*2014年05月26日:SFマガジン700号
*2014年05月27日:土産話が目的ではない。[;^J^]
*2014年05月28日:ももクロBD(2013.8.4 日産スタジアム)
*2014年05月29日:過剰かなぁ..[;^J^]
*2014年05月30日:わかってくださいよ..[;_ _]
*2014年05月31日:バルテュス展/弥生美術館/萩尾望都×吾妻ひでお トークイベント
*2014年06月01日:クールダウンつかヒートダウンつか [;^.^]
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*2014年05月26日:SFマガジン700号


 「SFマガジン」700号にざっと目を通した。この雑誌は節目の号には超絶分厚い特集号を出すというヤな伝統があるのだが [;^J^]、案の定、分厚いこと..(いやむしろ、これでも想定よりは薄くて助かったというべきか。)

 助かったといえば、その内容である。「アーカイブ」と称して、これまでのこの雑誌の歴史を振り返り、節目となった重要なエッセイやコラム、読み物などの再録を中心としているのである。古い読者であるから、そのほぼ全てに見覚えがある。さすがに、逐一内容を憶えていたわけではないが(そこまで脳細胞を無駄遣いできるかっつーの [;^.^])、それでもいずれも、冒頭の数行を読めば、大体、どのようなコラム(等)であったかは思い出せたので(われながら呆れる [;^.^])、そのほとんどは再読スキップ。手早く片づきました。(無論、じっくりと再読した重要な(あるいは面白い)文章も、いくつもあったが。)

 といって、新ネタが全く無いわけではない。中でも面白かったのが、今岡(元)編集長へのインタビューと、巻末の鼎談で、日本SF史上の、及び、日本SF作家クラブの闇(ダークサイド)に、そこはかとなく(あるいはズカズカと)踏み込んでいる [;^J^]。遠慮がちな書き方(言い方)ではあるものの、いずれも、その「ダークサイド」の根元に、「小松左京」という存在を見ている。(彼が「諸悪の根元」だと言っているのではなく、彼の言動を、責任持って引き継ぎ、あるいは(時代に合わせて)転換できなかった後続世代の責任を、むしろ指摘している内容であるが。)SFファンなら、必読。

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*2014年05月27日:土産話が目的ではない。[;^J^]


 月いちで通っているO内科の先生は、実は美術ファンなのである。(昨年、判明したことであるが。)大体、診察といっても、血圧を測って、最近の体調を聞いて、聴診器でざっとあたるだけであり、あとは雑談。それが、最近はどの展覧会が面白かった?という(私への)インタビューなのである。

 彼に、面白かった展覧会や作品の話題を供給し続けるためにも、私は、毎月1〜2回は、上京(あるいは上洛・上阪)して、展覧会をしこたま仕入れる必要があるのであった..(結果的には。[;^.^])

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*2014年05月28日:ももクロBD(2013.8.4 日産スタジアム)


 先日購入した、ももいろクローバーZの、ももクロ夏のバカ騒ぎ WORLD SUMMER DIVE 2013.8.4 日産スタジアム大会」(BD、STARCHILD、KIXM-153~4)に、ようやく目を通せた。

 私はももクロのファンであるが、(CDはともかく)ライブのBDはあまり買っていない。(ちなみに(BD版も併売されいてる場合)DVDはもはや(画質的に)眼中にない。)もちろん、主として経済的な理由であるが [;_ _][;^J^]、CS(たまにBS)で放映されるライブ映像番組の録画を繰り返し観ることで渇を癒しているのである。

 問題は主として2つある。放映される映像は(すみっこに)「どこぞのライブ」という文字が常時表示されていて邪魔であること。そして、2時間番組(ときにはもっと短い)となると、実際の半分程度にダイジェストされてしまうことである。

 「それでも、まぁいいじゃん」、と、強がっているわけなのだが、この「日産スタジアム大会(2013)」の場合、実に惜しい曲(というか映像)が、CSのライブ放映番組ではカットされてしまったのである。それは、「ココ☆ナツ」である。とある予告編か何か?で、「ココ☆ナツ@日産スタジアム大会(2013)」の1シーンを観たことがあるのだが、それは(以下、ももクロファンでないとついてこれない話題で恐縮だが [;^J^])「ココ☆ナツ・サークル」であった。あの広大なフィールドで、輪になって走っている彼女らを、日産スタジアムが誇る「スパイダーカム」が、いわば「低空空撮」で、円運動に動機して追うシーン! 実に素晴らしかった! しかしながら、CSで放映された「日産スタジアム大会(2013)」では、この曲はカットされていたのである..

