*2003年08月04日:夏オフは、今週末
*2003年08月05日:夏は梅酒
*2003年08月06日:バスの中で
*2003年08月07日:「産直あづまマガジン 3」/さらばPC−9800シリーズ
*2003年08月08日:台風10号、襲来す
*2003年08月09日:FCLA夏オフ2003 初日
*2003年08月10日:FCLA夏オフ2003 二日目
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*2003年08月04日:夏オフは、今週末


 雑件が溜まってきたので、午後半休..つまり、炎天下にハンドルを握って帰路についたわけだが、おかげで30分後に帰宅してすぐ、シャワーを浴びて、上着も下着も着替えるハメになった。とにかくワイシャツに、乾いている面積が合計で200平方cmくらいしか残っていない [;^J^]。ランニングに至っては、ただの濡れ雑巾 [;^J^]。まぁ、私の車の冷房の効きが良くないことに加えて、酷く汗っかきな体質だということもあるんですが、それにしても暑い。

 このあと夜まで、買い物だのなんだので2回ほど車で外出しなくてはならなかったり、夏オフのためにシンセ脚を梱包する作業を玄関前で行ったり、とにかく屋外から屋内に戻るたびに、シャワー&着替え。トータル4回..就眠前のも入れると、5回か。多分(無意味な)新記録である。[;^J^]

 夏オフで「幻想交響曲」の後半2楽章を振るのだが、スコアをじっくり読み直している時間が取れない..ので、(やむを得ず [;^.^])カンニングすることにした。シャルル・ミュンシュが日本フィルハーモニー交響楽団を振った、幻想交響曲のライヴのDVD(フジテレビ EXTON、OVBC-00016)。例によって買ったまま未開封であったのだが、良い機会だ。40年も前の記録なので、音質、及び、当時の日本フィルハーモニー交響楽団の演奏技術には、少々難ありなのだが..この(ベルリオーズのスペシャリストである)大指揮者がどう振っているかは、ハッキリとわかったし..いささか驚きもした。なるほど..(子細は略すが)参考になった。

 「ツィンバロン」の音色の高域が痩せているので、手直しする。先週も書いたが、今回「ハーリ・ヤーノシュ」で要求されている「楽器」が「ツィンバロン」であるのに対して、用意できているのは、実は「ダルシマー」である。発音原理は同じなので、これをベースに、より「ツィンバロン」に似せる作業をするのは可能であるし、恐らく、その時間もとれる。但し、「グリッサンド対応」が無ければ、だ。これも先週書いたが、これを行おうとすると、手間(所要時間)がふた桁アップ..ということは無いにしても、10倍はかかる。この作業だけしていればいいのであれば、多分(というか、ほぼ確実に)夏オフに間に合うが、そのかわり、他の作業(カルミナをはじめとする、他の曲の音作りの仕込みや、幻想等の振り方の仕込み、等々)にしわ寄せが行く。つまり、トレードオフだ。ここは..「ダルシマーをツィンバロンに改造する」作業を、捨てるべき局面だ。残念だが、仕方がない。そのかわり、せめて、「ツィンバロン」がいくらかでも「ツィンバロン」らしく鳴るようにしよう..

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*2003年08月05日:夏は梅酒


 昨日は、日中のあまりの暑さに、二度目か三度目の外出時に酒屋に寄って、普段買わないタイプの(夏向きの)酒を買ってきたのであった。普段飲むのは、白ワイン(たまに赤ワイン)か、ジャック・ダニエルのジンジャーエール割りか、ごくたまに缶ビール、くらいのものなのであるが..買ってきたのは「梅酒」と「ソルティードッグ」。そして陽も落ちきらないうちから、暑さに耐えきれず、これらをロックで飲み始めたのだが..ソルティードッグはともかくとして、このチョーヤの梅酒は、実に美味い! 一気に500cc飲んでしまったのであった。やはり日本の夏は、梅酒である。ビールなんか飲んでる場合じゃないって!

