2002年11月04日:顔写真を公開する! 2002年11月05日:3歩進んで2歩下がる 2002年11月06日:rinc、増速! 2002年11月07日:恐竜型ロボット、現る 2002年11月08日:「アセチレン・ランプの夜」 2002年11月09日:強風下の秋祭り 2002年11月10日:「ザ・リング」/国際オペラコンクール目次へ戻る 先週へ 次週へ
大道芸最終日である。当初の予定では、今日も行くつもりだったし、昨日と違って朝寝坊もしなかったのだが、少々グロッキー気味である。(昨夜、(必ずしも悪所とは言えない)某所でマティーニを飲み過ぎたのだ。)ま、いいや。パスしよう。出来れば観ておきたい芸人もまだまだいるし、今日こそはフルフェイス・ペインティングしてもらおうかと思っていたのだが..来年の楽しみに取っておくことにしよう。
オペラコンクールを見に(聴きに)行く元気も無いので、大道芸で撮ってきた写真のデータ整理などをする。Gさんに撮ってもらった私のペインティング写真を弄っていたら、意外に面白い画像ができたので、「自分の顔写真はウェブページでは公開しない」という原則を(あっさりと)覆すことにした。これ → である。
今後、この画像を、私に断ることなく「倉田わたるの顔写真」として引用することを、許可する。壁紙等への転用も可。
目次へ戻る先週末から、rinc(roland internet club)にPIAFSで接続できなくなっていたのであるが、すぐにどうしても困るわけではないし、クラブ員が休み時間にボランティアでメンテしているのであるから週末にじたばたしても仕方がないしで、おっとり構えていたのである。今日になって、rincの他のクラブ員から(やや別件ではあるが)数日前から接続ができない、という報告が上がってきたので、同じ原因だろう、と、私の案件もスタッフMLに報告しておいた..
..のだが、帰宅してから念のため、2ヶ月前の環境のもう1台のリブ(DIASPER)で接続してみたら..ヤバッ! つながる! [;^.^]
私の環境に起因する問題だったのか。先週末に何をやったかと言うと..ADSLの増速パッチ(「Yさんに調査リスト発送/ADSLチューニング」参照)じゃん [;^J^]。しゃーない、戻すか。
こんなこともあろうかと、パッチを当てる直前に取っておいた、VFATBAKによるフルダンプイメージがある。まず、本日時点での各ワーク領域(メールフォルダやウェブページなど)をバックアップし、次にVFATBAKイメージをリストアして先週末の状態に戻し、最後に、先ほどバックアップしたワーク領域を戻す。接続チェック。問題なし。やれやれ。
少々の高速化よりも、PIAFS接続を確保することの方が重要である。しばらくおとなしくしていましょうかね [;^J^]。高速化パッチのどの部分がヒットしたのかは不明であるが、今はそれを追求する工数を割く気になれない。
目次へ戻る忘れていたが、今週月曜日(11/4)に、rincが増速されていたんだった。早速、下りの速度を測ってみると..1.7M〜2Mぐらい出ている。同じ時間帯にASAHIネットのとあるウェブページに2.6Mでつながっているので、まずまず同水準と言えるであろう。御慶。
ちなみに「増速」というのは、rincの上流(接続先)が、某プロバイダの1.5Mから、某一次プロバイダの6Mに切り替えられたことを言う。このページを見に来ているあなたには、高速化が体感出来ているであろうか?
