*2003年11月03日:小さな魔物たち
*2003年11月04日:水責め
*2003年11月05日:雑誌シフト
*2003年11月06日:破滅の日
*2003年11月07日:謎の解明
*2003年11月08日:フェイスペイント 2003
*2003年11月09日:「金魚屋古書店出納帳」
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*2003年11月03日:小さな魔物たち


 今日は、大道芸の最終日。昨日、ルーシーに「フェイスペイントに3日間来た人は初めてだ」、と喜ばれたので、こりゃもう、4日目も行ってコンプリートするしかないでしょ! [;^J^] ..っと、それなりに張り切っていたのだが..朝っぱらから、結構強い雨。時々小止みになるものの、終日降り続くことは、まず間違いない。パフォーマンスの大部分は中止であろう。もしかするとフェイスペイントは、やっているかも知れないが..事実上祭りが成立していない中でのペイントは、かなり空しいし、それだけのために静岡に往復する元気もでない。スティルトを含めて、どうしても観ておきたかったパフォーマーが、少なくともあと4人(4組)いるのだが..ここはすっぱり諦めて、クールダウンといこう。何しろ明日から、また仕事なのだ。なんとか日常生活に復帰しないと。[;^J^]

Picture

 一昨日に駿府公園の屋台で買ってきた、ガラスの小物3点の写真をアップしておこう。左から、蟹、クラゲ、梟である。このクラゲ、ラブリーでしょう [^J^]。そしてどうです、この取り合わせ。なにやらク●ゥルーっぽいでしょ [;^J^]。(邪神が召喚されたりしてね。[;^.^])



 昼飯(外食)は、牛丼にする。牛丼は吉野屋と決めているのだが、ふと気が変わって、佐鳴台の松屋に初めて入ってみた。悪くない..が、ちょっと塩味がきついのでは。

 そういえばつい最近、浜松駅のメイワンに「谷島屋コミック・ワン」が開店したことを思い出し、視察する。品揃えはまずまず。ただ、整理が出来ていない。集英社/講談社/小学館クラスの大手は、一応ひとまとまりになっているのだが、中小の出版社が、きちんと分別整理されていない。作者名によるソーティングも、徹底していない。これは改善してもらわないと困る。逆に、棚差し分はほぼ全て“シュリンクパックされていない”ことは、評価できる。内容確認ができる。(出来て当たり前のことではあるが。)但し、こういうサービスをきちんとしている(というか、余計なことをしていない)書店は、立ち読みの巣窟になりやすく、それによって本が傷むとか他の客の迷惑になるとかの「被害」が看過できなくなった暁には速やかに、全てビニ本化してしまうであろう。客のモラルが問われているのだ。

 ついでに、同じフロアの「谷島屋メイワン店」で、7〜8冊、買い込む。ここには滅多に来ないのだが、良くよく見れば、ジャンルによっては本店よりも在庫が充実しているのであった。

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*2003年11月04日:水責め


 勤務先で、インフルエンザの(集団)予防接種。こういうの、何年ぶりかなぁ。もしかしたら、四半世紀くらい? [;^J^]

 勤務先に“無くて”助かっているもの。それは、「ウォーター・クーラー」である。(足で踏むかボタンを指で押すかすると水が噴き出てくる、あれである。)私には..ウォーター・クーラーの脇を、素通りできない性癖があるのである [;^J^]。通りすがりにひとくち飲まないと(あるいは唇を湿らさないと)、欲求不満がひどいのである。全然、喉は渇いていないというのに。[;^J^]

 学生時代、学舎の各フロアの階段エリアにウォーター・クーラーがあったおかげで、私はいつも、腹をダブダブにさせられていたことであるよ。[;^.^]

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*2003年11月05日:雑誌シフト


 積読を片付けている場合ではなくなってしまった。いつのまにか山のように溜まってしまった未読雑誌群。目測だが、積むと軽く1メートルオーバー。これ、なんとかしないと..

