*2004年05月10日:ヘッドフォンの寿命? [/_;]
*2004年05月11日:「イエスショウズ '91」
*2004年05月12日:朝の事件
*2004年05月13日:風邪で半休
*2004年05月14日:「目を擦る女」
*2004年05月15日:本番前日:アクトのリハ室
*2004年05月16日:本番当日:アクトの舞台裏
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*2004年05月10日:ヘッドフォンの寿命? [/_;]


 今頃になって改めて気がついたのだが..常用しているヘッドフォン(SONY MDR−F1)のパッド部分が、崩壊..というほどでもないが、表面が破れて、一部中味が露出しつつある。全体に表面の強度が劣化して、摩擦等の刺激で破れやすくなっている。元もと、ソフトな感触が値打ちだったのだが、それが裏目に出てしまっているのか?

 これは、2000年1月の新春秋葉オフで購入したもの。4年ちょっとかぁ..寿命というには、やや早いが..しかし、これ、修理に出すと金がかかりそうだ。そもそも、パッド部分が取り外せる構造になっていないし..パッドって、消耗部品なんだけどなぁ..いっそヘッドフォンごと買い直す?

 19:30から「あいホール」で、浜松市民吹奏楽団の練習会。今週末の日曜日が本番である。

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*2004年05月11日:「イエスショウズ '91」


 数ヶ月前にイエスのDVDを2枚購入してあったのだが、そのうち1枚を片付けた。「イエスショウズ '91」(VAP INC. VPBR−11034)である。

 いつどこで読んだのかは忘れたが、「プログレ(プログレッシブ・ロック)ファンの10の特徴」だかなんだかの中に、「系図を書くのが得意」、つーのがあった筈であるが..そのもっとも極端な適用例が、キング・クリムゾンとイエスであろう。15年くらい前まではイエスの熱心なファンだった私は、やはりそのメンバーの変遷の「系図」を書いて見せては得々としていたものであったが、その後、目を離しているうちに、全く訳が解らなくなってしまった。[;^J^]

 このDVDは、いわゆる「8人イエス」のツアーの記録。ジョン・アンダーソン、クリス・スクワイア、スティーヴ・ハウ、ビル・ブラッフォード、リック・ウェイクマン、アラン・ホワイト、トレヴァー・ラビン、トニー・ケイ、という、恐らくイエス史上、もっとも豪華なメンバーによるものである。

 でもまぁ私は当時から、「8人イエス」なんぞに興味は無かったのである。もともとイエスの音楽には、ツイン・ギター、ツイン・ドラムス、ツイン・キーボードである必然性は無い。人手が増えた分だけ音が分厚くなるのは確かであるが、その分厚い音を5人で操るのが、本来のイエスの姿だからである。

 ..というわけで、このDVDは、半ば「義理」で買ったみたいなものではあるが..そこはやはりファンの哀しさというか [;^J^] これだけのメンツが揃っていると、結局それなりに興味深く観てしまったのであった [;^J^]。いや、けっして悪い出来ではないのだよ。映像ソフトとしては、ややクオリティが低いと言わざるを得ず、時々カメラが震えていたり、ちょっと編集が雑だったり。とはいえもちろん、私家盤ではないかと疑わせるような水準のものではない。それにやはり、何よりも音楽が素晴らしいのだ。

 曲目は、

Intro : Firebird Suite
Yours Is No Disgrace
Rhythm of Love
Heart of the Sunrise
Clap
Owner of a Lonely Heart
I've Seen All Good People
Solly's Beard
Saving My Heart
The Fish / Amazing Grace
Rick Wakeman Solo
Awaken
Roundabout

 これであと、「Close to the Edge」や「Siberian Khatru」や「Tales From Topographic Oceans」が収録されていれば、と思わないでもないが、まぁ、贅沢は言うまい。

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*2004年05月12日:朝の事件


 いやはや全く..[;^J^] 20年目に突入した私の通勤史上、これほど馬鹿げたことをしでかしたのは、今回が初めてである。[;^J^]

 いつものように起床して、いつものように軽い朝食をとって、いつものように身支度して、車で出発して..数分もたたないうちに気がついたのだが..今日はまた、やけに道がすいているなぁ..

 ..6時前じゃん。[;^.^]

 説明しよう!