 ..という次第で、ようやく(高かったけど [;^J^])BDを買ったのさ。買わざるを得ないでしょ。もちろん、このパッケージソフトには「ココ☆ナツ」が収録されており、私を感激させた前記の映像も、しっかり、観ることができた。それはほんの一瞬の映像なのであるが、(高い)金を払うだけの価値は、確かにあったのである。(私にとって。)

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*2014年05月29日:過剰かなぁ..[;^J^]


 自宅の主要なIT機器/AV機器は、UPS(無停電電源)でガードしている。PC、BDレコーダー、TV..しかし、実はルータは、ガードしていないのであった。(隣りの部屋に設置されているので、忘れていたのである。)

 そろそろ落雷の季節。瞬断対策として、UPSで守るべきかなぁ..いや、もちろんその方がいいのであるが、しかし、テレビをネット経由で観ているわけではないし(電波で届けていただいております [_ _][^J^])、ちょっと、過剰防衛な気もするなぁ..どうしよう..

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*2014年05月30日:わかってくださいよ..[;_ _]


 会社で、やきとり缶の配布があった。どういうことかというと、ディザスターに備えての非常食。賞味期限切れが近いものは、社員に無償配布されるのである。大体、各部署に(小型の)段ボール1箱ずつ。

 私は、やきとり缶がそれほど好きだというわけでもないので、ふたつだけもらって帰ろうとしたら..

 「倉田さん、(余っているから)5つ持ってって下さいよ」..ここはチャンス!

 「ふたつで十分ですよ」..誰も気がついてくれなかった..[/_;][/_;][/_;] 若い連中ばかりで、世代が違いすぎたかなぁ..

 結局、「トゥー、トゥー、フォー」..と呟いて、4つもらって帰ったが、やっぱり、誰も気がついてくれなかった..[/_;][/_;][/_;] うどんが無かったのが敗因だろうか..(そういう問題じゃないね、多分。[;^.^])

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*2014年05月31日:バルテュス展/弥生美術館/萩尾望都×吾妻ひでお トークイベント


注意:本日の日記は“尋常ではない”長文なので、バルテュスにも萩尾望都にも吾妻ひでおにも興味の無い人は、スキップするのが吉。[;^.^]

 6:30に自宅を発つ。7:19のひかりで上京。9:00、上野の東京都美術館(の門の前 [;^.^])に着く。開門は9:20、開館は9:30。「バルテュス展」である。「日曜美術館」と「ぶらぶら美術・博物館」(いずれもTV番組)で、この展覧会の予習はばっちり。[^.^]b

 この日記の読者の場合、「バルテュス」という画家を知っている人の割合が(世間の平均よりは、かなり)高いのではないかと思われるのだが、正直、「ロリコン画家」という印象をお持ちの方も、いらっしゃるのではあるまいか。(正直になれよ、そこのあ・な・た♪ [^.^])しかしこれだけ大規模な回顧展となると、それはほんの一面でしかないことが、理解できる。

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 初期の作品から展示されているのだが、とりわけ惹かれた(心に響いた)のは、左図、「空中ごまで遊ぶ少女」である。素晴らしい色彩で描かれた、「静止した瞬間」。右図は「猫たちの王」というタイトルの、なかなかクールな自画像である。彼にとって、「猫」は特別な存在だったらしい。



 「エミリー・ブロンテ『嵐が丘』のための14枚の挿絵」画像検索結果)は、実に面白い。ここで、彼の基本的な画風が確立したようだ。「鏡の中のアリス」画像検索結果)の、ほとんど非現実的なまでの「白い画面」。「キャシーの化粧」画像検索結果)は、「嵐が丘」の中に、良く似た構図の作品がある。「眠る少女」画像検索結果)は、昔から好きな作品である。

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 そして、この「夢見るテレーズ」こそが、代表作中の代表作。正直なところ、スカートの中に視線が行く人が多いだろうが [;^J^]、そしてそれはけっして間違いではないのだが(「女性になる前の、少女の無防備さ」を表現しているのだから)、色彩のバランスと構図の巧みさにも、注目して欲しいところである。



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 この「美しい日々」も、有名な作品である。(シュルレアリスムの作品集に収録されることがしばしばあるが、シュルレアリスムではないと思う。)ポール・デルヴォーにも、同じタイトルの作品集があったと記憶しているが、関係ある(同じ文学作品(等)にちなんでいる)のだろうか? 偶然だろうか? この作品が、「手鏡を見る少女」というテーマの、最初の作品らしい。バルテュスにとって、(少女が持つ(見入る))鏡は、(西洋絵画の伝統である)「虚栄の象徴」などではなく、「魂のイデア」であったとのこと。



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 良く似た構図の作品を、2点、紹介しよう。左図「決して来ない時」は、非現実的なまでに伸びた一直線のポーズか特徴的だが、右図「猫と裸婦」では、もう少し自然で現実的なポーズを取っている。

 そしてどちらにも、猫がいる。



 「地中海の猫」画像検索結果)は、なんじゃこりゃ [;^.^]。知人のレストランの内装のために描かれたらしい。

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 「窓、クール・ド・ロアン」!、洒落ではないが、猫も少女もいないこの空間は、実に「クール」![^J^]。好きで好きでたまらない作品(というか絵画空間)である。[^.^]



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 風景画としては、「牧舎」と、特に右図「樹のある大きな風景(シャシーの農家の中庭)」が、素晴らしい。すごいでしょ? これ、すごいでしょ!?



