1999年06月14日:今年の夏オフは、忙しい 1999年06月15日:「少年パンチ」について 1999年06月16日:山岸凉子のホラー漫画 1999年06月17日:スキャナこうもり百科少パン 1999年06月18日:“メアド” 1999年06月19日:床屋/テーブル発注/「ザ・島本」 1999年06月20日:DKを片づける目次へ戻る 先週へ 次週へ
帰宅したら、書籍小包の不在配達通知。差出人不明だが、まず確実にB書店からである。これはラッキー。届くのが、予想よりも2日早かった。
抽選申し込みの〆切がほとんど同時期に重なったB書店とN書店の両方のカタログに、同じ探求本がだぶって掲載されていて困った困った、という話は、先々週したと思う。〆切も納本も先になるB書店は、抽選結果の問い合わせには応じず、何が当選したかは、届くまで判らない。そしてその納本日が、N書店の抽選申し込み〆切日よりも「後」になると予想されていたので、困っていたのである。N書店の抽選申し込み〆切日は、明日である。ぎりぎり間に合った。何が当選して届いたのか、明日確認して、外れた分だけN書店に申し込めば良いのだ。
問題は、保管されている郵便局に、いつ取りに行くかだが..仕事中に外出するわけにもいかないので、朝だろうなぁ。窓口が開くのは8時。会社には15分くらい遅刻することになりそうだ。上司に、その旨メールしておく。
今年の夏オフ(ニフティのFCLAの大規模オフ)は、忙しい。例年、シンセ担当を請け負っているが、実はこれだけでも決して暇ではない(事前の仕込みにも時間をとられるが、特に当日、奏者や用意すべき楽器音の突然の変更などの「突発事態」に対処するために忙しくなる)のだが、今年はこれに加えて、「参加表明集計係」と「3分間指揮者枠の仕切り」と「オペラ枠の仕切り」に立候補してしまった。それもこれも、スタッフの動きが(少なくとも目に見える部分では)極めて鈍く..というより、何ひとつ準備が進行していないようにしか見えず、このままでは、私自身とても大切に思っている「夏の祭典」が、空中分解はしないにしても「不完全燃焼」に終わる危険性が極めて高い、と、危惧されたからである。だから、私の責任においてやれる(と思われる)仕事は、こちらから「押し売り」「かっぱらい(強奪)」の挙に出たわけだ。[;^J^]
つまり俺的には、今年の夏オフの“テーマ”は、「見ちゃおれんっ」、なのである。
「参加表明集計係」は、他のオフで経験がある。これが忙しいのは事前だけである。とはいえ、特にオフ当日の直前の数日間で参加表明は爆発的に増え、また、その修正や取り消しも爆発的に増えるので、他の仕事と重ねるのは意外に危険なのだが、勘所はわかっている。
「3分間指揮者枠の仕切り」については未経験だが、これの主要業務は選曲と人選であり、つまりこれも当日までに終わる仕事であるはず。(「参加表明集計係」の仕事納めより、さらに2〜3日、早く終わるはずだ。)この役職に立候補した以上、今年は「3分間指揮者」そのものには、立候補しないつもりである。まぁ、他に2人くらいしか振る人がいなくて、時間が余ってしまってしょうがない、という(考えにくい)事態になれば、話は別であるが..
