*2004年04月19日:ゆうパックに裏切られる
*2004年04月20日:ジョーシンの変身
*2004年04月21日:竹内均、逝去
*2004年04月22日:噴出力について
*2004年04月23日:最近のヤフオク利用事情
*2004年04月24日:「イワンのばか」
*2004年04月25日:GORMENGHAST
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*2004年04月19日:ゆうパックに裏切られる


 郵便局で、久しぶりにゆうパックのケース(大・中)を買ったら..仕様が変わっていた。参ったなぁ..

 どういうことかと言うと..ゆうパックのケースというのは、書籍(及びビデオ)の「貯蔵」用途に、ほぼ最適なのである。「大サイズはB5版、中サイズはA5版(またはVHS)がピッタリ収まるサイズ」「廉価」「日本全国、どこでも手に入る標準品」、と、三拍子揃っているのだが..今回の仕様変更で、「箱としての自立性」が損なわれてしまった。以前からゆうパックを利用されている方はご存知のとおり、サイズによらず、蓋がきっちり閉まる(というか、蓋まで含めて「箱」として完結している)構造であったのだが..テープを貼らないと、蓋がちゃんと閉まらないようになってしまったのである。(コストダウンの努力の成果なのだろうが..)

 もちろん、郵送物の運搬用に使い捨てる分には、これでなんの問題もない。また、いったん箱詰めして物置にいれたら当分開封することも無いような「死蔵品」を貯蔵する場合も、ほとんど問題はない。困るのは、日常的な「箱」として、割と頻繁にコンテンツの出し入れ(あるいはチェック)をするような用途に流用している場合である。いちいちテープ止めなどしていると、箱が損傷してしまうし、だいいち、面倒臭い。かといって、テープをしないと、落ち着きが悪いし..

 日本郵政公社は、本来想定されている用途を離れて、物品貯蔵用に流用する人のことなんか、なんにも考えていないんだな..酷いよ。[/_;](← 答え:彼らには、そんな義理はありません。[;^.^])

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*2004年04月20日:ジョーシンの変身


 ジョーシン浜松1ばん館から、ハガキが来たよ。(ご丁寧に、2枚もね。[;^J^])


「この度、当店は店舗を大改装し、おもちゃ、模型、TVゲーム、DVDソフト、CDソフトの大型専門店「スーパーキッズランド浜松店」に生まれ変わることになりました。」

 ..よくわからんけど、つまり秋葉の「ラジ館」みたいなるってことかな? [;^J^](← そこそこ悪意のある曲解。[;^.^])要するに、白モノ家電や情報機器(PCや周辺機器)からは撤退するということか。デジカメやオーディオも。ハードで残るのはおもちゃだけ、か..というわけで、家電製品、情報機器商品の全品売りつくしセールが、4/23から5/5まで、とのこと。

 私はこれまでジョーシンは、もっぱらソフト(DVD)購入に利用してきたわけで、それは維持されるらしいから、ひと安心。情報機器(PC及び周辺)については、もとよりここはほとんど利用せず、もっぱらOAナガシマやコンプマートで買っていたのだから、これも実害なし。しかし..白モノ家電(冷蔵庫、掃除機、電子レンジ、ひげ剃り)やオーディオ(安い小型スピーカーや周辺機器)を買ったことも、無いでは無い(《否定の連続 by ATOK》[;^.^]凸)のであるのだよ。事前にカタログなどなにも調べず、なんも考えずに白モノを買いに来るには、なかなか手頃でいい店だったんだけどな。困ったな。これからはどこで買おうかな..

 (察しの悪い読者のためにわざわざ解説しておくが、今夜のタイトルは脚韻を踏んでいることに、注意せよ。)

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*2004年04月21日:竹内均、逝去


 近年の仕事は、あまり知らないのだが、学生時代には、氏の著作や解説本や監修本や参考書の類を、随分読んだはずだ。

 良い意味で、通俗的な科学解説者(啓蒙者)だった。

 今の日本には、アジモフやクラークに相当する人がいない。これこそが、日本の未来を脅かしている危機の本質である。

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*2004年04月22日:噴出力について


 私のマーチのウィンドウウォッシャー液の噴出については、以前から、問題を抱えていた。左側の噴出力があまりに低く、全然、上まで届かないのである。恐らく、噴出口になにか詰まっていたのであろう。