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 「トランプ遊びをする人々」の不思議な表情は、歌舞伎の見得に由来しているらしいが、それにしても面白い画面である。



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 「朱色の机と日本の女」は、夫人(日本人)をモデルとする、不思議な作品。素材や遠近法は、明らかにジャポニズムなのに、ざらざらと分厚く塗り込められた画面は、まるでフレスコ画のようなのだ。このミスマッチ感覚というか、アマルガム感覚というか..これは、実物を観ないとわからないだろうなぁ..完全に、独自の世界なのである。



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 そして最後にご紹介するのが、「読書するカティア」、これも面白い作品である。構図が日本的なのに素材感は..という点では、「朱色の机と日本の女」と同じくくりだが、とにかく、塗り重ね方が尋常ではないのだ。



 11:20に退出。12:10、三菱一号館美術館。「バルテュス最後の写真 ―密室の対話」であるが..なんと、6月7日からだった [;^.^]。私としては考えられないほどの凡ミスであるが、前記「バルテュス展」と事実上の連動企画で(半券を持参すると、互いに100円引きになる)、しかも「バルテュス展」が終盤に近づいているというのに、こちらはまだ始まってもいなかったというのは、想像を絶する事態で..いや、ただの言い訳ですよ、もちろん [;_ _][;^J^]。手早く気を取り直して、根津へ転進。

 12:45、竹久夢二美術館/弥生美術館。「さし絵のお宝大公開!展 −弥生美術館 開館30周年記念−」である。

 高畠華宵もいいけど、蕗谷虹児がいい。それと無論、中原淳一。個別の作品では、加藤まさをの「月の沙漠」が素晴らしい。石原豪人、小松崎茂、武部本一郎の作品も展示されていたが、これらは、彼らのベスト級の作品とは言えないと思うなぁ..

 13:20、退出。銀座線で渋谷へ。りそな銀行で金を下ろしてから、14:10、渋谷タワレコ。CDを3枚、BDを1枚買って、14:40、退出。15:00、ドトールで時間調整に入り、16:25、青山ブックセンター本店。

 ここに来るのは初めてであるが、こじゃれた感じの、小生意気な店である。(← 何を感情的になっている。[;^J^])案の定、場所柄というべきか、デザイン、美術関係の書籍は多いのだが、西洋古典美術の画集が(ほぼ)全くない。これは、この店の責任ではない。そもそも(古典から現代までをカバーするタイプの)美術全集の類が(特殊な切り口のものを除いては)もはや売られていないのである..とまで言うとさすがに言い過ぎだが、少なくとも「全集」が占めてしまう棚面積に見合うだけの売上げは、ない、ということなのだろう。これも時勢か..

 ここに来た目的は、17:00開場、18:00開演の、「『愛するあなた 恋するわたし 萩尾望都 対談集 2000年代編』(河出書房新社) 刊行記念 萩尾望都 トークイベント ゲスト:吾妻ひでお」である。以下、例によって(録音もせず、速記の技術も持ち合わせていない私としては)「可能な限り」の聞き取りを行ったので、テキスト起こししておく。全ての言葉を記録できたわけでは(当然)ないが(たとえば(周知の)SF作品のストーリーの紹介が始まったら手を休めたし)、少なくとも話題/キーワードレベルでは、80%以上は拾っているはずである。(← われながら呆れるほかないが。[;^.^])

おふたりの初めての出会いから合作に至るまでを語っていただこうと思います。
初対面されたのはいつ頃ですか?
(大会の)飲み屋で飲んでいたということぐらいしか..(笑)
萩尾さん、ガンガン飲んでました。(笑)
確か、第1回の漫画大会で、挨拶したのではないかと..
アニドウの試写会で会ったのかな? 「ナーザの大暴れ」の試写会..ささやななえさんが..
ささやななえさんとお会いしたんでしたっけ?
そのあと、大泉で白ワイン味の日本酒を..萩尾さんの飲み方は、すごいんですよ。(笑)
あのときは、まだ飲んでいた頃だから。(笑)
ぼくも(わけあって)やめてます。(笑)
 
お互いの第一印象はいかがでしたか?
「ナーザ」の試写会で、あまったサンドイッチをナプキンに包んで持って帰る、ものを大切にするいい人だなぁ..と。(笑)(倉田注:萩尾氏の回答は、耳と筆が間に合わず [_ _])
 
お互いの作品を読んだのは、初対面以前でしたか? 実際に会って、ギャップを感じましたか?(倉田注:両者の回答、耳と筆が間に合わず [_ _])一番最初に読んだお互いの作品は?
おぼえてません、すみません。
確か、「11月のギムナジウム」..
もってきてます、差し上げます(笑)(壇上にて贈呈。[;^.^])
 
