*2004年06月07日:「色覚検査」の真相
*2004年06月08日:指揮者の仕事
*2004年06月09日:「コミックギャング」落札
*2004年06月10日:電話の応対は難しい
*2004年06月11日:韓国の、とある事件
*2004年06月12日:「キューティーハニー(実写版)」
*2004年06月13日:「キャプテン・フューチャー全集」
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*2004年06月07日:「色覚検査」の真相


 先日報告した、「ヤフオクの色覚検査」の件。やはり疑問は公開するに限る。早速、何人もの方から教えていただいた。

 要するに、「プログラムによる自動アクセスを避けるためのもの」だとのこと。つまり、人間が目で見ないと判らない情報を手入力させる、というわけだ。(原理的には、「色覚検査」的パターンだって、機械で読みとることは不可能ではないはずだが、今のところは「実用的」ではない、ということだろう。)

 「自動アクセス」の目的はいくとおりも考えられるようで、「コンサートチケット販売において、発売開始と同時にプログラムによって自動的にチケットを(定価で)大量に購入しておいて、オークションサイトで高値で転売する」、「プログラムを組んで、自動的に大量に無料メールアドレスを取得する」、「プログラムを組んで、総当り的にパスワード破りを試みる」、などなど。なるほど、そういう手があったか..じゃなくって [;^.^]、勉強になりました。[;^J^]

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*2004年06月08日:指揮者の仕事


 これは何度か書いていることであるが、まんざら、わだかまっていないこともないので [;^J^] いま一度、書いておく。それは、指揮者のなすべき仕事についてである。

 (夏オフをはじめとする)FCLAの演奏系のオフで、シンセを用意することが多い。1995年以来だから、今年で10年目だ。(先日は初めて、浜松市民吹奏楽団にもシンセ(の用意)で参加した。)

 その、10年間の経験から言えることなのだが..指揮者というのは、演奏中、ほとんど「シンセ奏者」の役に立たない [;^J^] のである。アコースティック楽器と異なり、電子楽器はモニターが頼りである。実際の観客の耳(あるいは指揮者の耳)に、どの程度の音量で届いているのか、大きすぎはしないか、小さすぎはしないか、自分では本当には判らないのである。モニターのバランスが完璧に仕上がっていれば問題はないが、特にFCLAのオフでは、そんな準備をしている時間はない。となると、あとは演奏中の指揮者の指示(大きすぎるから小さくしろ! あるいはその逆)しか拠り所が無いのであるが..この「指示」(というか「判断」)が、指揮者から出ないのである。

 問題が無いから指示が出なかった、というのなら、結構な話だ。ところが実際は、演奏中になんの指示もアクションもしなかったくせに、演奏が終わってから、「全然、聞こえなかったよ」、とか、シレッという人がいるのである。温厚な私が「切れ」かかる、珍しい瞬間のひとつである。準備と仕込みをした私のことはさておくとしても、一生懸命(聞こえていると信じて)弾いてくれた奏者に、顔向けできないではないか..

 それこそ10年前には、私も全然自信が無かったので、指揮者に頼らず、客席に「副指揮者」を設定した。つまり、シンセの音量が大きいか小さいか妥当かを、客席から指示してくれる(その判断に信頼のおける)人を予め確保して、演奏中は彼の指示に従って、ボリュームをコントロールしていたのである。いつしか「慣れ」て、こういう手間をかけることをしなくなっていたが..今年あたり初心に戻って、この方式を復活させましょうかね。

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*2004年06月09日:「コミックギャング」落札


 先日ヤフオクで落札した、「コミックギャング」誌の7冊セット(1978年発売分)が届いた。

 ..といっても、用があるのはこのうちの1冊、5月号だけである。吾妻ひでおの


プランコ君:神様もつらいが人間もつらい:5:コミックギャング:1978/05

 ..を、初出誌で確認したかっただけである。(バラ売りしてくれなかったので、かくのごときバブリーな振る舞いに及んだという次第である。)「プランコ君」連載期間中の、これ以外の号は、ことごとく現代マンガ図書館で閲覧できたのだが、5月号だけありませんでしてね。ほとんど10年間も探していたのである。

 ..で、チェックが終わった時点で、この古漫画雑誌は用済み [;^J^]。さて、どうしたものか。

 5月号は、現代マンガ図書館に蔵書がなかった(から、わざわざ探して購入した)わけなので、これは寄付しよう。問題は、現代マンガ図書館に蔵書があった、残りの6冊である。「売ればいいじゃん」とおっしゃるだろうが、こんなものに値段はつかない。実際、今回はヤフオクで入手したのだが、無競争であった。