 今回の車検(IKKOに依頼)で、そのへんのことも伝えておいたら、きちんと対応してもらえた。左側ノズルの清掃。これによって、左側からの噴出が(障害物が無くなったせいか)元気になった。というか、なりすぎた。[;^J^]

 なにしろ、左側から噴出するウォッシャー液のうち、フロントウィンドウにあたるのが、約半分。残りの半分は、屋根まで届くのである [;^J^]。走行中だと、前方から風を受けることになるので、屋根を越えてリアまで届く [;^J^]。おかげさまでリアウィンドウはウォッシャー液要らずという始末。[;^.^]

 (備忘。先日実測したのだが、旧型マーチのウォッシャー液のタンクの容量は、約4リットル。(不親切なことに、取り説に記載が無いのである。))

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*2004年04月23日:最近のヤフオク利用事情


 去年までは、結構たくさん、ヤフオクで売り買いしていたのだが、今年は結果的に控えめになっている。心境の変化でもなんでもなく、たまたまなのであるが。

 ここ最近、また3点ほど出品し、3点ほど、落札している。ま、便利なツールだと割り切って、使うべき時に使えば良い。他のルートで探して買う方が廉くて安心なことも、しばしばあるのだから。

 ちょっと邪魔な古い雑誌の山があり、これを片付けると本棚が大分空くのだが..これは、出品すること自体疲れるのだ。バインダーに綴じてあるので、写真をアップする時にいちいち外さなくてはならないし、そのあとまた綴じなおさなければならない。これが面倒。そして、送料が相当高くつくはずなので、それを予め見積もっておかなくてはならないし、そこまで手数をかけても売れない可能性が高いし、売れても二束三文だと思うと、全然元気が出ないし..

 実際、私は、いつもいつも(さまざまな物件を)数千円から数万円で落札する一方、私の「出品物」は、いつもいつも数百円から(まれに)数千円(の下の方)で落札されているのである [;^J^]。もしかして、どんどん貧乏になっている? [;^.^]

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*2004年04月24日:「イワンのばか」


 雑件いろいろ。西郵便局で受け取り。ジョーシン(開店前)のパーキングに止めておいて、りそな銀行で現金を多めに下ろす。中央郵便局から発送数件。アイコンタクト。コンプマートで書籍数冊。ジョーシンに戻ってきた頃には開店していたが、セールということで、さすがに混んでいますな。高丘に回って、OAナガシマでスキャナー購入。(コンプマートよりも廉かったので。)書店と酒屋。

 今月号の手塚治虫マガジン。永井豪の「魔神王ガロン」(連載第2回)には、悪役キャラとしてランプが登場するのだが、“女性”である [;^J^]。そしてこれが、なかなかマニアごころをくすぐる設定なのだ。

 「怪奇ミステリーの作家で有名な汗血乱風、本名は畦地連蘭子」「土蔵の中で頭にのせたロウソクの明りで小説を書くという…」..もちろん、「江戸川乱歩」なのだが、江戸川乱歩を第一筆者とするリレー小説、「江川蘭子」が存在する。「蘭子」というのは、これから取ったネーミングだろう。(ちなみに、「江川蘭子」の執筆者は、江戸川乱歩、横溝正史、甲賀三郎、大下宇陀児、夢野久作、森下雨村。)

 「鉄腕アトム」の「イワンのばかの巻」(1959)が再録されている。これは名作なので、是非とも多くの人に読んでもらいたいものである。無論、科学的には、今では全く通用しない。なにしろ、月に「空気」があるのだから..しかし、真に優れた物語にとって、この程度の「科学的な誤り」は瑕瑾ですらないことが、理解できるはずだ。紹介しよう..


 惑星回りのデラックス旅行に出発した宇宙最大のロケット旅客船、タイタン号が、計器の故障で隕石にぶつかり、遭難する。計器が狂ったのは、その下に盗品の宝石が隠されていたからである。この(遭難の原因を作った)悪党と、たまたま乗り合わせていたアトムを含む、取り残された6人の乗客は、救命ボートで脱出するが、燃料不足で月の裏側に不時着する。

 死の世界である。いずれ空気不足で死ぬことを覚悟した一行。しかしここには空気があった。夜の間は凍っているのだが、夜明けとともに蒸発して人間にも呼吸できる大気となる。そして、みるみるうちに月面植物が成長して森林となった。アトムは、これらを切り倒して月面の表側に運び、巨大な「SOS」の形に並べる。15日以内に助けが来なければ、再び空気は凍り、皆、死んでしまう..