お互いの一番好きな作品を挙げて下さい。
「不条理日記」が一番でしたが、最近、アル中の「失踪日記」を読んで、これも(すごいなと)。「不条理日記」はどれも好きですが..SF作家がSFと共に壊れていく話、と読みとりましたが、とにかく、SFのネタがいっぱい詰まっていて..
吾妻さんは、萩尾さんのどの作品が好きですか?
大体、どれも好きです。「ポーの一族」とか、最近の「ゴールデン・ライラック」とかも..
..えーと(「ゴールデン・ライラック」の)115頁の..(ここで、プロジェクタで映された該当頁を見ながら)実に大人のセリだなぁ..と。
まぁ、「訪問者」とかも好きなんですけど..なんでこんなに泣けるのかと..泣いたあと、スッキリします。(笑)
 
お二人に質問です。いつ頃、漫画家になりたいと思われましたか?
お二人とも、手塚先生に影響を受けられたようですが..
手塚さんの「ロック冒険記」は、本格的なSF漫画でして..発表年代は(古くて)僕が読んだ時とはずれてますが..(しばしストーリー紹介)最後には、主人公のロックが、両惑星間の戦争を止めて、主人公が死んでしまうという..
ちょっと(カレル・チャペックの)「山椒魚戦争」はいってます。
石森さんの「マンガ家入門」は、石森さんが純朴な少年少女を洗脳していく(笑)という本で、(永島慎二さんも洗脳してましたが、)非常に危険な本なので、注意してください。(笑)
私はむしろ、石森さんの「マンガ家入門」を読んで、マンガ家とはこんなに大変な仕事なのかと、引いていたんですが、手塚さんの「新選組」を読んでショックを受けて、これはいかん、私もショックを与える側に回らなくては..と、マンガ家になることにしました。その頃には(なぜかすでに)マンガ家になれるものと決めてかかってました。(笑)
「新選組」では、とにかく妄想しまくりました。(作品中に描かれてもいないシーンとか、セリフとか..)
私も当時「新選組」を読みましたが、そこまで妄想していない。(笑)
「ロック冒険記」は、読んでいませんでした。今見ると、ロックがネクタイをしていて(ハンチング帽で)美少年で、可愛い。
僕も、このスタイルが好きで、このスタイルで女の子を描くんです。(笑)
手法的にも一人称視点で敵を追い詰めるなど、斬新な(映画的な)シーンがあるんです。
 
(「龍神沼」(石森)がプロジェクタで映されているのを見て)このかっこよさ!
ぼくは、(この作品の中の)田舎の可愛い女の子が好きです。(笑)
石森さんは「マンガ家入門」でもそうですが、自分で自分を褒めるクセがある(笑)。これは大切なことなんです。
僕は、石森さんと手塚さんで育ったところがある。「マンガ家入門」を読んで、マンガを描きはじめました。エイリアンが地球を侵略する話。前半8頁しか描かなかったけど(笑)。後半は描いてない(考えてなかった)。
私は、肉筆同人誌に描いてました。
 
(ここで、COMとぐら・こんの話が出たので)COMについての思い出を、お願いします。
COMは、高3になるちょっと前に創刊されたんです。当時、マンガとは中高生までが読むモノ。その上にはオジサン用のエロマンガしかなくて、つまり、マンガとは「卒業」するものだった。そこにCOMが出てきた。あ、卒業しなくてもいいんだ、と思った。
表紙は手塚治虫だし、「ジュン」(石森)が連載されているし、毎号、実験的な作品が載ってるし..
僕も、ワクワクして読んでました。
それとぐら・こん。これほど新人を発掘した雑誌は無い。(以下、ぐら・こんに投稿し、デビューしていった、そうそうたる名前を列挙..)
ぐら・こんの支部が各地にあって..会長のカワバタがロクでもない奴で(笑)、宮谷(一彦)さんに喧嘩を売って(作品を「たいしたことない」とけなして)、一発でのされてた。(笑)
 
萩尾さんは、COMに投稿して落選されたそうですが、どういう話ですか?
(「ポーチで少女が子犬と」の扉絵がプロジェクタで映され)この作品には、「悪い意味ではなく、SFファンの悪いところが出ている(倉田注:吾妻氏の言い間違いでも倉田の聞き間違いでもない)」。つまり、説明しない、という..
吾妻さんは、COMに投稿されなかったそうですが、何故ですか?
人に批判されるのがイヤなんです。(笑)

Picture (「こうして私は漫画家した」(1980)。この効果線(直線と円運動の組み合わせ)の「意味」と「迫力」について、萩尾氏が、しばし分析と考察を加える。[;^.^])


 
吾妻さんは、ぐら・こんで、大和和紀さんと忠津陽子さんにお会いされたそうですが、お二人の印象はいかがでしたか?
松久由宇に彼女らを紹介してもらったんですが..イラスト(原画?)をくれと言ったら、断られた(笑)。お二人とも素晴らしいペンタッチで、絵が上手で..
萩尾さん、お二人の作品はどうですか?
このお二人が、今の少女漫画の「可愛さ」の基礎(基準)を作ったんだと思います。それはまだ十分評価されていないと思う。(倉田注:「可愛さ」という評価軸自体が。)
 
