*2004年05月24日:エクセルなんか嫌いだ
*2004年05月25日:宗教系
*2004年05月26日:色覚検査
*2004年05月27日:ダンセイニのイラストレーター
*2004年05月28日:「カエアンの聖衣」の想い出
*2004年05月29日:花博!! \[^O^]/
*2004年05月30日:まだまだ子どもな私である..
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*2004年05月24日:エクセルなんか嫌いだ


 仕事の話は書かない方針なのだが、まぁこのくらいは。

 現在の業務上のPC環境は、Win2000。ここ最近はわけあって、Excel2000でちょっとしたフローチャート(みたいなもの)を何枚も書いているのだが..

 ..落ちまくるのである。Excelが。(← 倒置法。)[_ _][;^.^]凸

 何なんだよ、何なんだよ、このザマは! どうも、「他のアプリからテキストボックスにコピペする」時に、かなり高い確率で「例外処理」で落ちる。(これ以外のシチュエーションで落ちたことはない。)条件が絞り込めているので、その作業を行う直前に必ずセーブするなどしてロス(被害)を最小限に食い止めつつ、さりげに作業を進めているのではあるけれど..

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*2004年05月25日:宗教系


 FCLAの夏オフのスタッフ会議室で微妙にもめているが、なに、この程度のもめごとは織り込み済みである..というか、もめごとが発生しない(スタッフ系の)会議室などは、そもそも存在理由が無い [;^J^]。シャンシャン系の株主総会じゃあるまいし。本会の(ざっと)70日前の状況としては、極めて健全である。今のうちにすれ違いポイントを洗いだして摺り合わせてしまえばすむことだ。これが20日前だといささか問題であるが..

 ..てなことを想いつつ、その会議室に書き込もうとして..「進行管理」を「信仰管理」と誤変換してしまった [;^J^]。さすがにね。ちょっとね。(ここで例えば「ブルックナー」あたりを持ち出すと、本来全く不要であり存在してもいなかった「もめごと」を捏造できたりするのだが。[;^.^])

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*2004年05月26日:色覚検査


 どうも、状況を再現できないのだが..気のせいでは無いはずだが..

 ある程度長時間、ヤフオクに接続したままアクセスせずに放置していると、ヤフオク内の(マイページ内の)別のページを開く時に、パスワードの再入力を促される。これは良い。そしてこの時、一定回数以上タイプミスをすると、もちろん撥ねられるのであるが..

 ..ここで私は、「色覚検査」をさせられたのである。画面上にカラフルでサイケデリック(死語)な長方形か現れ、よ〜く見ると、この中に5桁の数字が視認できるのだが、それを入力させられたのである。

 一体全体、どうしてこんなことをさせられたのか、今もって理解できない。ヤフオクのページの設計って、それほど「色」に依存しているか? そんなことはない。では、問題は写真か? 「色覚異常者は、出品者がアップする写真から全ての(妥当な)情報を読みとれない“かも知れない”」という、親心なのか?(んなわけないわな。)

 ヤフーの意図は判らないが、なんにせよ、不愉快な話である。「色覚異常」どころか「全盲」であっても、ハンディ無しにアクセス(利用)できるように設計するのが、こんにち的な(公的な)ウェブページの常識であるはずだからだ。

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*2004年05月27日:ダンセイニのイラストレーター


 (毎週毎週進歩が無いが、)ぜえぜえしながら早朝に日記を更新。夜、帰宅してから、メールボックスに溜まっていたメールをチェックしたら、5月23日の日記(「世界の涯の物語」)の記述内容に対して、友人のHさんから、さっそく指摘メールが届いていた。(このメールの発信時刻は極めて早い。早朝の更新時刻から1時間と経っていない。)

 私の日記の、


 初期の2冊の短編集、「驚異の書」(1912)と「驚異の物語」(1916)の合本。シームによるオリジナルの挿画が素晴らしいのだが、なにしろ文庫本サイズで、しかも単色なので、細部まで観ることが出来ないのが悔しくって悔しくって..しかしそんなことを言い出したが最後、これらのイラストが原色・原寸大で収録されているオリジナル版を国内外の古書店で探し回ることになってしまうのである。身の破滅である。(何を今さら。[;^.^])


 ..という記述に関してなのだが、Hさんによると、シームのイラストはもともとモノクロであるとのこと。知りませんでした [;^J^]。何故か、「カラー」の図版を観たことがあるような気がするのだが..もしかして、後世の誰かが着色した版だったとか?

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*2004年05月28日:「カエアンの聖衣」の想い出


 「カエアンの聖衣」(Barrington J. Bayley、冬川亘訳、ハヤカワ文庫)を読んだのは、調べてみたら21年も前である。ものごころついて以来の人生を、ちょうど二分する時期であったか。あれ以来、それほどの時間がたっていたのか..