 現在の勤務部署の始業時刻は8:55なので、まぁ8:30に席に着いていれば十分だ。自宅から席までの所要時間は(時間帯によるが)30分程度なので、8時前に出発すればいいのだが、私は、7:30には席に着くことにしているので、起床時刻は6時少し前、出発時刻は、7時少し前、ということになる。

 つまり今日は、間違えて1時間早く起床・出発してしまったのである。[;^J^]

 理由ははっきりしている。昨夜(というか、今朝)の就寝時刻が、3時過ぎだったからだ [;^J^]。2時間と眠らず、5時前に(1時間間違えて)飛び起きて、起動してしまったのである。何度か書いたと思うが、私は、就寝時刻が遅くなれば遅くなるほど、起床時刻が早くなってしまう、という、呪われた業病体質の持ち主なのである。[;^J^]

 ..とにかくこのままでは、6:30前に会社に着いてしまう。いくらなんでも、まだ鍵が開いていない。とはいえ今さら、自宅に引き返して眠り直すわけにも行かないので [;^J^]、途上の行き付けのコンビニの駐車場で、1時間ほど読書をしていたのであった [;^J^]。早起きは三文の得、とは、このことである。(← 少し違うよ。[;^.^])

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*2004年05月13日:風邪で半休


 一週間ほど前から、軽微な鼻風邪と喉風邪にかかっている。熱もなく、単に鬱陶しいだけなのだが、こういうのが一番治りにくい。一念発起して午前半休。11時頃まで十分に睡眠をとる。(当然、今朝の「廃墟通信」の更新はパスである。)昼前に起床して、出かける準備。T外科で注射と抗生物質だ..

 ..と、玄関から出る直前に、電話がかかってきた。まーた、マンション経営か何かの売り込みかよ..と、うんざりしながら電話に出たら..つい先日古書目録からFAXで注文したT書房から、確認の電話であった。FAXの文字が小さすぎて一部判読しにくかったらしいのである。恐縮である。(それにしてもグッドタイミングであった..というか、そもそも普通ならば、平日のこんな時刻に自宅にいるわけが無い。[;^J^])

 ただねぇ..住所、氏名の確認はともかくとして、電話番号も確認されたのだが..「あなたが今電話している、その番号でよろしいのですが」..と、突っ込みたくて突っ込みたくてもぅ。[;^.^]

 午後から出社して仕事。帰宅時には豪勢な雨。もう、梅雨なのか? 夜になってから「廃墟通信」を更新する。

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*2004年05月14日:「目を擦る女」


 夕食は、リンガーハットで冷やしつけ麺。もしかするとグルメな人には評価される味なのかも知れないが、私はグルメではないので、二度と食べるつもりはない [;^J^]。不味いとか美味しくないとかではなく..コンセプトが理解できないのだ [;^J^]。この店は、むしろほかのメニューの方が美味しそうに見える。

 19:30から「あいホール」で、浜松市民吹奏楽団の練習会。明後日が本番である。

 「目を擦る女」(小林泰三、ハヤカワ文庫)読了。ひと捻りした仮想現実モノが多い。特選が、「空からの風が止む時」、「予め決定されている明日」。特に後者は、短編小説としての結構はいささか崩れているのだが、このアイデアの馬鹿馬鹿しさは凄い [;^J^]。そうか。こんなんでアレを計算しますか〜〜 [;^.^]。他、「目を擦る女」、「超限探偵Σ」(既読)、「脳喰い」(既読)、「刻印」、「未公開実験」も、全て傑作。未読なあなたは、とても損をしているぞ。

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*2004年05月15日:本番前日:アクトのリハ室


 日も高くなるまで惰眠でゴロゴロ。根を詰めて読書したり、溜まりまくっているDVDやLDを観たりするのも、たまの休日のすごしかたとしては絶対に間違ってはいないが、こういう、とことん無為な過ごし方も、充電(もとい、放電 [;^J^])手段としては、正しいのである。

 昼近くから起動して、アクトシティ(大ホール)への機材の搬入経路、その場合に使える駐車場への移動経路などを、確認する。今日の夕方(というか夜)にアクトシティの地下のリハ室でリハがあるので、そこにシンセを車で運び込み、今夜はそこに置いたままで、明日、本番が終了してからシンセを車で運び出すのであるが、その段取りの予行演習というわけだ。

