2014年01月13日:ターナー展の図録より 2014年01月14日:東京駅周辺美術館共通入場券 2014年01月15日:昨夜の壇蜜 [;_ _] 2014年01月16日:昨夜のミラクル9 2014年01月17日:「私の嫌いな探偵」 2014年01月18日:「ももクロの軌跡2013」 2014年01月19日:吾妻ひでお×小田島隆 対談目次へ戻る 先週へ 次週へ
快晴。引きこもり [;^J^]。オペラのDVDをひとつ片付け、あとは読書。
去年の10月13日に上野の東京都美術館で観ている「ターナー展」の図録に、ようやく目を通せた [:_ _]。どんだけ忙しいんだ..というよりは、どんだけ割り込み入ってるんだ..という話である。さらに言うと、ここ最近は耳の調子が戻っているので、読書のプライオリティを(大幅に)下げて、視聴覚系の消化に注力しているということもある。
何箇所か、引用しておこう。
「ターナーが特異な制作法を採ったのは、何点かを同時並行して手がけ、一色をいくつものカンヴァスに次々と塗る描き方が気に入ったせいなのだろう。それにこうした描き方をしていれば、つねに似た絵が手許にあるため、展示した作品に買い手がつけば、それに合わせて次の作品を容易に仕上げられる。後半生の30年間は、年次展の一般公開に先立つ時期の振る舞いが伝説となった。ロイヤル・アカデミーとブリティッシュ・インスティテューションのいずれでも、出品する画家は作品が一旦壁に掛けられた後に仕上げをすることが許されていた。ところがターナーにとって、画家に与えられるこの3日ほどの期間は、いっそう鮮やかな彩りでカンヴァスを描き直し、創り替えて、周囲の絵ではなく自作に鑑賞者、そして評論家の注目を集める絶好の機会となる。締め切り間際に芝居っ気たっぷりに腕前をひけらかすのが楽しくてならなかったことが、実に多くの作品が完成一歩手前の状態でアトリエに厖大に残された理由であるのは間違いないだろう」(14頁)
..これは、有名な逸話である。少なくとも私は、中学生の頃から知っていた(← やなガキだね [;^J^])。ただし、別の記事に書かれている下記の件は、知らなかった。
「作品を見比べられるところに展示された画家にとっては、これほど危険な隣人はいない。近くに眩しすぎるくらい目立つ色の絵があれば、幸い後で拭き取れるほどの黒の薄塗りをするくらいは平気でやってのけ」(22頁)
..をぃをぃ..[;^.^]。許されるのかよ、そんなこと [;^.^][;^.^]。「芸術上の犯罪行為」ではありませんことかしら。[;^.^][;^.^][;^.^]
また、ターナーの晩年の「抽象的」「表現主義的」な一連の「作品」についての下記の論考は、重要である。
「これらがターナーの遺贈コレクションの中から発掘され初めて世に出た20世紀初頭には、それに先立つフランス印象派の出現により、物の形をぼんやりと、曖昧に描くことは正当な絵の描き方としてすでに認められていた。そのためターナーまで「近代的」な画家、革新者として扱われることになり、風景を色彩と明暗の根源的な配置に還元する能力は、アヴァンギャルドな感受性を持つ証拠とみなされた。ターナーをめぐるこうした新たな評価は、未完の油彩画多数を含む重要な個展「ターナー:想像力と現実」が1960年代にニューヨーク近代美術館で開催されると頂点に達した。結果的に、ターナーは最終的に抽象にまで行き着くフォーマリズムの源流に位置づけられる。(中略)しかし外観を作者の意図と混同してはならない。ターナーがこのままの状態で絵を展示することは決してありえず、この後に様々なディテールを無数に付け足し、全体としての完成度をはるかに引き上げたであろうことを思い出す必要がある」(197頁)
..つまり、勘違いして、「斜め上」方向に祭り上げているんではないか、という指摘である。
日本人が、なぜターナーに「馴染む」のかという考察も、興味深い。
「ターナーの時代に推し進められていた革新を取りこんで進展した英国水彩画は、日本人の琴線に触れ、旅情を美しく記録する手段として明治30年代に日本に根をおろしつつあった。これほどまでの浸透の理由は、紙の地色の白さを生かした、やり直しを許さない薄塗りの透明水彩が、日本画と相通じる面を持っていたからにほかならない」(224頁)
「日本人が英国水彩画に、さらに水彩画の特質を油彩画に生かしてみようとしたターナーの試みに共感するのは(ロマン主義の激しい気象表現は別にして)、水気の多い、湿潤な気候を詩情豊かに描くことを絵の生命とする日本画――たとえば四条派の描写に通じるところがあったからではないだろうか。静謐な自然主義の情感は、画肌のうるおいに宿る」(225頁)
