2023年06月05日:「NOVA 2023年夏号」 2023年06月06日:卵の価格 2023年06月07日:サンドピクチャー買おうかな.. 2023年06月08日:書架の段数を詰める 2023年06月09日:人間ドック 2023 2023年06月10日: 「新編 怪奇幻想の文学 3 恐怖」 2023年06月11日:やはりダイノックシートは、目次へ戻る 先週へ 次週へ
「NOVA 2023年夏号」(大森望編、河出文庫)のインプレ。
「あるいは脂肪でいっぱいの宇宙」(池澤春菜)−ダイエットは鉄板ネタであり、その意味では展開に意外性はない。エスカレーションに見るべき点があるかな。タイトルの元ネタは、もちろん「あるいは牡蠣でいっぱいの海」(デイヴィッドスン)およびそのパロディである「あるいは酒でいっぱいの海」(筒井康隆)であろう。「セミの鳴く五月の部屋」(高山羽根子)−この世界に重ねて別の世界を幻視する(夢想する)のは、トンデモ世界観の魅惑(恍惚)に通ずるところがあり、普遍的である。「ゲーマーのGlitch」(芦沢央)−悪くはないが、SFかなぁ?「さっき、誰かがぼくにさようならと言った」(最果タヒ)−作者が詩人だからという先入観はもちろんあるが、詩的な世界である。愛についてのAI(かけているのか?)との観念的な対話と、琥珀づくりという設定の美しさ。「シルエ」(揚羽はな)−いわばトビオに対するアトムのパターン。癒すためのアンドロイド。佳作。「犬魂の箱」(吉羽善)−これも感動的なロボット(カラクリ)譚。
「デュ先生なら右心房にいる」(斧田小夜)−いまいちとりとめがないが、なんとなく、いい話 [;^J^]。「ビスケット・エフェクト」(勝山海百合)−同じく。カブで走る話だし。「プレーリードッグタウンの奇跡」(溝渕久美子)−素晴らしい。設定・着眼点ともよし。「刑事第一審訴訟事件記録玲和五年(わ)第四二七号」(新川帆立)−SFではないと思うが、迫力ある法廷ものである。「異世界転生してみたら」(菅浩江)−異世界に転生したオタクたちが、聖書作成というか捏造(ひいては世界改革/進歩加速)プロジェクトに熱中するという、めっちゃ楽しい物語 [^.^]。「ヒュブリスの船」(斜線堂有紀)−「記憶を保ったままの時間ループ」パターンだが、ひとつの船に閉じ込められて、誰が誰を殺せばループから抜けられるのかの組み合わせを果てしなく試し続けるという無間地獄。「ぬっぺっぽうに愛をこめて」(藍銅ツバメ)−父の病気を治すために、妖怪を育てて食べさせる。治りすぎて不老不死になってしまったかもしれないが。語り口が心地よい。
目次へ戻る私は世間をマイクロスコープで視ているも同然なので、卵不足の拡がりについて、よく実感できていない。定点観測している(浜松の)自宅直近のスーパーでも価格は高止まりしているのだが、不足していると感じたことはない。以前よりも量は少ないと思うが、売り切れているのを見たことはない。
私がデフォルトで購入している「森のちから」の10個パックは298円で、従来よりもざっと5割高。しかし少し前から(「特売」扱いではあるものの)248円になっている。
この傾向が続いてくれればいいのだが..
目次へ戻る最近、ちょいちょいネットから広告が飛び込んでくる サンドピクチャー(画像検索結果)。実は遥か以前、いまはなき名古屋ボストン美術館のミュージアムショップで購入したことがあり、「しばらく」楽しませてもらったものだ。
そう、これには「寿命」があるのである。何年もったか憶えていないが、「空気漏れ」が防げなくなった時点で動かなくなり、「死ぬ」。まぁ、消耗品と割り切ればいいのだが..
