2012年05月14日:週末の上京決定 2012年05月15日:「ジョン・カーター」 2012年05月16日:オフの準備 2012年05月17日:焼肉屋で歓迎会 2012年05月18日:街中で歓送迎会 2012年05月19日:蕭白展/毛利家の至宝/手塚ミニオフ 2012年05月20日:インカ帝国展/手塚治虫展/スカイツリー目次へ戻る 先週へ 次週へ
19日に、渋谷で手塚治虫ファンのオフが開催されることになった。地上最大の手塚治虫展@世田谷文学館 に合わせて大阪から上京してくるメンバーがいるからである。というわけで、私も彼らを浜松から迎撃しにいくことにした。(移動距離(経路)的には、「迎撃」というより「合流」ですが。[;^.^])
というわけで、19日にバス上京決定。スパ ラクーアに泊まって、翌日曜日に浜松に戻ることになる。期せずして、この時期に東京に滞在することになった。つまり、(気がつくのが遅れて)閉会が目前に迫ってしまい、観覧を諦めていた下記の展覧会を、観られるようになったわけだ。[^.^]b
千葉市美術館
「蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち」
5月20日(日)まで
サントリー美術館
「毛利家の至宝 大名文化の精粋 国宝・雪舟筆「山水長巻」特別公開」
5月27日(日)まで
さても、楽しみなことである。[^.^]
目次へ戻る帰宅してから簡単にカレーライスで夕食を済ませ、車でサンストリート浜北へ。諸事情あって、半年近く映画を観ることができていなかった。久しぶりである。
21:30からの回で、「ジョン・カーター」(公式HP)。「火星のプリンセス」(エドガー・ライス・バローズ)100周年記念作品..ということになるのかな?
..いいではないか。私はこのファンタジー映画、好きだよ [^.^]。しかし、本国アメリカでも日本でもオオゴケしている(らしい)というのも、良くわかる。つまり、「これといって新しく思える要素が、無い」のである。どこかで見た風景。どこかで見たクリーチャー。どこかで見たビークルや武器。どこかで見たストーリー展開..「火星のプリンセス」こそが元祖だということを知らない、大多数の映画ファンにとっては、「真似っこ映画」なのである。なんと不当なことであろうか..
もちろん、原作どおりではない..というか、原作を読んだのは40年ぐらい昔のことなので、正確なストーリーなど憶えておらず [;_ _][;^J^]、「サーン族」が登場するのは、原作小説では第2作「火星の女神イサス」からだ、というのも、パンフを読むまで気がつかなかったという体たらくなのであるが [;^.^]、さすがに、この枠物語(ジョン・カーターの手記を甥が読む)が、映画化にあたって導入された工夫であることぐらいは、わかりましたよ [;^J^]。これはなかなか、悪くない。異世界(バルスーム=火星)に飛ばされてしまった主人公(ジョン・カーター)が、最初は地球に戻りたくてたまらなかったものの、冒険を通じて、その異世界こそが自分の真の(新しい)故郷である、と、思い定めたときに、心ならずも元の世界(地球)に引き戻されてしまい、異世界に「帰る」方法を、残りの生涯をかけて必死に探し求め続ける..というパターンは、ファンタジーのひとつの「定型」であり、美しい。ジョン・カーターが結局「帰る」ことが出来たのかどうかは、伏せておこう。[^J^]
細かい不満点はいくつかあるが..「火星のプリンセス」の“日本人の”ファンの99%が不満に思うはずなのは、ヒロイン、デジャーソリスである [;^J^]。日本人のファンには、武部本一郎のイラスト(右図)が、決定的なビジュアル・イメージとして刷り込まれてしまっているのである。[;^J^](これは、当時(1960年代だったかな)、米国のSFファンに紹介されたときにも、熱狂的な反応を引き起こしたと聞く。)当時の“全ての”日本のSF少年が恋していたのは、“この”デジャーソリスなのである。
19日の手塚治虫ファンのミニオフで配布する資料のコピーをする。7人分、トータル200枚弱なのだが、これがなかなか、どえらい時間がかかる [;_ _]。近所のスーパーのコピー機は、料金は廉いのだが(A3以外は1枚5円、A3は1枚10円)、ほとんど 脅威的 驚異的なスピードの遅さでしてね、これが。[;^.^]凸
今年の4月に異動したのであるが、今夜が歓迎会である。19時から「焼き肉佐鳴台」。一応主賓ということで、私の自宅の近所の店を選んでいただいたのである。有り難いことである m[_ _]m。約2キロ半、徒歩25分。ホワイトストリート沿いであるが、せっかくなので、佐鳴湖岸を徒歩で向かった。