萩尾さんと吾妻さんのお二人に、岡田史子さんについてお話をお願いします。
30過ぎて、ようやく彼女の凄いところがわかってきました。当時は、変わったマンガだなぁ..と思っただけで..
当時は、彼女の天才性がわからなかった。その天才性は、1〜2年しか続かなかったけど..
手塚さん系列のマンガの歴史の流れの中に、いきなり、不思議なものが降臨したんですよ。「え? これって、イラストじゃないの? イラストでマンガ描けるの?」、という驚き。
もちろん、それまで、イラストレーターが描いたマンガはあったんですが(それらはマンガではなかった)..いわゆるイラストレーターの描くマンガと違って、読者の目の動きを止めず、きちんと、読者の視線が流れていく、この不思議な素晴らしさ!
 
吾妻さん、「11月のギムナジウム」のどこが面白かったんですか?
「雪の子」あたりから作風が変わってきていて、プロットが複雑になって、見事に構成されている。これを少女コミックの読者がはたしてわかったのか? このページ数で、これだけの話が描けるのが、すごい。
最初は40ページという話で..しかし全然入らず..編集者に4〜5ページ余った(から使っていい)と言われて、喜んで回してもらいました。
ストーリーの発想は? 悲劇ですよね?
ヘッセにこけていたから(笑)。映画とかからの影響もあります。
「トーマの心臓」の構想は、既にあった。そのサイドストーリーとして。
 
吾妻さん、「ポーの一族」は、いつ頃、読まれましたか?
はじまったときから読んでました。
当時は(「まだ早い」、と)長編を描かせてもらえなかったので、(「ポーの一族」シリーズを構成する)短編を小出しにして描いていたら、さすがに編集者に「これ、全部同じ話だろ」、とバレまして(笑)、長いのを描かせてもらえるようになりました(笑)。なせばなる。(笑)
吾妻さん、「吸血鬼ちゃん」は(「ポーの一族」と)関係ありますか?
「吸パイ鬼」の流れで描いたので..(倉田注:オーディエンスの(大)多数を構成しているのであろう萩尾ファンは、吾妻ひでおのこの作品を知らないらしく(当然だが [;^J^])、(笑)が起きない [;^.^]。ついでに厳密に言うと、短編「吸パイ鬼」は、「吸血鬼ちゃん」の連載開始から数ヶ月後に発表されている。)
 
合作(「愛のコスモ・アミタイツ・ゾーン」)についてお聞きしたいと思います。(倉田注:オーディエンスの(大)多数を構成しているのであろう萩尾ファンはこの作品を知らなかったようで、プロジェクタで扉絵が映された時点で(笑)発生。[;^.^])成立のいきさつは?

Picture Picture (左から、「愛のコスモ・アミタイツ・ゾーン」(1981)、「愛のネリマ・サルマタケ・ゾーン」(2011))


「奇想天外」のしゃべらない編集者(小口氏)(笑)が、「吾妻ひでお大全集」(奇想天外臨時増刊号、1981)で立ち上げた企画で..
萩尾さん、描く前に(対談の仕事で)飲んでましたよね?(笑)
飲んでましたっけ?(笑)
しこたま飲んでました(笑)。飯田耕一郎さんがベタヌリして..
それから30年目に(「KAWADE夢ムック 文藝別冊 総特集 吾妻ひでお」で)二度目の合作をなさいました(「愛のネリマ・サルマタケ・ゾーン」)。
これが描かれたのは、2011年3月21日..つまり、大震災の10日後に決行されたんですが..(プロジェクタには、吾妻氏宅で合作している模様の写真)
当日は、雨が降っていたんですよね。福島の原発がああいう状態でしたから、雨になったら、絶対放射能雨だと思って、雨合羽で「完全装備」していきました。(倉田注:えーと..突っ込み略 [;^.^])
まさか本当に来るとは思わなかった。(笑)
ふたりとも、合作しながらも自分の世界に持っていこうとして、意味不明なものに。(笑)
(私も編集者として同席していたんですが(作中にも描かれている))お二人でネームを交互に描かれていたんですが、オチはお互いに押し付け合って。(笑)
 