 アトムが乗客たちのところに戻ってきたら、みな、ちりぢりに逃げて、姿を消していた。怪物が襲ってきたのだ。怪物の足跡を追うアトムは、谷間に遭難していた、古い、古いロケットを発見した。誰も生き残ってはいなかった。ひどく旧式のテープレコーダーが残っていた。そしてアトムは、この月ロケット「ウラル」が、ソ連のロケットだったこと、乗員は、ひとりの女性と1台の旧式ロボットだったこと、通信も出来ずに死を覚悟した彼女=ミーニャ・ミハイローヴナ空軍中尉が、蒸発する空気を発見して、生き延びる決意をしたこと、そして、死ぬほどの苦難の末、15日の昼の間に空気と食料を貯え、15日の夜の間はロケットの中で堪え忍ぶ生活を、何年も送ったこと、谷間に巨大なダイヤの鉱脈を発見したこと、月ではなんの役にもたたないので、ロボット=イワンの耳飾りにしてあげたこと、そして..死んだことを..知った。

 テープレコーダーの記録をここまで聞いたアトムの背後に、イワンが現れた。怪物の正体は、イワンだったのだ。彼は乗客たちを襲ったのではなく、単に頭をなでようとしたのだが、力の加減を知らず、結果的に殴ってしまったのだった。旧式で知能の低いイワンは、アトムをミーニャと思い込んで世話をしようとするが、アトムは振り切り、乗客たちのところに飛び帰る。

 彼らは、全く生きる気力をなくしていた。夜になれば空気が無くなって死ぬのだ。ミーニャが空気を貯め、地下水を掘って、何年間も生き延び得たからといって、そんな生活になんの意味がある。彼らは、巨大なダイヤの情報にすら、耳を傾けない。この世界では、何の意味もありはしない..

 しかし、アトムが、SOSの信号が地球に届いた! もうすぐ救援隊がやってくる!、という情報をもたらした途端、彼らの態度は一変する。ダイヤは! ダイヤはどこに! そして宝石強盗は、その本性をあらわした。銃で、残りの乗客たちを人質にすると、アトムを、ミーニャのロケットの谷に案内させる。

 イワンが待っていた。アトムはイワンに、彼の耳飾りをどこにやったかと聞く。それはミーニャの遺体と共に埋めた。宝石強盗は、掘り返せ! と脅迫するが、誰も墓荒らしなどする気はない..そのとき..雪が、降ってきた!

 夜が近づいてきたのだ! すぐに救命ボートに戻らないと、窒息する! 一行は、欲の皮のつっぱった宝石強盗ひとりを残して、アトムにつかまって飛び返る。ひとり墓荒らしをしていた宝石強盗は、巨大なダイヤをふたつ掘り出し、有頂天になるが、彼をミーニャと思い込んでしまったイワンに、遭難ロケットの中に連れ込まれ、ベッドに押え込まれてしまう。いますぐ救命ボートに帰らなければ、助からないのに..そして、夜のとばりが降りてくる..

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*2004年04月25日:GORMENGHAST


 DOSパラ浜松店へ。先週注文しておいたXP機を引き取る。青空きっどで昼食。午後からは、部屋の掃除をしてセッティングし、動作確認をひととおりすませる。スキャナーの接続は、まだ。

 さて、命名である。3台のリブ100には、DIASPER、CLARIMONDE、PEGANAと名付けてきたので、ここは当然、「GORMENGHAST」であろう。われながら、惚れ惚れするほどのセンスの良さである。

 今月号のSFマガジンの「今月の執筆者紹介」欄の、谷甲州の言葉が、滋味豊かである。


大事件が起きるたびに思うこと。この欄を順にみていけば、どの寄稿者が遅筆なのかよくわかる。解放された人質の帰国報道に、ツッコミをいれる勇者は誰だ。

 ..一瞬、どこが「勇者」なのかわからなかったが、つまり、「こんな時まで、私はまだこれを書いていませんでした」、というカミングアウトになってしまうからなのである。さらに言うと、あまりにさりげに書かれているので見落としてしまうが、なんのことはない、谷甲州自身、「解放された人質の帰国報道」に言及“できて”いるのである。[^J^]

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Apr 28 2004 
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