさそうだ。
そう言えば、クローネンバーグによる映画化のDVDも、未開封のまま積んであるんだった。うーーーん..いつかそのうち、観ることにしよう。当分は、いいや。
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Oct 27 2004
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