なかなか飽きが来ない、素敵な癒しのインテリアではあるのだ。かつて私が購入したものは安物だったのかもしれない。高級品なら「死ぬことがない」とまでは言わないまでも、寿命はずっと長いのかもしれない。新居に備え付けるオブジェとして、少し高いものを、また、購入してみようかな..
目次へ戻る会社からの帰途、時として激しい雨。明日の午前中まで、大雨の予報。台風3号である。
可動書架の必要段数(すなわち、棚板の総枚数)を詰めて、メーカーに最終の見積依頼をする。なかなか高価な買い物なのである [;^J^]。はっきり書くのもはばかられるので数字は書かないが、国産高級新車1台ぶんぐらい。(書いてるも同然? [;^.^])
この価格には、「化粧側板」が含まれていない。図書館のスチールの書架みたいな外観なのである。どうせなら、木目調とか花柄とか髑髏模様 [;^.^] とかにして生活空間のクオリティをアップしたいものである..
..と、化粧側板用の「ダイノックシート」付きの見積も依頼した。以前、仮見積もりしてもらった時点では、書架1台あたり4万円 [;*.*]。全部で10台なので40万円だったのだが..[;_ _]、それは幻だったに違いない、という想いと、国産高級新車1台ぶんに対して40万円なんか誤差だ、という(やや正気を失っている)想いと..[;_ _][;^.^]
見積 目次へ戻る昨日午後からの雨が、続いている。今日は特別休暇を取得して、人間ドック。会社では(安全のために)全員テレワークせよとの指示が出ているというのに、私は聖隷予防健診センターまで車を走らせるのである [;^.^]。まぁ、それほど酷い降りにはならなかったが、7:30に出て、着いたのが8:20。受け付け時刻は8:10だったので、ちょい遅刻 [;_ _]。実は私は、毎朝(8:30始業のところ、交通渋滞を嫌って)6:30に会社に着くように自宅を出ているので、「道路が渋滞しているという可能性を想像することが不得意」なのである [;_ _][;^.^]。まいった、まいった。すいてれば30分少々で着くところ、50分かかったとはね。(リスク管理が云々..[;_ _][;^J^])
ま、結果については、言わぬが花の吉野山 [;^J^]。一昨日までせっせと飲酒活動に勤しんでいたにしては、某数値は正常値から2倍ちょいしかオーバーしていなかったことだし [;^.^]、再検査は受けて立とうじゃないかっ!(男らしいっ! [^.^][;^.^])
15:00、退出。雨は昼前から上がっていた。市役所に寄って、印鑑登録証明書をもらう。(新築費用の第3回の(最終の)支払いには、リバースモゲージの借入金を充てるのだが、それが振り込まれるまで多少のタイムラグがあるので、つなぎ融資を受ける。そのための手続きの一環である。)16:20、帰宅。
可動書架の見積が届いた。うーむ、やはりダイノックシートは40万円か〜..[;_ _]
本を1冊、聖隷予防健診センターに忘れてきたらしいことに気がついた。受け付け時刻は終わっていたので、明日、電話する。
目次へ戻る聖隷予防健診センターに電話。置き忘れてきた本は、受け付けに届いているとのこと。やれやれ [;^J^]。9:15に車で発って、無事に回収。その後、テキトードライブしてから、メイワン谷島屋など。14:40、帰宅。
「新編 怪奇幻想の文学 3 恐怖」(紀田順一郎、荒俣宏、牧原勝志編、新紀元社)のインプレ。
