*2019年10月21日:吾妻ひでお氏、逝去
*2019年10月22日:歌舞伎メイク? [;^.^]
*2019年10月23日:幻想美術選「久生十蘭に捧ぐ」清原啓子
*2019年10月24日:徐々に正常化 [;^.^]
*2019年10月25日:眼鏡を作り直す
*2019年10月26日:掛川花鳥園/浜松独立共和国 [;^J^]
*2019年10月27日:4K有機EL! \[^O^]/
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*2019年10月21日:吾妻ひでお氏、逝去


 昼過ぎ、ツイッターにダイレクトメッセージが届いた。

 吾妻ひでお氏、10月13日に逝去。享年69歳。


 正直に書くと、驚きは無かった。ここに至るまでの闘病の経緯を、存じ上げていたので..ただ、長生きは無理でも、癌をなんとか飼い慣らして、10年..それが無理でもあと5年ぐらいは..と願っていたのだが..報せはいつでも、唐突にやってくる。

 すでに葬儀・告別式は済んでいる。いずれ「お別れ会」が開かれるとのことだし、おそらく、なにがしかのお手伝いをすることになるだろう。だから、今ここで、長々と追想を書くことは、しない。そんなにいきなり総括できてたまるか、という思いもあるし..半年とか、1年とかかけて、少しずつ書いていくことになるんじゃないかな。


 お疲れ様でした。

 あなたは、一国の文化を変える潮流を生み出し、それは国境を越え、世界に拡散しつつある。

 余人に、常人に、出来ることではない。

 本当にいろいろと、お疲れ様でした。

 手塚先生たちが、待っています。


 16:00に早退。浜松医療センターへ。昨日(日曜日)、救急外来で対応していただいたのだが、終わった時刻にはすでに会計が閉まっていたので、5000円、仮払いしていたのである。1週間以内に清算してくれということだったので出向いたのだが..払い戻しがあるのかと思っていたら、追加で350円、請求された [/_;]。まぁ、CTスキャンしたんだしな。[;^J^]

 眼鏡店へ。レンズはもちろん、フレームにも擦り傷がついており、いささかみっともない。交換せざるを得ないのだが..レンズよりもフレームの方が、遥かに高い [/_;]。この機会に、遠近両用眼鏡の作り直しのほか、追加で、遠方専用眼鏡も発注した。

 天下一品で夕食。帰途、クリーニング店に寄る。昨日、転んだときに穿いていたズボンの、左膝の内側が血で汚れているので、クリーニング出しである。「アスファルトの路上で転んだのです」..と、事情を説明したら、「なるほど、酔っぱらって。(^_^)」

 違ーーーう!![;^.^][;^.^][;^.^]凸


 22:05、稲妻。雷鳴。

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*2019年10月22日:歌舞伎メイク? [;^.^]


 朝、大雨。

 今まで気がついていなかったのだが..寄り目メイクになっている [;^J^]。目頭の内側だけ黒くするアレね。一昨日転倒して、アスファルトに顔面から倒れ込んだのだが、その際、額と眼鏡で着地したのだ。額にはたんこぶ。そして眼鏡は壊れなかったかわりに衝撃を吸収することもなく、パッド(鼻あて)が、鼻の付け根を強打したのである。

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 ビフォア/アフターは、こんな感じ [;^J^]。なかなか派手な痣になっている。(この日に自撮りしていなかったものだから、後日、この日記のアップ前に、回復した顔の写真にペイントして、再現しております。)なぜ、昨日気がつかなかったのかだが、もしかすると、昨日は痣の色が薄かった(つまり、徐々に濃くなっている)のかも知れない。鏡を見るときの光の角度でも、見え方は相当変わる。また、この上に眼鏡をかけてしまうと、フレームの影のように見えなくもないのである。



 これで、目の周囲全体が黒く変色してしまっていると(いわゆるパンダ目になってしまうと)、「いい歳して、誰に殴られたんですか(クスクス)」、という嘲りを受けてしまうところだが [;_ _]、目の内側だけが黒いので、そのようには見えないところが、救いである [;^J^]。なんというか..悪人顔? [;^J^] 喩えていえば、悪の組織の下級管理職。やられ役の雑魚キャラではないが、ボスキャラでも、幹部でもない..というポジションか [;^.^]。悪相は悪相なのだが、目が寄って見えること、鼻が高く見えること、要は彫りが深く見えることから、これは意外に男前ではないか、と..[;^.^][;^.^][;^.^]

