2009年09月14日:台風、接近中 [;_ _] 2009年09月15日:「動作」 2009年09月16日:嫌いな芸/嫌いな芸人 2009年09月17日:台風、去り行く [^.^] 2009年09月18日:「鉄腕アトム《オリジナル版》復刻大全集」 2009年09月19日:長崎旅行:第1日/ハウステンボス 2009年09月20日:長崎旅行:第2日/グラバー園、出島、長崎県美術館目次へ戻る 先週へ 次週へ
iPhone にインストールしたふたつの天気予報アプリ「そら案内」と「ウェザーニュースタッチ」は、実に!便利である。複数の拠点を自由に登録して直近の数日間あるいは向こう1週間の様子を手早くチェックできる前者と、日本全国を様々なビュー(チャンネル)で一望できる後者は、相互補完的で、さすがにこの2本だけで iPhone のモトが取れるとは言わないが、現在、もっとも頻繁に立ち上げているアプリであることは確かである。
さて、後者でここ数日、たびたび参照しているのが「台風チャンネル」である。台風14号(チョーイワン)が、徐々に接近してきており、このまま順調に進むと5連休に本州を直撃する可能性がある [;_ _] ..いや、実は本州直撃なぞ私にとってはどうでもよくって、(すみません [;_ _][;^J^]、)問題は、21日の九州北部の「波のうねり」なのである。(軍艦島クルーズを脅かす最大のリスクは、「風雨」ではなく「うねり」なのである。)現在の予報だと、まさに21日頃にうねりがやって来そうなのだが..まったく、ヨーイワンわ..(すみません、すみません..m[;_ _]mm[;_ _]mm[;_ _]m[;^.^])
目次へ戻るふと思いついて、検索文字列「動作 その馬はうしろを」で、ぐぐってみた。何を血迷ったかと思われるかも知れないが [;^J^]、首尾よく、「井戸のパフォーマンス −−安藤元雄における翻訳と詩作の関係をめぐって−−」なる論文に、探し物が掲載されていた。
これは、詩人安藤元雄について論じている野村喜和夫氏の論文であるが、探していたテキストは、この詩人が翻訳し、この論文に全文引用されている、ジュール・シュペルヴィエルの「動作」という(全17行の)詩なのであった。確か、高校3年生の時の現代国語の教科書に載っていた。この論文によると、随分有名な作品らしいのだが(高校の教科書に載るぐらいだから、それはそうだろう)、私にとっては、33年も昔の記憶である。それがなんとまぁ、一箇所を除いて、漢字とひらがなの使いわけから、句読点とスペースの配分にいたるまで、全文、一字一句間違えずに記憶していたのである!(つまりこの教科書には、安藤元雄訳が掲載されていたわけだ。)よほど強烈な印象を受けたらしい。実際、今でも時折、頭の中で暗誦しているのである。
ここに全文引用するのは憚られるので、どういう作品か知りたければ上記のリンクをクリックして欲しい。一箇所だけ記憶と違っていたというのは、後半の、
人間も 馬も 魚も 昆虫も
..という行を、
人間も 馬も 魚も 鳥も
..と、憶え間違えていた(添削してしまっていた)点であるが..しかしこちらの方が、より、詩的でイマヂナティヴだと思うのだが..(と、天下の大詩人に喧嘩をふっかけてみるテスト。[;^.^])
ちなみに、この(身震いするほど素晴らしい)詩は、授業では取り上げられなかった。教科書の終わり近くに掲載されており、授業がそこまで届かなかったのである。私は、授業を(話半分に [;^J^])聞き流しながら、教科書の遥か先の方を読みふけっている、とてもヤな奴なのであった。[;^J^]
目次へ戻る夙川アトムとエハラマサヒロが、かなり積極的に嫌いである [_ _] ..が、正確に言えば、嫌いなのは彼ら自身ではなく、彼らの特徴的な持ちネタ(夙川アトムの業界用語(さかさ言葉)ネタと、エハラマサヒロの童謡をカッコつけて歌うネタ)なのである。だから、レッドカーペットやイロモネアなどを見ていて、彼らが登場すると、(さすがにチャンネルを変えることまではしないにせよ)聞こえるか聞こえないか程度までにボリュームを落として、よそ事(メール読みなど)を始めつつ、「ネタを憎んで人を憎まず、ネタを憎んで人を憎まず..」と呟いているのであった。[;^J^]
