*2022年06月13日:幻想美術選「魔女たちの飛翔」ゴヤ
*2022年06月14日:旧アカウントのメールを保全
*2022年06月15日:リフォーム業者Bと面談
*2022年06月16日:蚊が飛んできたので、
*2022年06月17日:私も若い頃は、
*2022年06月18日:リフォーム業者2社と面談
*2022年06月19日:岡田美術館 花鳥風月展
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*2022年06月13日:幻想美術選「魔女たちの飛翔」ゴヤ


 「幻想美術選」、第297回。ゴヤの魔女・3回シリーズの第2回なのだが..

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「魔女たちの飛翔」(ゴヤ、1798年)

 ひとめ見たら忘れられない、異様な構図と設定の作品である。ゴヤの描いた、もっとも特異な魔女画と評されることが多いが、まったく異なる(しかし根底においては通底している側面もある)解釈も、なされている。

 まず、魔女画としての、伝統的な解釈である。

 贖罪服を着た上半身裸の魔女が3人、浮遊して、悶え苦しむ裸の人物に口をつけている。貪り食っているのか、はたまた血を吸っているのか..農民たちは、この恐るべき光景(あるいは幻覚)を見まいと、魔よけの仕草(両手の握り拳の人差し指と中指の間から悪魔の目に向かって親指を出す)をして毛布を被り、あるいは地面にうつぶせになって耳を塞いでいる。すみにいるロバは、この恐るべき状況にまったく気がついていない..

 このように読みとられた上で、伝統的に、盲信や無知に対する理性論的な批判を描いた作品であると解釈されてきた。異様な風体をしている「魔女」たちは、魔女自身の恐ろしさというよりは、宗教裁判の「蒙昧の」恐怖を体現している。伝統的に「無知の象徴」であるロバは、恐怖時代に何も出来ずに震え上がっているか、あるいは目を背けて我関せずと決め込んでいる、愚かな大衆の姿である..

 次に、まったく異なる解釈をご紹介する。

 飛翔する人物たちは、「魔女」ではない。それは彼らが「男性的」だからではない。(言うまでもないことだが、「魔女」は女性とは限らない。)注目すべきは、画面の左側(農民たちの進む方向)から強烈に照りつけてくる、スポットライトのような光。これは「叡智」の象徴であり、「曲がりくねった山道を登ってきた」ふたりの農民は、それを拒んでいるのである。

 光は、飛翔する人物たちや、彼らの腕に支えられた裸の若者にいっぱいにふり注いでいる。飛翔する人物たちは、自分たちを信頼してすべてを委ねている若い男に空気を吹き入れており、それは知識の注入を象徴している。つまり、「血を吸っている」のではない。(むしろ真逆である。)

 飛翔する人物たちは、彼らの地位の高さを示す「空想的な司教冠」を被っており、ここが重要な点なのだが、そこには「蛇」が描かれている。「山への登坂」「光と闇の対比」「蛇」などは、フリーメーソンが「叡智」を表すときの象徴なのである。つまり、この作品は、魔女や魔女裁判や、その恐怖を描いたものではなく、フリーメーソン的な「叡智」と、その「叡智」を拒み知識と進歩に目を背ける無知な人々をこそ、描いたものであるのかもしれない。

 いずれの解釈においても不動の前提(アンカー)となっているのは、ロバが「無知」の象徴だということである。(..風評被害だと思ってますけどね。私はね。[;^J^])

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*2022年06月14日:旧アカウントのメールを保全


 旧来のメールアカウント(kurata@rinc.or.jp(Gmail のホスティング))は、明日いっぱいで無効となるので、7:30に、全メールのダウンロードを仕掛ける。(実際にダウンロード可能となるまで数時間ないし数日かかる、と、警告が出るが、前回の仮ダウンロードで、数時間で終了することは確認済みである。)

