*1999年08月16日:「“手塚治虫漫画全集”総目録」書籍版
*1999年08月17日:懲りない男
*1999年08月18日:初診、随時受け付け
*1999年08月19日:生命保険とその他の保険
*1999年08月20日:死ぬまで懲りない男
*1999年08月21日:ファントム・メナス
*1999年08月22日:お釣りについて
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*1999年08月16日:「“手塚治虫漫画全集”総目録」書籍版


 いろいろ届いた日。

 夏オフで演奏した「こうもり 第2幕」と「こうもり序曲」のパート譜が、指揮者のCさんから。員数チェック。欠落無し。これをMさんに返送すれば、「私の夏オフ」は終了である。

 S文庫から「八戒の大冒険」(徳間書店版)。Bizseekにほぼ1年近く登録し続けて、ようやく見つかった。これで唐沢なをき、コンプリートである。

 Tさんからは、まんだらけの抽選で当選した「少年パンチ」誌など。(預かっていただいていたのだ。)「少年パンチ」は、結構いいペースで、集まってくる。

 最後に、手塚治虫MLのKさんから、MLで作った同人誌と、その別冊である「“手塚治虫漫画全集”総目録(全集 未収録作品リスト付き)」。もちろん、私が作成しているリストであり、インターネットアクセス環境の無い人にも利用していただこう、というのを主目的として紙メディアにしたもの。あまりにも量が多すぎるので、別冊になってしまった。これでも、解説等は全て割愛したのである。

 「“手塚治虫漫画全集”解説総目録」について、それなりに要領よくまとめた文章を「あとがき」として掲載したので、ここに全文引用しておく。


「“手塚治虫漫画全集”解説総目録」の作成にあたって

 1996年1月18日。底なしの泥沼に足を踏み入れてしまった、災厄の日である。[;^J^]

 ホームページ(http://www.rinc.or.jp/~kurata/)に掲載すべき、まとまった量の文章の掲載が一段落ついて、何か次の大型企画は無いか、と、部屋の中を見回していたら、(当時は、まだ完結していなかった)「手塚治虫漫画全集」が目に入ってしまった。これが運の尽きであった。

 「これの総リストと総解説でもまとめて、掲載するか!」

 ..と、素晴らしく軽やかなノリで決めてしまい、古書店の通販でまとめて新古本で購入したまま、ほとんど目を通していなかった全集を、とにかく、まず通読しなくては..と、取りかかったのが、1月18日。

 その時点までに刊行されていた373冊を(ようやく)読み終えたのが、4月21日。[;^J^]

 3ヶ月でこれだけ読むだけでも、容易なことではなかった。これの全てについて解説を書く、ということが、何を意味するのか、しかしこの時点でも、まだ理解できていなかった。「1日に2冊ずつ片づけていけば、全集の完結に間に合うかも」、などと、今となっては信じられないようなプランを、本気で立てていたのである。

 結局、1997年12月16日に全400巻が完結した時点でも、解説は40巻分程度しか書き上がっていなかった。こんにちに至るまで、この数字にほとんど上積み出来ていない。今世紀中にはなんとか、という願いも、虚しく終わりそうだ。


 解説の執筆が捗らない最大の理由は、もちろん私の怠惰である。しかし、ペース配分を間違えたことも大きい。

 全集の第1巻〜第3巻は「ジャングル大帝」であり、この代表作に相応しい、我ながら力の入った(ある意味で“乾坤一擲”と言えないこともない)解説を書いた。これが、悪い前例となった。

 他の巻(作品)への解説に、手抜きが出来なくなってしまったのである。[;^J^]


 もうひとつ、「解説」よりも「リスト」の方に、圧倒的に力点が傾いてしまったこともまた、「解説」執筆の足を引っ張っている。

 当初は、「リスト」(データ)は、全集の各巻の巻末に記載されている初出データを転記する位でお茶を濁して、「解説」を主体にしようと考えていたのである。

 しかし、この「各巻の巻末に記載されている初出データ」を転記していて、全く、我慢ならなくなってしまったのだ。

 とにかく、データの「精度(解像度)」が、粗すぎるのである。


新選組:少年ブック:63/01 - 63/10

というデータが、全然使えないとは言わないが、この程度の解像度のデータを、全作品について集めたところで、例えば、1963年5月に描かれた作品が何であるか、ということを知るのは、容易ではない。

 全ての作品について、


新選組:壬生の章:45:少年ブック:63/01,63/02
新選組:八重の章:45:少年ブック:63/03,63/04
新選組:村雨の章:23:少年ブック:63/05
新選組:落花の章:46:少年ブック:63/06,63/07
新選組:三条の章:58:少年ブック:63/08,63/09,63/10

