*2001年08月20日:台風接近
*2001年08月21日:台風、さらに接近
*2001年08月22日:台風、去ったか
*2001年08月23日:財布を拾う/「四次元への招待」
*2001年08月24日:「極悪がんぼ」
*2001年08月25日:山本書店/ツタヤ
*2001年08月26日:果物など/産直 あづまマガジン
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*2001年08月20日:台風接近


 もう完全に、秋の気候。肌寒く、半袖で出社してもいいものかどうか、迷う。

 台風が接近しているのである..

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*2001年08月21日:台風、さらに接近


 間歇的な豪雨。もちろん、私が車に乗り込む前後、及び運転している間が最悪の降り方で、どこぞの建物に入ってしまえば、小止みになる。そして、その建物から出る頃合いを見計らって、豪雨が再開する..午後、別の工場に私有車で往復したりしたのだが、えらい目に会ってしまった。

 終業間際、残業は控えてさっさと帰れ、と、総務から社内放送。

 実に進行ののろい台風であるが、浜松的には今夜がピークなのであろう。0時になっても1時になっても、雨戸に風雨が叩きつける轟音で、眠れない..

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*2001年08月22日:台風、去ったか


 台風は、まだ東海地域にいるのだが、浜松からはおおむね去ったようである。(雨は残っているが。)昨夜の大雨で会社の駐車場が湖になっていることを、半ば期待していたのだが [;^J^]、なんということも無し。ま、そんなもんだろう。

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*2001年08月23日:財布を拾う/「四次元への招待」


 フレッド・ホイルが20日に亡くなっていたことを、朝刊で知る。

 暑さが戻ってきたが、もはや酷暑ではない。

 帰宅してから、例によってバスで天狗へ。22時過ぎに切り上げて帰りのバスに乗り、自宅直近のバス停で降りたところ..そこに財布が落ちていた [;^.^]。あまりにも定型なイベントであるが、私の人生においては、実に今回が初めてではあるまいか。「財布を拾った」、という事件の記憶が、全く無いのである。

 ある種の邪念が全く起きなかった、と強弁することはしないが [;^.^]、それをコンマ3秒で退けたことは、明記しておこう [;^J^]。それにしても、時刻が遅すぎる。交番に届けようにも近くには無いし、車で届けたりしたら酒気帯び運転の現行犯になってしまう。仕方が無いので、いったん自宅に持ち帰る。

 身元を確認できるものが入っていないかどうか、コンテンツを調べる。プライバシーの侵害になるが、仕方が無い。うまい具合に、最初にチェックしたカラオケボックスの会員カードに、住所氏名が明記されていたので、内容チェックは直ちに止めて、早速電話したところ..当人は、落としたことに全く気がついていなかった [;^J^]。バス停まで持ってきていただけますか、とのことなので届けに行くと、車で“父兄同伴で”先に来て待っていた。(会員カードを見た時点で判っていたことであるが、)女子高生(または女子大生)だったのである。見知らぬ男と深夜の路上で会おうというのだから、これは当然のセキュリティ意識であろう。

 再度帰宅してから、ヤフオクで落札した「四次元への招待(Night Gallery)」(1969、VHS)を観る。

 絵画をテーマにした怪奇短編3本からなるオムニバスで、コンテンツは、「復讐の絵画」(監督:ボリス・セイガル)、「アイズ」(監督:スピルバーグ)、「絵になった男」(監督:バリー・シアー)。この「アイズ」がスピルバーグのプロ第一作、ということで、ケース裏の解説もそれがメイン。ケース表の写真も「アイズ」。ネットでざっと検索しても、「四次元への招待」といえば「スピルバーグ」で、まるでソロ作品であるかのごとくだが..

 ..実のところ、この3本中、「アイズ」が一番つまらない [;^J^]。かつてテレビ放映された時、時間の都合から「アイズ」だけカットされていたのであるが、(だから私も、今回初めて観たのだが、)むべなるかな。

 全盲の冷酷な大富豪の女性が、僅か10数時間だけ視力を得るために、とある金に困った男の弱みにつけこんで、彼の視神経を買い取る(当然、その男は視力を失う)、という物語で、その女の非人間的なエゴイズム、一生何も見えなくなる男の悲哀、大富豪に弱みを握られて執刀を強要される医師達の良心の苦悶、などなど、素材はいいのだが、物語の進行がたどたどしく、切れ味が悪い。ひとりの男から一生、視力を奪った代償に、10数時間の視力を得たものの、それがほとんど無駄であった(貴重な10数時間を、ほとんど生かせなかった)、という皮肉な結末になるのだが..それが、突然の停電のためであったり、そのために絶望して?(10時間以上も)眠ってしまっていたためであったり、なんか、ブレているのである。

 それより何より一番イカンのが、「Night Gallery」というタイトルに適合していないことであって..つまり、「絵」と全然関係が無いのである。この冷酷な女の肖像画が出てくるだけ。ま、駆け出しの監督の凡作なのであるが..これが「四次元への招待」を(監督のネームバリューで)代表してしまっているところが、納得いかんなぁ。「復讐の絵画」や「絵になった男」は、これより遙かに素晴らしいのだが。

