2017年08月07日:緑の光 2017年08月08日:幻想美術選「サマイン」レオノーラ・キャリントン 2017年08月09日:漢方薬リトライ/サイバーテロ [;_ _]凸 2017年08月10日:薬、効いている? 2017年08月11日:川端龍子展/月岡芳年 妖怪百物語展 2017年08月12日:深海2017/谷中ビアホール/夏コミ 2017年08月13日:夏コミ/幻獣神話展/吉田博展目次へ戻る 先週へ 次週へ
5:50にチェックアウト。品川を7:10に発つひかりで8:31に浜松に着いた頃には、台風5号の雨が降り始めていた。タクシーで帰宅したのが、8:50。荷物を片づけ一休みし、午後から出社 [/_;]。台風が近づいているのでさっさと帰れというお達しもあり、残業せずに帰宅。
結局、朝まで、風は強くなったものの、さほどの嵐にはならなかった。
「ぶらぶら美術・博物館」の録画(7月28日放映分、「国立西洋美術館「アルチンボルド展」“だまし絵”の傑作が集結!」)を観返していて、気がついた。照明光に、緑が混じっている!
先日の日記(「FCLA夏オフ 2017 第二日」)で、この会場(アスピア)の照明の下では(私のカメラに限らず、他の方のカメラで撮影した写真も)どうしても「緑がかってしまう」と書いたが、ここに、もうひとつ別の実例があったのだ! 国立西洋美術館の照明が「肉眼では」緑がかっていないことは、知っている。しかしそこで撮影した映像には(シーン、あるいは部屋?によるが)緑色がかぶっているのだ。
これは、会場の照明ではなく、テレビのクルーが持ち込んだ照明によるものかも知れない。しかし、(私は美術館内でのテレビ番組等の撮影現場に居合わせたことがないのでわからないが、)作品保護のためにも、少なくとも照度の強い照明は、持ち込まないものではあるまいか。また、会場の照明であろうが、外部から持ち込んだ照明であろうが、本質的には同じことだ。「肉眼では認識できないが撮影すると緑色になる照明が存在する」、という事例であることには、違いはないのだから。
目次へ戻る「幻想美術選」も、第76回。今回の作品は、これまでご紹介してきた作品群とは、やや肌触りが違うかな。
レオノーラ・キャリントン(1917〜2011、Wikipedia(英文))は、イギリス出身(母親はアイルランド人)だが、主たる活躍地はメキシコ。幼少期からケルト民話やアイルランドの妖精の話を聞いて育ち、それも遠因のひつとだったのかどうか、生涯にわたって、魔術、シャーマニズム、タントラ、禅、カバラなど、さまざまなオカルトに傾倒した。(タントラや禅をオカルトに括るのはどうかと思うが [;_ _]、彼女の中で魔術等と区別していたかどうか疑問なので、同じ箱に入れる [;_ _]。乞うご容赦。[;_ _][;^J^])彼女の作品を鑑賞するに際して、オカルトの知識など必要ないが、いくばくかの予備知識があると何が描かれているのか知る助けになることは事実なので、簡単に書いておくことにする。
アイルランドには、「シー」と呼ばれる日常とは別の世界があり、そこはこの世とボーダーレスにつながっているという。妖精(バン・シー)は、「シー」の住人。11月1日(「サマイン」の祭りの日)には、妖精は「シー」と日常世界とを行き来して、人間の生活に干渉する..