SFについて、伺いたいと思います。お二人のSFとの出会いについてお話を聞かせて下さい。
吾妻さんから、参考資料として、吾妻さんがこれまで読んでこられたSFのリスト(感想付き)を送っていただきまして..(倉田注:以降、それを参照しながら)
アジモフのSFを読んでから、一気にはまりました。中三コースの付録の「惑星SOS」(「宇宙気流」のこと)ではまって..(以下、「宇宙気流」のストーリーを思い出しつつ説明しながら..)その(未来の)話の中で、「地球のことを誰もおぼえていない(知らない)」、という一節があって、そこにショックと面白さを感じました。(それほどの未来なのか、と..)
僕もアジモフが好きで、「銀河帝国の興亡」にはまったクチなんですが..(以下、「銀河帝国の興亡」のストーリーの説明)
科学の力で予言をするところが、面白い。
1回目と2回目は、セルダン予言が当たる。3回目と4回目は、誰も聞きに来ない。5回目で大外れ。セルダン予言にない、ミュータントの王が現れたから..
それから、第2ファウンデーションが出来たんだったかな。オチは憶えていないけど、面白かった。
それと、ブラウン、シェクリイ、ハインラインにはまって..
ハインラインは、私も好きです。善悪がハッキリしすぎているきらいはあるけど..(例えば、善玉は美しく、悪玉は醜かったり..)ドラマ構成がうまくて..
(「太陽系帝国の危機」(ハインライン)のストーリーを説明しつつ)主人公は売れない役者のクセに、プライドは高い..とか..
(ナメクジ型宇宙人が人間にはりついて人間を操る)「人形つかい」が面白かった!
(「人形つかい」のストーリーの説明)
お二人のSFの好みの共通点は、どこにあると思われますか?
「SF好きです!」、という人とSFの話をして、いい思いをしたことが、一度もない(笑)。自分の好きなSFをけなされたり、それのどこがSF?とか言われたり。(笑)
歳をとってから、ようやく、P.K.ディックの面白さがわかるようになった。(笑)
 
吾妻さん、「11人いる!」の素晴らしい点を。
これは、本当に本格的なSFで、SFファンが泣いて喜ぶツボを、突いている。まず、年表が出てくる(笑)。SFファンは、年表(未来史)が好き(笑)。この時点で..(笑)
ストーリーはミステリで、SFファン泣かせの小ネタがどんどん放り込まれてくる..とにかく傑作で、当時のSFファンは会合なんかで集まると、すぐに「11人いる!」、と..2〜3人しかいないのに(笑)。(倉田注:ここで、とり・みきの先鋭的な(歴史から抹殺されかねない)パロディについても、記録しておきたい。すなわち、「土人いる!」)
(恐縮気味に)ありがとうございます。当時は時間がなく、絵が荒れてて..申し訳ない、という出来なんですけど..松本零士さんのアシスタントさんに手伝ってもらったので、宇宙船の中が、もろに「ヤマト」だったり..(笑)
 
吾妻さん、他の(「遊び玉」などの)萩尾SFについてのご感想を。
「遊び玉」は、初期ですよね? 僕は「11人いる!」のあとに読んだんですが、これも、SFファンが大好きな、超能力者が迫害される話(笑)。「精霊狩り」は、明るい話ですけれど..途中でミュージカル風に、急にダンスシーンが始まったりするのが、面白い。
当時、ミュージカル映画が好きだったんで..
超能力者が迫害される話(「遊び玉」)については、当時は、「スラン」(倉田注:ヴァン・ヴォートの初期の代表作で、超能力者(新人類)が迫害されるSFの代名詞的存在)を読んでいませんでした。それよりも、ウィンダムの「ソンブレロ」の影響があります。(以下、「ソンブレロ」のストーリーの説明。)その後、ある人から「スラン」を教えてもらいました。
僕は、「新しい人類スラン」というタイトル(の訳書)で読みました。
「遊び玉」が、初めて描いたSFですか?
そうですね。
 
「百億の昼と千億の夜」の話にうつりたいと思います。当時、少年チャンピオンで、萩尾さんの「百億の昼と千億の夜」と、吾妻さんの「チョッキン」が、同時に連載されていました。
当時、SFマンガは描きにくかったそうですね?
「百億の昼と千億の夜」は、どういう経緯でチャンピオンに連載されたんですか?
本格SFを描きたいんだけど、少女誌ではOKが出ない。
そこで、ある編集者に、少年チャンピオンを紹介してもらいました。その編集者と光瀬龍の話で盛り上がって(私も光瀬龍のファンだったので)話が進んで、転がるようにスルスルと、いきなり決まりました。ほとんど初の少年誌でSF(しかも光瀬)が実現しました。
扉をいくら叩いても進まないときと、するすると扉が開くことがあるんですね。
少年誌では、とにかく線が太いので驚きました。(笑)
担当は、阿久津さんだったんですが、チャンピオンは、今、「ドカベン」と「がきデカ」で売れに売れているから、1本ぐらい売れない作品があっても(構わない)、と(おっしゃって)..(笑)
 