 JRの高架下にある駐車場が、近くて廉くていいのだが、19:30が門限である。今夜は21:00過ぎまで車を入れておく必要があるので、今夜はここは使えない。(明日は使える。明日は、17:00過ぎには撤収するので。)近場を歩いて、アクトの楽屋入口から極めて近い距離にある24時間営業のパーキングを発見。100円/20分である。廉くはないが高くも無いので、今夜はここを使うことにする。

 昼飯は、八百徳で鰻茶漬け。なかなか美味。しかし私には、量が多すぎる。

 いったん帰宅して、午後もゴロゴロと惰眠して、17:30に再起動。アクトのリハ室にシンセを搬入する。(車は先述のパーキングに入れておく。)アクトに、この「裏口」から入るのは初めてなので、ワクワクする [;^J^]。きゃ〜〜、まるで業界人みたい〜〜。[;^.^]

 リハの最後まで付き合ってから、シンセ等の機材はリハ室においたまま、身軽になってパーキングに戻り、車で帰宅する。

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*2004年05月16日:本番当日:アクトの舞台裏


 8:10に自宅を出発。浜松市民吹奏楽団の定期演奏会の本番当日である。今日はJRの高架下のオレンジパークに車を止めて、アクトのリハ室へ..

 ..といっても、到着したのは8:30頃で、リハ室が開くのは9:00なので、少し暇が出来た。同様に早めに来ていた団員の方と立ち話をしていたら..ちょっとだけ離れたところにある静銀の駐車場は、営業時間外(夜とか土日とか)は、100円/1時間らしい。くっそぅ、それを知っていたら、昨夜、100円/20分の駐車場に入れるんじゃなかったよぅ..[/_;][;^.^]

 リハ室の鍵が開く前にも、いくらでも仕事はあるのであって、とりあえずステージで、山台の設営人足などをする。地下3Fのリハ室から1Fのステージまでの経路その他を確認する。(なにしろ、アクトの舞台裏に来るのは初めてなのだ。)

 9:00にリハ室の鍵が開き、ウォーミングアップのあと、リハ。リハが終わってから、ステージへの搬入。シンセをPAにつなぎ、音量やモニターレベルのチェック。とにかく昨日(というか今朝)まで、心配で心配で仕方がなかったのだが、案ずるよりも生むがやすしで、プロのPAマンたちが控えているので、あっと言う間に話は通じて、あっと言う間に接続完了。あとはひたすら、音量のチェックなのだが..これはいつもながら、本当に難しい。(オーケストラでも同じことだが)ブラスバンドが鳴っているなかでの「ハープ」や「ストリングス」の「音量」と、今、(まだステージリハ前なので)ほかに誰も演奏していない音環境の中での「ハープ」や「ストリングス」の「音量」とは、全く、聞こえかたが異なるのである。普通に判断して、ナマのハープが、これ以上の音量で鳴ることはあり得ない。だから、この音量で十分な筈であるのだが..しかし、トゥッティ(全合奏)の中で、音が届くかどうか..

 ステージ裏を見学がてら歩き回るが、アクトのバックステージは驚くほど広く、そしてまた素敵に薄暗い [;^J^]。確か「4面ステージ」とやらで、客席から見て右、左、向こう側に、ステージと同じだけの面積の空間があり、それらが移動してくるのである。後方の「サブステージ」には、回り舞台も組み込まれている。この他に、地下3階まで届く深さの「奈落」も(当然)あるらしいのだが、何しろ滅多に使われないので、たまに使おうとすると動かない。(当然である。)どころか、この「奈落」の存在を知らない人も大勢いるとか..

 ..となると言うまでもないことだが、行方不明者の死骸の2〜3体は、お約束である。[^.^]

 開演は14:30。曲目は、正確度80%ぐらいであるが、

サンダーバードのテーマ
鳥たちの神話
アルトサクソフォンとバンドのためのバラード
アルトサクソフォンとバンドのためのカーニバル
ゴジラのテーマ
ロード・オブ・ザ・リング
エーゲ海の真珠
ギリシア民謡組曲
ジェッディン・デデン
トルコ行進曲
エジプト行進曲
ナイルの守り
カルメン 第4幕への間奏曲
カルメン 第2幕への間奏曲
カルメン 第1幕への前奏曲
枯葉
トゥルース
十二夜
ジュピター

