1998年01月26日:旧友の訃報 1998年01月27日:下克上/TalkingHub/風俗接待 1998年01月28日:サファイア、誕生 1998年01月29日:動物の言葉 1998年01月30日:石ノ森章太郎、死す。 1998年01月31日:弔問と手塚治虫MLオフ 1998年02月01日:八つ当たりも出来ない [;_ _]目次へ戻る 先週へ 次週へ
メールの送受信は、不良のルータをバイパスするという応急手当てで、取り敢えず回復した模様。しかし、外部からWebにアクセスすることは、まだ出来ていない。まぁいいや、とにかくメールさえ通れば、あとは何とでもなる。
その、今日になって届き始めたメールの中に、旧友の訃報が..大学を卒業して以来、14年近くも会っていなかったが..まだ30代後半に入ったばかりだったはず..
当時の友人たちが連絡を取り合って、この週末に、京浜急行大森海岸の実家に、弔問に伺うことになっている。当然、同行する。偶然にも、その日は渋谷で、午後2時から深夜(正確には翌朝)まで、手塚治虫ML(メーリングリスト)のオフがあり、これに参加する予定だったので、午後のぶんをキャンセルし、夜から参加することにして、弔問を割り込ませることにする。
目次へ戻るコンパックがDECを買収した。さすがに感無量である。
私の感覚は、10年以上、ずれているであろう。その点、存分に謗っていただいてよろしいのだが、世界で一番偉いコンピューターメーカーは、IBM。二番目がDEC。今でもそう思っている。この二頭の恐竜が、その巨大さと膨大な過去の資産故に、方向転換に苦しんで業績を悪化させたことは承知の上で、だ。私の感覚では、アップルだって、昨日今日のポッと出の若造なのである。ましてやコンパックなんぞは、街のPC組み立て屋に過ぎない..事実誤認は多々あろうが、この実感に偽りは無い。DECを大名とすれば、コンパック風情は、格としては足軽以下である。
これで、VAX/VMSの歴史は終わった。ALPHAチップも終わった。コンパックが欲しいのは、これら、ウィンテル世界では何の役にも立たない高度技術ではなく、DECの顧客リストとサービス網だけなのだから..
これはやはり、文化破壊ではなかろうか..
ルータがなかなか生き返らない。昼休みにチェックしても、3時休みにチェックしても、メールが通るだけで、外からWebにアクセス出来ていない..この調子なら、今週(明日の深夜)の更新は、パスしてもいいのでは? 半徹夜して更新したところで、外からは読みに来れないのだから..
..と、誘惑の怠惰が呼び声に甘美していたら、なんと、18時30分にチェックを入れたら、見事に復旧している。[/_;] 別に普段と何が変わったわけでも無く、いつもの週のいつもの日常に戻っただけなのだが、ひとたび怠惰シフトした体に、これはこたえる..[;_ _]
..と、半ベソをかきながらネットニュースを見ていたら、元気の出るURLを見つけてしまった。http://www.accton.co.jp/TalkingHub/thub.html である。これに関する議論は、japan.anime.evangelion.asuka で進んでいる。会社で買ってくれないかなぁ。[;^J^]
帰宅してから、新聞..それにしても、職権を濫用してタカるならタカるで、少しはまともなタカり方をしないと、ばれた時に、満天下に恥をさらすことになる。これがハイソな歌手のディナーショーとか、無茶高価なコンサートとかオペラとかなら、(そういうタカりもしていたようだが、)捕まっても、自分の中ではプライドが保てると思うのだ。例えば私がそういう立場になったとして、「ドグラ・マグラ」の初版極美時価800万円(某古書店に実在している)を貢がせて捕まったとしても、昂然としていられる(かも知れない [;^J^])。
しかし、“ノーパンしゃぶしゃぶ”では..[;^.^]
風俗なら風俗で、ストリップでもイメクラでもヘルスでもピンサロでも、“ノーパンしゃぶしゃぶ”よりはマシではなかろうか。大体、語感が情けない。
