*2025年11月10日:有害動画 [;_ _]凸
*2025年11月11日:「用心棒」で偲ぶ [_ _]
*2025年11月12日:「ヴィサン」コンサート/「おーい、応為」
*2025年11月13日:見えてるよ
*2025年11月14日:11月の上洛手配
*2025年11月15日:すみだ北斎美術館/三井記念美術館/永青文庫
*2025年11月16日:手塚治虫ファン宴会/主機のバッテリー破損 [;_ _]
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*2025年11月10日:有害動画 [;_ _]凸


 ..としか言いようがないなぁ..[;_ _]凸 熊が人間の女性や猫に撃退されるAIフェイク動画。こんな嘘を真に受けて熊に立ち向かう人が現れたりしたら、いったい、どう責任を取れるというのだ..[;_ _]凸

 Nさんから、「音楽のつどい」関係の資料や備品を受け取る。今後は私の管理下ということである..[;_ _][;^.^]

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*2025年11月11日:「用心棒」で偲ぶ [_ _]


 仲代達矢、逝去。享年92。合掌..

 話題を広げず、「用心棒」(1961)だけに絞る。私がこの映画を観たのは、遥か後年になってから..もういつのことか憶えていないが、中年も近くなってからではなかろうか。

 腰をぬかすほど驚いた。あまりの面白さに。三船については無論言わずもがなだが、それよりも、仲代演ずる卯之吉のカッコよさと強烈な色気に、痺れた。あのマフラー。居酒屋で三船を追い詰めるシーン..録画して、何度も何度も観返した。

 「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」の三作は全て素晴らしく面白いのだが、「七人の侍」はやや重く、「椿三十郎」はやや軽い。「用心棒」は、そのバランスが(少なくとも私にとっては)絶妙だったのだ。

 上述した「録画」は標準画質のものだったのだが、何年も経ってからハイビジョン画質で録画しなおした際、「時間もないし、ちゃんと録画できてるかのチェックがてら、名場面だけちょっと観ておくか..」、と観はじめて、はい、オチは言うまでもありませんね [^.^]。最初から最後まで、飛ばせるシーンがひとつもなく、結局2時間近くかけて、全て観返すハメになってしまったのだった。[^.^]

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*2025年11月12日:「ヴィサン」コンサート/「おーい、応為」


 快晴、暖かい。7:12のバスで発ち、8:04、みなとみらい大ホール。一番乗りだったかな。集合時刻は8:50。

 今日は、「第31回 ヴィサン ジョイント・コーラスフェスティバル」。旭混声合唱団の出番は最初で、「ほほえみ」(鈴木憲夫)より「憧れ」と、「百万本のバラ」の2曲。先週の旭混声合唱団の定期演奏会で歌った曲であり、その意味では楽だったが、個人的にベストの出来だったとは..[;_ _]

 会場を出たのは12:30頃だったかな。鶴ヶ峰に直帰して、日高屋で中華そば。13:50に帰宅。

 17:05に改めて車で出て、ららぽーと横浜へ。夕食は2Fの梅蘭で五目チャーハンセット。18:15からの回で、「おーい、応為」。北斎の娘、葛飾応為(Wikipedia)の物語。主演は長澤まさみである。

 期待どおりだった! どの役者もいいのだが、やはりなんといっても、長澤まさみが圧巻である。応為(画号であり、名は「お栄」)はまさに、このような人物であったのだろう、という説得力がある。非常に魅力的だが、彼女と結婚したいかと問われれば二の足を踏む [;^.^]。友人としては、悪くない。

 序盤で面白かったのは、(例によって腹ばいになって)春画を描いている北斎を後ろから覗き込んでいた応為が、「足の指の反り方が逆だ」、と指摘するシーン [^.^]。ラスト近く、北斎が死ぬシーンでは、彼の有名な「あと10年、いや5年の命があれば、真の画工になれただろうに」(大意)という言葉が、ない。おそらく、これを言わせてしまうと、この映画が「応為の物語」ではなく「北斎の物語」になってしまうからだろう。また、同じく有名な“絶筆”「富士越龍図」(画像検索結果)を描きながら、筆を握ったまま死ぬのだが、実際にはこの作品は(おそらく)死の3か月前に描かれているので、史実とは異なる..が、固いことは言うまい。こうしたくなる気持ちはよくわかる。

