*1997年06月02日:眼科再検査
*1997年06月03日:リブの液晶不良再発
*1997年06月04日:「使う前より美しく」
*1997年06月05日:少年チャンピオンを発注する
*1997年06月06日:学生時代の日記から
*1997年06月07日:徒歩で会社へ−ある発見
*1997年06月08日:荒れ地にて
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*1997年06月02日:眼科再検査


 午前半休を取って、聖隷予防検診センターで眼科の再検査を受ける。人間ドックで「右眼の神経に萎縮の傾向がある」と指摘された件である。

 結果は、異常無し。元々強度の近視であり、それによる神経の変形が認められるということらしい。ただ、健康な状態ではないのは確かなのであり、普通の視力の持ち主よりは網膜剥離などに罹りやすいから、自覚症状に注意すべしとのこと。(網膜剥離も、発見・治療が早ければ恐い病気ではない。)

 診断結果はオッケーだったが、参ったのは、診断のための「散瞳」という処置の後始末。要は、瞳孔が開きっぱなしになる目薬を点滴するだけなのだが、これの効き目がなくなるまでの数時間、やたらと眩しいのは、まぁ、暗がりにいればいいとして、持参した文庫本が、全く読めなくなった。近ければ近いほど焦点が合わない。手を思い切り伸ばして、ぎりぎり遠くまで離すと、辛うじて活字が読める。そうか、老眼というのは、こんなに理不尽なものなのかぁ..

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*1997年06月03日:リブの液晶不良再発


 ああ、ついに再発した。リブの液晶の、ピンク色チカチカ現象。

 しかし、確かにこれは、再現させにくい症状だ。なにしろ、5月12日に返送されて、本格的に再稼動したのが5月19日。症状再発が、今日。いったん出なくなると、これだけの期間、終日使っていても再現しない不良なのだ。浜松のサービスステーションの場所は判っているが、その場にサービスマンが居るのかどうか、確認の電話を入れてからだなぁ。工場送りにされると、まぁた症状出ずで(一ヶ月後に)返される。あと一ヶ月、だましだまし使って、月末に出るという噂のリブ60/70にスイッチする、という手もあるのだが。

 取り敢えず、液晶の右側の付け根に名刺を折ってはさみこみ、液晶がグラつかないよう固定する。その場しのぎの対策だが、これで当面、症状は出なくなる。

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*1997年06月04日:「使う前より美しく」


 よく見かける標語であるが(勤務先の工作室にも掲示されている)、皆が皆、これを守ったら、エントロピーの局地的単調減少がアレして危険がその..

 6月15日に、サントリーホールで、ベルリオーズの「テ・デウム」他のコンサートがある。近頃、まともにコンサートスケジュールを追っかけていない私は、今週初めになって、メールでこのことを知ったのである。

 今月一杯、思いっきり忙しい。つらい日程だが..これは聴き逃せない。思い切って、電話でチケットを発注する。

 「FreeBSD 徹底入門」(翔泳社)を買う。

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*1997年06月05日:少年チャンピオンを発注する


 「3軒茶屋の2階のマンガ屋」からリストが届く。今回の(私にとっての)目玉は、1971年の1月から2月にかけての、少年チャンピオン7冊の揃い。吾妻ひでおの初期の名作、「ラ,バンバ」が掲載されている、全7冊のセットである。早速注文ハガキを投函する。

 全7話のうち、単行本未収録エピソードが2話。このうち1話は図書館で発見したが、もう1話は未見。また、この(謎の)1話の他、単行本に収録されている5話中の2話、計3話の掲載号が未確定。この状況を、一気にクリアするチャンスなのだ。これが7000円というのは廉い。なんとか抽選に当たって欲しい..

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*1997年06月06日:学生時代の日記から


 学生時代の日記を、ちょっと読み返してみる。ところどころ一週間、一ヶ月と間が飛び、3年以上の期間が大学ノート1冊ちょいに収まっている、という、いい加減なものだが、しかし、これは..

 ほとんど、汚物である。

 当時、いかにいい加減な生活態度を取っていたか。そしてそれを恥とも思っていなければ、まだ救いがあるのだが、恥ずかしい生活をしているという自覚は目一杯あって、その鬱憤を日記にぶつけているのだ。いやはや全く読めたものではない。

 といって、直ちに焼き捨てるかというと、そういう訳でもない。当時の心情など思い出したくもないが、ところどころ、貴重な「事実」の記録があるからだ。1979年3月3日の日記から、引用しよう..