 自動車で出動。聖隷予防検診センターに寄り、先週の人間ドック受診の際に提出できなかったKB(婉曲表現)を提出する。9:00に出社。

 13:30、旧メールアカウントに、コピーが終了してダウンロード可能となった、という、システムからのメールが届いた。6時間かかったか。

 1時間ほど残業。帰宅してからメールをダウンロードする。約2G。この程度のzipファイルを作成するのに6時間もかかるというのは、つまり、プライオリティが低い(リソースを回してもらえない)プロセスだからなのであるな。[;^J^]

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*2022年06月15日:リフォーム業者Bと面談


 雨。6:00に出て、バスで浜松駅へ。すき家で朝食。7:17のひかり、8:59、横浜・鶴ヶ峰。9:24、鶴ヶ峰の家。

 10:05、リフォーム業者BのT氏、来訪。前回、私が提出したプランを整理して、図面に起こしてくださった。細かい点を確認。これをもとに見積を出していただくのだが、1ヶ月弱、かかりそう。11:00に帰られた。

 11:26のバスで、11:48、鶴ヶ峰。12:21に新横浜を発つひかりで、13:27、浜松。食事などして、夕方までに帰宅。

 もう、浜松 ⇔ 新横浜の交通費を使いまくり状態であるが [;^.^]、こんなもん、リフォーム(改築)費用に比べれば、誤差同然だからね。[;^J^]

 この図面が(望ましくは)最終案なので、これをベースに相見積を取るのだが、もちろん、他の業者にこれをこのまま渡すのは、ルール違反である。自分の手でこの図面から書き写して、他の業者用の図面を作成しなくてはならない。

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*2022年06月16日:蚊が飛んできたので、


 潰そうとした。

 飛蚊症の「群れ飛ぶ蚊」に紛れ込み、区別がつかなくなった..


 ..「忍法・飛蚊症隠れ」である。

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*2022年06月17日:私も若い頃は、


 グラドルや、若い女子アナに胸キュンし、部屋に彼女らのポスターを貼ったりしたものである。

 いまや、そんな年代の女性は(いないけど)娘にしか見えず、なんらときめかない。ときめくとすれば、熟女以上の世代..


 ..認めたくないものだな。自分自身の老いゆえの過ちというものを..


 (2日続けて、こんなネタですまん [;_ _]。余裕がないんだよぅ..[/_;])

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*2022年06月18日:リフォーム業者2社と面談


 早朝、リフォーム業者Aに、先日から作成していた最終(のつもり)のプランをメールする。

 ポツ雨。5:55に出て、バスで浜松駅へ。すき家で朝食。6:55のひかりで、8:56、鶴ヶ峰。バスで、鶴ヶ峰の家。

 10:00少し前に、リフォーム業者CのN氏(と、計測・調査作業のおふたり)、来訪。(N氏って、星新一みたいだなぁ。[^J^])ヒアリングと測定調査。最終プランをお渡しする。見積が出るまで、3週間ほどかかる。11:30に帰られる。

 昼は、近くの店でランチ。

 14:00、リフォーム業者DのI氏とH氏、来訪。プランをお渡しして、どうようにヒアリングと測定。

 かなりハードルが高い改修であり、もしかすると新築相当の案件であると指摘される。あらま。[;^.^]

 書庫の下に大量のコンクリが必要だとか(「いったい、ミキサー車何台分だ..」と呟かれてたり [;^.^])、東西方向の壁が少ないので間取りの変更が必要ではないか、とかは、まぁ些事なのだ。本質的なのは、土台の件。現在の建屋の外側に拡張するプランであり、当然、そこには新規に土台を作るのだが、現在の基準で、それはもちろん鉄筋入りとなる。ところが、既存の土台は、50年前の基準に従っていて鉄筋が入っていないので、バランスが(中略)という次第で、新築にする方が良いのではないか、とのことなのである。リフォームの場合と新築の場合とで見積を作っていただくことにした。最終のつもりだったこのプランを、修正しなくてはならないかもしれないなぁ。

 うーむ、いくらかかるんだろう [;^J^]。まだこの業者にすると決めたわけではないし、4業者、それぞれの視点と指摘を検討していくのだが、夏が終わるまでに業者を決めるのは難しいかもしれない。まぁ最悪、年末まで引っ張ってもいいとは思ってるけどね。

 15:50、帰られた。夕食(晩酌)は、鶴ヶ峰駅前まで出るのが面倒だったので、歩いて3分のわたりどり。17:55から21:00まで、読書しながら。

 これで、4業者からの見積が(いったん)出そろうまで、3週間ぐらいの時間を確保できた。リフォーム以外のやるべき別件、先送りにしていた懸念事項が、山ほどあるのだ。この隙にどんどん片づけていかないと..