ほかに、私が大好きな竹内栖鳳とターナーの関係についての記述もある(227頁)。興味尽きない1冊である。[^J^]
目次へ戻る「東京駅周辺美術館共通入場券」の存在は以前から知っていたのだが、対象が5館に増えていたのは、知らなかった。
● 5館まわって3,000円。
● 1月〜12月までお好きな展覧会を選んで、おでかけください。
● 1月から5つの美術館で販売します。
三井記念美術館
三菱一号館美術館
東京ステーションギャラリー
ブリヂストン美術館
出光美術館
● 共通券は1枚につき1人各館1回限り有効。
● 有効期限は各館の2014年12月の最終開館日まで。
各館の「2014年12月の最終開館日」までの展覧会については、こちら(PDF)を参照のこと。
今春、「三井記念美術館」では「楽茶碗と新春の「雪松図」」、「三菱一号館美術館」では「ザ・ビューティフル―英国の唯美主義1860-1900」、「東京ステーションギャラリー」では「プライベート・ユートピア ここだけの場所 ブリティッシュ・カウンシル・コレクションにみる英国美術の現在」を観る予定であるが、これだけで、既に割安の状態である。こりゃ、お買い得だ。買お買お。「ブリヂストン美術館」と「出光美術館」については、どの展覧会を観るか、まだ決めていないが、別に急ぐ理由はない。美術番組などで調べつつ、ゆっくり選ぶことにしよう。[^J^]
目次へ戻る昨夜録画しておいた「志村けんのバカ殿様福笑い!」を、BGVがわりに流していたのだが、ふと気が付いたら、いつの間にか、壇蜜が出演しているコントのみ切り出して、BD−REに落としていた..[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]
..まず、私は彼女の写真集もBD/DVDも(イメージビデオ/映画などジャンルを問わず)持っていないことを、明言しておく [;^J^]。別にこれまで興味が無かったからではない。「“いい”に決まってる」からである。持ってかれたくないのである [;^J^]。いまどきの未成年男子のリビドーについてはよくわからないが、日本の中高年男性の「秘孔」を、ここまで正確に突いている女性タレントは、珍しいのではあるまいか。
誰の評言だったかなぁ..「絶滅危惧種」の「美」だと喝破した人がいる。「妾」という「絶滅危惧種」の..(フェミニズム的に、ぎりぎりの発言をしていることは自覚していますので、穏やかな(大人の)対応をお願いいたします。[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^])この「微妙」な「陰影」は、たしかに、日本人にしか理解できないものなのだろうなぁ..というのは、日本人ならではの思い込みに過ぎないかも知れないが..
..とまぁ、そういうわけで、できるだけ「見ない」ように気をつけていたのだが..まさか「バカ殿」に出ていたとはね [;_ _]。油断してました。[;_ _](既に、再生回数が、両手越え..[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^])
目次へ戻る昨夜録画しておいた「くりぃむクイズ ミラクル9 2時間スペシャル」を、BGVがわりに流していたのだが、(ディレイタイム1日で回しております [;^.^])大家志津香が、得意の「漢字バラバラクイズ」で、見事な結果を出した。
これは、熟語当てのクイズである。パーツ(部首)になる「漢字(あるいはカナ)」を、いったん(順次)全部見せてから、それらをひとつずつ正しい位置に配置していって、どういう熟語ができあがるかわかった人が、早押し。
今回の問題(3文字熟語)を構成しているパーツは「木 申 勺 必 ノ 白 ネ」。「木」から順番に表示していって、7パーツ目の「ネ」が表示されるまでが3.7秒、それから「木」が動き始めて正しい位置に着地したのと、大家がボタンを押したのがほぼ同時で、6.2秒。(この時点で、他の6パーツが熟語のどこに配置されるかは全く表示されていない、ほとんど白紙に近い状態である。)最初からトータルでも10秒かかっていない。
正解は、「神秘的」である。(あなたは、何秒でわかりましたか?)これは、すごい。まさに神秘的としか言いようのない(← 読者の99%以上が思いついたであろう形容詞ですみません [;_ _][;^.^])早業である。バラエティ番組として、絵になる。きっちり、仕事をしている。
「ひかりもっと2割」に申し込んだ。2月から適用になるとのこと。
今日は、右耳が(ボコッとは鳴らないが、その直前の)フクッと鳴りやすいような気が..