 長澤まさみも、北斎役の永瀬正敏も、渓斎英泉役の高橋海人も、スタントを使わず、自分で筆を持って絵を描いている。まるで「国宝」のようだ。[;^.^]

 帰宅したのは、21時前。

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*2025年11月13日:見えてるよ


 はるか以前にも書いていると思うのだが..新幹線車内や待合室、あるいはスタバ、まぁどこでもいいが、公衆に囲まれている状況でPCで仕事をしている人たち。画面が全然見えてるんですけど..[;^.^] 会議の資料とか営業のプレゼンのパワポとか。(白状します。30秒かけても「パワポ」を思い出せなかったので、ChatGPT に「あれ、なんつったっけ?」と訊きました..[;_ _][;^.^])

 まぁ、気持ちはわかる。時間がない(なかった)んだよね。ぎりぎりまで粘りたいんだよね。でもせめて、覗き見防止フィルターぐらいは付けなさいよ。これを画面に装着してる人、ほとんど見たことないんだけど、もしかして今ではもう使われてないの?

 午後は、旭混声合唱団の練習会。終わってから、先日の定期演奏会の反省会(役員会)。リハの準備の段取りその他、言うべきことは言っておいた [;^J^]。(建設的にね。[^.^])

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*2025年11月14日:11月の上洛手配


 快晴。暖かい。白根診療所で月いちの健診。

 3日前にアマゾンに発注した画集「Decadence: In Morbid Colours: Art and the Idea of Decadence in the Bohemian Lands 1880-1914」が、もう届いた。チェコからなのにと驚く私の物流感覚は、やはり昭和。[;^J^]

 15:30から近所の公園で、移動スーパーの手伝い。

 何かの気の迷いで抽選申し込みしていた、2月3日にパシフィコ横浜で開催される「NOBROCK FES 2026」。本日、無事に落選通知が届いた [;^J^]。ほっとしました。[;^.^]

 京都の紅葉を観に行きたいのだが、行けるチャンスが、11月24日〜26日しかない。基本、オーバーツーリズムに加担したくない(迷惑をかける側に回りたくない)あるいは視点を変えると、そうは言っても休日にしか観光地に行けない人は大勢いる(多数派である)のだから、休日の観光地のリソースはその人たちに回したい、という考えで、原則として平日に行くことにしており、だから月火水を選んだのだが..なんだよ「勤労感謝の日 振替休日」って..["^.^]凸 最悪だなぁ、11月24日の祝日なんて、メタクタ混むに決まっているではないか [;_ _]。私もオーバーツーリストとしてバスをパンパンにしてしまう一員(一因)となるわけか..[;_ _] でも、僕は月曜日を選んだんだからね! 僕のせいじゃない、勝手に祝日を寄せてきた暦のせいだからね![;^.^][;^.^][;^.^]

 ..まぁもう、仕方がない。貴重な経験にはなるだろう。交通手段と宿の手配をする。23日(日)深夜に横浜を発つ夜行バス、7900円。平日なら3000円を切るのだが、祝日前夜なのだからこんなもんだ。24日(月)夜の宿が4800円、25日(火)夜の宿が6534円。(さすがに連泊はとれなかった。)(..中国からのインバウンド客が大幅に減りそうな事態が進行中であるが..[;_ _] )

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*2025年11月15日:すみだ北斎美術館/三井記念美術館/永青文庫


 快晴。爽やかな涼しさ。今日は、「後期展示サルベージ(計3軒)」の日である。[^.^]

 すみだ北斎美術館の開館時刻(9:30)に間に合わせるべく、7:51のバス。鶴ヶ峰から8:13の武蔵浦和行きに乗り、錦糸町で総武線に乗り換えて、9:18に両国着..だったはずなのだが、駅から降りて歩き始めて、風景が記憶と少し違うので駅を振り返って、なぜこの時点まで、ここが亀戸だということに気がつかないかなぁ..[;_ _][;^.^] 「錦糸町の隣の駅」ということはわかってたので、錦糸町で乗り換えて1駅目で降りた。これは、正しい。単に逆方向の電車に乗ってしまっただけのことさ。[;^.^][;^.^][;^.^]