という解像度までデータを詳細化しておけば、(例えば、MS-DOS または UNIX のコマンドラインで、)


grep 63/05 osamu-3

とタイプするだけで、


ほんのちょっぴり物語::?:ディズニーの国:62/11,62/12,63/01,63/02,63/03,63/04,63/05:0
オズマ隊長:第9話 地底探検:105:サンケイ新聞:
63/02/11-63/02/28,63/03/01-63/03/31,63/04/01-63/04/30,63/05/01-63/05/05,63/05/07-63/05/26:116
鉄腕アトム:悪魔のハチ(原題:ダーマの宮殿):43:少年:63/03,63/04,63/05,63/06:231
リボンの騎士:第1巻 第6章 即位式:18:なかよし:63/04,63/05:4
悪魔の音::37:少年サンデー:63/04/28,63/05/05:79
SFファンシーフリー:炎症:5:SFマガジン:63/05:80
ごめんねママ:貸し出しの巻:2:主婦の友:63/05:273
みじめだったハネムーン(エッセイ)::3:マドモアゼル:63/05:別巻13 395
逆転映写の楽しさ<8ミリと私>(エッセイ)::?:アサヒカメラ:63/05:0
新選組:村雨の章:23:少年ブック:63/05:11
リボンの騎士:第1巻 第7章 棺桶塔のサファイア:20:なかよし:63/05,63/06:4
タツマキ号航海記::41:赤旗日曜版:
63/05/05,63/05/12,63/05/19,63/05/26,63/06/02,63/06/09,63/06/16,63/06/23,
63/06/30,63/07/07,63/07/14,63/07/21,63/07/28,63/08/04,63/08/11,63/08/18,63/08/25,
63/09/01,63/09/08,63/09/15,63/09/22,63/09/29,63/10/06 - 63/12/01,63/12/08,
63/12/15,63/12/22 - 64/02/16:319
週刊新潮掲示板(手塚漫画掲載誌求む)(エッセイ)::?:週刊新潮:63/05/27:0
オズマ隊長:第10話 奇術王ムリダー:56:サンケイ新聞:
63/05/27-63/05/31,63/06/01-63/06/30,63/07/01-63/07/20:117

と、ピックアップ出来る。


 全集未収録作品も、重要である。上記のように、「特定年月日に何が描かれたか(正確には、発表されたか)“もれなく”検索できるようにする」ためには、当然、全集未収録作品のデータも(もれなく)収集しなければならないのである。


 既に調査に3年以上を費やしている。この間、日記をざっとチェックしてみたら、調査のために国会図書館に出向いたこと35回、現代マンガ図書館は31回である。浜松からの交通費(及び、現代マンガ図書館での閲覧料)の総計は、計算したくない。[;^J^] また、これらの図書館にことごとくの初出誌が揃っているわけでは(全然)ないので、(例えば、学童社版「漫画少年」の蔵書は皆無に近い、)それらについては、古書店で探しだして購入したり、コレクターの方の蔵書を拝見させていただいたりして、探し出せる限り探しだしている。特に、土田さんのコレクションには大変お世話になっており、既に7回もかけて調査させていただいているが、まだまだ完了しそうにない。


 それでもようやく、リストの方は、先が(少し)見えてきた。(ここまでやったんだから、「アニメ」も収録範囲に含めるとするか! とか、馬鹿なことを思いつかない限り。[;^J^])今後は「解説」の方に重点を置き、今世紀中の完成はもう不可能だが、せめてあと4年位で終わらせたい、と、願っている。


1999年5月26日 倉田わたる

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*1999年08月17日:懲りない男


 先日、伊勢丹の大古本市で買い込んだ本が、ひと箱届く。置き場所が無い。いよいよ無い。本気で無い。

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*1999年08月18日:初診、随時受け付け


 月曜日に届いた書籍等の処理。S文庫とKさんに、振り込み。Tさんには、定額小為替で(立て替えていただいた代金を)送金。Cさんから返送されてきたパート譜を、Mさんに発送。

 「初診、急患、随時受け付け」という看板を見つけた。どこか可笑しい。「急患、随時受け付け」というのは、24時間体制を誇っている、と理解できるのだが..「初診、随時受け付け」というのは、自慢出来ることかね?

 例えば、京都系のお医者さんなので、デフォルトで「いちげんさんお断り」だったのかも。(← 大偏見)

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*1999年08月19日:生命保険とその他の保険


 生命保険を更改。内容の詳細については、公にすべきことではあるまい。保険会社名も伏せておく。

 オプションとして紹介された新しい保険について。旅行中(持ち歩き中?)に破損・焼失などした物件に対して、年間3000円少々の保険金で、最大30万円の補償がつく。

 これはいいかも、と乗り気になったのだが..なんとPCは対象外なのである。「PCは、社会通念上、通常携行するものとは見なされていない」のだそうだ。わーははははは![;^O^]

 PCだけならまだしも、携帯電話も対象外だと! わーははははははははは![;;^O^]