一番重くて、しかも判らないことが多いのが、「オペラ枠の仕切り」である。
例年、この枠を仕切ってきたKさんが、いつまでも自分が仕切っていてはマンネリだから、と、去年の夏オフの終了時点で「仕切り役引退宣言」をしていたのだが、その後、こんにちにいたるまで、「それじゃあ私が」、と、名乗りを上げる人が出てこなかったのである。
それは、この役が、いかに大変であるかを示しているのかも知れない。しかし私は、(大変なのは事実であろうが)それよりも、「その他大勢の怠慢」が原因である、と、考えた。夏オフのオペラ枠については歴史的に仕切り役が固定しており、翌年の題目もすぐに発表される、という、「その他大勢(一般参加者)」にとって、実に「楽」な状況が、ずーっと続いていたのである。早い話が、何も考えなくても、夏オフではオペラ(の抜粋)に参加できるのである。だから(極論すれば)誰も考えてこなかったのである。
それ故、「このまま、オペラ枠の仕切り役に誰も立候補しなければ、今年はオペラ枠は無くなるだろう」、という、オペラ好きにとっては危機的状況に追い込まれてもなお、誰も仕切り役に立候補しなかったのである。仕切り役が嫌なのではなく、恐らく単なる“惰性”ゆえに。
そこで、私が先週の土曜日に「条件付き立候補予告」をしたのであった。演目候補は、ヨハン・シュトラウスの「こうもり」である。
「条件付き」というのは、「楽譜(パート譜)」を手配できる目処が立てば、ということである。これが一番、大変な仕事(というか、関門)なのである。私自身はアマオケ(アマチュア・オーケストラ)に所属していないし、そちらの世界との直接の人脈がない。どこの図書館(あるいは音大等)には楽譜は揃っている、とか、極力廉い価格で購入するルートは、とかいう情報も、若干の伝聞情報を別にすれば、ほとんど持ち合わせていない。そこで、FCLAの夏オフの会議室で、情報を公募したのである。
(以上、(ようやく)状況説明、終わり。[;^J^])
情報の「公募」を行った土曜日の深夜に、広島のMさんという方から、手配できるかも..というメールをいただいた。そして今日の深夜になって、ほぼ確実、という連絡をいただいた。やれ嬉しや。
FCLAのRTで、以上の経過を(嬉々として)報告しているうちに、経緯は省略するが、指揮者も決定した。
オペラ枠の仕切り役の仕事の、前半の山場は、楽譜の手配と指揮者の決定である。二大関門をクリア出来たので、仕切り役に正式に立候補することにする。
前半の山は越えたのだが、後半の山がきつい。どこを抜粋するのかの決定(選曲)。そして歌手の決定。特に後者が、胃が痛い作業になるはずだ。
谷岡ヤスジ、死す。
目次へ戻るB書店からの書籍小包を受け取るために、朝8時に浜松西郵便局へ。
..あのな。よく考えたら、この郵便局は、時間外窓口が(一晩中)開いているじゃないか ["^J^]。忘れていた私も私だが、不在配達通知に「浜松西郵便局で」「8時から」と明記しないで欲しい。こんなことなら、15分、遅刻出社する必要はなかったのだ。
昼休みに、書籍小包の内容確認。
B書店とN書店でだぶっていた探求本というのは、「少年パンチ」のことである。
これは、1968年3月号をもって廃刊となった「少年」誌の別冊付録で、1966年1月号から1967年1月号まで、計13号(13ヶ月)発行された。
これを集め始めたのは、1年ほど前からである。「少年」誌(本誌)の1967年1月号から廃刊号までの15冊が揃った時点で、次のテーマとして、1966年度を押さえることにしたのである。
当時の月刊漫画雑誌では、連載漫画でも、本誌に数ページ掲載しておいて残りは「別冊付録」回しにすることが、しばしばあった。つまり、仮に本誌のコレクションのコンプリートセットを作っても、連載漫画を「読もう」とすると、全然コンプリートではないのである。別冊付録をことごとく入手しなければ、連載漫画を通読できない。そして、(時には毎月10冊以上も付属した)別冊付録をことごとく集める、というのは、極めて困難なことなのである。
だから、私は、当時の月刊漫画雑誌を集めることに、あまり積極的になれないのだ。(「少年」誌の最後の15ヶ月を集めたのは、この期間の「少年」誌は、連載漫画を別冊付録回しにしていなかった(別冊は、読み切り漫画だけであった)からである。つまり、本誌のみのコレクションでも、連載漫画を端から端まで読み通すことが出来るのだ。)
さて、「少年パンチ」だが、これは(ややこしいが)「連載漫画の別冊付録の合本」のようなものである。本誌に入りきらなかった「鉄腕アトム」「鉄人28号」「電人アロー」等は、全てこれに収録されているのである。つまり、「少年パンチ」が発行されていた期間の「少年」誌については、毎月の「本誌」と「少年パンチ」を揃えれば、連載漫画が端から端まで読めることになるのだ。
既に、その「少年パンチ」を、66年の1月号、2月号、10月号、11月号の4冊、入手していた。(以上、背景説明、終わり。[;^.^])