 というわけで、読むべき記事/読む必要のない記事/そこそこ流し読みすべき記事等に手早く分別しつつ、ぜぇぜぇ言いながら雑誌群を片付けて始めているのであった。(どうも、1年に1度くらい、こういう目にあっているような気が..)

 今夜(正確には、明日の早朝)が更新日なのだが..間に合いそうもない。大道芸3日分が効いている..書くべきテキストの量が多いというよりは、(実際にテキストの量は多いのだが、それ以上に、)静岡の大道芸のルポついては“「記録」として残す”という意識が働くので、それだけでも時間がかかってしまうのである。当日のメモを何度もチェックしたり、写真をセレクトしたり..

 午前2時半を回っても、まだ全然書き上がらん。あと2時間あればなんとかなりそうなのだが..このままではずるずると徹夜になってしまいそうで、いくらなんでもそれはマズイので、目覚まし時計を4:30にセットして、布団にもぐり込む。

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*2003年11月06日:破滅の日


 ..もちろん、ダメ [;^J^]。4:30に起きるには起きたが、さすがに睡眠時間2時間以下では気合いが入らず、30分..1時間..と、アラームを先送りにして寝直しているうちに、時間切れ。「1日スライドします」、と書き込んで、1日先送り。

 出勤 → 仕事 → 帰宅。おや、NAV(Norton Anti Virus)の2004版が届いている。更新よりも、これのインストールが先だな..

 ..ゲロゲロッ!!(超死語!!)Win95にはインストールできないっ!!(対象外っ!!)

 ..しかし、これはちょっと問題なのでは。現在使用中のNAVの2001版がもはや期限切れで今後はウィルス定義ファイルが供給されないよん、ということなので、先日、シマンテックのネットショップから、2004版を購入したのである。

 確かに、シマンテックのショップサイトを良く読めば、2004版はWin98以降が対象だ、とは書かれている。これを見落としたのは、私が悪い。しかし..しかしね。「これまでWin95をサポートしてきたNAV2001」のユーザーに対して、「もはや2001版はアウトオブデートで、ウィルス定義ファイルの供給もあと数ヶ月で終わりになるから、2004版に買い換えなさい」、と推奨しているのだ。2004版も(相変わらず)Win95をサポートしていると思い込んでしまうのは、むしろ自然なことではあるまいか。「ま・さ・か・と・は・お・も・い・ま・す・が! いまだにWin95を使ってるなんてことはないでしょーねっ!?」、ぐらい、念の入ったアナウンスをするべきなのではあるまいか。

 しっかし、まいったなぁ..リブ100をWin98SE化、しなくちゃならんのかなぁ..(できることは知っていますし、95 → 98SE なら、ソフトの互換性の問題もさほど無いことも知っていますが..)面倒だなぁ..起動、遅くなりそうだしなぁ..

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*2003年11月07日:謎の解明


 つーことで、またしても早起きした挙げ句、ようやく、1日遅れで日記の原稿を書き上げる。半徹夜2日。書き上げたテキスト量は普段の週の約3倍。赤くもないっつーによ。

 ..ゲロゲロッ!!(超死語!!)tarがメモリーオーバーで異常終了!! 更新できないっ!! そろそろ出勤時刻だというのにっ!!

 ..説明しよう。[;^J^]

 私は、ウェブページ(http://www.rinc.or.jp/~kurata/)のミラーイメージをリブ100上にローカルに維持して、普段はそこで(オフラインで)更新し、毎週木曜日の早朝に、このミラーイメージをまとめてアップロードしているのだ。この時にツールとして、tarとgzipを使っているのである。(前者でアーカイブ化し、後者で圧縮する。)ウェブページの更新には、こういう「まとめてアップロード」以外の方法もツールも色々あることは知っているが、今日はその議論はしない。現在、私が採っている方法以外は、“私には”全く使い物にならないのである、とだけ、書いておこう。

 さて、このtarであるが、随分古いものだ。「UN*X compatible Tape ARchiver, ver 1.35 [Feb 27 1989] 」..だってさ [;^J^]。(UNIX を UN*X と書くスタイルが、まさに途轍もなく古い。)察するところ、メモリーオーバーの原因はふたつあり、このtarがオンメモリで(主記憶だけで)処理しているのであろう、ということと、リブ100のメインメモリは64Mだということ。