 (外交員の名誉のために付け加えておくと、彼女も、「全然、時代と合っていませんよね..」、と、呆れていたのである。)こんな保険を商品化していて、大丈夫なのか? 感度鈍すぎ。まともな商品を作っている(と推測できる)外資系に、あっという間に倒されるぞぃ。

 以下、備忘。

 「余命6ヶ月と宣告された時点で、3000万円」という保険について。死ななかったら(治癒してしまったら)どうするの?と聞いてみた。返金する義務は、無いとのこと。(当然というべきか。)そもそも、「余命6ヶ月」などという決定的な診断(宣告)は、滅多なことでは医者も下さなくなっているらしい。この種の保険のせいかどうかは、聞きそびれた。

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*1999年08月20日:死ぬまで懲りない男


 N書店に、抽選結果を電話で確認。「少年」誌と「やけくそ黙示録」(吾妻ひでお、サン・ワイド・コミックス版)、2冊とも当選。後者は、私が入手できていなかった、最後の吾妻単行本である。やれやれ。(無論、現代マンガ図書館で閲覧・チェック済みではあったが。)

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*1999年08月21日:ファントム・メナス


 午前中だけ、休日出勤。来週のISO14001内部監査の(攻めと受け、両方の)準備である。

 来週末の28日に上京するのだが、「ムーンライトながら」の切符は売り切れていた。ながらに乗れないとなると、(まだ宵の口の)東京駅21時半頃の新幹線が、最終になる。困ったな。(宴会というかミニオフがある、と、予想される日なのである。)

 ま、なんとかなるでしょ。23時40分頃にながらが出たあと、臨時列車が出ることも、しばしばあるのだ。夏休み最後の土曜日である。期待してしまおう。最悪(というか、案の定というか)臨時列車が出なければ、ときわホテルかどこかに転がり込めばいいだけの話だ。翌日は日曜だしさ。(昔は、朝まで品川でホームレス(路上でビール)していたこともあるのだが、さすがにそんな元気は無い [;^J^]。)

 ようやく、「エピソード1 ファントム・メナス」を観た。

 なかなかいいじゃん。もはやSFではない、とか、宇宙空間での戦闘シーンが皆無なのはどうか、とか、色々言われてはいるが、私は、旧三部作よりも面白いと思う。とにかく、チャンバラシーンの改善がめざましい。旧三部作では腰抜けチャンバラが、本当に興ざめだったもんなぁ。

 クリーチャーの出来も良い。「ジェダイの復讐」では、テディベアの群れに頭を抱えてしまったものだが、(あれを「エイリアン」と思え、というのは暴力であり、どう贔屓目に観ても、小学生のコスプレ(学芸会)にしか見えなかった、)今回はそういうレベルの欠陥は無い。特に、海中のシーンが良い。

 技術的な問題点をあげておくと、ドロイドの集団の、特に草原での戦闘シーン。完全に、足元の「草」から浮いている。「影」は落ちているのだが、「地に足がついていない」。これでは、「ジュラシック・パーク」(第一作)の、ガリミムスのスタンピード(暴走)シーンから、全く進歩していないではないか、と、責められてもやむを得まい。

 アミダラ女王の影武者(というより身代わり)になって活躍するパドメ・ネイベリーが、りりしくて素敵である [^J^]。よく考えてみると、旧三部作に今ひとつのめり込めないのは、レイア姫が“全く”タイプでは無いからかも知れない。

 ストーリーの評価はどうかって? そんなの、どうでもいいでしょ [^.^]。張るべき伏線は張ってるね、という印象のみ。総じて、ゲームソフトの企画書というかプレビューというかデモシーンを見せられていたような気もするが、もともとそういうシリーズだしさ。

 もう1〜2回は、観るかも知れない。(いつもの癖で、前から4列目の(見上げるポジションの)席で観てしまったので、画面の端々のディテールを、随分見逃しているのだ。)

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*1999年08月22日:お釣りについて


 ちょっとした買い物をしに行く。財布の中には1円玉がだぶついているのだが..「2818円です」。やた、これですっきりする!..

 「2800円でいいですよ。(^_^)」..ありがとぉ..[/_;](トホホ。)

 大体、(遙か昔の話だが)消費税が導入されて以来、どうにもこうにも、1円玉と5円玉を、財布の中から追放できなくなってしまったのだ。

 学生時代の私は、例えばスーパーで買い物する時にも、商品をピックアップしながら、常に価格の1の位を積算していた。そして、丁度10円単位になるように(つまり、1の位のお釣りが発生しないように)買い物していたのである。

 消費税が導入されて以来、この種の計算が非常に面倒になってしまったので、「財布の中に1円玉も5円玉も無い状態を維持する野望」は、ついえてしまったのだ。

 もっとも、消費税(×1.03、または、×1.05)が導入されたからといって、積算が出来ない、という理由にはならない。要は、暗算能力が衰えてしまっただけなのであった。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Aug 25 1999 
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