 売れたとしても、「数百円」オーダーの下の方で、デジカメ作業だのアップ作業だの(万が一落札された場合の)メール送受作業だの発送作業だの考えたら、どう考えても、大赤字である。とはいえ、置いとく場所は無いし..まさか、捨てるわけにはいかないし..トホホのホ。[;^.^]

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*2004年06月10日:電話の応対は難しい


 私が現在所属している部署は、「お客様相談センター」である。私自身は(今のところ)直接応対を担当するオペレータではなく、「後方支援部隊」的な役どころではあるのだが、いずれにせよ、社内ではなく社外からの(お客様からの)電話を受け取る部署であり、その部署のメンバーであるということは、すなわち、電話のプロでなければならないことを意味する。現在、それだけのスキルや実力があろうがあるまいが、それが仕事なのだ。

 ということで、「オペレータ勉強会」なる研修が定期開催されている。少人数のグループ制で、輪番で電話の応対録音を提出し、それをみんなで聞いて、良いところや改善ポイントを指摘して、お互いの実力を高めていこう、というわけだ。

 そして今日は、私の番。初体験。まな板の鯉 [;^J^]。電話がかかってくる度に録音していたうち、素材として使えるものを前日までにセレクトしていたのであるが、これから(昨夜)書き起こすのが、まず大変だった [;^J^]。なにしろ、今は直接の対ユーザー応対業務に就いておらず、従って、受ける電話も社内の人からのものばかりであるが、「なんとかこれなら素材になるだろう」、と、選び出した録音は、社内のとある営業マンからの問い合わせで、(人のことは言えないが)ややせっかちな人で、私の発言と彼女の発言が「かぶり」まくり、ほとんど分離不能なところも多々ある..要するに(お互いに)何を喋っているのか、どうにも聞き取れないところが何ヶ所もあり..[;_ _][;^.^]

 ..という始末なので、これはコテンパンに叩かれるか..と、ビクビクもので勉強会に臨んだのであるが..意外なことに、かなり誉められた。「お電話、ありがとうございます。ローランドお客様相談センター、倉田でございます」、という「第一声」のテンポがジャストで、実に聞き取りやすい、とのこと。これであと少し「元気」が出れば完璧なので、その「元気」を出すためには..というわけで、息継ぎのタイミングとか抑揚のコツ(「倉田」を、もっとも高く明るく発声する)とかを、様々にアドバイスされた。このように、何よりもまず、「第一声」を重視するのである。それは、さまざまな「不安」や「苛立ち」や「怒り」や「疑問」を抱えて電話してくるお客様に対する、「ローランド株式会社」の「第一印象」を、決定づけるからである。

 もちろん、改善ポイントも、色々と指摘された。私自身が一番気になった「相手の言葉とカブる」問題については、実は特効薬は無い。(相手の喋り癖にも依るのであるし。)とにかく、相手の言葉をしっかりと最後まで聞いて、ひと呼吸置いてから相づちや復唱をしてみては、ということになった。私が思うに、どうも私は頭の回転が早すぎて [;^J^] 相手の言いたいことが、途中でわかってしまうのである。それで、いわば相手の言葉を先取りする形で、どんどん相づちを打ってしまう。これが相手を(あるいは無意識下で)慌てさせ、結果として、お互いの言葉がカブりまくる..ということではないかな、と、自己診断している次第である。

 これに比べれば、40年来の相も変わらぬ「業病」である「早口になりがち」などは、むしろ表層的な問題。いくらでも手の打ちようはある。気になる「口癖」も、ほとんど無かった。唯一、いささか気になったのは、「ちょっと」、である。

 「ちょっと、お調べします」「ちょっと、即答できませんが」は、まぁいい。しかし、「ちょっと、判りました」、とは、何ごとだ [;^J^]。ここでは私は、「少しだけ判りました」、とは言っていないのである。文脈的にも真意的にも、「(全て、完璧に)判りました!」、と言っているのである。なのに、ついうっかり「ちょっと」という接頭辞(というか間投詞というか)をつけてしまっているために、まるで意味が違ってしまっているではないか [;^.^]。これは直さんとまずいぞ。[;^.^]

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*2004年06月11日:韓国の、とある事件


 ここ2〜3日、ネット上で気がついている「ニュース」であるが、「物理的な“ニュースペーパー”」では、ほぼ全く報道されていない事件がある。韓国で、「(廃棄されるべき)生ゴミが、(長年にわたって)餃子の材料として大規模に使用されていたことが判明した」、という事件である。国家レベルの大問題となっているようである。事件の顛末をトレースするためには、このページ が便利かな?