 “(略)今日の「全員集合」は出色。繰り返しの美学、というべきか、しつこく、しつこく、ひたすらにしつこく、同じドタバタを繰り返す。腹の皮のよじれる面白さ。さァすが、である。後半、桜田淳子と志村けんのかけあいの、ホームドラマのパロディも。(桜田が、天真爛漫の、少し抜けた妻で、志村を悩ませる役。)音楽(喜びと悲しみ)を実に効果的に使ったもので、見事なギャグ。「合唱団」も、由紀さおり(さすが貫禄)と小柳ルミ子の掛け合いがおかしく、とにかく傑作。マンネリズムの美学、と理解していたのだが、どうして、中味はまだまだ新鮮である。(以下略)”

 部署の宴会があり、同僚の車で、自宅まで送り届けてもらう。[;_ _]

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*1997年06月07日:徒歩で会社へ−ある発見


 という訳で、会社の駐車場に車を置きっぱなしにしたままの状態で、本日の休日出勤である。ま、距離は7キロ。歩いた所でどうということはないのだが、途中3キロ弱の、バス通り沿いの区間は、バスを利用した。(我ながら、中途半端なことをしたものだ。)

 では、7キロマイナス3キロで徒歩4キロ、バスに乗っている時間と待っていた時間も合計して、1時間半ほどで会社に着いたかというと..もう少しかかってしまったのだ。思わぬ道草を食ってしまったからである。

 航空自衛隊基地の周辺路を経由して行くのだが、道路をはさんで基地の反対側に、少々鬱蒼とした、原野というか林というか茂みというか、あまり手入れされていない状態の土地が続く区間がある。なに、幅は数百メートルもない、ごく小規模な荒れ地なのだが。

 その脇をテクテクと歩いていると、突然、水の音が聞こえて来た。これは、窓を閉めて車で走りすぎていると、絶対に気が付かない音だ。

 思わず、その方向に入ってみると..道路の下から、その林の中に流れ込んで行く水路があり、その脇に「水路水質浄化実験施設」という看板が立っていた。ひも状接触材を、水路の中に、幅4.7メートル、長さ200メートルに渡って敷設し、この接触材に棲みつく微生物に、汚染物質を分解させるのである。

 こんな施設があるとは、知らなかった。要は排水の処理なのであるから、爽やかな流れではなく、それなりに臭うのだが、見事に手の入っていない林である。非日常は、日常性のすぐ裏側にあるものなのだ。

 休日出勤の作業を片づけてから、晩飯は、会社のすぐ近所の居酒屋T。これも全国チェーンだが、この店舗に来るのは始めてであった。

 入って思わず鼻白むほどの客層の若さ。社会人がほとんどいない。平均年齢は、下手するとはたちを下回っているのではあるまいか? それもそのはず、結構廉い。(同じ建物の中にカラオケボックスがある、というのも理由かな。)味は平凡だが、ま、使える。

 「吾妻ひでお 著作リスト」のページの中の「発表年代順全作品リスト(簡易フォーマット版)」には、収録単行本が記されているが、それぞれにコンテンツへのリンクを張る。単純な文字列置き換え作業で終わるかと思ったら、とんでもない。さまざまな例外処理をしなくてはならず、結局、ほとんど手作業になってしまった。

 しかし、出来上がってみると、これは実に便利である。我ながら感動してしまった。

 もうひとつ、どうしてもやりたいのが、「注釈」からのリンクである。事態をややこしくしているのは、注釈は一対一ではなく、多対一の関係になっていることで、これの逆引きは、すなわち一対多のリンクになるのである。これをどう実装するか。さらに、今度こそ手作業では不可能な量で(コメント総数は500弱だが、コメント参照は2000近い)、今後の変更やメンテのことを考えても、当然、単一のデータベースからファイルの自動変換で相互リンクを張らなければならない。しばらく悩むことになりそうだ。

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*1997年06月08日:荒れ地にて


 今日も休日出勤だが、昼過ぎに会社を抜け出して、昨日発見した“荒れ地”の奥の方まで踏み込んでみる。

 ここは誰かの私有地なのだろうか? 特に掲示も無い以上、国有地か、あるいは自衛隊の管理下にあるのか? 町中という訳ではなく、郊外住宅地と農地の中間位の地域なのだが、その中に、こんなに荒廃した土地があるとは..嬉しいねぇ。

 別に広くもないし、豊かな自然を満喫する、というほどの場所でもない。ただただ、人手が満足に入らずに、放置されているのである。

 5日前に再発した、リブの液晶のピンク色チカチカ現象。実はその日のうちに、一時しのぎの液晶ロック(名刺はさみこみの術)を解除したのだが..その後、全く再発しない。だめだ。これでは、修理にだそうという気持ちになれない。持病として付き合っていくことにしよう。

 今日の晩飯は、街中に出て、これまた初めての店、居酒屋厨房M。レトロ系のメニューに特色がある、悪くない店である。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jun 11 1997 
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