2001年06月11日:「少年パンチ」、コンプリート! 2001年06月12日:虐殺事件、二題 2001年06月13日:聖レイ、コンプリート! 2001年06月14日:ADSL料金、日米逆転? 2001年06月15日:新宝島/城昌幸 2001年06月16日:「ネルヴァル全集」発注 2001年06月17日:「メトロポリス」2回目目次へ戻る 先週へ 次週へ
「少年パンチ」誌の1966年9月号が届いた! これで13冊、コンプリートである!
何故これが嬉しいのかの背景説明としては、ちょうど2年前に書いた「「少年パンチ」について」を参照のこと。要するに、これによって、「少年」誌の連載漫画を、最後の27ヶ月分は途切れずに読めるようになったのだ。
13冊の収集の経緯について、ざっと振り返ってみると..98年の6月頃に、まず1冊。99年の4月からマジになって、その年の10月までの半年間で、一気に11冊。そして最後の1冊が手に入るまで、それから1年8ヶ月かかったわけだ。典型的なパターンである。
目次へ戻るネパール王族殺害事件について。
発生直後から、どうも直感に反するところがあるよなぁ..と、気にはなっていたのである。普通、結婚を反対されたぐらいで、親兄弟を虐殺するだろうか? いくら“泥酔していた”とはいえ、まともな教育を受けた人間が?(虐殺すれば結婚できる..という事情ならばまだしも、こんなことをしでかしてしまえば、結婚出来る可能性はゼロになる。)
地元紙(「デサンタル」)の報道として、本日付けの朝日新聞で読んだのだが..「殺害犯人とされる前国王を検視した医師らの証言によると、前国王の左側頭部から右側頭部にかけて短銃の銃弾が貫通しており、右利きだった前国王の「自殺」説は不自然」。「泥酔状態だったとされる前国王の体からアルコール分が検出されなかった」。「現場からライフル銃など4種類の銃が発見され、犯人は複数だった可能性がある」。「「単独犯行・自殺」説に疑問」..
なんともはや..出来の悪いミステリみたいな展開であるが..まぁ、誰が考えても(「利益」を得た)ギャネンドラ新国王が、どこか怪しいのであるが..彼が黒幕だとすると、この「偽装工作」は、あまりに稚拙である。特に三番目の「4種類の銃」の件。
ま、こんなことに興味を示すのは不謹慎だと言われれば、そうですね、と答えるしかありませんが..大阪の児童虐殺事件は、あまりに悲惨で、ネタにすることも憚られるので..
しかし、後者について、ひとことだけ。世の死刑廃絶論者諸氏は、この犯人を死刑にすることにも、反対なのだろうか?(「Yの悲劇」の終章に、「彼(犯人)は、生きるのに適さないのです..」、という、恐ろしいセリフがあったが..今回の事件の犯人も、まさに、生きるのに適しているようには思えないのである..)
目次へ戻る聖レイの「黒い妖精」が、届いた! これで(判明している限りの)単行本、全27冊コンプリートである! 昨年の3/12に「45%おとな」を発注して以来、15ヶ月かかった。やれやれ。(この間、急激にプレミア化が進んだのであるが、私のせいでは無いと思いたい。[;^J^])
せっかくなので、単行本リストを載せておく。出版順であるが、実はその「出版日」が問題で、下記のリストに「初版」と明記したもの以外は、それが第何版であるか記載されていない。掲載されている広告の順序関係などから、恐らくそれぞれ「初版」なのであろう、と推測できるが、確証は無い。
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肉色ゲーム JOY COMICS サン出版 80/01/03 セクシャル女学生 JOY COMICS サン出版 81/01/02 犯され天使 WORLD COMICS 久保書店 81/08/15 花芯コレクター JOY COMICS サン出版 81/12/02 小悪魔遊び JOY COMICS サン出版 82/05/04 貴婦人図鑑 JOY COMICS サン出版 82/07/04 黒い妖精 WORLD COMICS 久保書店 82/07/10 バ−ジン調教 JOY COMICS サン出版 82/12/04 こんなに快感 コミックパック 壱番館 83/01/10 初版 レイプ女子高3年B組 JOY COMICS サン出版 83/02/03 淫唇エアロビクス JOY COMICS サン出版 83/04/03 愛しのギャル BELLE COMICS 東京三世社 83/04/25 初版 姦撮フォーカス JOY COMICS サン出版 83/06/04 生贄バ−ジン JOY COMICS サン出版 83/08/04 乳首にピアス JOY COMICS サン出版 83/10/03 ドキドキ過激ギャル JOY COMICS サン出版 83/12/03 失神エンジェル JOY COMICS サン出版 84/03/03 オレンジGal通信 JOY COMICS サン出版 84/05/03 バ−ジン・コレクション JOY COMICS サン出版 84/07/03 愛・ラブ・遊戯 アイドル コミックス 辰巳出版 84/08/15 ギラギラ少女 JOY COMICS サン出版 84/09/04 とまとギャル白書 JOY COMICS サン出版 84/11/03 みだら女 WORLD COMICS 久保書店 84/11/15 45%おとな LE COMICS フロム出版,東京三世社 85/09/10 初版 蜜色お嬢さま LE COMICS フロム出版,東京三世社 88/05/10 初版 女高生花くらべ LE COMICS フロム出版,東京三世社 89/02/10 初版 蜜壷あそび ACE FIVE COMICS 松文館 ? 白蓮花との共著
朝日新聞朝刊に、面白い記事。
ADSL料金 安さ日米逆転
日本は19%ダウン、米は値上がり
それは朗報!、と、本文を読んでみたのだが..つまり、月額料金が米国を下回る水準まで下がっている(日本は昨年8月時点で月額6760円だったが、今年7月段階では5429円。逆に米国ではこの間15%程度上がって、昨年8月時点では5142円、今年7月段階では5934円)というのだが、その計算方法が..