美味い焼き肉をいただいてから、帰路はもちろん(佐鳴湖岸は暗いので)ホワイトストリート経由。久しぶり(10年ぶりぐらい?)に、炉端焼の「伊勢路」に寄ってみた。ここでは魚料理のほか、冷酒を二合いただいただけなのに、どうして、自宅への帰路を間違えるかなぁ..[;_ _][;_ _][;_ _](もちろん、無事に帰宅はできましたよ。[;^.^])
目次へ戻る今夜は、今年の4月の異動の、送り出し側の部署の歓送迎会。19:30から、街中の「や台すし 伝馬町」。徒歩で45分ぐらい。この部署での宴会は、大概いつも、どこぞの(カラオケ付き)スナックで(早朝に近い)深夜まで二次会/三次会が続くのであるが、今夜は一次会のみで散会したようである。どのみち、明日は早起きして上京しなければならないので、二次会以降にはつきあえなかったのであるが。
徒歩で23:20に帰宅。
明日は早いと書いたばかりであるが、深夜番組を観てから就寝 [;^J^]。毎週見ている「SHIBUYA DEEP A」である。[;^.^]
今回の企画のひとつ、「ストレスチェック」。仔細は省くが、私は、「極端な唯我独尊タイプ」で、「他人からの干渉が、最大のストレス」、と出た [;^.^]。当たりすぎていて笑えてしまうが、そこまではっきり言わんでも。[;^.^][;^.^][;^.^]
だからといって、敬して遠ざけられたり、放置プレイされたりするのは、本意ではない [;_ _]。みんな、“うざくない程度に”干渉してくれぇ![;^O^][;^O^][;^O^]
目次へ戻る6時前に発ち、浜松駅前ロータリー7:00発の、渋谷新宿ライナー浜松号で上京。渋谷マークシティに着いた時刻は失念したが、ほぼ定刻(10:47)だったはず。JRで、12:15に千葉着。駅から徒歩で、12:32に 千葉市美術館。ここに来るのは初めてである。「蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち」展。(20日(日)までなので、この日記をあなたが読む頃には終わってます。[_ _][;^J^])
五十嵐浚明の三幅対「冨士・橋立・松島図」の左幅・松島図の、上から俯瞰した島々。ポツポツと浮いているのだが、海に浮いているようにも、空に浮いているようにも見えるのが、面白い。月岡雪鼎の「梅に美人図」は、鼻が大きく、ほんのりと赤らめた白い肌が、なんともエロい [*^.^]。大西酔月の「ほ居士・霊昭女図屏風」(「ほ」は、“まだれ”+龍)は、曾我蕭白の同題作と比べて、ほ居士がエロ親父では、ない。[;^J^]
以下は、曾我蕭白の作品。「李白酔臥図屏風」は、酔い潰れた李白が大地に気持ちよさそうに寝ているという、画題がいい。理想の生活である [;^J^]。「唐人物図屏風」の、面構えの良さ。「寒山拾得図」(画像検索結果)は有名な作品だが、ほとんど妖怪 [;^.^]。「美人図」(画像検索結果)は、恐い。長い足指と、ボロボロになるまで噛み裂いた、あるいは破ったらしき手紙。狂女にしか見えない..
そして、「群仙図屏風」(画像検索結果)である! 八仙人たちの奇怪な表情。緻密な描線と豪放な粗い筆致。強烈な色彩。震えるような波。龍の爪。右から三人目の李鉄拐の、異常な服の線。仙人か化物か..
「竹林七賢図襖」(画像検索結果)の賢人たちの、なんともいい顔と、空間の「間」の取り方の素晴らしさ。「唐獅子図」(画像検索結果)は、とにかくでかい。蕭白の作品のほとんど全てについて言えることだが、表情が最高に、いい。
ここからあとは、また、蕭白以外。伊藤若冲の「旭日松鶴図」(画像検索結果)、「月夜白梅図」(画像検索結果)、「布袋図」、「寿老人・孔雀・菊図」。円山応挙の「山水図」の、撥墨による山の表現の、鮮烈さ。長澤蘆雪と曾道怡の合作「花鳥蟲獣図巻」(画像検索結果)において、動物たちを担当したのは蘆雪だが、とにかく蘆雪の子犬は、最高にラブリーなのである。[^.^]
館内のレストランでカレーライスを食べて、14:40に発つ。六本木に向かい、16:25に サントリー美術館。「毛利家の至宝 大名文化の精粋 国宝・雪舟筆「山水長巻」特別公開」である。27日(日)までなので、この日記を読んでからかけつけても、ぎりぎり間に合うかも。[;^.^]
もちろん、目玉は、雪舟の「四季山水図(山水長巻)」(画像検索結果)なのである。そんなに黒山のひとだかりというわけでもなかったので、この16メートルの長巻を、3パス、スキャンできました [^.^]。入り込める作品だよなぁ..淡い色彩が美しいのだ。
そしてこれは、図録で発見した作品。展示替えの対象で展示期間が終了していたらしく、実物を観ることは出来なかったのだが..円山応挙の「鯉魚図」(画像検索結果)!! この三幅対の中央の、垂直上昇の登竜図のスピード感!! このベクトル感覚!! ものすごい表現である..!!