お二人の読書体験について、教えて下さい。
(吾妻氏の読書リストを参照しながら)「ハイペリオン」を読まれているんですか! 「ハイペリオン」は、どうしても、1冊目の8ページ目で挫折してしまうんですけど(泣)(笑)
萩尾さんの体質に合わなかったんですね。作者のダン・シモンズは、元々ホラー畑の人ですが、「ハイペリオン」には、特に新ネタがあるわけでもない。SFの総集編みたいな話なんですね。
また、挑戦してみます..
ホラーと言えば、キングはどうですか?
キングは大好きです! どれを読んでも小説構成がうまい。全く無駄がない、集団の動かし方がうまい!
近作の「11/22/63」、面白いですねぇ..過去の改変を「時間」が阻止する、とか。
キングには特徴があって、ある正体不明な人間が最後まで残るんだけど、謎が完全に解明されることは無い。それが面白いところ。
(ここでプロジェクタに、吾妻氏から萩尾氏への推薦本の書影が映されるが、)僕が推薦の「粘膜人間」(飴村行)とか、どうですか。(倉田注:他の推薦本は、「やみなべの陰謀」(田中哲弥)とか「猿駅/初恋」(同)とか「クチュクチュバーン」(吉村萬壱)とか..ロクなもんが..[;^.^])
読んでみます。
すっごい、気持ち悪いですよ(笑)。「猿駅」とか..(ここで、「猿駅」のストーリー(というか設定)の紹介)
筒井さんとか好きですけど。
筒井さん、安部公房さん、平井和正さん..(倉田注:ここで、あれは読んでる、これは読んでる、と、どんどん盛り上がり、到底、筆が追いつかず..[;_ _])
まぁ、平井さんは、ある時点から..(笑)
平井さんは、暴力描写に辟易するところがありました。
星さんの文体には、驚きました。それまで、世界文学とか読んでいたので。
星さんは、95%ぐらい、読んでます。
すごい! ヴォークトは?(倉田注:「Van Vogt」は、「g」を発音しない「ヴァン・ヴォート」の方が(カタカナ発音としては)正しいのだが、昔は「ヴァン・ヴォクト」または「ヴァン・ヴォークト」と表記されていたので、古いSFファンは(私も含めて)「ヴォークト」と呼ぶ傾向がある。)
もろに影響を受けてます。「宇宙船ビーグル号」とか「非A」とか。(「宇宙船ビーグル号」は「11人いる!」にも。)
「非A」とかは(ストーリーは)全然憶えていないんだけど、すごく面白かった(ことは憶えている)。
地球になる男の話とか(ありませんでしたっけ?)(倉田注:「イシャーの武器店」のことかな?)
「ビーグル号」には、のちの「エイリアン」の元ネタと言われるイクストルという怪物が出てきて(倉田注:ここから、ケアルについても語るのだが、とにかく吾妻さん、驚くほど能弁! トークイベントでは比較的寡黙(というか訥弁)なことが多い人なのだが、思う存分、好きなSFの話ができるのが嬉しくてたまらないのだろう。最早ほとんど「吾妻ひでおによるSF講座」の様相を呈している。[;^.^])
「夏への扉」(ハインライン)の、「(猫の)ピートは、夏への扉を探しているのよ」、というくだりとか、いいですよねぇ..
(同じくハインラインの)「異星の客」も..(倉田注:ここから先は、吾妻氏の発言との分離がほとんど不可能だが、要するに、主人公のマイケルが「笑い」の「原理」を発見(理解)するくだりが面白い、ということ。)
(ブラウンの「ミミズ天使」の面白さの解説のあと、)ハインラインなら、「スターマン・ジョーンズ」、「自由未来」、「愛に時間を」、「悪徳なんかこわくない」..このあたりでハインラインが惚けてきたかな(笑)、それと、「メトセラの子ら」。
「エイリアン地球襲来もの」は、当時たくさんあったけど、その中でも「人形つかい」は恐かった。あと、「盗まれた街」とか..
サヤエンドウの中で、贋物が作られる..
両親とか知人とかが「他人」に思えてしまう症候群のことを、のちに知ったんですけど、あ、これは、昔読んだSFと同じだ、と..
あと(同じ様な話で)「呪われた村」とか「呪われた町」とか..(倉田注:案の定、「盗まれた街」(Jack Finney、1955)と、「呪われた町」(Stephen King、1975)と、「呪われた村」(John Wyndham、1957)と、混乱されている [;^J^]。この3作はタイトルが似ているので、混同しがちなのだ。客席から突っ込むのも大人げないので、なま暖かく見守りました。[;^.^])
ウィンダムの「トリフィド時代」は「緩やかな破滅」と呼ばれるジャンルの破滅もの(のパターン)です。宇宙人とかに一気に滅ぼされるのではなく..ラストは忘れたけど。
J.G.バラードの「溺れた巨人」への批判があります。巨人の死骸が浜辺に打ち上げられる、という話で、とり・みきが(巨大な「バカボンのパパ」の死体が浜辺に打ち上げられる、という)パロディを描いていますが..要するに「巨人伝説」は(普遍的に)各地にあるからSFじゃないじゃん、という..
大人げないですね。(笑)
萩尾さんから、吾妻さんへのお薦め作品はありますか?
ハーレクインロマンスなんですけど(笑)、「時の旅人 クレア」シリーズが面白いです。過去へのタイムスリップものなんですけど、現代の(その時代よりあとの歴史の)知識を持っている。
それと、村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」。(倉田注:3冊目は、タイトルを聞き取れなかったのだが [;_ _]、のちに、他の参加者の方から教えていただいた情報によると、ピーター・ワッツの「ブラインドサイト」とのこと..どこかで聞いた書名だと思ったら、枕元に積読してあった。[;^.^])
読みます。しかしまさか、ハーレクインとは(笑)。村上春樹は「1Q84」は読んでみて、面白かった。
 