 ..で、昨夜同様暑い今夜、引き続き残りの500ccをロックで飲み干そうと、グラスにアイスを入れていたら..グラスが割れてしまった [/_;]。まぁ、グラスの口径よりも大きい氷を、無理に押し込んだ私がいけないんですけどね。(ちなみにグラスは他にいくらでもあるので、梅酒は無事に飲み干せました。)

 それはそれとして、この「ソルティードッグ」。今、手元に空き瓶が無いのではっきりしないが、確かサントリーの「インスタント(レディ・メイド)カクテル」とでもいうべき1000円のシリーズで、昨日、私が買いにいった酒屋には、他に「チェリー・フィズ」(だっけ?)も置いてあった。「ジン・フィズ」等もラインナップに入っていたと思うが..20年ほど前、私が学生だった頃には、このシリーズは、一大ラインナップをなしていたと記憶する。特に「ピンク・ダイキリ」と「バイオレット・フィズ」を愛飲していたのだが..その後、さっぱり見なくなってしまったようだが、まだあるのかな。昨日、「ソルティードッグ」を買ってみたのも、ま、ノスタルジー故ではあったわけ。カクテルの飲み方としては、邪道の極みだが、手軽なんだから、たまにはいーじゃん、てところかな。

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*2003年08月06日:バスの中で


 毎晩のように(街なかに出るために)乗っているバスの車内放送のアナウンス。「..13日から15日までは、お盆のため、日曜・祝日ダイヤで運行します..」..ほほぉ、改善したな。

 ..というのも、昨日までは、「..お盆のため、にっしゅくダイヤで..」、と、アナウンスしていたからである。誰かが注意(指摘)したんだろうなぁ。私も、数日間は、意味がわからなかった。(まぁ、私の場合は、「日蝕ダイヤ? ..そりゃまたレアな。次にこのダイヤで運行するのは日本では何年後に..? いやもしかして、日蝕のダイヤということは、ダイヤモンド・リングのことか..?」..などなどなどなど、例によってどうでもいい方向に自由連想を暴走させていたからであるが。[;^J^])

 で、今日の車内アナウンス(どこぞの施設の広告?)。「うみかぜに、心オタクして..」..?..あ、「心を、託して」、ね [;^J^]。でも、いいなぁ。「心オタクして」..詩的だと思わない?

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*2003年08月07日:「産直あづまマガジン 3」/さらばPC−9800シリーズ


 吾妻ひでおさんから、「産直あづまマガジン 3」が届いた。(「吾妻ひでお 著作リスト」に反映させるのは、盆休み後になる見込み。)来週末の夏コミで、土曜日には「SGC」、日曜には「あじま書店」から販売される。集中の日記漫画に、(掲載誌の編集方針変更で中断した)「街を歩く」シリーズを単行本にまとめるべく、描き下ろしで描きためている、という記述あり。楽しみなことである。

 ついに、この日が来ましたか。「NEC「PC-9800シリーズ」ついに受注打ち切り」。やはり感慨無量である。

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*2003年08月08日:台風10号、襲来す


 台風10号。今夜から明日にかけて、日本海側に抜けてくれれば..その場合でも、明日の午前中には雨が残るだろうが..いずれにせよ、私の上京(明日の朝いちで浜松を発つ)の足は、心配していない。心配なのは、今夜から移動を開始する、全国各地(遠隔地)の参加者の交通手段であるが..

 カルミナの仕込みが、終わっていない。ここは二択だ。

 1.明朝4時くらいまで粘って仕上げ、それから仮眠を2時間取ってから、慌ただしく出発する。

 2.0時過ぎには就眠し、3時頃に起きて、一気呵成に仕込みを仕上げて、慌ただしく出発する。

 ..2.を選んで、寝酒をがぶ飲みしてからフトンに入る..0時半に暴風雨の轟音で叩き起こされる..様子を見に玄関のドアを開けようとしたら..風圧で開かない [;^J^]。仕方がないのでちょっとRTして、明日の打ち合わせをしてから寝直すが、1:30くらいまでは眠るどころではない。このあとも間歇的に、ピタッとやんだり、いきなり嵐が再開したり..(このパラグラフをひとことでまとめると → 「裏目った [/_;]」)

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*2003年08月09日:FCLA夏オフ2003 初日


 (悄然 承前)3時には起きられず。(0時前に寝酒を飲んだあげく、2時頃まで眠れなかったんだから、当たり前である。)4時頃に飛び起きて、一気にカルミナの仕込みを終わらせると同時に並行して、荷造りとシャワー(朝シャン)。6:15に出発。自重12.5KgのFantom−Sを右肩に、背中には楽譜その他決して軽くない荷物を詰め込んだリュック、左手には傘..大雨である。大雨なのである。

 バス停まで10分強。バスを待つこと5分強。人も荷物も濡れたが..しかしバスに乗った時点で、最悪の難所は切り抜けたと言える。あとは、浜松駅のバスロータリー → 浜松駅 → 東京駅 → 青山一丁目駅、と、ずっと屋根の下である。青山一丁目駅から会場のドイツ文化会館まで、傘をささずに行けるかどうかは、まだわからない。なんにせよ、浜松駅7:00発のひかりに乗った時点では、雨は激しくなる一方..しかし静岡を通過する頃には、雨が「上がった」..つまり、北上する台風の鼻面を振り切ったのである。新幹線に追いつける台風は、存在しない。多分このまま東京に(ドイツ文化会館に)逃げ込めるのではないか..