この作品が「サマイン」祭を描いたものであるとすると、この異形のものどもは、妖精(バン・シー)ということになろうか。キャリントンの特徴のひとつとして、彼女の「クリーチャー」たちの多くは、人間と動植物のハイブリッド(混成種)なのである。
オカルティックな作品を描く画家がそのオカルト世界を信じているとは限らないし、むしろそういうケースは少数派ではないかと思うのだが、キャリントンは「その世界」の住人であり、彼女の作品世界には、そういう空気感があきらかに漂っている。(感じない人もいるだろうが。)それはしばしば「もてなしがいいとは言えない」肌触りであり、観るものを拒絶するのだが..この「サマイン」は、彼女の代表作の中では「肌触り」が比較的マイルドであり、拒否感を覚える人は少ないのではないだろうか。
「シー」は、晩年に至るまで、キャリントンの霊感源のひとつであり続けたという。
目次へ戻る快晴。暑い一日になりそうだ。午前半休取得済み。
8:30に徒歩で出て、10分後 に浜松医療センター。耳鼻科のM先生。右耳の件、当面手術はなし、ということで、別解を探り始める。まずは漢方薬。かつて試みて効果がなかった漢方薬とは別の種類の薬。(顔の)筋肉の無駄な動き(痙攣など)を抑制する効果のある薬であり、まずは1ヶ月、試してみることになった。
いったん帰宅。午後からの出社までに少し時間があるので、PCを起動したら..Windows Update が始まった [;_ _]。かなり時間がかかりそうな気配である [;_ _]。まぁ仕方がないので放置して別件を片づけ、シンセを車に搬入し、11:00に出る。R社のリペアセンターに寄ってシンセを預ける。夏オフで明らかになったのだが、いくつかのスイッチ(特に、左右カーソルキーと、INC/DEC)の感触が悪くなっていたので、部品交換してもらうためである。
午後から出社。残業は早めに切り上げて帰宅。
Windows Update は、終わっていない。これは織り込み済み。なぜなら、途中で再起動のステップが入るからであり、BIOS パスワードを解除していなかったからである。(つまり、このステップでタイムアウトしていた。)電源を入れて、再開。さらに1時間..
織り込み済みでなかったのは、最終的に、起動しなくなったことである [;_ _]凸。Windows の起動までは辿り着くのだが、そのあと、マウスカーソルを表示するのみの(中途半端な)ブラックアウト。[;_ _]凸
結局、1ヶ月前のシステムイメージ(ほぼマンスリーで、コントロールパネルの「バックアップと復元(Windows 7)」から作成しているのである)を戻し、引き続き、デイリーで取得しているワーキングエリアのバックアップの昨日分を戻し、事なきを得た(Windows Update が始まる前の状態に戻せた)。何やってんだか..[;_ _][;_ _][;_ _]凸
昨日のニュースだが..中島春雄、肺炎で逝去。享年88歳。合掌..
目次へ戻る昨日、設定し忘れていたことに気がついた。Windows Update サービスを(慌てて)止めた [;^J^]。実家に持ち帰るPCなのだが、帰省中に Windows Update が再度来襲したら、たまらんからね。[;^.^]
右耳用の薬、効いている? 今日は、少なくとも会社のチャイムに反応してボコボコゴトゴトと鳴ってはいないような気がするが..もちろん、おそらく、気のせいだ。1.そんなにすぐに変化が現れるわけがない。2.症状はそもそも出たり出なかったりするものであり、自分に都合のいい状態にたまたまなったとして、それ(だけ)が印象に残ることは、心理的にありうる。
浮足立つな、慌てるな。一喜一憂する必要はない。
目次へ戻る曇天。6:55に発つ。浜松駅前バスロータリーから、8:00に発つ渋谷新宿ライナー浜松4号。いつもの浜松2号より、1時間遅い便である。(浜松2号のチケットが取れませんでしたのでね。)ポツポツ雨。
12:30、渋谷マークシティ着。定刻は11:56なのだから、これなら全然問題ない。雨、上がってるし [^.^]。13:15、山種美術館。「没後50年記念 川端龍子 ―超ド級の日本画―」(後期:〜8月20日(日)まで)である。前期展示は観ているので、基本的には、差分の確認のみ。(時間貧乏ですからね。[_ _])
「土」は(検索結果を絞り込めなかったが)輝かしい黄色としての金泥が、印象的。「華曲」(画像検索結果)の、黒い葉と白い花の対比が印象的な牡丹と、滑稽な仕草の獅子。「八ツ橋」(画像検索結果)は、尾形光琳へのオマージュかと思われるが、正直、越えているかどうかは、なんとも..
