*2002年07月01日:突如爆忙の7月
*2002年07月02日:アナログ時計礼賛/選曲作業
*2002年07月03日:選曲作業続行
*2002年07月04日:悪銭
*2002年07月05日:多機能 VS 単機能
*2002年07月06日:渋谷出張
*2002年07月07日:南大沢 → 渋谷 → 浜松
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*2002年07月01日:突如爆忙の7月


 午前半休を取って、クリーニング出しなど。それもこれも、先週土曜日にペリカン便が約束を守らなかったことのしわ寄せである。["-_-]凸 週末のスケジュールが、ちょうど半日、ずれてしまったのだ。

 あらびっくり。Emagic が Apple に買収されたとな。コンピューター・ミュージックに興味が無ければ知らない名前だろうが、Emagic というのは斯界を代表する大ソフトメーカーだったのだが..経営の実状は、苦しかったということか。

 あらびっくり。FCLAのシスオペからのメールは何の要件かと思ったら、Yさんとふたり体制で、夏オフの選曲係を担当してくれとのこと。

 正直なところ、参った。もう少し早く依頼してくれればいいのに..そうと判っていれば、「こうもり」プロジェクトは起動しなかったのに..(だから依頼を遅らせたのか? ← うがちまくり。[;^.^])このふた役は、かなり重荷である。特に(両者とも)来週が忙しくなる。しかも、この週(のアフターファイブ)には、遊びの予定が結構プリセットされているのである。なにげに幹事を引き受けていた同期会も、そのひとつ..

 ..つまり、毒皿なので、引き受ける [;^J^]。去年の夏オフには多忙のあまり十分にコミットできず、不完全燃焼状態であった。今年は気合いを、いれますか。

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*2002年07月02日:アナログ時計礼賛/選曲作業


 数日前に、腕時計を紛失してしまっていた。といっても、別に残念には思っていない。安物だし、ベルトが千切れているので「懐中時計」としてしか使えないし、マニュアルは遙か以前に紛失していたので、機能の全貌が掴めない [;^J^](時刻の合わせ方は、試行錯誤の末、探り出せたし、ストップウォッチとしての使い方も解っているのだが、この時計のメインフィーチャーである「目覚まし」の各種モードの設定方法が、いまいちはっきりしない)し、電池が切れかけており、たまに画面がホワイトアウトしたり、(時計としてのアイデンティティの根幹に関わる問題だが [;^J^])しばしば不定な時刻にジャンプしていたりするし..

 ..というわけで、ここ数日間、腕時計無しの生活を送っていたというわけ。別に不便ではない。自宅にも職場にも時計は備え付けられているし(ほとんどの時間向かい合っているPCの画面の右下に時刻は出ているし [;^J^])、出先で時刻を知りたくなった場合でも、街中であればどこかに時計はある。キョロキョロしたくなければ、PHSの待ち受け画面が時刻表示している。

 とはいえ、そうも言っていられない事情が迫ってきた。今週末の「出張」である。お客様の前で見苦しいマネは出来ない。そこで、道路を隔てて勤務先の向かいにあるBELL21というマーケットで、腕時計を購入した。980円。

 選択肢はいくらでもあったのだが、久しぶり(20年ぶりくらい?)に、アナログ式を購入した..

 ..素晴らしい! ..これまで、デジタル時計の多機能さに手を焼いてきたのが、馬鹿みたいである。

 何しろ、可能な操作が、全部で3つしかない。

 1.竜頭を引っ張って、止める。

 2.止まっている間、竜頭を回して、時刻を合わせる。

 3.竜頭を押して、動かす。

 ..これだけ。(もちろん、電池式なので、「電池の交換は専門店に持ち込んで」云々、という「操作」も必要なのだが。)このシンプルさは、何ものにも代え難い。昨今、アコースティックギターなどのシンプルな楽器が(変わらぬ)人気を集めているのと対照的に、多機能で複雑で難解なデジタル楽器が敬遠される傾向にあるという事実が、すんなり納得できてしまう。(もちろん、納得しているだけではダメなのであって、この状況に対するソリューションを提案出来ないようでは、給料泥棒である。)