 まずは、FCLA夏オフの(シンセサイザーの)準備だな。一昨年と、昨年と、2回中止になっているので、3年ぶり。勘がくるいまくってる..[;_ _]

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*2022年06月19日:岡田美術館 花鳥風月展


 晴天。6:31のバスで、鶴ヶ峰駅へ。松屋で朝食。7:08に鶴ヶ峰を発つ海老名行きに乗る予定だったのが、鶴ヶ峰駅のホームで、iPhone を松屋に忘れてきたことが判明 [;^.^]。慌てて取りに帰り、無事に保管されていたものを受け取って駅に引き返したところ、なんと、7:08に間に合った。[;^.^]

 8:29、小田原着。駅前を8:40に発つ箱根登山バスで、9:20、小涌園バス停の目の前の岡田美術館。「花鳥風月 名画で見る日本の四季 琳派・浮世絵から御舟・一村まで」(前期:〜7月10日(日)まで、後期:7月16日(土)〜12月18日(日)まで)である。本展覧会の図録はないのだが、今回、この美術館の図録(名品撰)を購入したので、そこからスキャンできるものはスキャンし、収録されていない作品やスキャンしづらい作品は、画像検索結果をご紹介する。

 前後期の前期は「春」と「夏」の作品群。「1.桜に浮かれて」の章からは、森狙仙の「春風猿語図」画像検索結果)。

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 「2.萌え出づる春」の章からは、まず、速水御舟の「木蓮(春園麗華)」(左図)。私が大好きな作品である。菱田春草の「薊に鳩」は図録になく、画像検索もできず、残念。

 「3.夏の訪れ」の章からは、俵屋宗達下絵・本阿弥光悦書の「柳に波下絵和歌色紙「ほととぎす」」画像検索結果)。寒色系の色彩バランスが素晴らしい。達筆すぎて私には読めないのですが [;_ _]、グラフィカルな美しさを評価できるだけの目はもっています(そこをいばる? [;^.^])

 伊藤若冲の「孔雀鳳凰図」(左が鳳凰、右が孔雀)は、何度かご紹介しているはず。これは一度は見ておく方がいいですよ。



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 「4.長雨の楽しみ」の章で感心した、鈴木守一の「雨中白鷺図」は、やはり図録に収録されておらず、画像検索でもヒットしない。 田中一村の「白花と赤翡翠」(左図)の、センスの良さ。

 「5.夏の風物詩」の章では、上村松園の「夕涼」(右図)の、問答無用の爽やかさ!



 本企画展(前期)はここまで、別のフロアの常設展からも、ご紹介。

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 伊藤若冲の「月に叭々鳥図」は、ほっておくと、死ぬまでにあと10回ぐらい「ご紹介」しそうなので、自重しないと [;^J^]。すごいでしょ、これ!? 与謝蕪村の「溪屋訪友図」は、理想のリタイア生活というやつである [^J^]。タイムリーな話題だね。[^.^]



 私がいつも楽しみにしている「春画コーナー」の展示作品も。未成年の読者がいるかも知れないので、画像検索結果へのリンクは貼らないよ [^.^]。古山師政の「秘戯図巻」、葛飾北斎の「浪千鳥」、渓斎英泉の「十二ヶ月風俗画帖」。やはり何度見ても、「浪千鳥」は、素晴らしい。

 美術館を11:17に出て、ちょうど到着したバスに飛び乗る。12:28、小田原駅。12:35のこだまで、13:49、浜松。朝っぱらから、ほとんど無駄に接続のいい1日であった。[;^J^]

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jun 23 2022
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