目次へ戻るをを、ウェザーニュースタッチの台風チャンネルによると、台風14号は日本をそれて去ってゆく。21日に長崎沖にうねりが来ることも無いようである。良かった、良かった。[^.^]
さて、iPhone に、ホテルの予約確認のメールを転送したところ、iPhone 上でそのメールを読むと、住所をクリック(iPhone では「タップ」というようですが)するとマップが、電話番号をタップすると電話が立ち上がって、とても便利!..というところまでは、先週の日記に書いた。このマップ画面に「経路」ボタンがあるのは、そのときから気が付いていたものの、こういうのは、長崎市内(あるいは県内)に入ってから使うもんだろ、と、スルーしていたのだが、ふと興じて、自宅で、「ここからの経路」をタップしてみたところ..をを! 浜松市の自宅から長崎市内のホテルまでの経路が、「自宅から出て10メートル先を右折、200メートル先の信号を左折、..、東名高速道路浜松西インターを..」というきめ細かさで表示される! これはかなり感動的である!(まぁ、カーナビを使い慣れている人にとっては、もしかすると何を今更なのかも知れませんが、私の車には、カーナビは備え付けられていませんのでね。[;_ _][;^J^])
..う、Mixiで Mixi Voice なる新サービスが始まった。(噂にきく Twitter のようなものである(らしい)。)それ自体は別に構わんのだが、しかしトップページにこれの「最新の呟き」が必ず表示されるので、そのあおりで、従来表示されていた、自分の日記の最新タイトルが表示されなくなってしまった。おかげで、最新日記へのコメント状況を知るために、ひと手間余計にかかるようになってしまった。嬉しくない。全然、嬉しくない。[;-_-]凸
目次へ戻る「鉄腕アトム《オリジナル版》復刻大全集 ユニット1」(14900円)が届いた!\[^O^]/(正確に言うと、昨日佐川急便の不在通知がポストに入っていたので、今朝方、出勤時に寄り道して、佐川の営業所で受け取ったのである。)..て、どうしてこのタイミングで届くかなぁ..[;^.^] ゆっくりじっくり味読再読三読したいのに、明日から5日間、不在だっつーの![;^.^](今後、3ヶ月ごとにユニット6まで刊行されるのだが、問題は、置く場所なんだよぅ..[/_;][/_;][/_;])
ちなみに、明日からの長崎旅行には、リブ100を持っていかないことにした。来週木曜日(か金曜日)に、今週号の日記(14(月)〜20(日))を廃墟通信にアップするのだが、そのうち、19(土)と20(日)の原稿(の下書き)は、旅先で、iPhone で書くことにする。もちろん、リブ100で書くよりも遥かに時間がかかることだろうが、これだけのためにリブ100を持ち歩くのもね。まぁ、新しい試みということで。
H2Bで打ち上げられたHTV、ISSにドッキング成功!
目次へ戻る6:15に自宅を発ち、6:30のバスで浜松駅へ。7:10の下りこだま。名古屋でのぞみに乗り換える。(グリーン車である。)小学3年生の夏休みに関門海峡を渡って来て以来、42年ぶりに九州の土を踏むというのに、これといった感慨は何もなく、13:08に(散文的に [;^J^])長崎のハウステンボス駅に到着した。
快晴である。風が強い。ハウステンボス駅から橋を越えた向こう側に、妙に重々しいデザインのホテルが見える。ハウステンボス自体ではないが、ハウステンボスの象徴(玄関口)なのだろう。あらかじめ、タビリエ(ガイドブック)で内部の地理はある程度把握していたつもりだったのだが、折りよくつかまえたバスに乗って内部を移動し始めた途端、右も左もわからなくなった [;^J^]。これはいかん、と、早めに降りて、近くの人に「ここは一体、どこでしょう?」と、尋ね、とにかく目当てのレストランエリアに徒歩で向かう。(思っていたよりも、だいぶ広いな。[;^.^])まずは、「とっとっと」という店で、トルコライス。
食事を済ませて、14:25に起動。ハウステンボスの最奥端にあるパレスハウステンボス(美術館)へ。数は少ないながらも、古楽器の展示もあり、なかなか面白かった。ここからゆっくりと散策しつつ中心部に戻り、一番高い塔、ドムトールンへ。展望台からハウステンボスを一望する限り、けっしてそんなに広いわけではないのだが..