それにしても、私の自宅への引き込み線は、2.6Mと、ISDNの50〜60K時代の実に50倍もの高速化がなされたわけだが、じゃあ、さまざまなインターネット作業(といいますかなんといいますか)が50倍に高速化されたかというと、そんなことは「全く」ない。rincとのFTP作業は、まさに数字どおり(理屈どおり)の結果が出ているが、いわゆるネットサーフィンの体感速度は、最大10倍程度でしょうかね。(それでも相当ストレスが低下したが。)理由は簡単で、私が見に行くページとの経路のどこかに、遅い線(または速くても細い線)があって、それがネックになっているのである。
つまり、「ラストワンマイル問題」の定義が変わってしまったのだ。かつては、「幹線を(光などで)高速化しても、自宅への引き込み線(ラストワンマイル)が(桁外れに)遅いので、その速度を享受できない」ことが問題にされていた。いまや逆に、「幹線網(のどこか)が遅くて、ラストワンマイルの速度を生かし切れていない」のである。
あとまぁ、私が訪れるページは、回線の速度云々以前にサーバ自体が遅くて(CPUとかディスクとか)、それがボトルネックになっていることが多くてね [;^J^]。
目次へ戻るfjを拾い読みしていたら、「恐竜型ロボット」というネタが転がっていた。あなたがこれを読む頃にはリンクが切れているだろうから、記事のURLではなく本文を引用しておく。
三洋電、テムザックと共同で恐竜型警備ロボットを開発
三洋電機は6日、ロボット開発ベンチャーのテムザック(北九州市小倉北区)と共同で、恐竜型警備ロボット「番竜」の新型試作機をつくったと発表した。
12月中に約50台限定で販売予約受け付けを始め、03年春に出荷する。
価格は未定だが、200万円未満を想定。
限定販売の結果を踏まえて量産モデルを設計、03年12月末までに発売する。
今年3月に両社が発表した試作1号機を改良した。
用途は留守宅の巡回警備など。
テレビ電話機能付きPHSで遠隔操作できる。
警備業界大手の綜合警備保障との間で、同ロボットを利用した警備サービスの実施について交渉している。
新型試作機の歩行速度は1号機の5倍の毎分15メートルで、10センチメートル程度の段差を乗り越えられる。
金沢工業大学、新コスモス電機などと共同開発した「においセンサー」を搭載しており、火災発生時の焦げ臭さを検知する。
(日刊工業新聞)
別のニュースソースには、このロボットの公式ウェブのURLが紹介されていた。http://www.banryu.jp/ である。
なかなか姿が良いし、「番竜」というネーミングも洒落ている。おおいに結構。しかし..「恐竜型警備ロボット」と聞いたときには、わたしゃ当然、ヴェロキラプトル型 を期待しましたけどね。(過剰防衛はいけません。[;^J^])
目次へ戻る河出文庫の手塚治虫劇場の第3弾、「アセチレン・ランプの夜」を読む。「落盤」「荒野の弾痕」「鉄腕アトム/十字架島の巻」「大洪水時代」「地球を呑む/ライト・モチーフ」「ブラック・ジャック/ゴーストタウンの流れ者」「七色いんこ/俺たちは天使じゃない」「ベニスの商人」が収録されている。
ランプ名演集に収録される作品として、事前に私が予想していたのは、「鉄腕アトム/十字架島の巻」「ベニスの商人」、及び「アドルフに告ぐ(抜粋)」であった。一応、胸を張れる勝率だと思うよ。
このシリーズ(「ヒゲオヤジの冒険」「華麗なるロック・ホーム」「アセチレン・ランプの夜」)は、全てお薦めである。さらに続巻が出ることを期待したいが..正直なところ、ここで打ち止めではないかと思われる。
目次へ戻る恒例の、勤務先の秋祭り。会場は浜名湖畔の研究所だが、駐車場のスペースが限られているので、参加者は車を工場に置き、工場から研究所まで貸切バス3台でピストン輸送である。私はビールを十分に飲むために、自宅から工場までバスで向かう。これも例年どおり。
天気は最高..しかし、風速も最高であった [;^J^]。テントが飛ぶ。テーブルも倒れる。危険であるとの判断のもと、プロデューサーは屋外行事を全て中止した。無論、やむを得ないことであるが..しかし、「悪天候」のために中止というのなら諦めもつくが、ほとんど雲ひとつない快晴だというのが、納得いかんなぁ [;^J^]。「的屋(てきや)殺すにゃ刃物はいらない、雨の三日も降ればいい」..「風」でも十分殺せるのであった。[;^J^]