 天狗とこだわり山で呑みながら、夏オフの選曲作業を必死で行う。今年度の候補曲は80曲弱あるのだが、これを10数曲に絞り込まなくてはならない。無論、自分の好みだけで選択するわけにはいかないのであって、楽譜の調達可能性や、特定のパートに負担がかかりすぎないか(あるいは逆に特定のパートが張り合いがなさすぎないか)、参加者(演奏者)はどの日にどのくらい集まるか、さまざまな音楽嗜好を持つ大勢の参加者をバランス良くもてなせるか、などなど、考えることは山ほどあるのである。山ほど無いのは時間だけだ。

 こだわり山で選曲に難渋していたら、偶然、FCLAを通じての友人であるR氏が入ってきた。彼はこの店は初めてである。久しぶりに会うことでもあり、しばし選曲作業は中断して(リブ100の蓋を閉じて)四方山話に興じてから、タクシーで帰宅。

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*2002年07月03日:選曲作業続行


 選曲作業を続行する。さらに言えば、今日は(正確には、今夜から明日の早朝にかけては)このページの更新日でもある。

 同時には無理です。無理だってば [/_;]。「こうもり」の準備もしなければならないのだが、こちらは全くの手つかずである。心配じゃないと言えば嘘になるが..まぁ、3年前の経験値は、まだ有効だろう。

 (..更新は無理なはずだったが、遅らせたところで翌日さらに苦しくなるだけなので、無理矢理更新した。ゲホゲホ [;-.-])

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*2002年07月04日:悪銭


 大人の店、Jへ。(アダルト仕様ではあるが、単に18禁であるというだけであって、あなたが(当然のように)想像したような、そんな店ではないのである。)

 なにしに行ったのかと言うと..「先日の日記」に書いたR指定のパーティのチケットは、そもそもこの店で買ったのである。そしてそのパーティの最後までは私はおらず、閉会の少し前に退散していたので知らなかったのだが、抽選で「旅行券」が当選していたのである。その連絡が、数日前にこの店から来ていたので、受け取りに行ったというわけ。

 ま、たいして気は乗らなかったのである。そもそも私は昨今の「旅行券」という奴を、知らないに等しい。唯一、それに近いものと言えば、学生時代に路上のキャッチセールスで掴まされた紙屑同然のシロモノ(だれが行くんだ、そんなしょぼい旅館に、しかも高々一割引で、云々..)であったわけで。

 受け取って、認識を改めた。近畿日本ツーリストの窓口なら、ほぼどこでも金券として使えるし、有効期限がない。これなら使える。そしてこれが、10万円分もあったのである。

 さすがに驚いた。あぶく銭もいいところである。こんなものを抱えていると、ロクな目に会わないに決まっている。そこで、そもそも私に前記のパーティのチケットを売ってくれた(すなわち、この旅行券の原因となった)コンパニオンに、“浄財”として半分(5万円分)プレゼントした。(← ロジックの混乱を、いろいろと指摘せよ。[;^.^])

 夏オフの選曲の一次案をなんとかまとめ、深夜にスタッフ会議室にアップする。これから、調整作業(及び調査)が始まるのだ。

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*2002年07月05日:多機能 VS 単機能


 3日前の日記に、アナログ式時計を購入したことを書いたが、この(シンプルな仕様の)時計のポイントは、「ストップウォッチ機能が付いていない」ことにある。

 なぜなら私は、しばしば「ストップウォッチ機能」を使う必要があるからである。

 では、どうすればいいか。

 ストップウォッチはストップウォッチで、「別途購入すればいい」のである。

 ほとんどトートロジーにも等しい、当たり前すぎる「解」であるが..高機能腕時計といい、高機能携帯電話といい、高機能PDAといい、「大概のものは大概の機能を含んでいる」状況に慣れすぎていると、この当たり前のことに、気が付かない。

 そしてこの「専用機を別々に買う」という「解」の方が、結局は便利なのである。さまざまな機能をこちゃこちゃと詰め込んだあげく液晶表示の解読にも難渋する高機能時計よりも、日付表示すら出来ない、三本の針で時刻表示をするしか能の無いアナログ時計の方が遙かに時刻の視認性が良いのだし、高機能時計の操作体系の中に埋もれたストップウォッチ機能を、(他の機能と切り替えて使う)小さな操作子でコソコソと使うよりも、専用ストップウォッチを使う方が遙かに便利なのである。