18:40に退出し、渋谷へ。19:20に着いてしまったが、オフは20:00からなので、少し時間が余っている。渋谷ヒカリエの上階を少し視察。シアターとかホールとかが入っているのは知っていたが、8階に、ちょいサブカルがかった企画モノが、いろいろ入っているのに気がついた。(「アーツ千代田3331」に、少し雰囲気が似ている。)時間があれば、もう少しじっくり見てみたいところだが..ちなみに、このフロアの各ルームには「ハチ」と名付けられているのだが、これは「ハチ公口(反対側だが)」にちなんでいるのだと思っていたが、ここが「8階」だからであることに気がつくのに、10分以上かかってしまいました。[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]
早めに降りたら、まだあと10分以上余っていたので、タワレコもチラ見。19:50にオフ会会場(高山ランドビルB1の「蒸し屋清郎 渋谷」)着。約10人で食事。22:40頃に(今夜は特に二次会もなく)散会。水道橋に直行して、23:40に、東京で定宿にしている「スパ ラクーア」着。
目次へ戻る「スパ ラクーア」を7:30に発つ。8:00に、上野の 国立科学博物館。開館時刻は9:00なので、1時間並ぶ [;^J^]。「インカ帝国展」である。
インカ帝国の歴史と地理の諸相を、バランス良く学ぶことができる。ただし、神話や宗教についての展示は、少ないと思う。これはこの展覧会のバランスの問題なのか、そもそも文字が存在しないが故に、事実、この程度しかわかっていないのか。また、だれもが疑問に思うであろう、「キープ」。紐の結び目によって数字を表す、例のアレであるが、私には、どうしてもこのルールを憶えることができない [;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]。私の灰色の脳細胞の硬化っぷりはさておくとしても、やはり難しすぎるわけであって、こんなことしているあいだに(たとえ、単純な棒の組み合わせに過ぎない、原始的なものであろうとも)数字(文字)を発明できただろうに..と、頭の中が「?」で一杯になる。ただ、これはインカのことではないが、琉球では、一般人は文字(数字)を使うのを「禁止されていた」ために、「キープ」的な、藁の結び目で数字を表すという技術が発達したそうな。もしかすると、インカでも、似たような事情があったのかも知れない。
最大の売り物は、もちろん「ミイラ」と、「マチュピチュの(CGによる)3D空撮」であり、これはどちらも期待を裏切らなかった。
11:10に退出。上野駅中の蕎麦屋でかけそばを食べて、京王線の芦花公園へ直行。(ちなみに私は、いまだに「京王線」と「京王新線」のトポロジーが把握できておりません。[;^J^])12:35、世田谷文学館。「地上最大の手塚治虫展」である。
もともとこぢんまりとした会場なので、そもそも「地上最大」のわけがないのであるが [;_ _][;^J^]、それだけに、無駄に間口を広げずに、ぶれずに(惜しみなく)原画を展示することにフォーカスしている方針には、好感が持てる。「メグコン(第1回日本SF大会)の記録映像+当時のラジオ番組の音声」の展示が、興味深かった。
14時から、手塚プロの清水義裕氏の記念トーク。もとより知っている内容が多いのであるが、やはり面白いものは面白い。たとえば、手塚治虫はメカが好きではなく、アニメでもメカは自分ではやらなかった、など。
昨夜オフしたメンバーたちとお茶してから、16:15に退出。他のメンバーの多くは、さらに合流したメンバーたちと、新宿方面へお茶(飲み?)に向かったようであるが、私は、スカイツリーを見たいので、途中で失礼して、ひとり浅草へ向かう。開業直前のタイミングなので、麓のショッピングモールも本格的には出来上がってはおらず、外側から観るだけになるが..
東武スカイツリーラインの「とうきょうスカイツリー駅」で降りればいいのだろうが、いきなり足元に付くのも艶消しだろう、と、メトロ銀座線の浅草駅で降り、吾妻橋を渡って、浅草通りからアプローチした。
やはり高い。ビルの上からツリーの上部だけ覗くアングルでは、マンモスフラワー(ウルトラQ)を思い出したりして..しかし、高さにはすぐに慣れてしまう。むしろ、「東京タワーは、これの半分しかないのか..」という戸惑いを、強く感じた。
18:13に、ツリーの足元の押上駅を発ち、17:03東京発のひかりに搭乗。21:05に、浜松の自宅に帰宅。
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