 サブディレクトリごとに個別にtar+gzip、という手段もあるが、あと10数分以内で作業を終わらせる必要があるのだ。時間がない。そこで、アップロード用スクリプトの中のtar+gzipをlhaに切り替えて、急場を凌いだ。lhaはメモリーオーバーになることもなく、今朝の更新は無事に終わった。やれやれ。

 従来、lhaではなくtar+gzipを使っていた理由は、ふたつある。まず、lhaは日本ローカルのツールであるのに対して、tarとgzipは、世界中、どこでも使えるということ。それと、tar+gzipの方が、処理が速いことである。しかしまぁ、所詮は私がウェブページを置いているサーバー(rinc)専用のスクリプトであるし、そのサーバーにはlhaはインストールされているのだし、処理時間がかかるといっても、(倍以上かかっているかも知れないが)7分弱で終わるし、別に問題にするほどのことはない。それより、tar+gzipにこだわって、サブディレクトリ個別処理、みたいな、無意味に複雑なスクリプトを書く方が、将来に禍根を残す。lhaで行こ、lhaで!

 今年の大道芸の夜間撮影時、ストロボを使った時にだけ写った、謎の浮遊物体 について、(日記をアップロードした当日のうちに早速、)Kさんからメールで、ご教示いただいた。恐らく、空中に浮遊する「ほこり」であって、mm単位のある程度の大きさを有するものであろう、とのこと。近くにあるものほど、ストロボに近いため非常に強い反射光を有し、かつ焦点が大きくずれるため大きく写るのだそうだ。なるほどねー。しかし、だとすると、デジカメに限らずストロボ一体型のコンパクトカメラは、この問題を共通して抱えているわけなのでは..これを、「現在のコンシューマー製品の技術の限界か..」、と考えるか、「これほど高性能のハイテク機器でありながら、“使いこなし”の余地と楽しみが残っている!」、と考えるか。私はもちろん、後者である。[^J^]

 それにしても、この浮遊物体が「アストラル系」ではなかったことは、当然だとは思いつつも、ちと残念に思わないことも無いのだよ、正直なところ [;^J^]。そういうのもまた、人生の楽しみのうちだからね。[;^J^]

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*2003年11月08日:フェイスペイント 2003


 今年の大道芸でのフェイスペイントの写真の加工が終わったので、公開する。前年度の写真と同じく、壁紙等への転用を許可する。おおいに活用していただきたい。

*第一日 → Picture *第二日 → Picture *第三日 → Picture

 おっとっと。DVDプレーヤーに、故障疑惑。どうも、ここ最近再生する機会が多いDVD−Rが、やけに(再生停止などの)トラブルが多いな、汚れているのかな..と、盤面をチェックしてみたら..円周方向の傷が1本..これは、以前は(たしか)付いていなかったはずだ。このプレーヤーがこの傷をつけた可能性が、かなり高い..

 ..となると、もうこのプレーヤーには、恐くてほかのメディアを挿入できない。善は急げ、と、ジョーシンに修理だしする。調査に10日内外かかる見込み。

 もう夜なので、その足でこだわりやまへ..あらあら奇遇ですね。ひとつだけ空いていたカウンター席に案内されてみると、隣りに座っているのは、先週金曜日、大道芸の初日、ハーフフェイスペイントしてこだわりやまに入ってきた私がカウンター席についたときに、隣りに座っていた女性である。彼女はその日はカップルで来ていて、私のペイントの写真を携帯で撮っていたのだが..今夜は女友達とふたりづれである。

 「今夜は、ペイントしていないんですか?」..はい、普通の日はペイントしていません [;^J^]。金曜日に撮ってくれた写真を(まだ消していなかったようで)携帯で見せてくれたお礼に、3日分のペイントの、加工前の生画像(..すみません、ウェブでは非公開とさせていただいております [;^J^])と、今日の日記に掲載した(加工したてのホヤホヤの)画像を見せてあげたら..ふたりして、「ありえない〜っ!」「こわい〜っ!」「やりすぎ〜っ!」..[;^J^] 期待どおりのリアクションを、ありがとう、ありがとう。[;^.^]