前期展示を観に来た際に感嘆した「爆弾散華」(画像検索結果)を、改めて時間をかけて注視。部分的に、まるでコラージュのように盛り上がって見えるのだ。「金閣炎上」(画像検索結果)は、あまりにも有名な作品。川端龍子の名前はご存じなくとも、この作品には見覚えがある、という人は少なくないのではないか。
13:45に発つ。14:20、太田記念美術館。「月岡芳年 妖怪百物語」(〜8月27日(日)まで)である。未知の作品は、ほぼない。大部分は(画集どころか)本物を(何度も)観ているはずだが、何度も書いているように、浮世絵はひとつひとつコンディションが異なるので、何度見ても面白いのだ。
以下、いずれも既知の作品であるが..「和漢百物語 清姫」(画像検索結果)、は、地味に怖い。「新容六怪撰 平清盛」(画像検索結果)、「平清盛炎焼病之図」(画像検索結果)は、いずれもよく知られた「清盛もの」。「奥州安達がはらひとつ家の図」(画像検索結果)は、現代では「自主規制」してしまいそうな、残酷図絵。「羅城門渡辺綱鬼腕斬之図」(画像検索結果)の素晴らしい構図と迫力!
「新形三十六怪撰 武田勝千代月夜に老狸を撃の図」(画像検索結果)も、構図が面白い。ガチャガチャとした状況を、うまく整理してみせている。「新形三十六怪撰 老婆鬼腕を持去る図」(画像検索結果)も、実にスマートでかっこよい。「新形三十六怪撰 清姫日高川に蛇体と成る図」(画像検索結果)は、先にご紹介した「和漢百物語 清姫」の、別バージョン。さらに不気味な完成度の高さ。そして、何度もご紹介していて恐縮ですが [;_ _]、「新形三十六怪撰 源頼光土蜘蛛ヲ切ル図」(画像検索結果)は、やはりはずせない [;^.^]。この土蜘蛛、誰がどうみても、メイドだろ。[;^.^][;^.^][;^.^]
15:55に発ち、17:15、横浜・鶴ヶ峰の実家着。妹夫妻が来訪していた。
目次へ戻る早朝、曇天。降るらしい。右耳がボコボコ鳴っているのを確認。まぁ、そんなもんだろう。とにかく、薬を飲む。6:00には、既に降り始めている。
実家前のバス停から、6:56のバスで発つ。8:20、国立科学博物館。「特別展「深海2017〜最深研究でせまる”生命”と”地球”〜」」(〜10月1日(日)まで)である。行列約100人目。開館の9:00まで40分あるが、雨があがっているので助かる。
内容の詳細は、前記リンク先の公式HPを参照してほしい。「発光生物」「深海の巨大生物」なども面白いが、ほぼ、既知の内容ではある。一番面白かった(というか、楽しかった)のは、地球深部探査船「ちきゅう」の、縮小モデルやパネルや映像による紹介である。この、洋上の研究所でもある巨大施設に胸を躍らせない男子は、いないと思う(言い切った。[;^J^])
11:20に出て、徒歩10分ほどで、上野桜木あたりへ。先日の「ぶらぶら美術・博物館」で紹介されていて、気になっていたのだ。詳細はリンク先を参照してほしいが、一角をなしている「谷中ビアホール」で、1時間ほど休み、読書。昭和な雰囲気が、なんとも心地よい。美術館・博物館群から近いので、今後、上野で時間調整する際には、ここを利用することにしよう。
ここまでくると、日暮里駅の方が近い。10分ほど歩いて(谷中霊園を抜けて)日暮里駅へ。13:30、国際展示場駅。夏コミ2日目である。
目当てのブースでは、目当ての物件は売り切れていた。甘く見すぎていたか [;^J^]。しゃあない、明日は別のブースで売られていることを把握している。明日は(無理のない範囲で [;_ _][;^.^])早く来ることにしよう。