料金はADSL上位3事業者の月額最安値料金の平均値を比較したもので、(後略)
..なんとも恣意的というか..日本側にいい数字がでる計算式を工夫した、というところですか? [;^J^] ちなみに、NTT系シンクタンクの情報通信総合研究所の発表なんですが、この程度の算数に、「研究所」が乗り出してんじゃねーよっ [;^.^]
目次へ戻る「ジュンマンガ 1」(西上ハルオ、文進堂、1969)が届いた。もちろん、「新宝島」(酒井七馬、手塚治虫)のオリジナル版を読むために発注したのである。(全集に収録されているのは、手塚治虫による新規リライト版である。)
本書に収録されているのは、しかし、当時の版(初版)の(写真)複製ではなく、西上氏による(手描き)複製版であったが..まぁ、よしとするか。線は微妙に違うのだろうが、少なくとも、コマ割りや筋運びは、当時の流布版と同一であるはずだからだ。そもそも当時は「描き版」(漫画家の原稿を写真製版するのではなく、職人が描き写して版下を作製した)であったのだし。
「怪奇探偵小説傑作選 4 城昌幸集」(ちくま文庫)を読む。傑作多数。
超特選は、やはり「スタイリスト」。「ママゴト」も有名だし、実際、優れているが、「スタイリスト」には一歩を譲る。(さらに有名で、アンソロジーに収録される機会が多い「怪奇製造人」については、私はさほどのものとは思わない。)
「幻想唐艸」についても、特筆しておきたい。3編からなるオムニバスだが、特に、「第二 曠野」。1行目で既視感に襲われ、3行と読まぬうちに、20年以上昔、柏市の書店でこれを立ち読みしたことと、この作品の“情景”の全てを思いだした。驚くべし。そもそも何故、20年以上昔にこれを立ち読みしたのかと言うと、確か「奇想天外」誌上の星新一によるブックレビューだったのではないかと記憶するのだが、「ショッキングで到底忘れがたいイメージ」云々、と評されていたので、どれどれ、と読んでみたという次第。いや全く、物凄いイメージなのである、この「曠野」は。
目次へ戻る昨日届いた、某古書組合の目録をチェックしていて、「ネルヴァル全集」(全3巻、筑摩書房、1975)を見つけた。8500円は、廉いような気がするので、早速、「スーパー源氏」、「ふるほん横町」を調べて、問題なく廉価であることを確認した上で、電話で発注する。
「電話で発注」についてコメントしておくが、いくら「IT時代」だからといって、「メール」や「FAX」が万能だというわけではない。実際、人手不足で忙しい古書店では、電話対応(や店頭接客)の合間をぬって、メールやFAXの処理をしているのであって、どうかすると、閉店後にまとめてチェック、になってしまうのである。だから、先着順の物件をメールやFAXで発注するのは、良い考えとは言えない。
Nさんから、手塚治虫関連資料の第9便が届く。開梱は翌日以降に。
目次へ戻る「メトロポリス」(原作:手塚治虫)を観る。2回目。もう1回観るかどうかは、微妙なところだ。(あとはDVD待ちでも良いかな..)2回観ると、いろいろと欠点も見えてくるのだが..
なんにせよ、原作とは“かなり”異なる作品であることは、間違いない。ミッチー(ティマ)が両性具有ではなくなったことも大きいが、それ以上に、「人造人間(人造生命)」から「ロボット」に変更されたことが、決定的であるように思える。ティマの“暴走”は、「頂点に達した人類の科学が、人類に滅びをもたらす」ようには、いまひとつ見えないのである。(オモテニウムによる「人工黒点」(まさに、科学の極点!)とも、リンクしなくなったし。)
もちろん、原作とは違うから駄目だ、などというつまらない主張はしない。(そもそも、「原作と同じ」なのであれば、そんな映画を作る(観る)必要は無いのだ。原作を読んでいればいいのである。)しかしこの機会に、原作を読み直してみるのも悪くない。幸い、各書店には原作の文庫版が山積みされている状況である。未読の方には、強く一読をお薦めする。(先日は、高校生が熱心に立ち読みしている姿に、思わず嬉しくなってしまったことである。どうも、私自身の、あるいは身近な手塚ファンたちの年齢から、手塚ファン=オールドファン、という(被害妄想的な)連想を抱きがちなのである。[;^J^])
やはり、原作は物凄い。構成のガタガタさ加減は、映画版といい勝負 [;^J^] なのであるが..この最終頁の素晴らしさは、どうだ! ミッチーが摩天楼から転落してから幕切れまでの、ミッチーが分解してしまうまでの、この緊迫感と豊かな情感の流れはどうだ! これほどの高みに到達した作品が、一体、どれだけあると言うのだ! 初期SF三部作は、構成が(詰め込み過ぎで)ごたごたしていることと、ラストシーンが素晴らしいことで共通しているのだが、中でも「メトロポリス」のラストシーンは、傑出していると思うのである。(「ロストワールド」のラストシーンの光芒もまた、比類無きものではあるが。)
Nさん資料の第9便を、開梱する。惜しいところ(時間切れ:午前3時)で、全部の整理は終わらなかった。今回の目玉は、「ペンだこ(エッセイ)」である。これは、「バンパイヤ」(少年サンデー版)連載中に、欄外の柱に14回連載されたもの。
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