B書店からの小包には、5月号と6月号が入っていた。(1冊、落選した。)直ちに、N書店にメール。N書店のカタログ掲載分から、5月号と6月号を除いて、3月号、4月号、7月号、8月号、(及び、その他の書籍9冊、計13冊、)を発注。さて、何冊、当選するか。
キヤノンから電話。スキャナーの件である。今度という今度は、埃のせいだった由。どんなに気をつけても、いつかは入り込む可能性があるものだと思うが..色々相談するが、部屋の掃除は当然の前提として、とにかく、床に近いのは駄目。あまり頻繁に動かすのもよくない。(ゴム足の底に貼り付いていた埃に、舞い上がるチャンスを与えるから。)ということは..一室確保して、そこにスキャナー専用作業台を確保せよ、ということか? 困った。私の住環境と相容れない要求事項である。[;^J^]
ニフのFCLAの夏オフの会議室に、オペラ枠仕切り人として立候補する。対立候補など存在しないので、(いれば最初っから、こんな面倒な仕事に手を出したりしない、)これで事実上、決定である。
目次へ戻るもちろん、昔からときおり読んでいる。しかし..あまり積極的に「読みに行く」気には、なれないのである。
なぜなら..とても恐いからである。
「文春文庫ビジュアル版」の「山岸凉子自選作品集」シリーズの一冊、「わたしの人形は良い人形」を読んで、えらい目にあったのは、一昨年のことである。表題作の他、「ネジの叫び」「千引きの石」「汐の声」を収め、「ネジの叫び」を除く3編は、真剣に恐かった。
この自選作品集シリーズは、いきつけの(複数の)書店に、常時在庫がある。だから、他のもいつでも読めるのだが..
同シリーズの「夜叉御前」を、とうとう根負けして(それでも、新刊書店ではなく、古書店で)購入したのは、半年くらい前になるだろうか。目次を眺めると、「時じくの香の木の実」「キルケー」「鬼来迎」「笛吹き童子」「海底より」「夜叉御前」..1〜2作、見覚えのあるタイトルが..
..読みたくない [;^J^]。
..なんでわざわざ、読まなきゃ(恐い目に遭わなきゃ)ならんのだ [;^J^]..と、半年間粘った末に、根負け。ようやく今夜、読みました..
..読んじゃったよ [/_;]。
目次へ戻る(何がメインか判らない日は、投げやりなタイトル。[;^.^])
スキャナーが返ってきた。さて、使用環境を整備するまでは、開封できない。幸い、書庫がわりにしているDKは、(滅多に自炊もしないので)湿気や油の心配もない。布団の上げ下ろしをする部屋よりは、埃は遙かに少なかろう。テーブルを購入して、この部屋に設置して、その上にスキャナーを常設することにしよう。(つまり、DKにテーブルが無かったのである。)
東京のMさん(「こうもり」のパート譜の手配のお願いをしていた広島のMさんとは別人で、お気楽オフの主催者)から、「こうもり」のポケットスコア(総譜)が届く。(「ポケット」というには、少々分厚いが。)立て替えで購入していただいたのである。
小学館の「日本大百科全書」のCD−ROMのパンフレットをチェック。迷う。百科事典ならば「平凡社世界大百科」が、今もリブ100の中に常駐しているが、「日本大百科全書」の方が、項目数が多い。(「平凡社世界大百科」の8.3万項目、7000万字に対して、13万項目、9000万字。)そして気になるのが「国語大辞典」付きだということである。これは25万項目なので、今もリブ100に常駐している「広辞苑 第五版」(23万項目)「大辞泉」(22万項目)と大差ないのだが、“「日本国語大辞典」(全20巻)を「ベースにして」編纂された「国語大辞典」”、というのが、気にかかる。「日本国語大辞典」そのものならば、即決なのだが..書店か図書館で「日本国語大辞典」書籍版の内容を確認してからで、いいか。
N書店に、抽選結果を電話で問い合わせる。「少年パンチ」は3冊当選。3月号、4月号、7月号。(その他2冊と合わせて、計5冊当選。)外れた8月号は、「まんだらけ」に応募する。
それにしても、「少年パンチ」を集め始めてから、1年かそこらで13冊中9冊、確保できたわけだ。残り4冊に何年かかるかわからんが。それに、1966年の「少年」本誌は、まだ2冊しか押さえていない。ちょっとリキ入れるか。
「こうもり」のスコアを読みながら、クライバー指揮のLD(私見では、人類文明の極点のひとつ)をチェックする。結構、カットされている。オペレッタでは日常茶飯事であるらしい。夏オフではどうするべきか。指揮者に一任してもいいのだが、総演奏時間の調整もあるので、私が判断しなければならないことかも知れない。
目次へ戻るネットニュースの fj.books に、「日本には優秀なファンタジーが無くなった」「角川が日本のファンタジーを駄目にした」という説を開陳されている御仁がいる。
ま、その説の当否については、特に述べることはない。(その問題を、その角度から見ることに興味が無いから。)
大笑いなのは、彼が「メアド」「メアド」と連発していることである。これは文脈から明らかに、「メールアドレス」のことなのだが..