 ..逃げ込めた! 9時に会場に(自重12.5KgのFantom−Sその他を担いで)辿り着いた時点では、天候は保っていた。(ドイツ文化会館は、青山一丁目駅から徒歩5〜6分。青山通りをカナダ大使館方向に歩き、草月会館手前の坂を右に下っていけば、すぐである。)あとから聞いたところでは、浜松は10時頃には暴風雨だったようで、また、私は終日この会場にこもっていたので実感がいまいちなのだが、午前中には東京地方にも雨雲が襲来し、時としてすさまじい豪雨となっていた由。(三々五々到着する連中の惨状から察するに。[;^J^])(このパラグラフをひとことでまとめると → 「滑り込み、セーフ!」)

 この会場は初物であるが、なかなか良い。まず、上述したとおりのロケーションなので、交通の便が良く、かつ、緑に囲まれた閑静な雰囲気。ホールの広さも(もう少し広くても良いとは思うが)ほどほどで、「楽屋」を十分に確保できない点を除けば、文句は無い。ホワイエで(アルコール含めて)自由に飲食できるし。コンビニが遠い(往復15分くらいかかる)のが、微妙なマイナスポイントかな。

 とにかく、設営開始。シンセ、アンプ、スピーカー。モニター系については私の手が回りきらないので、Mさんら、手が空いている人にも、どんどん手伝ってもらう..というのも、10:45にはリハが始まってしまうからである。ま、慌てる必要はない。例えば、明日にしか使わない機器は、今日接続しなくても良いのじゃ、と、割り切ればOK。

 13:20過ぎに開会。ファンファーレは、コープランドの「市民のファンファーレ」。(これ、ELPバージョンしか持っていない..と思っていたのだが、データベースを検索したら、「コープランド自作自演集」つうCDに収録されている奴を、持っていた。)シンセで銅鑼を担当。

 「カレリア組曲」(シベリウス)は、失礼してロビーで一休み。「交響詩「前奏曲」」(リスト)には、例によってハープを提供。「ピアノ協奏曲」(シューマン)では、シンセは出番無し。(お約束だが..某番組の最終回の音楽とてして刷り込まれている人は、多いでしょうなぁ。[;^J^])

 「交響曲第5番」(ショスタコーヴィッチ)では、奏者ふたりで、チェレスタとハープ。(第2奏者は、コルグのシンセをMIDI鍵盤として使用。)私は、銅鑼と、グロッケンパートも弾いたんだっけかな。

 次の企画枠(リコーダーアンサンブル)ではまた、ロビーでお休み。引き続き「初心者枠」というかなんというか..長らく弾いたことのない楽器、普段弾くことのない楽器、を奏する人たちを主体とする「お気楽オーケストラ枠」というのがあり、曲目は「アルルの女」(ビゼー)から「パストラール」と「カリヨン」。午前中のリハでは私がハープパートを弾いていたが、本番ではかわってもらった。「フィンガルの洞窟」(メンデルスゾーン)ではまた、ロビーへ。

 引き続き、ルロイ・アンダーソンを2曲。まず、「シンコペーテッド・クロック」では、急遽(というか、数日前から打診されていたのだが)、シンセで、スライドホイッスルの音。あの、トロンボーンの玩具みたいなヒューーーーン、という音がする奴である。実物も持ち込まれていたのだが、音量が足りない、ということで。R社のシンセに特有の機能である「Dビームコントローラー」を使って表現。(パッと見、テルミン奏法のように見えます。)

 ルロイ・アンダーソンの2曲目は「ワルツィング・キャット」で、これは私が指揮した。「犬」と「猫」の声も、Fantom−Sに(LD、DVDからサンプリングして)仕込んで置いた..が、指揮はともかくとして、「犬」と「猫」については、結果は100点満点で67点 [/_;]。奏者のせいではない、私の振り間違いである。[/_;]

