2017年04月24日:カッコを数える 2017年04月25日:コンテクストはわからんが 2017年04月26日:幻想美術選「メデューサの頭部」ピーテル・パウル・ルーベンス 2017年04月27日:「レコード藝術」創刊號 2017年04月28日:GWは5日間 2017年04月29日:早い起動で空回り [;_ _] 2017年04月30日:浜名湖ガーデンパークなど目次へ戻る 先週へ 次週へ
私の文章において、括弧の入れ子が深くなりがちだということには、多くの読者が気づいているであろう。最近の例から引く。
ガラパゴスで結構 [^.^]。ガラパゴスで生きている私は、幸せである。(本当にガラパゴスなのかどうか(世界の他の「全ての」国では「鉄道はダイヤどおりに走らない」のかどうか)、私は知らないけどね。(疑ってるんだけどね。))
深くならないようにしようと心掛けてはいるのだが、これは「書き癖」なので、ある程度は仕方がない。だからせめて、「間違えない」ようにしよう、とはしている。「間違い」とは、括弧の辻褄が合わないことであり、世の中では珍しくもない現象である。典型的には、開き括弧の数に対して、閉じ括弧の数が少ない..つまり、「開きっぱなし」。テキトーに読んでいる人は気が付かないが、真面目に丁寧に読んでいる人ほどこれに気が付きがちであり、非常な不安感にさいなまれる、というしろものである。[;^J^]
私の推敲時のチェック方法は、実に単純である。開き括弧("「"、"("、"『"、等)を「+1」とし、閉じ括弧("』"、")"、"」"、等)を「−1」として、「数を数える」のである。上記例では、「1、2、3、2、3、2、1、2、1、0」となる。0で終わればOK。次は、同じ種類の括弧が対応しているかどうかのチェックに移る。0で終わらなければそれ以前の問題なので、もう一度文章を読み直す。
この、「括弧をスタックにプッシュ/ポップする」という手法は、今を去ること数十年前、大学の1年生か2年生の(仔細は忘れたが)コンピューターを使う実習授業(当時のこととて、「ミニコン」の「バッチ処理」であった)で、確か数式を文字列として入力して、それパーズして計算する、という課題のときに、基本的なアルゴリズムとして習ったような気がする。
それを、今では駄文の推敲(机上デバッグ)に応用しているというわけだ。理系/文系の垣根を軽やかに越えた、学際的な頭脳と呼んでいただきたい(← そこまで言うか。[;^J^])
目次へ戻る今村復興相、辞任。まぁ、仕方がない。
ただし、注意しておきたいことがある。私も含めて、圧倒的多数の人は、彼の発言の断片しか聞いて(読んで)いない、ということである。「コンテクスト(文脈)」(と言ってわかりにくければ、「流れ」)がわからない。きちんと報道されていないのだ。もっともセンセーショナルな断片だけが切り取られて、繰り返し報道されている..
「今回は」、おそらく、彼の辞任(更迭)は、不当ではない。同じ種類の過ち(失言/放言)を繰り返しているようだからね。(それらの個々の報道自体にも、やはり前記の危うさがあるのだが、いわば数の論理で、信憑性が高まっている。)
しかし、「単発」の場合は、よほど注意しなければならない。誰かを「陥れる」ことは、簡単だからである。まぁ、今は、SNS等での情報発信が簡単になったため、「何かマスコミがやらかしている(やらかしつつある)」というときに、「部外者」がそれに気が付いて情報発信/拡散することによって、食い止められる可能性が、数十年前よりは圧倒的に高くなっている..これは、「SNS蔓延の功罪」の「功」の部分だろうね。
目次へ戻る第61回となる、「幻想美術選」。ほっこりとした癒し系の作品の次には恐ろしい(あるいはダークな)作品、というパターンは既に読めていらっしゃるだろうから、今回の作品選定についても、文句のあろうはずがない。[^.^]
..いやいやいや [;_ _]。これはダメでしょう..[;_ _]。洒落にならないっすよ、ルーベンス先輩..[;_ _]
うまけりゃ、何描いてもいいってもんではないんです。これはもう、画力による暴力っすよ、先輩..[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]
画題については、説明しない。いくらなんでも、このぐらいは常識である。(まんいち、知らない場合は、こっそりぐぐっとけ。)だから解説もほぼ不要なのだが、それでもいくつかポイントを挙げておくと、「蛇だけではなく、蜥蜴やサソリや蜘蛛らしきものも描かれている」ことがひとつ。これは、「毒虫」という概念と「蛇」という概念が、整然と分けられていなかったことの顕われであろう。(ルーベンス(あるいはこの作品が描かれた時代)がそうだったと言っているのではない。(そうだったかも知れないが、少なくとも)そういう設定で描かれている、ということである。)
もうひとつ。「双頭の蛇」が描かれている。私も知らなかったのだが、この「伝説上の生物」は、メドゥーサに由来しているらしい。だからここに描かれているのか..(なお、「双頭の蛇」自体は、別に「伝説上の生物」ではなく、現実に低い確率で誕生するが、管見の及ぶ限り、すべて「フォーク状」で、この作品に描きこまれているような、胴体の両方に頭部がついている形態のものは、存在しないというか、発見されていないようだ。)
次回はまた、「優しい」作品をご紹介する予定である。だからそれまでは(今週は)、このメデューサの悪夢にうなされたまへ。[^.^]
目次へ戻る今月号の「レコード芸術」誌に、創刊800号記念特別付録として、「創刊號(昭和27年(1952年)3月號)」の「完全復刻」が付いてきた。ようやく読了。
これが、実に面白い。最近のレコ芸は、いくつかの連載を別にするとほとんど読み飛ばし状態なのだが [;^J^]、この「創刊號」は、隅から隅まで読んだ。65年前の時代/世相が伺われて、興趣尽きない。
何度も出てくる文章が、例えば、「今思ひ出しても残念でならないのはあのレコードをどうして焼いてしまったかといふことである」、といったもの。若い読者はわかるかな? 空襲で塵芥に帰した、と言っているのである。(まだ、敗戦後、7年だからね..)