「言語」「語感」に対する「まともな」感性が、「ファンタジー」の鑑賞に必須だとは、言わない。少なくとも、一般論として証明することは、出来ない。
しかし、証明を省略して言わせていただくと..こんな奴に「ファンタジー」の衰退を嘆かれるなど、ちゃんちゃらおかしいわ。小便で顔を洗って出直してこいっ(味噌汁がもったいないっ)!
「メアド」のどこが「駄目」なのかと言うと..つまり、「自然発生」した略語だとは思えないのである。非常に「無理」している。「わざわざ、縮めている」のである。その方が「カッコイイ」と勘違いして。
つまり、「チョベリバ」「MM」(いずれも死語)の同類なのだ。確かに「チョベリバ」程度に「知的」な略語ではあるな。
目次へ戻るまず、散髪。近所の(早くて下手でまずまずのプライスの)美容院が店じまいしてしまったので、ドライブがてら床屋(または美容院)を探す。床屋を見つけて入る。失敗した。
つまり、散髪してもらっている間に読み進めるために、本を1〜2冊持参していったのだが、これが読めないのだ。床屋では。
美容院では、読めたのだ。
美容院では、エプロン(というか前かけというか)に腕を出せる袖がついていて、散髪やドライヤーの間にも、週刊誌等を読むことが出来たのだ。床屋のエプロンには、そういう気配りが無かったのである。多分(一般に)美容院ほどには時間がかからないからであろう。(全ての美容院、全ての床屋について言えることかどうかは、知らないが。)
家具屋を探して、テーブルを購入する。玄関及びDKへの入り口が(周囲に林立する書棚のおかげで)極めて狭いので、脚を取り外せるのが必須条件。選択肢は狭かったが、まず問題ない品が見つかったので、発注する。来週末(26日)に配達してもらう予定。
有楽街の書店で、島本和彦の初期短編集「ザ・島本」(徳間書店)の第二版を発見。即、購入。
もちろん、初版を所有している。何故、わざわざ第二版を買ったのか。初版と第二版は(付録ページの)内容が異なるのだ。初版に収録されていた作品リストがカットされ、かわりに「あとがきマンガ」が書き下ろされたのである。ったく珍しいことをしないでもらいたい [;^J^]。(こういうディープな情報は、インターネットのウェブページの掲示板などでゲットできるのである。有り難いことである。)
目次へ戻る来週末の土曜日(26日)には、休日出勤して電源工事に立ち会わなければならないことを思い出した。テーブルの配達とダブルブッキングである。家具屋に連絡して、配達を27日にスライドしてもらう。
テーブルを買うのはいいが、問題は置くスペースである [;^J^]。ま、床面積はあるのだ。DKは壁沿いに(窓もつぶして)書棚を並べている他は、部屋の中央付近はまともに「区画整理」されておらず、シンセサイザー(XP−50)が設置されているだけで、あとは引っ越し直後のような状況を呈しているのである。(かれこれ13年以上にわたって [;^.^]。)
だから、縦のものを横にするだけで、テーブルくらいは入るのである。
終日、縦のものを横にし続ける。
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