 悔しいので、少し詳しく書いておくと..まず、この曲を知らない人のために。これは、猫たちのダンス(遊戯)を描写した名曲で、弦楽器や管楽器が繰り返すポルタメント奏法が、“本当に”「ミャァオゥゥゥ」..と、聞こえるのであり、これだけでも十分なのだが、終わり際に、この作曲家ならではのギミックが、だめ押しで仕掛けられている。即ち、「犬」が闖入してきて、「バゥバゥバゥ!」、と吠える。すると、音楽はたちまち慌ただしくなり(猫たちが算を乱して逃げ出して)「猫」の「フギャーーーッ!」、という怒り声と共に、急転直下、終わるのである。

 で、この「犬」と「猫」の声が入るぞよ、という打ち合わせを、事前にコンマスと奏者としておいたのであるが..いったん音楽を止める、「犬」にキューを出す(犬が吠える)、再度振り始める(オケがプレストでコーダを奏する)、いったん音楽を止める、「猫」にキューを出す..ここで、「猫」と同時にオケが飛び出してしまった。本当は、「猫」の声を十分聞かせてから、オケにキューを出して、終わりたかったのであるが..考えてみれば、「猫」にキューを出せば、オケが(自分たちへの指示だと判断して)飛び出すよなぁ。奏者と打ち合わせ済みなのだから、ここは奏者には(指揮棒で)キューを出さずに、アイコンタクトを送れば十分だったのだ。普段、指揮などしないものだから、こういうところで、ポカをやる。ええぃ、悔しや..(ちなみに「犬」はゴジラ(54年版)、「猫」はギャオス(95年版)。41年の時を距てて、日本の誇る2大怪獣が吼えかわす..という、ロマンティックなシチュエーションを、せっかく作ったのに..(所属団体が違う、などとアヤつけないよーにね。["^J^]凸))

 そして、「幻想交響曲」(ベルリオーズ)。シンセとしては、第2楽章でハープ(2台)、第5楽章で鐘。指揮者としては、第4・第5楽章を指揮した。結果は..まずまずだったんじゃないかなぁ。心がけたのは、「落ちにくく振る」こと。奇を衒わずに、4拍子は4つで、2拍子は2つで、6/8拍子も2つで、とにかく振り続けること。(長い休符を数えている奏者たちが、迷子にならないように。)そしてそれでも落ちた(あるいは間違えて飛び出した)奏者を救済すること..ま、これ以上のことが出来たわけではない。少なくとも、オケを「駆り立てる」ことは、しなかったつもりだが..(私だけかも知れないが、リスナー系の指揮者には、ともすると「観念的」に、実際の目の前のオケの生理を無視して、自分の望むテンポで、自分の望む響きで、演奏“させよう”とする傾向がありがちなのである。)

 ま、なんにせよ、本日の「業務」は、ここまで。あとは、指揮もシンセも出番は無い。さぁ、酒だ!!

 ..と、いさんでロビーに出たら..あろうことかビールもワインも飲み尽くされている!! 逆上して、電気ブランをロックでがぶ飲みした..

 ..せいかどうかは知らないが、以降の記憶が、やや曖昧 [;^J^]。「セレナード」(エルガー)、「突発枠」、「第九 第4楽章」(ベートーヴェン)、と続いたはずであるが。[;^J^]

 ロビーの片付けをしてから、徒歩で近場の打ち上げ会場に移動。店名、失念。23時過ぎまではいたんだろうなぁ..(ホテルに、23時までにはチェックイン出来ない、と、電話した記憶があるので。[;^J^])打ち上げ会場からホテル(アジア会館)までも、徒歩。距離的には近いはずだが、やたらと坂が多く、アジア会館に辿り着いた時には、嬉しかったよぅ。[/_;][/_;][/_;][;^.^]。

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*2003年08月10日:FCLA夏オフ2003 二日目


 5時頃に目が覚める。本日は快晴。ホテルの朝食バイキング(といっても、パンと飲み物がおかわり自由なだけ)で腹ごしらえをしてから、8:53に出発。会場まで徒歩5分。暑い。

 9時には、シンセのセッティングの変更開始。一部の曲の奏者が、急遽変更になったため。昨日より早く、10時前からリハが始まる。「お気楽オーケストラ」「カルミナ・ブラーナ」「オペラ(魔笛)」の順。

 13:25頃に、ファンファーレ。モンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」のイントロである。従って、ファンファーレとはいっても、合唱、パイプオルガン付き。パイプオルガンパートは、私では初見は無理っぽかったので、たまたまその場にいたSさんに、うむを言わせず押しつける。[;^J^]