 なんにせよ、日本の普通の全国紙では、ほぼ全く読むことはできない。これはちょっと不思議な気がする。なぜなら、これは「韓国に対するマイナスイメージを醸成する事件」だからである。

 所詮は「報道」も「需要と供給」の呪縛から逃れられるものではなく、少なくとも自由な社会においては、「需用」のある記事こそが優先的に「供給」されるのである。ということは、つまり、今の日本には、韓国に対するマイナスイメージは、「需用が無い」、というわけか。韓国のハイテク大企業の躍進ぶりに追いまくられている(または差をつけられつつある)業界に近い立場からすると、いささか意外であるが、(つまり、「連中の“悪い噂”を聞きたい」、というダークな欲望から、完全に逃れることは難しいが、)一般人的には、「冬のソナタ」とかの韓国ドラマのプラスイメージ故に、こういう(不様な)事件の報道は、需用が無くなっている、と、少なくともマスコミ各社は判断した、ということであるのかな。

 あるいは、普通の日本人は、韓国の国内事件などにそもそも興味も関心もない、ということかな。結局、これが正解なような気がするが。

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*2004年06月12日:「キューティーハニー(実写版)」


 朝、6時過ぎに母より電話。早朝に祖母(母の母)が亡くなったとのこと。

 少なくとも私には、悲しみは無い。なにしろ、享年93歳。ロナルド・レーガンと同い年である。近年には少々「ボケ」もあったようだが、しかし専門の介護職を必要とするほどでもなく、長寿を全うした。幸せな生涯を生き、幸せな死を迎えたことと思う。葬儀の日取りは現時点では未定だが、週明けになる見込み。

 8時過ぎに自宅を発ち、勤務先に8:20頃に着く。今日は休日だが、「浜名湖クリーン作戦」に相乗りというか便乗の形で、有志が会社の周囲を清掃するのである。8:30から9:30まで。私はもっぱら、工場周辺の歩道の植え込みの中から、さまざまなゴミをつまみ出した。

 終わった頃には、書店が開店している。帰路、高丘のアマノ書店で内田百けんを購入。ここで、車のキーホルダーが壊れているのに気がついたので、酒のガリバーへ..脈絡がわからないだろうが、ここ最近、ジャックダニエルには「キーホルダー」のオマケが付いていることを、私は知っているのである [;^J^] ..ということで、ジャックダニエルの補給ついでに、キーホルダーをタダで手に入れる。[;^J^]

 書店にもう1軒寄ってから、CoCo壱番屋でブランチのカレー。OAナガシマを冷やかしてから、いったん帰宅。

 昼過ぎに再出発。ジョーシンの駐車場に車を入れて、向かいのりそな銀行で金を下ろし、「キューティーハニー(実写版)」の13:50からの回のチケットを買う。実のところ、久々に観る映画は、「キューティーハニー(実写版)」にしようか「トロイ」にしようか、迷ったのだが、

誰がどう考えても「トロイ」よりも先にぽしゃるに決まっているキューティーハニー(実写版)

 ..を、観られるうちに観ておくことにする [;^J^]。正確な判断である。[;^.^]

 ..結構、良いよ。客を選ぶ映画ではあるけどね [;^J^]。マンガの文法を実写でなぞられた場合、普通は見られたもんじゃなくなるのだが..いろいろ吹っ切れているからかな。(体と気持ちを“馴らす”のに、しばらく時間がかかったのは確かだが。[;^.^])サトエリ(佐藤江梨子)って、全然知らなかったんだが、なかなか良いです。注文としては、シスター・ジルの“異形性”が、いまいちだったかな。

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*2004年06月13日:「キャプテン・フューチャー全集」


 創元SF文庫で、ついに「キャプテン・フューチャー全集」の刊行が始まる!

 わくわくわくわくわくわくわくわく!!

 (小隅黎の新訳による「レンズマン」(このほど、完結した)といい、素敵な贈り物が続くなぁ。)

 問題は、挿絵だ。私はもちろん(古色蒼然たる)オリジナルのイラストも好きだが、ハヤカワ文庫版の水野良太郎の、「レトロ・フューチャー・アメリカン」な画風も、大好きなのである。少なくともグラッグは、オリジナル版よりも水野版の方がいいと思う。どうなるのかなぁ。イラストは無し! という事態も考えられるし、それはそれで納得いかないこともないが..

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jun 18 2004 
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