(日本の)音楽家たちが、ようやく、勉強の手段として「レコード」を使い始めるようになってきた(これまでは、レコードなど馬鹿にして相手にしていなかった)、という文章というか報告も、複数回。隔世の感がある。
思わずポストイットしてしまった箇所を、いくつか抜き書きしておこう。(全部はとても書ききれないので、抜粋である。)
「ベートーヴェンの最も長大な、最も難しいソナタ(「ハムマークラヴィア」のこと)を新進ピアニストが臆せず吹き込んだ所に多大の興味がある。(フリードリッヒ・グルダのこと)」
「戦後に録音されたレコードの輸入がしばらく途絶えていたビクターに、再び斬新な演奏の原盤が入ってくることになった。輸入税を払って高価な盤を買える人々は別として(後略)」
「いながらにして海外の新傾向を知り得るという点で、私達は文学や映画とほぼ同じ水準に迄来たように思う。その点だけならば少くとも絵画の分野より有利になったのではなかろうか。それは寸法も色彩も実物とは大ちがいの複製印刷と、スコアで補い乍ら新型の電蓄で聴くL・Pのどちらがほんものに近いかという事に帰するが、複製印刷や翻訳文学に比べて、後者はたしかに作家の魂によりよく触れ得ると思う。つまりは生の音楽と紙一重の所まで来たという感が深い。」
しかし、もっとも感慨深かったのは、「日本でもストラヴィンスキーのファンは存外に多いし、意外な人々の中に彼の熱烈な支持者や、作品レコードの蒐集者を発見して、しばしば驚かされるのである。私の知人の中でも、高等学校の教員に一人、商店主に一人、ストラヴィンスキーの作品のレコードを全部内外を問わず、熱心に集めようとしている人を知っている。どうも音楽の専門家の方がストラヴィンスキーなどはペテン師だ、センセーショナリストにすぎないと簡単にきめつけている人が多いようである。古典やローマン派の音楽をあまりくわしく知らない一般の聴衆の方が、かえって彼の音楽の現代的で直裁な表現や、奔放なリズムを楽しんでうけいれているようである。」..なるほど、ストラヴィンスキーは、まだ、そういうポジションだったのか..
終わりの方のページで、「レコード音楽はまぁまぁの水準にきたとして、これに映像がつけば、という「夢物語」」が語られているのも、なんとも楽しい。[^J^]
目次へ戻る私の今年のゴールデンウイークは、5月3日〜7日までの5日間。今の部署で今の業務についている限り9連休とかは難しいが、まぁ仕方がない。世間には、まったく休めない(逆に、仕事が忙しくなる)人も大勢いるのだから、贅沢を言ったらバチがあたる。
3日に新幹線で上京し、
東京都美術館
「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展」
〜7月2日(日)まで
東京藝術大学大学美術館
「雪村−奇想の誕生−」
〜5月21日(日)まで
新宿のマップカメラでレンズを物色し、渋谷まんだらけで数冊処分(もちろん、なにか出物があれば購入)してから、横浜・鶴ヶ峰の実家に帰省。
4日、5日は予定なし。実家で読書。
6日は、まず、永田町の国会図書館。今回は、手塚調査でも吾妻調査でもない、別件。数冊、内容を確認するだけなので、すぐに終わる。原宿に回って、
太田記念美術館
「浮世絵動物園」
後期:5月2日(火)〜5月28日(日)まで
昼過ぎには、江戸川橋の現代マンガ図書館。ここも1時間ぐらいかな。最後に、
東京ステーションギャラリー
「アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国」
4月29日(土)〜6月18日(日)まで
(これは、楽しみにしてるんだ。ヘンリー・ダーガーが、いまいち私のツボを外しているだけに。)
7日は、俊友会管弦楽団の第58回定期演奏会。
すみだトリフォニーホール
13:30開演(12:30開場)
R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」
ヴィオラ独奏:佐々木亮
指揮:山下一史
..で、浜松に戻るという予定。
目次へ戻る早朝、iPhone でネットワーク共有しても、ノートPCとつながらない(テザリングできない)..ノートPC側で、「このネットワークは使えません」、と表示される..もちろん、原因は山ほど考えられる。ひとつひとつつぶしながら、数十分間もがくが、結局..
