*2019年09月16日:C−Loop導入
*2019年09月17日:幻想美術選「ソロモンの寺院と城塞」ヒュー・フェリス
*2019年09月18日:エスカレーターの謎
*2019年09月19日:遣唐使について
*2019年09月20日:ジャニーズの「クンづけ」
*2019年09月21日:カメラバッグ購入など
*2019年08月22日:浜松市動物園
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*2019年09月16日:C−Loop導入


 朝から雨。かなり降っている。鶴ヶ峰の家の前のバス停から7:01のバスで発つ。横浜ではなく、海老名回り。小田急で小田原へ。9:05のこだま。新富士の手前で、雨あがる。10:20、浜松着。久しぶりに遠鉄百貨店のデパ地下で総菜(サラダなど)を買い、11:15に帰宅する。C−Loopが届いていた。

 これは、カメラ用の「回転ストラップマウント」である。これまで私は、カメラ(D750)の両肩にストラップを付けていた。(9月10日の日記の写真参照。)レンズが相対的に軽いうちはこれで問題ないのだが、 「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」は(カメラ本体の830gに対して)自重2300gである。カメラ本体にストラップを付けて首からぶら下げた場合、この2300gの荷重を、レンズマウント(カメラのボディーとレンズとの接合部)で受けることになる。機構的には問題ないのだろうが、気分的にはよろしくない。また、この長いレンズが縦にぶら下がることになり、使いにくい。

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 そこで、こいつの出番というわけである、一般に、カメラの底には三脚に取り付けるためのネジ穴が開いており、C−Loopとは、ストラップを取り付けたうえでこのネジ穴に装着して、カメラを逆さまにぶら下げるイクイップメントなのであるが、同様のネジ穴は、この大きなレンズに装着されている「三脚座」の底にも開いているのであって、同じように、そこに装着することもできるのである(右写真参照)。

 これによって、首にかけたストラップで「カメラではなく」レンズをぶら下げることになり、レンズマウントにかかる荷重は、(レンズの重さである)2300gではなく(カメラの重さである)830gとなる。また、このポジションでぶら下げると、レンズ(+カメラ)が「横になる」というのも、ポイントが高い。しばらく、この使い方で運用してみよう。(カメラを三脚に取り付けるときには、もちろん、C−Loopを三脚座から外すという手間が発生する。その煩わしさの検証も含めて。)


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*2019年09月17日:幻想美術選「ソロモンの寺院と城塞」ヒュー・フェリス


 「幻想美術選」、第170回。今回は、やや異色の「画家」である。

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「ソロモンの寺院と城塞」(ヒュー・フェリス、1923年)

 Hugh Ferriss(1889〜1962、Wikipedia)は、そもそもは建築家としての教育を受けたのであるが、実際の建築を設計するのではなく、他の建築家の設計の「完成予想図」を描くという、特異なニッチに舵を切った。それも、とおり一編の「完成予想図」ではない。画像検索結果 を見ていただきたい。この、ダークな世界観と肌触り..まさに、「幻想空想都市」である!

 「ソロモンの寺院と城塞」は、従って、むしろ例外的な作品である。「ソロモンの寺院」(説明は不要だろう)を題材とした、古代建築幻想..大きな特色は、俯瞰構図であって、内部の構造が手に取るようにわかる、ということである..(またかという読者の呆れ顔をガン無視して先を続けるが [;^J^])一日中でも、いや、何日でも、見つめ続けることができる..この、幻想城郭都市の中の「あらゆる場所」に、私は「居る」ことが、できる。あらゆる階層の人間(王、神官、貴族、兵士、商人、貧民、犯罪者、娼婦、等など)となって、この神聖都市内を(各々の階級に許される範囲で、あるいはそれを逸脱するという危険を冒して)歩き回り、あらゆる情景を、儀式を、行事を、卑近な日常生活を、目撃することができる。

 それを可能にするだけの奥深さが、この、あらゆる多様性を内包した「都市」には、ある。ここには、すべてがある!

 ..この罪深い絵は、これまでいったい、何十時間を、私の実人生から奪ってきたことだろう..そしてこれからの実人生において、さらに何十時間を奪うことになるのだろう..しかしそこには、なんの憂いもない。「実人生」においては、確かに時間が「奪われる」という、ネガティブと言えなくもない事象が発生するのであるが、「虚人生」においては、それはポジティブなのであるから..(..着いてきてる? [;^J^])

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*2019年09月18日:エスカレーターの謎


 子どもなら誰もが一度は、やることだと思う。エスカレーターに乗ったときに、手すりを掴んではなさない。そうすると、エスカレーター自体の移動速度と手すりの移動速度が微妙に違うので、掴み続けている手が引っ張られて、徐々に前傾姿勢となっていく..(長いエスカレーターの場合、降参して掴みなおさなければならないこともある..負けである..[;_ _][;^J^])

 子どもならともかく、いい歳をしてまだ「これ」をやっている私なのだが(61歳になりました [;^.^])、それこそ子どもの頃から不思議に思っていることがある。「必ず、手すりの移動速度の方が、速い」のである。常に、手が「前方に引っ張られる」のであって、「後ろに取り残される」経験をしたことは、一度もない..

 ..何故だろう?