さて、問題は飲み食いである [;^J^]。当然ながら、屋内(研究所のエントランス、ホワイエ、ホール、ロビー、会議室等々)では火を使えないので、食事系の屋台は屋内に避難不可。飲み物の無料配布のみ、玄関で行われた。よって、生ビールは無しだが、缶ビールだけは確保できたのが不幸中の幸い。しかし食い物も無しに午前中から夕方まで缶ビールを飲み続けるのはしんどかったぞ..(← 飲むなよ [;^J^])。
とはいえもちろん、さまざまな編成のバンド(テルミンをフィーチュアしたものや、弦楽合奏なども含む)、バザー、自作の工作の展示会(AIBOを楽器で操るなど)、DJルーム、等など、酒や食事が無くても、十分楽しかったのである。
終了後、送迎バスで工場まで戻り、さらにバスで街中まで。どこで飲んだか忘れたが、バスで帰宅。
目次へ戻るヴァージンシネマの朝9時からの回で、「ザ・リング」。ご存知中田秀夫監督版「リング」のハリウッドによるリメイクなのだが、これはなかなか素晴らしいではないか。とにかく、オリジナル(中田版)と非常に良く似ている(全く同じカット割りのシーンも少なくない)のだが、逆に完全に変えている(というか追加している)個所もある。全編を覆う暗鬱なムードが素晴らしい。
昼飯は、「天狗」の近くにある「ラーメン三太」という店で塩ラーメン。これまで、入ったことは無かったのだが、とにかくいつも歩道にまで行列がはみ出しているので、気になっていたのだ。「学割ラーメン」などが廉いので、その魅力かな?と思っていたのだが..ほほう、なかなか美味いじゃないか。これは贔屓にしてもいいかな。難点といえば、店が狭くて外にまで行列が並んでいるため、雑誌など読みながらマッタリとくつろぐことが不可能である、ということだな。[;^J^]
腹ごしらえもすんだところで、アクトシティの大ホールへ。「第3回 国際オペラコンクール in SHIZUOKA」の最終日(本選)なのである。
3年に一度開催されている。世界各国から200人以上の若手(確か30歳以下、という年齢制限がある)が応募し、事前審査を通過した76人が来日し、オペラのアリアを競う。今年は11/2から予選がスタートしていたのだが、静岡の大道芸やら(平日は)仕事やらとバッティングし、結局、今年は最終日のみ、という次第。
本選に残っていたのは7人(韓国4、中国1、ルーマニア1、イタリア1)。優勝者は韓国人の女性。
こだわりやまで食事したのち、時間もあるので、再び、「ザ・リング」を観る。
(ネタバレ防止のために)別ファイルに分けるのも面倒なので、ここで、スポイラーにならないように注意しながら、論評してみよう。
基本的に、傑作であると考える。中田版と「あまりにも似ている」ことを問題視する(ヴァービンスキー監督の能力を疑う)向きもあるかも知れないが、それは違う。優れた「原作」の「リメイク」をするに際しては、「なぞる」べきところは徹底して「なぞる」。それによって、付加した(あるいは改変した)個所が際立つのである。
元々、鈴木光司の原作小説は、極めて緻密な「ロジック」の上に構築されている。小説「リング」の恐怖は“ロジカル”な恐怖であった。中田版「リング」は、その「ロジック」を大幅に省略し、ひたすら“恐い”ムードを盛り上げる方向にシフトしたものであり、そしてこの「割り切り」は、結果を見る限り、大成功だったと言えよう。今回のハリウッド版は、中田版のそのベクトルをさらに押し進めたものである。
もはや「ロジック」どころか、「ストーリー」の辻褄も合っていない。ただひたすら、不条理な恐怖のイメージが積み重ねられる..そしてこれは、決して“否定的”な評価ではないのである。
貞子に相当するキャラクター(サマラ)の性格が、ある意味、非常にわかりやすくなっている。(いかにもアメリカ人好みなわかりやすさである。)しかしそれによって、彼女の正体は、逆に訳がわからなくなっている。一番“問題”なのは、「過去を辿れない」ことである。サマラがいつどこで診察(研究)され、幽閉され、殺されたのか..どうにも辻褄が合わないのである。さらに、肝心要の「リングビデオ」が何故存在するのかが、全く判らない..しかしそれでも、全然構わないのだ。「辻褄の合わなさ」が、現実感を稀薄にし、悪夢のようなムードを醸し出しているのである。これは私の最も愛するタイプの作品なのであった。
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Nov 14 2002
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