 このSFのストーリーを説明するほど、不粋なこともない。「衣裳が人を作る」という諺(ことわざ)をそのままメインアイデアとして、怪獣たちの「静かなる決闘」(可聴周波数帯域以下の咆哮による共振で、敵を破壊するのだ)、蝿の惑星(惑星の全表面に渡って地上数十キロメートルまで、1立方センチメートルあたり数匹という超高密度で完全に蠅に覆い尽くされている)、モビルスーツ等々、輝くばかりのサブアイデアが散りばめられた、比類無き傑作である。

 しかし私が、この作品をいまだに「夢のように」想い出すのは..その終盤、「衣裳の“母星”」への逃避行(あるいは追跡行だったかも)を描写する「1行」故にである。(正確な引用ではないが)「(銀河の外縁に向かって)星から星へとさまよっていった」のである..

 当時の私は、いくらかSFに倦んでいた。何より好きなのは(ハードSFというよりは)「宇宙SF」であったが、とにかく、やたらと詳細化しつつあった時流にウンザリしていた。科学的に(あるいはSF的に)「厳密な」描写も結構だが、それにしても、惑星から飛び立つために(あるいは惑星に降り立つために)やたらとページ数を食うのは、勘弁して欲しかった。もっとガンガン、ストーリーを進めて欲しかった。(以上の「印象」は当時漠然と感じていたことであり、具体的にどの作品(群)がそうなのか、という質問は、勘弁していただきたい。)

 そんな時に読んだのが、「カエアンの聖衣」であったのだ。なんと、そんな「せせこましい」描写など、“必要な個所以外では”一切無いではないか。惑星からの離陸も着陸も、1行..どころか、「星々まとめて、1行」ではないか。夢のようなストーリーが、グングン進んでいくではないか。このおおらかさ! この伸びやかさ! ..私が読みたかったのは、こういうSFだったのだ..

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*2004年05月29日:花博!! \[^O^]/


 ようやく、浜名湖花博に出かけた。(怪奇会期は10月11日まで。)全期間通しの入場券を買っているのだ。3回以上通わないと、赤字なのである..いやまぁ、そんなことはどうでもいいが。[;^J^]

 浜松駅からシャトルバス。片道500円で、40分弱。公式ガイドブックは既に入手していたのだが、面倒なので目を通しておらず、バスの中でも日経ビジネスなどを読んでいた..

 ..という不真面目な態度は、ただちにしっぺ返しを食らうことになる [;^J^]。会場に着いたはいいが、やたらとだだっ広く、何から観たらいいのか見当がつかない [;^.^]。こういう時、私はとりあえず、右方向に歩くクセがあるのだが..土産物店などの先に「浜松産業館E〜RA」というのがあった。私の勤務先も、いっちょ噛みしている。「義理」から先に片付けておくか、というわけではないが [;^J^] とりあえず入館。10数社の展示は、可もなく不可もなく、面白いのも面白くないのもある。問題は、30分に1回開催される「うるおいリウムファンタジックレビュー」というやつで、最初は単なる「球形スクリーン」映画かと思っていたのだが..この球が割れて、中からとあるものが現れるのだが..私はこれを観て膝が砕けそうになった [;^.^] ..しかしまぁ、こういうチープなギミックこそが(皮肉でもなんでもなく)「博覧会の華」というものである。前景気をつけるには良かったかも。[;^J^]

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 とにかく手がかりが無いので、公式パンフレットに載っていた「世界のビックリ植物」を、順に制覇して行くことにする。まずは、「南アフリカの巨大な美花・キングプロテア」。



 続いて、同じく「花の街」エリアに来ている、日本初登場という「カムカム」を見に行ったのだが..失礼ながら、バケツの中に枯れ木を突っ立てているようにしか見えない [;^J^] ので、悔しいからカムカムアイスクリームを食べる。[;^.^]

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 このエリアの反対側にある「花みどり未来館」が面白そうである。(大阪万博でも「三菱未来館」は面白かったしね..って、いつの話だ。[;^J^])をを、入口にいきなり、「ジュラシック・ツリー」というのがある。ジュラ紀から生き延びている品種だとか。その意味では貴重な稀覯種なのだが、観ていて面白い植物ではない。[;^J^]



 なんといっても、この「未来館」には「奇跡の青い薔薇」が来ているのである。中井英夫のエッセイや小説でも、「“青い薔薇”と呼ぶに値する品種は、いまだに存在しない」、と、何度も語られていたので、期待していたのだが..