 「不条理日記 完全版」(吾妻ひでお)を落手した。「不条理日記」自体は何度も再刊されているのだが、本書の特長としては、こんにちではかなり入手が難しい短編も多数収録されていることが、あげられる。前記リンク先の収録作品リストを睨んで、購入を検討して欲しい。

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*2019年09月19日:遣唐使について


 情報ソースは忘れた。多分10年ぐらい昔、巽孝之がSFマガジンに寄稿したエッセイの一節だったと思うのだが、捜す気力が、正確にゼロ..[;_ _]

 留学生的な立場で(正確には「留学生」ではなかったようだが)出国しようとしたときに、税関の担当者になかなか伝わらなかったのだという。そもそも「留学」という概念がわかっていない? ..しびれを切らした巽氏が、

 「ほら、昔、遣唐使っていたでしょう! あのようなものですよ!」

 ..すると、担当者、しばらく考えたあと..あぁ、そうか! と、パッと顔を輝かせて、

 「わかりました! あなたは、遣唐使だったのですね!(^_^)」

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*2019年09月20日:ジャニーズの「クンづけ」


 ジャニーズのタレントたちの言葉遣いで、以前からひどく気に障っていることがある。(大)先輩をクンづけで呼ぶことである。「岡田クン」「中居クン」「近藤クン」..あり得ないだろ。

 先代社長の逝去前後の報道で、なんとなくわかったような気がする。「敬語を使うな教育」か。なるほど。でもそれは、社内で(内輪で)やってくれ。子どもの教育上、よくないんだよ。(「敬語を使うな」と「クンづけ」は、微妙に整合性が取れていないような気もするが。)

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*2019年09月21日:カメラバッグ購入など


 11:00を回ってから起動。都田のカインズモールまで車を走らせて、キッチン用品の買い物。南下して、上島駅の近くの「らーめん武蔵」で「煮干しブラック」。この店は初めてだが、なかなか美味い。

 この近くの、Sceneという喫茶店で、「Sight Scene 硲敏明 陶展」(〜9月30日まで)。質感も形態も面白く、しかも、面白いながらも奇を衒っていない、日常の用途に使えるものである。もう会期は残り少ないが、機会があればどうぞ。

 駅前のビックカメラへ。カメラバッグを購入するためである。

 これまで私が使っていたコンパクトな肩掛け式のカメラバッグには、交換レンズが入らない。交換レンズを持ち歩く場合には、普通のリュックにクッションとしてタオルを敷き詰めて、そこに最大3〜4本入れて、背負っていたのである。(結構、重い。[;^J^])しかし、「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」となると、そうはいかない。2.3Kg、27cm。専用のバッグを買わないと保護できない..

 ..というわけで、HAKUBA の「LUFTDESIGN TREK20」を購入した。ぶっちゃけ、このレンズをD750に装着したまま格納できるカメラリュックのうち、一番廉かったからである [;_ _]。1万弱。高いものは2〜3万以上するが、まぁ、今の私にはこのあたりがお似合いだろう。

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*2019年08月22日:浜松市動物園


 晴れ間が見える曇天。D750+「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」をカメラリュックに詰めて車に載せ、8:15過ぎに出発。8:45、浜松市動物園着。年間パスポートを作って、9:00に入園。(つまり、ここに来るのは初めてなのであった。[;_ _][;^J^])

 自宅アパート前の駐車場で三脚にセットして月の撮影をしたことはあるが、フィールドで取り回すのは、初めてである..やはり、重い [;^.^]。しかししばらく持ち歩いていて、コツがわかってきた。「持つ」のではなく、「抱える」のである。首からストラップでぶら下げ、左腕を直角に曲げて、そこに乗せるのである。これが一番、楽。

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 猿山で暇している猿たち。象、ゴリラ。



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 虎とライオン。この猿の和名は、メモし忘れた。[;^J^]

 それにしても、虎もライオンもゴリラなども、乾濠(からぼり)で隔離されているだけなのだが、彼らは飛び越えられないのだろうか。客の目には見えない(目立たない)電気ショック仕掛けでも、あるのだろうか。



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 さまざまな鳥たち。言うまでもなく動物園においては、マイノリティである。近日中に、掛川花鳥園に行く予定。



 11:20に退出。疲れた [;^.^]。楽な持ち方を工夫したとはいえ、あやうく、左肘と左手首をいわすところだった [;^.^]。鍛えねば。[;_ _][;^J^]

 また、これまで動物園から足が遠のいていた理由も、なんとなくわかった。ここはやはり..牢獄なのだ [_ _]。動物たちが少しでも楽に、幸せに暮らせるよう、飼育員たちが愛情をもって全力を尽くしていることはわかるし、稀少動物の保存/繁殖という機能は重要である。動物園という環境でしか生きていけない個体も、数多くいることだろう。とはいえ、せまいケージの中をぐるぐるぐるぐる歩き回っているマンドリルは、見ていて辛かった..

 ..ここは、割り切らなければならない。動物園を廃止して動物たちを解放するなど、ただの偽善者の妄言である。人間は、動物園を必要としているのだ。そして作ってしまった以上、その動物園を十分に生かさなければ(見学しなければ)、動物たちは、ただ、閉じ込められてしまっただけということになる..

 ひと汗流すために湯風景しおりに向かい、その途上、高丘のホンダの近くのはなまるうどんで昼食。なんとなく、金を払って風呂にはいるほどでもない(自宅でシャワーをあびれば十分な)気分になり、自宅に転進。

 想像以上に疲れていたらしく、午後はドロドロ..

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Sep 26 2019
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