目次へ戻る掃除機の紙パックを交換する。(またかとお思いでしょうが [;^J^])前回交換したのが何年前だか、記憶にない [;^.^]。今回も記念写真は撮らなかったが、まさに、おぞましさの限り [;^.^]。なかで何も蠢いていなかった(少なくとも私はそれに気がつかなかった)のは、幸運としかいいようがない。(あるいは、とっくの昔に死骸(以下略)[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^])おお、新品の紙パックに交換したら、吸う吸う [;^.^]。絨毯が持ち上げられてしまう。[;^.^]
20:00、ワインの試飲訪問販売のP社のセールスマンが来訪。ちょうど1時間ほど飲み比べて、例によって2品種、計1ダース発注。届くのは、来週金曜日である。残業しないですむように、予定を調整しとかないと。
今日は、右耳の(ボコボコ現象一歩手前の)フクフク現象は、発生しなかったようであるが..毎日、ビクビクしたくないよなぁ..
「私の嫌いな探偵」の第1回を、観る。原作未読。完全に「ジャケ買い」ならぬ「キャラ買い」であり、玉木宏×剛力彩芽のコメディミステリーが面白くないわけがなかろう、という見立てである。とりあえず出だしは快調だが、コメディとしてはともかく、ミステリとしてちゃんと着地できるのかどうかは、全くの未知数。[;^J^](1話完結ではありませんのでね。)
目次へ戻る富塚町のブックオフに、今後二度と観ないであろうDVDを16枚持ち込み、11枚(例によって格安で)受理された。5枚は値段がつかなったので持ち帰り、このまま廃棄処分とする。(どういうジャンルのDVDなのか、無用の詮索をするには及ばない。[;^J^])
本日、BSスカパー!から録画した、「ももクロの軌跡2013 〜西武ドーム、日産スタジアム、最新ももクリまで〜」は、思わぬ拾い物であった [^.^]。既にライブ番組の録画を保存している大規模コンサートを3つ、(たった)1時間の番組でダイジェスト(にすらならない、ごく一部の抜粋を)されても仕方がない..とは思いつつも、念のため録画しておいたのだが..
ももクロの5人が、「プロ野球ニュース風」に(「プロ野球ニュース」のセットが(たまたま)空いていたので、そこを使って)「プロ野球解説風アイドル」として「プロ野球解説者キャラ」(関根氏、平松氏、など)で、コンサートの裏情報を解説したり、ワイプで突っ込んだりする番組なのであった [^J^]。そしてこの「プロ野球解説者キャラ」が、ぐっだぐだのぐっだぐだのぐっだぐだのぐっだぐだで..[;^.^][;^.^][;^.^] ..もちろん、保存版。[;^.^][;^.^][;^.^]
目次へ戻る快晴。久しぶりに布団干し。(週末に上京せずに浜松に居ることの最大のメリットは、布団を干せることなのである。[;^J^])10:50から14:00まで、湯風景しおりで読書。14:30過ぎに帰宅して、布団を取り込む。
帰途、「新潮45」の2月号を購入したのであった。「アル中生還対談 ひどすぎて全部は描けなかった 吾妻ひでお×小田嶋隆」(立会人:とり・みき、14頁、吾妻ひでおのイラスト1点付き)目当てである。なかなか読み応えがありますよ。
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