「謎」(ギ・ド・モーパッサン)−家具が逃亡し、また帰ってくる、という奇談。「死んだユダヤ人」(ハンス・ハインツ・エーヴェルス)−死体を運ぶ馬車の中で、カードゲームに(疑似的に)「参加」させていた死体が喋り嗤いだす。状況設定としては、落語に似たようなものがある。「音のする家」(M.P.シール)−館の崩壊にいたる物語の枠組みと埋葬のモチーフは「アッシャー家の崩壊」(ポー)に似ている。孤島の館の情景は「異次元を覗く家」(ホジスン)を想わせるところもある。膨大な水流(瀑布)の轟音が通奏低音として鳴り響いており、聴覚障害と(メニエル症候群的な)眩暈、幻聴、幻覚。終末への時を測る巨大な砂時計ならぬ鉛玉時計..と、過剰(豊穣)な素材が盛り込まれている傑作。「木に愛された男」(アルジャーノン・ブラックウッド)−大自然への畏敬の念に満ちた雄渾な傑作。さすがはブラックウッドである。登場人物はすっきりと整理節約されており、広大な森(の背後の存在)と人間との対決(人間側の一方的な敗北(取り込まれ))の物語として、まことに感銘深い。
「顔」(E.F.ベンスン)−幼少期に見ていた悪夢を再び見たとき、夢の中でもその歳月分、時間が経過していた。彼女が呪われた理由の説明がいっさい無い、無駄のない構成。「丘からの眺め」(M.R.ジェイムズ)−呪われた作られ方をした双眼鏡を覗くと、過去の(あるいは精霊の?)ヴィジョンが見える。「怪船マインツ詩篇号」(ジャン・レー)−真相は完全には明らかにならない。邪悪な教師に雇われた船員たちが、異次元の海に誘い込まれた船上で、さまざまな災厄や怪異に襲われる。「クロード・アーシュアの思念」(C.ホール・トンプスン)−出自からして邪悪な「弟」に精神交換によって肉体を奪われ、精神病院にレプラ患者として幽閉されている「弟」の肉体に閉じ込められてしまう。ラヴクラフトの「ダンウィッチの怪」や「ピックマンのモデル」のモチーフもトッピングされている。「影にあたえし唇は」(ロバート・ブロック)−「本物の怪異」「怪異と錯覚する異常心理」「現実の犯罪」のいずれであるか、あるいはその組み合わせであるか、というパターン。「とむらいの唄」(チャールズ・ボーモント)−「死神(死の告知者)」として認知されている老人を、自分に死を告知しに来たとして激昂して殺した青年は、老人殺しとして処刑されるであろう..
目次へ戻るさんざん悩んだが、やはり 、ダイノックシート(楽天 かべがみ道場)を発注に含めるのは、見送ることにした。
以下、備忘。前提として、まず、「できればダイノックシートで装飾したい」。そして、「ダイノックシートは市販品であり、自分で貼ることができる」。その上で、プロコン(賛否)を箇条書きにしてみると..
発注した場合。
プロ(Pros(賛成))・業者が貼るので、仕上がりは完璧。コン(Cons(反対))
・手数料が高価である。
・ダイノックシートの柄(模様)や色彩のバリエーションは極めて豊富で、発注時に選択するのが大変。床板の色味と合わせて(検討して)発注することが恐らくできず、不満足な結果になる可能性がある。
発注せずに、あとから自分で購入して自分で貼る場合。
プロ(Pros(賛成))・高価な手数料を払わずにすむ。コン(Cons(反対))
・柄や色彩を、時間をかけて検討・選択することができる。
・自分で貼るので、美しく仕上がるとは限らない。特に、ハンドル回りはおそらく後からでは施工困難で、この箇所には「貼れない」可能性が高く、見てくれが中止半端になるかもしれない。
もっとも気にかかるのが、「発注する」場合の「Cons」の「選択肢が豊富すぎる」件である。えいやっ、で、最適なチョイスができるとは思えないのだ..というわけで、ダイノックシートは発注せず(40万円節約して)、可動書架が納品・設置されてから、自分で施工できるかどうかじっくりと検討し、リハもしてから、できそうなら(柄、色彩を入念に選んだうえで)自分で貼ることにしよう。たとえ貼れそうもないと断念したとしても、別にスチールのままでも、QOLが下がるほどのことでもないからさ。[;^J^]
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Jun 15 2023
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