アトラクション施設を回ってみることにする。IFXシアターキララで上演されていたのは、「もしも月が無かったら」、というネタのムービーで、案の定、「愛・地球博」で既に観ていたやつである。学問的な掘り下げは大甘だが、堅いことを言わなければ楽しめる [;^J^]。引き続き、街中をそぞろ歩きつつ、ホライゾン・アドベンチャー・プラス(一種の水芸)、フライト・オブ・ワンダー(子どもだまし [;^J^])、ミステリアスエッシャー(3D映画)、マジックミラーメイズ(暇つぶしの小ネタといったところか)などのアトラクションを試してみるが、やはり、これらは、ハウステンボスの本質ではないようだ。
ハウステンボスの最大の魅力は、その(オランダ風の)街並みをぶらぶらと散策することにあると思うが、実はここにマジックがある。その街並みが、「必要以上に錯綜している」のである [;^J^]。いやまぁもちろん、現実の街並みも、この様に錯綜しているのだということは承知しているが、それにしても、ガイドブックで全体図を見る限りではそれほどややこしくなさそうなのに、実際に歩いてみると、いたるところを流れている運河、微妙な角度で接続されている道路や路地、一見して良く似ている建物群のお陰で、今どこを歩いているのか、速やかに見失ってしまうのである。実際以上に「妙に広い」印象は、ここから来ている。
もうひとつ、これは私にとってはひどく重要なことなのだが..この街には、どこか「人工的な廃墟」感があるのである [;^.^]。今日は連休の初日だというのに、17時から18時にかけて、ふっと人が少なくなる時間帯があり、そんなとき、「完全に居住可能で、映画のセットとは異なる実在感と重量感があり、にも関わらず、全ての窓が閉じられていて居住者の気配がしない建物が並ぶ路地に、ただひとりの歩行者もいない無人の街角」が現出する。これがなかなか、悪くない。全然、悪くない。ひどく、いい..[;^.^][;^.^][;^.^](「死都ブリュージュ」(ローデンバック)をご存知の方は、あれに挿入されている陰気な写真群を想起していただきたい。あれほど重厚なものではないが、あれらと「似る」瞬間が、確かにあるのだ。)
今夜の宿は、長崎駅前のホテルである。長崎駅から徒歩7分ぐらいなのだが、iPhone のマップアプリのみで(地図のプリントアウトや道順のメモを参照することなく)辿り着けた [^.^]。まぁ、iPhone のGPSには全幅の信頼を置くことはできず、時には数10メートル以上の誤差が出る(というより、長時間にわたってGPSの信号の受信に失敗し、現実には数百メートルも移動し続けているのに、マップ上では全然移動していない、という現象がしばしば起こる)ので、これだけに頼る(路地1本の解像度で信用する)のは危険だが、しかし、マップ上には、他のランドマーク(建物・施設名など)も表示されるので、それらを適宜参照すれば、大外しはしない。
目次へ戻る7:45にチェックアウトし、グラバー園へ。8:30着。(土地勘がないのでウロウロしてしまったが、普通なら30分もかからない距離だったと思われる。)快晴! まだ朝も早いので観光客も少なめで、まことに快適である。
ここに移設されている邸宅のうちの多くは、極めて単純な(いわば田の字型の)間取りをしている。無論、1〜2の例外を除いて、水回り(厨房、バス・トイレ)が無いことからも明らかなように、元の邸宅の「まるごと全て」を移設したわけでは無さそうなので、間取りの特徴について云々するのも危うい話ではあるが..中でも際立って特徴的なのは、「旧グラバー邸」である。間取りが複雑というよりは、「よく解らない」[;^J^] のである。なにしろ正面玄関が無い構造なので、自分がどこにいるのか見失いがちで、歩いても歩いても新しい部屋が現れる [;^.^]。「順路」表示(矢印)にも責任があるのだ。もともと「順路」を設定しづらい構造の邸宅だということはわかるが、あちこちに「適当に」[;^J^] 順路矢印が掲示されており、ヒドい箇所では、ひとつの壁に数メートルを隔てて、