 しかし、ちょっと、ひとに説明するのが面倒だな。いっそ歌舞伎風にペインティングすれば、この痣、目立たなくなるんじゃないかな。[^.^][^.^][^.^]


(..ちゃんと、突っ込んでくれた? [;_ _][;_ _][;_ _])

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*2019年10月23日:幻想美術選「久生十蘭に捧ぐ」清原啓子


 「幻想美術選」、第172回。今回は、日本の銅版画家である。

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「久生十蘭に捧ぐ」(清原啓子、1982年)

 清原啓子(1955〜1987、画像検索結果)は、夭折した銅版画家である。寡作であり、銅版画作品は僅か30点に過ぎない。その天才が神に愛され、嫉妬され、長く人間界に留まることはできなかったのである。

 彼女の作風は、「物語的にすぎる」と評された(評されている?)こともあるらしい。それはわかる。全体としての意味はともかく、パーツの造形は実にわかりやすく、少なくとも形而下的には読みとりやすい素材が大量に、驚くほどの精度と精緻さで彫り込まれた彼女の作品宇宙は、だからこそ、厖大な「物語」の生成装置となる。観る者の内なる「幻想」に共鳴して、それを幾層倍にも増幅して照射し返し、それがまた観る者の幻想を惹起し..この夢のような(悪夢のような)ハウリングこそが、清原啓子の作品世界の蠱惑性の秘密ではないだろうか。

 私はそこに惹かれるのだ。とことん「見入る(魅入られる)」ことができるのだ。

 彼女が愛した画家たちの名前を挙げると、カロ、ブレスダン、ルドン、モロー、ボッシュ、ダッド、メリヨン、若冲..文芸作家では、夢野久作、埴谷雄高、中井英夫、三島由紀夫..不遜極まりないことは百も承知で、こう言わせて欲しい。一度もお会いすることはなかったが、私の「同士」だったと..(「導師」でもあったのだろう。)幻想の王土を歩む、偉大なる先人だったと..

 そして、彼女が最も愛してやまなかった作家の名前が、今夜の作品に刻み込まれている。もしもあなたが「久生十蘭」の名前を知らなかったとしたら、あなたは幸いである。あなたはこれから、「予言」「黒い手帳」「海豹島」「地底獣国」「ハムレット」「湖畔」「昆虫図」「骨仏」「母子像」「顎十郎捕物帳」「魔都」などなどの、珠玉の物語たちを、「初読」できるのだから。本を読まないひとたちには生涯辿り着けない、至高の至福境に遊ぶことができるのだから..

 そしてそして、もしもあなたが彼女の作品の画像検索結果に興味を惹かれたのなら、「銅版画家清原啓子作品集 増補新版」をお薦めする。ここには彼女の、ほぼ全作品が収められており、資料的にも完備しているのだから。

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*2019年10月24日:徐々に正常化 [;^.^]


 どうやら、寄り目メイクが収束してきた。昨日が色の濃さ(黒さ)と面積のピークだったようだ。こんなことなら、昨日のうちに自撮りしとけばよかった。[^.^][;^.^]

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*2019年10月25日:眼鏡を作り直す


 会社からの帰途、眼鏡店へ。日曜日に発注していた「2つ」の眼鏡を受け取るためである。遠近両用と、遠方専用。前者は今日受け取れたが、後者は作業時間が20分ぐらいかかるということなので、(そのぐらいは待てるが、明日、どうせこの近くを通りかかる予定なので)明日、受け取ることにした。

 転倒して損傷を受けた眼鏡はひとつなのに、なぜ、2つ作るのか。経緯と理由を説明しておこう。

 私が転んで(レンズ、フレームとも)傷物にした眼鏡は、遠近両用。これとは別に「遠方専用」の眼鏡も必要であると、以前から思っていたのである。遠近両用眼鏡は、上の方で遠方に、真ん中付近で中景に、下の方で手元にピントが合うように調整されており、多くの場合はこれで問題ないのだが、たとえば美術館で大きな(上下方向に広い)作品を観るときに、一度に全体にピントが合わない、という不都合が現実に発生している。映画館で大スクリーンを観るときにも、同じ問題に直面するはずだ。「手元にはピントは合わなくてもいいから、上方向でも下方向でも遠方にピントが合う」眼鏡が必要なのである。いずれ、追加で作るつもりではあったのだが..