 何を今さらと言われるだろうが、やはりこれは、示唆的であると言いたい。メーカーの視点から見れば、高度な複合機を苦労して作るよりも専用機を個別に提供する方がユーザーの利益にかなっており、つまり、ユーザーは前者ではなく後者を買ってくれるのである。

 無論、複合機ならではの利点もあるのであって、その最たるものが、スペースファクターであり、特に日本においては、これは極めて深刻で重要である。「専用機を個別に売る」という戦略は、この問題を解決することが前提なのである。

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*2002年07月06日:渋谷出張


 東京出張。7:14のひかり。渋谷のアンテナ21ビル(ハンズに向かう途中の交番の左手)の8Fで、シンセサイザーのイベントを行うのである。(来週末には、大阪と名古屋でも開催される。)私は、展示説明員。12時開場で18時まで。無論、午前中は設営作業である。

 盛会であった。かなり手狭な会場なのであるが、それがかえって、密度感・盛り上がり感を演出していたと言えそうだ。当初予想していたような、いわゆるシンセオタクばかりではない、かなり若い世代の男女が大勢きていたのが意外であり、楽しく接客できた。

 ..疲れたけどね [;^J^]。日頃座りっぱなしの開発担当者にとって、6時間も立っているというのは辛い。

 19時半頃には(私の分担分は)作業が終わったので引き上げ、横浜の実家に直行する。(寄り道する気力、ゼロ [;^J^]。本日の接客の資料(及び上り新幹線車中での復習資料)として、各種製品の取扱説明書をごっそり鞄に詰め込んでいたので..)

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*2002年07月07日:南大沢 → 渋谷 → 浜松


 大体いつも上京は、手塚・吾妻関連調査か、さもなくば古書渉猟とパッキングするのであるが、ここしばらくは手塚関係も吾妻関係も要調査案件が枯渇気味で、どこの図書館に行くとしても、調査ネタが十分に無い。つまり、時間の無駄。

 そこで、夏オフと絡めることにしていた。選曲絡みで、譜面の調査をしたいのだ。「民音」は、残念ながら日曜日は閉まっているが、ヤマハ銀座店、渋谷店を訪れるのは有用..

 ..と、心づもりをしていたのだが、朝いちでニフにアクセスしたところ、FCLAのMさんからメール。“今日”、南大沢で催されるコンサートの案内である [;^J^]。たまたま私はいま、横浜にいるのだが、彼女は私が浜松にいると思っているのである [;^J^]。ま、さすがに、「多分、来られないでしょうけど..」、という文面であったが。[;^J^]

 で、行けるので、行く。(14時開演。)FCLA関係者が、舞台上にも客席にも多いコンサートだが、夏オフスタッフのT氏も舞台に乗っているのが、出向いた理由のひとつ。メールで十分に相談しているのだが、直接フェイストゥーフェイスで会話する方が、話が早いのである。

 コンサート自体も、なかなか結構なものであった。が、この指揮者は、とあるプロオケのコンサートマスター出身らしく、ヴァイオリンの弾き振りをしたりするのだが、素直に指揮している方が、オケの統率が取れていると思うがなぁ。

 コンサートが終わってから、T氏を含めて総勢11名で、近くのシナボンという店で、17:10頃までお茶。出演組は、そのあと打ち上げに。私はヤマハ渋谷店へ。

 着いたら、18:20過ぎ。閉店時刻は18:30である。大慌てで、夏オフの選曲候補曲の、「ペールギュント 第1組曲・第2組曲」(グリーグ)、「魔法使いの弟子」(デュカス)、「大峡谷」(グローフェ)、「死の舞踏」(サン・サーンス)、「交響曲 第2番」(ボロディン)のスコアを購入したところで、時間切れ。パート譜の棚は、さーっと眺めたのみ。価格の相場はなんとなく判ったが、買う必要があるかも知れない曲のパート譜を探す時間は、取れなかった。

 昨日よりもさらに荷物を増やして、東京駅へ直行。こだまで浜松へ。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jul 10 2002 
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