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 ..まぁ、こんなもんである(「ブルーヘブン」)。ほら、心なしか、青みがかっているでしょう? [;^J^] むしろここでは、「青い薔薇」を目指して(夢見て)作られた、さまざまな「言われてみれば、少し青っぽい」品種が、たくさん並べられているのが興味深かった。



Picture Picture

 この2枚も、「未来館」での写真。左は、ハイビスカスの一種。右は、オオゴマダラチョウ。この館は、良い意味で雑多でバラエティ豊かである。



 近場の庭園をしばらくうろうろしてから食堂で昼食を取り、ようやく、ペース配分を間違えていることに気がついた。まだ花博会場全体の、入口近くに居るのである。[;^J^] ..まぁ、どうせ地元なんだし、今日一日でひととおり見なくちゃならん、ということは無いんだけどね。

 ということで、会場中央付近の大型パビリオン(「国際花の交流館」など)は、既にいずれも入場待ちの長蛇の列なので、パス。会場の中心を貫いている運河を航行する遊覧ボートで、反対側の端まで15分ほどで着くのだが、これも1時間待ちなので、パス。

 取りあえず生ビールで滋養を補給してから、「国際庭園」を歩く。世界の24の国と地域の、お国ぶりの庭園が並んでいる。ここがなかなか面白い。なかには「単なる土産物屋」に毛が生えた程度のものもあるのだが、こういうのが、博覧会ムードを盛り上げるのである。

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 これは、タイの庭園に植えられていた「ユーフォルビアラクティ」。冗談みたいな造形である [;^J^]。諸星大二郎のギャグマンガに、こんなキャラがいたような気がする。



 それにしても、この国際庭園、500メートルもあるのである。国際庭園を出たところ、会場の反対側の端にある「モネの庭」に辿り着いた頃には、かなり疲れが溜まってきた。日頃、全然歩いていないからなぁ..[;_ _] 「モネの庭」は、モネが作った庭を模したもの。ここから会場入口方向へ、「百華園」を通り抜けて引き返し始める。

 「百華園」の先にある「園芸文化館」こそが、わたくし的にはハイライトであった。江戸時代の伝統園芸植物と盆栽の、かなり大規模な展示であり、1〜2週間かそこらでどんどん内容が入れ替わるようなので、何度も足を運ばないと損、というわけだ。個人的には、「山もみじ」と名付けられた樹齢150年の盆栽に、もっとも心惹かれた。高さ7〜80センチほどなのだが、どうみても、10メートルはあるようにしか見えない。それほどのスケール感と空気感があるのである。

 あとは無理せず、だらだらと入口方向に(買い食いしつつ)そぞろ歩き。閉園は17:30だが、17時頃にゲートを出て、シャトルバスに乗る。

 ..というわけで、今の気分をひと言でいえば、疲労困憊!\[^O^]/

 ..[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^][;^.^][;^.^] 2〜3週間置いて、花がいくらか入れ替わった頃に、再訪することにしよう。

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*2004年05月30日:まだまだ子どもな私である..


 クリーニング出しと、ヤマト運輸営業所での(不在連絡を受けていた)荷物の受け取りを済ませてから、「紳士服のはるやま」でスーツとネクタイを買う。(夏物の薄い生地のスーツが1着しか無く、不便であったので。)

 さて、ネット上のとある掲示板で、またまたミスをしでかしてしまった。(変に気を回す人がいるかも知れないので釘を刺しておくが、ニフのFCLAのことではないぞ。)書かなくてもいいことを書いて、相手を逆ギレさせてしまったのである。

 子細は略すが、要するに、「相手の書き込みに含まれている論理的な誤りを(正しく)指摘してしまった」のである。

 相手の立場にたってみれば判る。これは、逃げ場が無いのである。退路を断たれたも同然なのである。よほど気心が知れている仲でない限り、こういう「正しい指摘」に対しては、「無視する」か「逆ギレする」しか無い。(オトナの余裕で「正しい指摘」を受け入れられる人ばかりでは、無いのだ。)そして今回、彼はその掲示板の主催者であったが故に、「無視する」ことができるはずもなかったのである。

 何よりも参ったのは、私は彼と論争していたわけでもなんでもなく、彼が「変なこと」を書いたので、いきなり横から「論理的に矛盾していますよ」、と口を出してしまった、ということなのである。こんなことを言う必要は、全く無かったのだ。単なる趣味の掲示板であり、趣味であるが故に「非論理的」であろうと誰にも迷惑をかけているわけでもなく..むしろ彼にしてみれば、災難であったとすら言える。通り魔にあったようなものだ。

 まだまだ修行が足りない、私なのであった。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jun 4 2004 
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