..iPhone の電源を入れ直したらつながった [;_ _]。この、屈辱感..[;_ _][;^.^]
近所の(主治医の)O内科医院は8:30診療開始だが、玄関は7:00に開く。できるだけ早い順番で診てもらいたいので、7:00前に車で出て、7:00ジャストぐらいに乗り付けるが..開いていない..というか、開く気配がない..
今日は「土曜日」ではなく「祝日」なのでした。[;_ _](これ、以前にも1回、やってるな。[;_ _])盲点だよな〜。[;_ _][;_ _][;_ _]
なんか、朝から時間の無駄遣いが連続して、疲れちゃった [;^J^]。とにかくいったん帰宅し、野暮用を片付けてから、9:30過ぎに改めて出る。9:45から13:50まで、湯風景しおり。昨年度(3月末日まで)に貯めたポイントの交換期限が、明日(4月末日)までだったのだ。このことに気が付いたのは、一昨日。滑り込みセーフである。[;^J^]
14:10に帰宅して、積読、積視聴の山を崩しにかかるが..感覚的な表現で申し訳ないが、ほとんど「撤退戦」である。[;^.^]
目次へ戻る7:05、自転車で発つ。久しぶりの(ある程度、まとまった距離の)サイクリングであり、ま、リハビリに近いので、「浜名湖一周100キロ」とかいう、無理はしない。近場でまとめるつもりである。
浜名湖はWikipediaを見ていただくとわかるが、左手を伏せて上から見た形に似ている。ここに、手首の右側(すなわち、東側)からアプローチし、「親指」に相当する「庄内湾」を回って、親指と人差し指の間の付け根に至る。ここに浜名湖ガーデンパークがある。着いたのは、9:00。
かつて、浜名湖花博(Wikipedia)や、浜名湖花博2014(Wikipedia)で賑わった場所だが、その後整備されて、当時の喧騒が嘘のような、落ち着いた公園になっている。これはこれで、まったく悪くない。
様々な花の撮影練習。この時期は藤だが、一見簡単そうなんだが、これがなかなか..また、RAW現像で色彩を「盛る」ことはいくらでもできるのだが、今の時点では、極力、それはしない(よほど惜しい失敗写真のリカバリーのみに、限定する)ことにしている。練習にならないからである。[;^J^]
右端の写真は、水鳥が飛び立ったところ..というか、のんびり泳いでいるところの写真を撮ろうとしたら、いきなり飛び立ちやがったので、慌てて流し撮りになってしまったという物件 [;^.^]。オートフォーカスがAF−C(コンティニュアスAFサーボ=動きのある被写体用)ではなく、AF−S(シングルAFサーボ=静止している被写体用)だったわりには、まずまずの写真になっている。[;^J^]
10:45、離脱。浜名湖大橋を(恐怖を押さえつけながら [;_ _])なんとか走りわたり、浜名湖の親指の右側に脱出する。(浜名湖大橋は、南側を東から西へ走るときは、そこまで怖くはないのだが、北側を西から東に走るときは、浜名湖に転落するという悪夢を頭から振り払うことができないのである..[;_ _][;^J^])新雄踏街道を東に戻り、11:25、シューズ愛ランドで靴を買いなおす。
以前からの懸案だったのだ。常用している2足のうちの1足は、まぁまぁ良いもの。もう1足は、安物というわけではないが、さほど高くもない。この、安いほうの靴の金属製の飾りが破損してしまって、修理不能(できたとしても、修理代が購入価格を上回ることは確実)になってしまいましたのでね。
12:00に浜松駅前、ザザシティ前の駐輪場に自転車をとめ、まず、ビックカメラで野暮用1件。時間が微妙に余ったので、街中を少しぶらぶら歩きしてから、開店時刻になったので、13:00、有楽街の「浜松かきセンター」。牡蠣を貪り食う。
15:55に離脱して、16:15、帰宅。結局トータル、50キロ走行。リハビリとしては、ちょうどいい感じ。明日に引きずらない程度に、ほどほどに疲れた。[^J^]
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: May 4 2017
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