 それやこれやで両国着は9:28。予定より10分遅れで9:40、すみだ北斎美術館。「北斎をめぐる美人画の系譜〜名手たちとの競演〜」(後期:〜11月24日(月・振休)まで)である。(前期展示は2025年10月11日に観ている。)

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 左端の勝川春章の「石橋図」の赤の優美。おなじく「花魁図」の黒の優美。

 葛飾北斎の「湯治場八景」だが、好きだなぁ、この情景 [^.^]。湯上りで涼んでいるところだろうが、これこそささやかな極楽。極楽は、ささやかでいい [^J^]。鳥高斎栄昌の「郭中美人競 扇屋瀧川」は、笑顔がすばらしい。



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 北斎を3点。左から、「ほととぎす聞く遊君図」。まさに自由闊達、北斎の最高にカッコいいパターンである。「詠歌美人図」は、逆に精緻な描写がひかる。「美人と蛍狩図」も、グラデーションのかかったシルエットと、女性の姿の優美さとの対比が、とにかくもう、上手い。



 10:35に出て、東京駅に向かう。11:21、三井記念美術館。「円山応挙―革新者から巨匠へ」(後期:〜11月24日(月・振休)まで)である。(前期展示は2025年10月10日に観ている。)

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 以下、すべて応挙作品である。「福禄寿・天保九如図」は、柔和な雰囲気が、非常によい。これこそ、自宅に飾っておきたくなる絵である。「楚蓮香図」は、彼女の香りに誘われて蝶たちが集まってきたところ。



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 「富士三保図屏風」は、構図が面白い。普通、富士山と三保松原の組み合わせは、左隻に富士、右隻に三保松原、と分けて描かれるものだが、ここでは両者ともまとめて右隻に描かれている。また、すべてのモチーフが、輪郭線を伴わない「没骨」技法で描かれているのだが、私の(汚れた 曇った [;^.^])目には、雄大な幽界と見えてしまう..[;_ _][;^.^]



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 「鯉亀図風炉先屏風」は、まさに応挙の得意技。水面下の鱗や甲羅の描写力ときたら!



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 「金泥山水図額」は、高さ13cmという小さな画面に、背景を墨で塗り、金銀泥で広大な山水図を描いている。(箱の内側に貼ることを想定していたらしい。)細部に宿る幻想が美しい。



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 「驟雨江村図」には、文字通り息をのむ。暴風雨の彼方に見える黒い影は、まぁ雲か山なのだろうが、「別のなにか」と想像してみるのも楽しい [^.^]。次の2画像は、合わせて「四季の月図」、全四幅である。右から春、夏、秋、冬。空気感(大気の状態)の描き分けに、主眼がおかれている。「牡丹孔雀図」もまた、応挙の得意技。名刺のようなものである。



 12:05に出る。昼食は、有楽町駅前の「curry shop C&C」で、三元豚カツカレー。江戸川橋へ。

 13:25、永青文庫。「重要文化財「黒き猫」修理完成記念「永青文庫 近代日本画の粋 ―あの猫が帰って来る!―」」(後期:〜11月30日(日)まで)である。(前期展示は2025年10月11日に観ている。)

 本展には図録はないので、画像検索結果へのリンクでお茶を濁す。菱田春草の「落葉」画像検索結果)は、有名な作品。奥行き表現のさりげない上手さ。下村観山の「魔障下図」画像検索結果)は、なかなかの迫力。中村岳陵の「魔女」画像検索結果)は、おなじく中村の「大阪四天王寺金堂壁画 降魔成道」画像検索結果)から、中央付近の踊る魔女を切り出したもの。鏑木清方の「花吹雪・落葉時雨」や、寺崎廣業の「月夜山水」が画像検索できない(あるいはできても絞り込めない)のが、残念なところ。