Neさんとお会いして、ちょっと立ち話。14:15に離脱。15:05に、渋谷大古本市。1時間半ほど粘ったが、これといった収穫はなし。正確に言うと、かなり気になる洋書のSFイラスト集があったし、金額的にはまったく問題なかった(むしろ格安であった)のだが..内容のアベレージが、こちらの要求水準を、わずかに下回っていたのである [_ _]。所収作品中、もっとも素晴らしいものは、既に別画集で手元に確保していたり、とか..20年前、いや、10年前なら、迷わず購入していただろうが、常に置き場所の捻出に苦慮しつつ書籍を購入せざるを得ない今は..これは、買えない。[;_ _]
17:55、実家に帰宅。
目次へ戻る実家前のバス停から、8:41のバスで発つ。国際展示場駅で降りて列の最後尾に着いたのが、10:00。入場できたのが、10:50。まったくの、ノー問題。[^.^][;^.^]
目当てのブースで所望のものを入手して、一撃離脱 [;^.^]。昔(5年、いや、3年前)なら、せっかくここまで来たのだから、と、できるだけ多くのブースを巡回して、せめて10件は購入しただろうが..今日のところは、時間的にも体力的にも、そんな余裕は無いのである。[;_ _][;^J^]
昼前に、三菱一号館美術館。「レオナルド×ミケランジェロ展」(〜9月24日(日)まで)である。既に先日、観覧済みなのだが、そのときは、ミケランジェロの「十字架を持つキリスト(ジュスティニアーニのキリスト)」の来日・展示が間に合っておらず、この作品のみの鑑賞チケットをいただいていたのだ。今日は、そのチケットを握りしめてきたというわけ。
これは、ミケランジェロの真作であることは立証されているが、未完作品であり、17世紀の彫刻家の手で完成したとのこと。とはいえ、この量感とバランスは見事であり、見応えがある。満足した。
すぐ隣の有楽町まで、徒歩。「幻獣神話展W」(東京交通会館 地下1F ゴールドサロン、8月19日(土)まで)。「人は死ぬと世界の果てで鳥になる」(マンタム)、「儚い記憶」(諸星大二郎)などが、印象と記憶に残った。
引き続き、徒歩数分のスパンアートギャラリーへ。「山脇隆 展」(〜8月19日(土)まで)である。
ちょっと生理的にきつい、と、ひく人が多いかなぁ..[;^J^] でもね、よくよく見れば、別にスプラッタじゃないんですよ [;^J^]。遠目には、そう見えがちだけどさ。もう会期終了間近だが、お暇な方は、勇気を振り絞って立ち寄ってみるのも、悪い考えではない..と、思う。[;^J^]
昼食は、昼間っから飲むのも悪い考えではあるまい、と、有楽町駅前の銀座ライオン。(よく考えたら、昨日も、昼間っからビアホールだったな。[;^J^])しばらくゆったりとしてから、新宿へ。
15:45、損保ジャパン日本興亜美術館。「生誕140年 吉田博展」(後期:〜8月27日(日)まで)である。
前期展示を観ているし、それ以前にも吉田博の展覧会は観ているので、基本的には差分の確認のみ [_ _]..と、言いたいところだったが、実は、全とっかえとは言わないが、かなり多数、展示替えされているのだった [;^J^]。まぁ、一番有名な作品群は、通期展示だけどさ。
後期のみの展示作品から選ぶと、「ユングフラウ山 欧州シリーズ」(画像検索結果)、「隅田川 東京拾二題」(画像検索結果)。それと、画像検索できなかったけど、「カンチェンジャンガ午後 印度と東南アジア」など。何度も書いているけど、吉田博は、観ておかないと、損するよ!
16:15に退出し、18:15、実家に帰宅。
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Aug 17 2017
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