[順路 →] [← 順路]
..いや、マジで。[;^.^](フレームに収まりにくかったので、証拠写真は撮れませんでした [;_ _]。なお、この写真は「旧グラバー邸」ではありませんので、悪しからず。)
グラバー園を出てから、まず、大浦天守堂。続いて祈念坂を登り、(これがどこにあるのか全くわからず、地元の人に教えていただきました [_ _]、)南山手レストハウスへ。再び下りて、孔子廟と、隣接している中国歴代博物館。孔子廟でおみくじを引いたら、(数十年ぶりのことだったのだが、)これが、なんと大吉。[;^.^]
中国歴代博物館の展示では、張衝(A.D.78〜139)の作った地動儀(精巧な地震観測機)が、とりわけ興味深かった。東山手洋風住宅群、オランダ坂を経て、昼食は「四川楼」で長崎ちゃんぽんを食べたかったのだが、1時間待ちなので諦めて、近くの「みらく苑」で皿うどん。うむ、美味い![^.^]
一休みしてから、眼鏡橋へ。やはり素直に面白いと思う。原理的に、どこにでもありそうなものなのだが、こういう形状の橋は、珍しいのだろうか? 興福寺に寄ってから、「ヘイフリ坂」経由で祟福寺へ..と軽く考えたのが、大間違い [;_ _]。これは正しくは、「ヘイフリ階段」である [;_ _]。ほとんど踊り場無しの階段が、延々と、延々と続く上りもキツイが、下りもキツかった..というか、怖かった [/_;]。何しろ、ほとんど踊り場無しの(損傷箇所の少なくない、結構急な)階段が、延々と、延々と続くのである [;_ _]。金属製の手すりから手が離せなかった [/_;]。もう、へっとへとである。[;_ _]
気を取り直して [;^J^]、ちょい街中に戻ろう、と、路面電車に乗って、出島駅で降りてみた。出島が復元されているのである。私は昔から(それこそ、小中学生の頃から)出島が好きだったのだ。あの「閉塞空間」が。[;^.^]
こんにちでは、出島は(周囲が埋め立てられているので)島ではない。また、復元されているのは全体の半分ほどであるが、(さらに言うと、時期によって建物が建て替えられているので、「どの時代の出島を復元するか」という問題もあるのだが、)かつての姿を、はっきりと幻視できる。展示も豊富で興味深いものばかり。面白かった。たっぷり2時間半かかったが。[;^J^]
長崎県美術館へ。現代美術を中心とした、比較的小規模な展示だが、美術館はこのくらいのサイズが良い。中華街に晩飯を食いに出かけたら、これがもう、どの店もこの店も、尋常な行列ではない [;_ _]。5連休の二日目の日曜日なのだから、当たり前ではある。ごくまれに、全く並んでいない店があるのだが、逆に怖くて入れないし。[;^.^][;^.^][;^.^]
..という訳で、美術館に行く途中に目をつけていた、長崎出島ワーフという、長崎港のウォーターフロントの飲食店集合体(オープンカフェつき)の中の、R−10というレストランバーのオープンカフェへ。ここで飲み食いしつつ疲れを癒やしつつ、閉店までゴロゴロすることにしよう。なにしろ今夜の宿は、ここから数百メートルと離れていないのだが、カプセルホテルなので、早めにチェックインしても無意味なのである。[;^.^]
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