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*2001年08月24日:「極悪がんぼ」


 新創刊の「イブニング」誌。現在のコミックシーンのメインストリームである「過去の遺産を骨までしゃぶるモード」のど真ん中を行く、いっそ清々しさを感じるさせるほどに吹っ切れた編集方針の雑誌である [;^J^]。

 ま、いくつか気になる作品はあるので、買いましたけどね。

 一番面白かったのが、「極悪がんぼ」(原作:田島隆、漫画:東風孝広)である。このコンビの「カバチタレ!」は、読んでいない。「ナニワ金融道」タイプの作品に食傷していたからである。だから、今回も全く期待していなかった(というか、そもそも読む予定も無かったが、やたらページ数をとっていて目に付くので、やむをえず目を通した)のだが..

 ..これはなかなか、いいじゃないか。とにかく、ほとんど悪党しか登場しない [;^J^]。情報漫画としての密度も相変わらずで、特に、「海上のタコ部屋」とも言うべき「作業船」の実態など、非常に興味深い。今後の展開しだいだが、ピカレスクロマンの秀作に成長しそうな気配である。

 (しかし..作業員たちが大部屋で休憩している場面で、ひとりのおっさんが本を読んでいるのだが..「本が読めるのなら、それほど地獄でも無いじゃん」、と、本気で思ってしまいました。[;^J^])

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*2001年08月25日:山本書店/ツタヤ


 新刊雑誌のチェックをするために、わざわざ遠くの書店までいくのもなんなので、近場の書店で片付けよう、と、山本書店とツタヤを回る。(距離的には散歩コースなのだが、結局、車を使ってしまった。)

 山本書店は、小さいわりには「使える」店で、重宝している。(ジモティーのための注:有楽街の山本書店ではない。)画集が結構、豊富なのと、サブカル系が要領よくまとまっていること。また、文庫本など、品揃えは決して多く無いのに、何故か、琴線に引っかかるものをピックアップしやすいのである。だから、ここに来ると、ついつい散財してしまう。(ほどほどにこぢんまりとしているので、コーナーからコーナーへと歩き回るのに疲れない、というメリットもある。)

 ツタヤも久々..なので、驚いた。いつの間にか2階フロアが増設されており、セルビデオ(&CD&DVD)とレンタルビデオ(&DVD)が2Fへ。1Fはほぼ全て書籍売場が占有。以前は、実に中途半端な品揃えだったのだが、量的に、かなりまともになった。山本書店のような「味」は無いが、これはこれで使える。

 心配なのは、このツタヤと山本書店の距離が、近すぎることなのである。100メートルくらいしか離れていない。この距離で書店を2軒、維持できる町だろうか? 実際、いつ行ってみても、山本書店はすいている。頼むから、潰れないでくれよ..

 さらに2〜300メートル歩くと、ヴィレッジ・ヴァンガードもあるのだから、こうしてみると散歩圏内に、タイプの異なる小規模(乃至中規模)書店が3軒あるわけだ。結構、いい環境じゃないか。実際、神保町の三省堂本店クラスの店が、浜松にもあればいいのに..と、常々思ってはいるのだが、そこに行けばなんでもある(ありすぎる)というのも、味気ない話ではあるしさ [;^J^]。

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*2001年08月26日:果物など/産直 あづまマガジン


 現在、流行りに流行っている、例の「雑誌とも単行本ともつかない、中途半端な形態のコミックス・シリーズ」。聞くところによると「古本屋対策」の企画だそうで、雑誌と同じ紙質で、すぐにぼろぼろになるから、のちに売れなくなるだろう、という目論見で作られているというのだが..本当かなぁ [;^J^]。つまり、保存しないで読み捨てろってか? [;^J^]

 ..まぁ、確かに、雑誌コードがついてるわなぁ。

 休日出勤をせずに、自宅で静養(というかなんというか)をしていたら、先日、私が財布を拾得した、女子高生(または女子大生)のご母堂が、果物の詰め合わせを持ってみえられた。恐縮しつつ、ありがたく頂戴する。

 仮に休日出勤していたら、無駄足踏ませるところであった。平日のまともな時刻には、ほとんど自宅にいないし..やはり休日には、できるだけ自宅にいるべきなのかもしれないなぁ。社会的に。

 「産直 あづまマガジン」のことを書くのを忘れていた! 吾妻ひでおの、ひさびさの同人誌(個人誌)であり、通販で購入できる。内容は、


前説::1:描き下ろし:2001/07
ななこSOS:ACT.57:16:描き下ろし:2001/07
ななこ写真集 mur mur::3:描き下ろし:2001/07
スクラップ学園:-2001-4コマ篇:6:描き下ろし:2001/07
ひでお日記::4:描き下ろし:2001/07

 購入方法は、500円分の定額小為替と送料の切手(200円)、及び宛名カードを同封のうえ、


〒178-0064
東京都練馬区南大泉2-13-14
アヅママガジン社

 ..まで。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Aug 29 2001 
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