 プログラム、スタート。「春の声」(シュトラウスII)では、ハープを提供。やはり、こういうお祭りには、ウィンナワルツはかかせないね。

 続いてオペラ。「魔笛」(モーツァルト)。特に「パ・パ・パの二重唱」では、歌手たちの芸達者振りもさることながら、会場の子ども(幼児)たちの「巻き込まれ型の名演技」も、みどころであった。シンセとしては、チェレスタと雷鳴を提供。チェレスタの音は、午前中に指揮者のGさんに「堅い音をお願いします」、とリクエストされていたので、Fantom−Sが標準的に持っている、「ちょっと綺麗すぎる」音に、いささかキツめのフィルターをかけてみた。ヘッドフォンで聴くと、ちょっとどうかと思うような、キンキンザラザラした音なのであるが、アンプとスピーカーを通したら、ちょうど良くなった。

 雷鳴は、サンプリングではなく、手作りなのだが..これが実に「雷鳴っぽい」、自慢の音なのである。思うに、楽器音はともかく、こういうサウンド・エフェクト系は、自然音をそのままサンプリングしても、意外に使えないことが少なくない。例えば、一昨夜の台風10号の轟音であるが..あれをサンプリングしても、「嵐」や「風」の音としては、使いにくい。「リアル過ぎる」からである。皆がそれぞれ頭の中に持っている「イデア」としての(?)理想化・観念化された「嵐」や「風」や「雷鳴」と、離れすぎているからである。その点、いわば「観念的に・人工的に」合成されたサウンド・エフェクトは、多くの人の心の琴線に、触れやすい..のではなかろうか。例えて言えば、「モンタージュ写真」に対する「似顔絵」のようなもの。あるいは、「実写映画」に対する「アニメ」のようなもの。

 閑話休題。

 続いて、「未完成」(シューベルト)。ロビーで休憩。

 昨日に引き続いて「お気楽オーケストラ」(「アルルの女」(ビゼー)から、「第2組曲 間奏曲」「ファランドール」)。ハープの音だけセッティングしておいて、やはりロビー。(観客席で聴いていたかも。)

 「カルミナ・ブラーナ」(オルフ)。25曲からなる組曲。初めてやった6年前の時には、打楽器奏者もあまりおらず、さらに諸般の事情で弦楽器も極めて少なかったのでこれも補強が必要など、冗談抜きで千手観音のような(あるいはリック・ウェイクマンのような)超絶セッティングをして、1曲の中で、7〜8種の楽器音を弾き分けるような離れ技をしたものであるが、時は移り、今ではそんなことをする必要は無い。弦楽器の補強はいっさいせず、シロフォンも、シンセでは担当せず..と、単純化して、グロッケンとチェレスタとチューブラー・ベルと鐘と銅鑼のみ。グロッケンとチェレスタは、打楽器奏者のNさんと手分けして担当。

 「ハーリ・ヤーノシュ」(コダーイ)が、今回のポイントのひとつ。ツィンバロン、鐘、グロッケン、チェレスタ、銅鑼。第2曲「ウィーンの音楽時計」では、(ツィンバロンを除く)これらヒカリモノが、実に華やかな効果をあげる。ツィンバロンは第3曲と第5曲で、「ツィンバロン協奏曲か?」、と思えてしまうほどの活躍をする。奏者のNさんに頑張っていただいたが、やや音量が小さかったようだ。これはモニター音量の設定ミス。つまり、奏者には十分聞こえていたのである。

 「交響曲 第1番」(ブラームス)。ロビーで休憩。

 「三分間指揮者」には、今年は6人登場。新記録である。オーケストラとしても結構大変なコーナーなので、「5人が限界ではないか(オーケストラの緊張が続かないのではないか)」、と、一部のスタッフは危惧してしたのだが、杞憂であった。多士済々で楽しめた。

 あとは定番。「ボレロ」(ラベル)と「威風堂々」(エルガー)。前者では、チェレスタ、ハープ、銅鑼。後者では、オルガンとハープを提供。

 撤収を済ませた後、打ち上げ会場まではCさん、Kさんと3人でタクシーで向かった。(他の連中があらかた出発したあとの、最後発組になったので、という事情もある。)「すっとこどっこい」という居酒屋だが..これが大当たり! FCLAの他のオフはいざしらず、夏オフの打ち上げとしては、史上最高と断言できる料理の美味さ! とにかく、出てくる物出てくる物が全てが美味しく、大感激。この打ち上げだけでも、今年の夏オフは大成功だったと言えよう。

 0時(1時?)を大分回ってから、お開き。アジア会館まで、同宿のSさん、Jさんと、3人でタクシーで。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Aug 14 2003 
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