 ..そこに、今回のインシデントである [;^J^]。遠近両用の「レンズ」は交換必須。しかし「フレーム」は、擦り傷はついているものの、それほど目立つわけでもない。仕事に常用するのは憚られるが、プライベートで(美術館、映画館、コンサートなどで)臨時に使うぶんには、なんの問題もない。このフレームは、再利用することにする。

 つまり、「フレームもレンズも新規の遠近両用眼鏡」と、「再利用するフレームと新規に発注するレンズの遠方専用眼鏡」を作るのである。合計、4万3千円。廉くはない。廉くはないが、「もともともうひとつ作る予定だったし(それは単純にアドオンの出費になるはずだったし)」、「フレームは再利用するという“賢い節約”をするわけだし [^J^]」、という具合に論点をずらし、混交させることによって、「転んで壊して散財した [/_;]」という今回の事件の本質を、濁し、薄め、なんとなく「まっいっか [^.^]」..と、自分をごまかすことに成功しているのである。

 心の平安を保つための、人生の知恵なのである。[^.^][^.^][^.^]

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*2019年10月26日:掛川花鳥園/浜松独立共和国 [;^J^]


 好天。7:53に車で発ち、掛川花鳥園に着いたのが、8:37。所要時間、45分か。9時開園なのだから、これまでの実績を鑑みるに、8:00過ぎに発ってもよさそうだな。(別に、開園直後に入らなきゃならんという理由はないんですけどね。[;^J^])

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 オウム/ミミズクは、常に絵になる。左写真は、チャコモリフクロウ。中写真は、コガネメキシコインコ。右写真は、オオハナインコ。



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 ショウジョウトキ。右写真は屋外のバードショーにて..えーと、名前を憶えてない。何フクロウだったかな。[;^J^]



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 ヘビクイワシ。右写真は、「野生のラグビーボール」に、飛び蹴りを決めたところ。



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 そして、エミュー。今日は柵の中にはいれた [^J^]。気が立っているシーズンは過ぎたのかな。[;^J^]



 帰途、眼鏡屋に寄って、遠方専用の眼鏡を受け取る。14:50、帰宅。

 昨日の日記にも書いたが、こちらの眼鏡は擦り傷がついたフレームを再利用しているのだが、常用する眼鏡ではなく、あまり人前にさらすものでもないので、問題ない。主たる利用シーンは、美術館、映画館、コンサート。そして意外に思われるかもしれないが、自宅の室内である。くつろいだ姿勢で(要するに寝そべって/カウチポテトしながら)テレビを観るときは、やや下目使いになるのである。遠近両用だと、その角度は手元用に調整されているので、遠くのテレビ画面にピントが合わないのである。


 たまにはネットの記事を引用してみよう。[^.^]

浜松は独立共和国、静岡市は暫定政府... 県民なら分かる?静岡の「勢力イメージ図」に注目

2019年10月26日 08:00 Jタウンネット

「他県民の方の為に説明すると、静岡って実際こんな感じで県としての統一意識がなくてバラバラなんです」(中略)

【浜松独立共和国】
静岡で一番発展している都市浜松を持つ/関西にも行けて関東にも行ける絶妙な立地で観光資源もある随一/名古屋にゴマすってる

【静岡暫定政府】
日本政府に認められた静岡県政府/実は浜松より総人口少ない/しかも立地が浜松にも東部にも負ける/微妙な位置なのも悲しさを誘う

【東部連合軍】
そこそこ知名度がある都市らの連合国/三島や富士宮がある、ちなみにこれらの都市はB級グルメで有名/めちゃくちゃ南海トラフが怖い

【伊豆の帝国】
グンマー帝国の上位互換/観光資源が豊かで他県の人や東部連合国の人のお金で生きながらえている/南海トラフ地震による津波がめちゃくちゃ怖い

【ラブライブ教皇国】
日本全国に点在するラブライバーの聖地/どこに入っても大体ラブライブのキャラクターのポスターやらがある/主な収入源は海産物とラブライバー/SuicaとTOICAの境目で観光客らを困らせるのが難点

 ..[;^.^][;^.^][;^.^] こういう文脈ならば、瀬戸口みづきのコミック「ローカル女子の遠吠え」(今のところ第5巻まで)も、お薦めである。静岡人でなくても、それなりに面白さは伝わると思う。[;^J^]

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*2019年10月27日:4K有機EL! \[^O^]/


 9:15頃、配送業者が来た。大型テレビ(Panasonic TH−55GZ1000)の据え付け(交換)である。このために昨日から大汗かいて、部屋の中(というか、玄関からの経路)の整備をしていたのである。要するに、部屋の奥に据え付けられている42型プラズマテレビにアクセスするための通路を、部屋の床面に確保/開拓するための作業である。[;^.^][;^.^][;^.^]