 ..といったところかな。何しろ、プログラムをもらうのを忘れていた上に、舞台裏(舞台袖)ではアナウンスが聞き取りにくく、作曲者名が判っていない曲がいくつかある [;^J^]..ので、えこひいきせずに、作曲者名は全部省きました [;^J^]。一応説明しておくと、「エーゲ海の真珠」以降が第二部で、ここは「地中海(バーチャル)クルージング」という、なかなか洒落たコンセプトである。オリンピックが開催されるギリシアの「ギリシア民謡組曲」から始まって、トルコとエジプトの行進曲4曲メドレー(「ジェッディン・デデン」から「ナイルの守り」まで)、西に回ってスペインで「カルメン」、フランスへ東進して「枯葉」、そして、どこの国の音楽だか知らないけど [;^J^]「トゥルース」。ラストが「十二夜」で、「ジュピター」(ホルストの「惑星」の「木星」をポップス系にアレンジしたもの)がアンコール。

 浜松市民吹奏楽団の演奏を聴くのは、日記によると、今回が3回目である。最初は96年の6月に、やはりアクトの大ホールで。その時の日記には、演奏はともかく、照明効果があざと過ぎてどうこうと書いている。2回目は、去年の12月のマインシュロスでの、コンサートというよりは「宴会」のBGM。そして、今回。今回は何しろ客席で聴いていないので、バランスとかは評価できないのだが、リハに付き合ってきた経験から言うと、なかなか良い演奏だと思える。(音を外す、などの事故はもちろんあるにせよ。)8年前に気になった照明の「遊び」だが、今回は別に問題は感じなかった。ただ、「ロード・オブ・ザ・リング」で、車輪のようなものが回転し続けているというコンセプトは良いのだが、蛙の卵みたいなものが、ウジャウジャとそれに付き合って回転している個所があったのは、人によっては気色悪かったかもね [;^J^](私は、全然、OKでしたが [^.^])。

 シンセが参加したのは2曲。(例によって、私はセッティングしただけで、演奏者は別の人(Sさん)。)「ロード・オブ・ザ・リング」で、ハープ、ストリングス・アンサンブル、ピアノ。「トゥルース」でシンセ・リード。ステージ・リハで判明したのだが、「ストリングス」と「シンセ・リード」の音量は、ベストバランスなのだが、「ハープ」が全く届かない。これは初めての経験で、驚いた。従来のFCLAの各種オフ、あるいはここ1〜2週間の「あいホール」でのリハでは、大体、ハープの音は大きく(むしろうるさく)聞こえる傾向にあるのである。ところが、これだけ巨大なホールで、そのホールに作りつけのPA(ステージ両サイドの柱の中に埋め込まれている)を使うと、ハープが聞こえない。音響条件が全く異なるのだろう。「柱の中ほどにある、中空のスピーカーから鳴っている」という条件も、なんらかの関係があるに違いない。

 とりあえず今回は、なにしろ他の音の音量はちょうど良いので、単純にボリュームを上げるわけには行かず、演奏中にコンソールで小細工することも出来ないので、奏者への指示など、出来るだけのことをして切り抜けることにする。なんにせよ、経験値は上がる一方である。

 16:40頃に終演。撤収。オレンジパークから車を出してシンセを載せ、一足お先に打ち上げ会場のホテル・コンコルドへ。打ち上げは18:00からだが、着いたのは17:40頃だったかな。

 中華料理である。会費は2500円だが、私は招待扱いらしく、会費を徴収してくれない [;^J^]。会費の多寡に関わらず、会費を払っていれば、それの元を取ろうとして大量飲酒しがちなのであるが、ただ酒であるかと思うと、それはそれで嬉しくなって大量飲酒しがちなのであった。[;^.^]

 非常に楽しい2時間であった。このあと、二次会に付き合った(はずである [;^J^])。7〜8人で152号線を越えて南側に向かったイメージと、居酒屋っぽい二次会会場のカウンターのコーナーに7〜8人(及び先にここに来ていた数人)が座っていたイメージは、はっきりと覚えている。たいしたものである。[;^J^]

 ちゃんと、ホテル・コンコルドに帰り、フロントに頼んで代行運転を呼んでもらい、その代行運転業者に、自宅までナビできたのだから、素晴らしい..まぁ、気がついたらフトンの上で着替えもしていなかった点についてはどうでもいいが、コンタクトレンズを外していなかったのには、少々参りました [;_ _]。午前3時 [;^J^]。一体、二次会は、何時までやっていたのだろう? [;^.^]

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: May 19 2004 
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