供応を受けるのであれば、一晩ウン百万の高級娼婦をあてがわれてこそ、男の甲斐性というものではないか。(言うまでもないが、ことの善し悪しを論じているのでは無い。)“ノーパンしゃぶしゃぶ”のプライスは知らないが、高々数万円であろう。その程度の接待で十分な相手、と、見切られていたわけだ。このこと自体、情けないが、そのように(銀行側に)見積もられていた、という事実が、天下に公表されてしまったわけだ。私なら到底耐えられない。自我が崩壊する。
そもそも風俗というのは、自腹を切らなくては、面白くもなんともないものなのである。
ことを済ませて、支払いを終えて、ああぁまたこんな馬鹿なことに金を使ってしまったっ! これだけの金があれば、あの本も買えたしあのCDもあのコンサートも..俺の馬鹿ばか馬鹿っ! ..と、まさにやり場の無い、誰にもぶつけようの無い怒りに苛まれ、二度とこんな所には来ないっ! と誓って..そして数週間か数ヶ月ののちには、何故か同じ店で、また同じことを誓っている..という泥沼の無限ループこそ、風俗の醍醐味ではないか(..と、聞いている [;^J^])。
目次へ戻る同僚に女の子が誕生。組合から支給された慶弔金は、「男の子の誕生祝い」であった。
それだと、「リボンの騎士」になってしまうだろうが! [^O^]
目次へ戻るいささか妙な癖を持っている。書籍やファイル等の軽い物を運ぶときに、手を後ろ手に組んで、腰の後ろに持つのである。特に書店で。
理屈はつけられる。買うために手に取った書籍を、体の前や脇の下で支えるのが、少し嫌なのだ。店員から見えにくいポジションだからだ。そういうポジションに持っていると、(特に他に鞄など持っていると)“万引きをしそうに見える”可能性があるからだ。
無論、考えすぎである。そもそも、私は万引きの疑いをかけられたことなど、一度もない。(何故なら捕まったことが無いからであろう、などという三段論法遊びをしないように。[;^J^])しかしやはり、店員から「見え易い」位置に持って、彼のストレスを少なくしてあげたい、と考えている。
実は、この“癖”の起源は、判っている。「ドリトル先生航海記」である。
この名作を読んだのは、恐らく1969年。以来、少年時代に何度読み返したことか、見当もつかない。
この中に、面白い一節がある。ドリトル先生は、動物語を喋れるのだが、それはテレパシーなどという抽象的なものではなく、実際に音声で喋るのである。従って、動物(あるいは鳥類等)の種類によっては、周波数が相当異なるので、かなり苦労することになるのだが、それ以外に、動物は音声だけで会話しているわけではない、という点も重要。鳥も犬も、尻尾の振り方に意味があるのである。尻尾を持たないドリトル先生は、やむを得ず燕尾服の“尻尾”を手で振り動かして、これの代用とした。犬や鳥たちは、少々面食らったようだが、ドリトル先生の意図は理解出来たのである、云々..
これに興じた私は、後ろ手を回して、尻のあたりでファイルやノートや本をパタパタと動かすのが、癖になってしまった、という次第。
目次へ戻る3時休みに、メールで訃報が飛び込む。全く、次から次へと..
こうなったら永井豪には、あと30年間は描き続けてもらわないと..
25日の日曜日に発売だったはずの「どろろ」のLD。当日、ヤマハ浜松店に予約したものを引き取りに行っても、まだ入荷しておらず、まぁ遅れること自体は珍しくもないので、その後特にチェックもいれずに電話を待っていたのだが、今日、改めて電話してみたら..入荷したものを、手違いで他の客に売っただぁ?! な、なんのための予約なんだよっ! 大激怒!
そうでなくともアニメのLDボックスは、初版のみで売り切り、再プレス無し、というのが常識。しかも今回は、ご丁寧にも「初版限定生産」である。このように銘打たれていても、実際には再プレスされる例が無くは無いが、ものが「どろろ」。再版どころか、回収もありうる、という状況なのだ。だから予約したのに..!!(今、版元に在庫を問い合わせ中だとか、呑気なことを言っている..)
とにかく、明日には上京するので、午前中に秋葉で確保を試みて、確保出来た時点で、ヤマハ浜松店にはキャンセルの電話を入れることにする。
目次へ戻る手塚治虫MLオフだけならば、ジーパン&セーター&ジャンパーという、楽な格好で出かけるのだが、旧友の弔問も入ってしまった。ダークスーツである。これが..苦しい..[;_ _] 帰宅したら、即リフォームだとして、今日の深夜(確実に午前様)まで、これを着ていなきゃいかんのか..