 テレビ本体と、BDレコーダーと、スカパーチューナーと、3箇所にチューナーがあるもののディスプレイはひとつ、レコーダーもひとつ、という状況なのだから、配線/設定は、最初からややこしいのである。(どこの家でも同じことだとは思いますが。)配送業者はサービスマンではないので、作業範囲には限界がある。(能力的にではなく、規定上。)仔細は略すが、一部、問題を解決できずに帰られたが、そのあと、これはメーカーのサービスに訊くまでもない、と、接続を確認しているうちに、全てOKとなった [^J^]。どこがトラブっていたのかなぁ..案外、アンテナケーブルの接触不良だったような気もするけれど。[;^J^]

 とにかく、昼前に完了! 今回、引き取っていただいたプラズマテレビ(Panasonic TH−42PX300)は、2004年からフル稼働していたのである。天寿を全うしたと言えよう。お疲れ様でした [_ _]。ありがとうございました。[^J^]

 周辺機器からの録画/再生を確認する過程で、CLD−7の電源が、いつしか入らなくなっていることが判明した [_ _]。確か1985〜6年頃に購入して以来、もしかすると一度も故障することもなく、つい近年まで(稼働率は低かったとはいえ)正常に動作していた、驚くべきLDプレーヤーである。確かに、ここ2〜3年は、電源を入れていなかったような気がするが、この間に、息を引き取ったのか..サポート期限(部品保管期限)は大昔に切れているし、修理に出すだけ無駄だろう。これもまた、天寿を全うしたのだ。お疲れ様でした [_ _]。ありがとうございました。[^J^]

 ..で、問題は、100枚近くあるLDの再生手段だが [;^J^]、予備のLDプレーヤーは押し入れの中にあるとはいえ、これが動くかどうか、今日の時点では確認する元気がない [;^J^]。まぁ、まんがいちこれも動かなくなっていたとしても、まだまだマーケットで、いくらでも手に入るんですけどね。

 三方原のアマノ書店まで、SFマガジンなどを買いに行く。はやたろうで遅い昼食(ニンニクを効かせたラーメン)。帰宅してから、テレビの試運転。


 やはり、有機ELは、美しい..

 地デジ/BSの放送も、BDレコーダーで再生したハイビジョン番組の録画も美しいのだが、改めて驚いたのが、BS4K放送の美しさである。

 BS/CS4K番組表を見る限りでは、現時点では、4Kで制作された番組をもっぱら放映しているのはNHK BS4ぐらいのもので、民放(BS日テレ 4K、BS朝日 4K、など)は、多くがハイビジョン番組、ときどき4K番組が混ざっている、といったところであるが..その「単なるハイビジョン番組」も、従来プラズマテレビで観ていたハイビジョン番組よりは有意に美しいのだが、最初から4Kで収録された番組は、本当に、驚くほど美しい。

 理屈で言えば今さら驚く方がおかしいのであって、ビックカメラの店頭などで、さんざん目にしてきた画質であり、そこですでに十分に驚き感心しているのであるが..所詮、家電量販店の店頭というのは、いわば「ショールーム」であり、「非日常空間」なのだ。非日常空間に属するものが非日常的な美しさを持っていたところで、それは当たり前であり、いわばバランスが取れているのだが、それが自宅(自室)内という「日常空間」に入り込んできたことによって、その異様さが際だったという次第なのである。

 「NHK BS4K」から「ゴッホは日本の夢を見た」を、録画してみた。パリの街並み、路傍の画家たち、アルルの田園風景。そして何よりも、ゴッホの油絵の質感! まるでそこに55vサイズの高精細度の複製が..いや、本物に見える瞬間すら、ある。接写されたディテールの、絵の具の盛り上がりの臨場感! 「旅人」である吉岡里帆も、実に美しく撮られている。

 ここまで来ると、「観る快楽」である。旅番組とか、ネイチャー系のドキュメンタリーとか、「内容にはさほど興味がなかったのに、単に、4Kの「絵」を観ていたいがために、録画して再生する」という行為に及んでしまっている..[;^.^][;^.^][;^.^] いずれ、慣れるとは思うのだが..

 ..で、問題は、録画方法。当面は、このテレビに直づけされているUSB HDDへのかりそめの録画。ただしバックアップは取れないし、フォーマットが公開されているわけでもない(はずである)。いずれ、4K対応のレコーダーを買うことになるのだろうが、しばらくは状況をウォッチすることにしよう..

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Nov 1 2019
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