お互いの最新作の感想をお願いします。
「アル中病棟」、面白かったです! 私の弟もアル中で鬱病なので(この病気のことは、それなりに知っているのですが)..
これだけ深刻な話なのに、(エンタメとして)ギャグと、エロは入っていませんが(笑)、サスペンスと..(完備していて..)
「王妃マルゴ」、凄いですね。面白かったです。画力、構成力、ペンタッチに、ますます磨きがかかって..
歴史物は大変ですよね、資料調べたり..
僕は、わけあって(笑)一時マンガを描いていなかったのですが、その間も、萩尾さんはこれを描いていたんですよねぇ..
僕が萩尾さんに唯一勝っているのは、少年のリビドーを刺激する少女を描けるということです。(笑)
 
それでは、質問タイムに移ります。
  お好きな映画を教えて下さい。
「2001年宇宙の旅」と「ブレードランナー」。時によりセレクトは変わりますが、この2作は、必ず入ります。
「シベールの日曜日」が大好きです。
  いま注目されているマンガ作品は?
「進撃の巨人」にはまってます(笑)。ショックでした。バクバク食っちゃうんだもん(笑)。謎の解明への興味があります。
(「GANTZ」の)奥浩哉、土塚理弘と亜積沙紀の「吾輩ノ彼ハ馬鹿である」、(倉田注:もうひとり挙げられたのだが、このときは聞き取れず [;_ _]、のちに他の参加者からの情報で、田丸浩史の「ラブやん」と判明。)
  (萩尾さんに)「ここではない★どこか」シリーズの最新作は、出ないんでしょうか?
東日本大震災が起きてから、描けなくなってしまいました..登場人物一家の変化(歴史)を描いていくのですが、この先に、大震災が待ち受けているのかと思うと..整理するまで、続きは描けません..
  お好きな芸能人は?
心の空洞を埋めるために(笑)、多部未華子、60%は篠崎愛(笑)、石原さとみ、とか。
最近の人は名前を憶えられなくて(泣)(笑)、キムタクとか(最近じゃないか(笑))、アンジェリーナ・ジョリーとか。
  (萩尾さんに)読みはじめた頃のレイ・ブラッドベリと同じ年齢になられた心境は?(倉田注:この質問、ちょっと意味不明。計算、合わないんだけど..「越えられた」という意味かな?)
(レイ・ブラッドベリのことは)しばらく意識していなかったんだけど、ある日、「まだ生きていたのか!」、と気がついて、アメリカまで会いに行って、「I Love You!」、と言って、帰ってきました。(笑)
  生まれ変わるとしたら、何になりたいですか?
生まれ変わりたくない(笑)。そっとしておいて欲しい。(笑)
入れ歯を作る仕事(笑)。歯の治療を受けたとき、すごく上手な人に担当していただいて..それ以来、見事な入れ歯を作る仕事につきたいな、と..(笑)
 
それでは、最後にひとこと、お願いします。
今後もマンガを描いていきたいので、よろしければ読んでください。ありがとうございました。(拍手)
今日は、ありがとうございました。(拍手)

 今回のイベントで特筆すべきは、プロジェクタのタイミング(フォロー)が、非常に優れていたことである。従来の吾妻氏のトークイベントでは、プロジェクタ(あるいはPCの画像閲覧ソフト)のオペレーターがトークについていけずに、右往左往した挙句、特に関係のない当たり障りのない書影を映してお茶を濁していることも珍しくなかったのだが、今日は、本当によく同期していた。リハをどのくらいしたのかは知らないが、事前の準備と打ち合わせに時間をかけられていたことは、よくわかった。(..と思っていたのだが、当事者からよせられた話によると、図版に限ればリハも打ち合わせもなかったらしい。何を用意しておけばいいのかという熟慮と、現場での(トークについていく)反射神経の賜(たまもの)である。感服した。)

 定刻の20:00に終了。表参道から新橋に回り、21:30、東京発のひかりで、22:48、浜松。23:30、帰宅。(考えてみれば渋谷から品川に回った方が早かったが、仮にそうしたとしても、1時間前のこだまには乗れなかった(いたずらに品川で長時間待つだけだった)と思われるので、OK、OK。[;^J^])

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*2014年06月01日:クールダウンつかヒートダウンつか [;^.^]


 天気予報では快晴だが、朝から曇天。暑くなるのかも知れないが..やっぱ、湯風景しおりなどにいかず、昨日のトークイベントのテキスト起こしや、購入したソフト(CD/BD)の視聴に専念するか..あ、7:00過ぎ、雲が切れてきた..

 結局、湯風景しおりへ。散髪もし、甲羅干し昼寝。早めに(13:20に)帰宅。あとは、昼酒を飲みつつ惰眠をはさみつつのテキスト起こしで、一日潰れた。[;_ _][;^.^]

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jun 5 2014
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