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*2003年11月09日:「金魚屋古書店出納帳」


 投票。その足で久々に休日出勤。夕方には引き上げる。

 買うだけ買って読んでいなかった「金魚屋古書店出納帳 1、2」(芳崎せいむ、ヤング・キング・コミックス)を通読する。いーじゃん、いーじゃん、これ! ただし、読者を選ぶかも。[;^J^]

 底知れぬ在庫量を誇り、そこに行けばないものはない、と言われる、古漫画専門の「金魚屋古書店」。(「底知れぬ在庫」があるのは、地下の書庫(ダンジョン)であって、店構え的には、ごく普通である。)「店員」は、ふたり(正確には、ひとり)。「伝説の店長(ただいま、入院・静養中)」の代理で店番をしている菜月と、そのサポート役というか居候というか、途方もない知識を持ち、査定・買い取り・相談役を担当しつつ、菜月を口説くことに余念のない(イケメンでプレイボーイ体質の [;^J^])オタク、斯波。このふたりに、漫画マニアの女学生と、その彼氏や、まだ若いが腕利きのセドリ師男女らが絡む。

 ..ネタが濃い。濃すぎる [;^J^]。初出誌(「OURs LITE」誌、「OURs girl」誌など)を読んだことは無いが、絶対に浮いているのでは [;^J^]。例の「火星探検」(大城のぼる、大正15年)なども、嬉しそうに [;^J^] 題材にされているのだが、どれだけの読者がついてこれるのだろうか。(私はついていきますよ、ついていきますとも! [;^J^])

 例えば..第1巻の第4話の最終場面。菜月を口説く斯波が、菜月に、「私と『メトロポリス』(手塚治虫、昭和24年、初版美本)が崖っぷちから川に転落しかかっているとして、どちらを助けるか!?」..と、迫られて、迷うことなく『メトロポリス』を選んで墓穴を掘ってしまうシーンなどは、まだわかりやすいであろう。手塚治虫を少し読み込んでいる読者なら『メトロポリス』の名ぐらい知っているし、先年、映画にもなっている。

 しかし、第2巻の最後のページ。やはり同様に菜月に迫る斯波が、菜月に「あ、『モモーン山の嵐』(が、そこに!)」、と、騙されて、え、どこどこッ!?、と、菜月を放り出してしまい、やはり同様に墓穴を掘る [;^J^] シーンなど、どれだけの読者が理解できたであろうか。無論、話の流れから、「『モモーン山の嵐』というのは、稀覯本らしいな..」、と、見当はつくであろうし、もちろん、この程度の理解で、このラストシーンは十分に楽しめる。

 だがしかし..『モモーン山の嵐』(手塚治虫、昭和22年)というのは、実はただの稀覯本ではなく、それどころか、「そもそも存在したのかどうかも判然としない」ほどの超稀覯本であることを知っていると、さらに味わい深いであろう。これが見つかれば、まさに大発見である。斯波は恐らく、全財産を投げ出すであろう。

 手塚治虫自身が編集した「作品リスト」に、『モモーン山の嵐』(作品番号16、昭和22年)として掲載されており、その後に編集された作品リストは、手塚プロによるものも含めて、全てこれを踏襲している。私のリストにも、


モモーン山の嵐::?:有文堂 描き下ろし絵本:47/07/15:0

 ..として載せている。しかしページ数が“?”となっているように、私はこれを見た(読んだ)ことはないし、恐らく、これを読んだ人はいないのではないか、とすら考えられているのだ。そもそも出版されなかったのではないか、とは、手塚プロの資料室長である森氏の説である。

 ..というような、ちょ〜〜〜濃いネタが満載。無論、もっと浅い、誰にでも(常人にでも [;^J^])ついていける、軽いネタもある。どうなんだろう。この作品、受け入れられているのかなぁ。不定期掲載のようだが..

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Nov 12 2003 
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