..と、小市民的苦悩を抱えつつ、8時6分のひかり。東京着9時35分。秋葉の駅前のカレー屋の朝定食で腹ごしらえをしてから、まずはT−zone。先日見つけそこなった、パラレルSCSIを買うためである。
5Fで MICROTECH XpressSCSI というものを見つける。9800円。他のフロアで、動作報告のある別製品も見つけたが、それらは概して、15800円。XpressSCSI 自体の動作報告は、読んだことはないが、同じメーカーの QuickSCSI には動作報告があり、Xpress は、いかにもそれの後継製品っぽいネーミングであるし [;^J^] まぁ大丈夫でしょ、というノリで、購入する。
石丸2号店に回って、「どろろ」ボックス確保。ヤマハ浜松店に電話して、予約キャンセル。その他のLDをもう1枚購入してから、現代マンガ図書館へ。
高橋葉介である。「竜神伝説」を、半ば意地になって探しているのだが、見つからない。ヤングサンデーもチェックしたが、予想される期間の号には、無い。最悪、見落とした可能性もある。「少年ビッグコミック」を、もう一度洗い直すか..?
アジマ関係のガセネタ(「某誌某号にヒトコマ漫画有り」)を潰してから、京浜急行大森海岸駅へ。K君の弔問である。
学生時代の仲間、5人と連れ立って、実家へ伺う。昔話を2時間半ほど。ご両親に対して、ご両親の知らなかった息子のエピソードを、少しでも数多く提供し、(間接的)追憶を増やして差し上げる。これ以外の慰め方を、私は知らない..
17時を回ってから辞し、渋谷へ向かう。手塚治虫MLのオフ。前回同様、ルノアールの貸し会議室を時間借りしての読書会、居酒屋での飲み会、ホテルで徹夜のビデオ鑑賞&ダベリ、の、3部構成で、今回、私は、読書会の終わり間際と飲み会(やや早退)に参加。楽しくお喋りをして、21時過ぎに辞去。
通常利用している21時32分の浜松行き最終こだまには、既に間に合わないのだが、余裕しゃくしゃく。22時7分のこだまが、終点静岡に23時29分に着いて、0時15分静岡始発の「ホームライナー浜松83号」(浜松1時24分着)に接続するからである..
..の、はずだった。
そんな便は、静岡駅の時刻表には、無い。下り最終は、23時42分発菊川行き。菊川着は0時18分..(帰宅してから、時刻表をよく読みなおしてみたら、金曜日の深夜(厳密には土曜日)だけの運行だったのである。時刻表を読むのが、本当に下手だこと。もはやほとんど業病である。)
全く何ひとつない菊川駅構内で、始発を待つつもりはない。浜松の自宅までタクシーを走らせて、1時10分過ぎに、無事帰宅。タクシー代は14060円(+有料道路200円)。
この14260円は、21時32分のこだまに乗っていれば、不要だった出費である。あなたはこれが無駄な散財だと思うだろうか?
とんでもない。無駄どころか、むしろ利益が出ているのである。以下に説明しよう。
まず、この金額は、浜松・東京間を新幹線の回数券で往復した金額と、ほとんど完全に等しい。(驚くべきことだが、誤差がほぼ正確に1%である!)つまり、ちょうど1回、余分に上京した計算になる。
ここで、今回の上京のミッションを振り返ってみる。秋葉でLDとパラレルSCSIを購入したが、これは純然たる“ついで”であり、何よりも「手塚治虫ML」のオフと、K君の弔問のための上京であったのである。
この両者が同じ日になった(ダブルブッキングになった)のは、全くの偶然である。そして、この両方とも、絶対に外せない用件であった。つまり、本来、2回に分けて上京するはずだったのである。
即ち、菊川からタクシーで帰宅したことによって、本来の交通費を支払ったことになる。なんら損はしていない。2日に分けて上京すれば、“ついで”の用事ももっと片づけられたろうに、という指摘は理屈だが、実際、ここのところ、古書にせよCDにせよ、新発見は減少気味なので(経験的に、これには明確な“波”がある、と断言でき、そして今は、その波の谷間の時期なのである)、2日に分けたからといって、2倍の作業が出来たかと言うと、絶対にそれはない。高々1.2日分であろうか。
しかも、もしもホームライナー浜松で帰っていれば、浜松駅から自宅までのタクシー代、約1500円が必要だったのである。この分は、まるまる得した。
さらに、帰宅時刻は1時10分過ぎであったが、ホームライナー浜松の浜松着が1時24分であるから、30分近くも、早く帰宅できたことになる。疲れきっての午前様帰宅では、この差は大きい。
その上、「菊川から自宅まで、深夜料金で14260円」という、いつか役にたつかも知れない知識と、菊川駅から浜松への道順という知識まで得られたのであるから、どう考えても、大黒字の帰宅だったのである。
目次へ戻るダークスーツ上下を、リフォームに出す。[;^J^] 今日はこれだけっ!
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Feb 5 1998
Copyright (C) 1998 倉田わたる Mail [KurataWataru@gmail.com] Home [http://www.kurata-wataru.com/]