 14:30に出る。せっかくここまできたのだから神保町古書街を軽く回ろう、と水道橋へ。10冊ほど購入し、17:09に神保町を発つ都営三田線湘南台行き。これが鶴ヶ峰まで乗り換えなしで1時間で着くのだから、とても便利。

 筑前屋で軽く飲み喰いし、20:53に帰宅。

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*2025年11月16日:手塚治虫ファン宴会/主機のバッテリー破損 [;_ _]


 雲が多いが晴天。暖かい。バタバタしていて9:51のバスに乗り遅れたが、鶴ヶ峰から10:17の便に乗れ、みなとみらい着が、10:41。駅からすぐのインターコンチネンタルホテル。1Fの「セゾンアートショップ」に着いたのは、10:50頃。松本千里(Facebook)の作品展示(〜11月30日(日)まで)である。13日までは、1Fロビーで大規模なインスタレーションも展示されていたのだが、それはタイミングが合わず、見ることができなかった。

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 左から、「はためく―舞―」「はためく―駆舞―」、およびその拡大写真。「絞り染め技法をベースとした作品」とのこと。絞り染めでは、このように糸で絞り上げて染めてから展開するのであるが、その工程の中間段階のフォルムの、いわば彫刻的な面白さに着目したものか。

 「彫刻というか、なんか生物的で、少し気持ち悪い..」と思ったそこのあなた。正解です [^J^]。いくつかの作品は、「動く」のである。ぞわぞわざわざわと [^.^]。悲鳴をあげた人もいたらしい [;^.^]。私らの世代(1960〜70年代のテレビ番組の記憶がある人)には、「バルンガを想起させる」と言えば、伝わるだろうか。[^.^]



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 青いLEDライトが仕込まれている作品は、「沸き立つ」



 11:10に発ち、新宿へ..普段あまり使わない埼京線で新宿に着くと、勘が狂う [;^J^]。少し離れた場所にあり、南口に出てしまうのである。南口、きらい [;^.^]。西口に回り込み、12:45、パレットビル9Fの魚民へ。13:00から手塚治虫のオールドファンの宴会である。えーと、11人だったかな。例によって話は面白かったのだが、例によってほとんど憶えていない [;_ _] ..ま、こんなもんだ。[;^.^]

 17:00に散会し、二次会は「新時代」。6人で17:15から。

 19:30頃にお開き。19:55の埼京線相鉄線直通海老名行きに乗ると、乗り換えなしで、20:43に鶴ヶ峰。便利。21:15、帰宅。

 深夜、主機のFMVの電源が、いきなり落ちた。最近、熱くなりがちだったし、熱暴走かな。保冷剤で冷やすとこれが結構効くんだよな..と、裏返してみて驚いた。あらあらまあまあ、こ〜んなに膨らんじゃって〜 [*^.^*][*^.^*][*^.^*][;_ _][;^.^]

 これはもう冷やすだけ無駄。バッテリーパックをすぐに交換しないと。「音楽のつどい」関係で区役所に提出しなければならない書類があるのだ、明日かどんなに遅くとも明後日には作業再開しないと間に合わない..バッテリーパックはすぐに入手できるだろうか、横浜のヨドバシカメラでもどこでもいいが、それを買いに行くのが一番早いだろうが..と、ChatGPT に相談したら、さまざまな店の候補を挙げてくれたが、いずれにせよ現行の型番ではないので店頭在庫がある可能性はかなり低い、と、なかなかネガティブな回答を..[;_ _] ..と、ここまであわただしく調べてから、ところでアマゾンは?と調べたら、18日に入るではないか [;^J^]。明日は無理だが、明後日には常態に戻る。やれやれだ。明日はPCは使えないが、手作業でできることはいくらでもあるので、タイムロスにはならない。なにしろこの歳になるまでバッテリーパックをここまで膨らませたことがなかったので、一瞬慌てたが、どうということはなかったな(※)。それにしても ChatGPT、「アマゾンをご検討されてはいかがですか」、とは、ひとっことも言わなかったけどな!["^.^]凸

※ 次週予告:フラグである
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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Nov 23 2025
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