2008年03月10日:ついうっかり.. 2008年03月11日:プチカンヅメ 2008年03月12日:「夜分失礼します」 2008年03月13日:花粉症? 2008年03月14日:少し、堕ちてみる 2008年03月15日:「手皿」とは 2008年03月16日:やっぱり逃避 [;_ _]目次へ戻る 先週へ 次週へ
十数年来(どころか数十年来?)の傾向であるが、近頃ますます眠りが浅くなってきた。とにかく、何度眼が覚めても「まだ、夜」なのである。(多分、一晩に10回近く眼が覚めていると思う。)今朝は、何回目に目が覚めた時かわからないが、雷鳴。時計を見ると、5:15。もちろん、寝直す。
出社前に道路を見たところ、いくらか雨は降っていたようであるが、結局、日中は快晴となった。
いきつけのブログ経由でこんなのを見付けてしまい、ついうっかり、ポチッとな..うーむ、こんなの読んでる場合じゃないんだが..[;^J^]
目次へ戻るマンガ関連で書かなくてはならない原稿がいろいろあるのだが、(この日記の読者のうち、少なくとも80万人ぐらいは同意してくださるのではないかと思うのだが)自宅にいると捗らないのである。気が散るのである。未読の本/既読の本/CD/LD/DVD。もちろん(原稿を書いている)目の前のPCはインターネットにつながっているし、テレビアンテナは衛星軌道と地上からの電波を受信しまくりである。正確に数えたわけではないが、半径4メートル以内に、逃避先(逃避物件)が3000件はあると思う。これで作業を進められたら奇跡である。[;_ _]
ということで、自発的に「カンヅメ」になってみることにした。〆切りを破りそうな作家や漫画家を編集者が拉致監禁 [;^.^] する、アレである。これは受動的カンヅメの例であるが、自分から能動的に(自発的に)カンヅメになる場合、「1.誘惑からの隔離」「2.仕事への動機付け」が目的とされる。1.については説明不要だろう。2.は、「わざわざ高い金を払ってホテルの部屋を取ったんだ、これで仕事が進まなければ宿泊費が丸損だ、もったいない!」、という、己に対する叱咤激励効果である。
しかしまぁ平日だしいきなりホテルでもあるまいしということで、「ゆう遊空間 宮竹店」に20:00ジャスト着。なぜこんな時刻に動いたのかというと、20:00から6:00の間に入店すると、ナイトパック(1200円/5時間、または、1600円/8時間)が使えるからである。実際には5時間も粘りきれず、0:20頃に退出した。
さてそれでは、原稿書きは進んだのかというと..確かに自宅の3000件の誘惑品からは隔離された。しかしここは、2万冊からの蔵書があるマンガ喫茶なのである [;_ _][;_ _][;^.^] ..「もったいないモチベーション」にしても、一晩数万円もの大枚をはたくからこそ、必死になれるのである。「240円/時間」などという格安コースを選んだ時点で、そもそも根本的に間違っていた(つまり、時間が無為に流れてしまっても、「たいして、もったいなくなかった」)のであった。[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]
目次へ戻るしばらく前に某所で話題になったことであるが、最近はメールの冒頭に「夜分失礼します」と書く人が多い。これはいったい、どういうことだろう? メールは、いつ受信(あるいは開封)されるかわからないではないか。朝方メールを開いたら「夜分失礼します」なんて、なんとも間抜けな状況ではないか。(いや実際、こういうメールが実に多いのだ。)相手側の状況を想像する力が足りないのではないか?
..しかし、すぐに「違う」ことに気がついた。こんにちでは、特に携帯メールは「すぐに」受信される(読まれる)ことが大前提なのだ。携帯がメールを受信すると、電話と全く同様に、音だか振動だかでリアルタイムにアラームが鳴る。だから、夜にメールを送るときは「夜分失礼します」なのだ。そういう使い方が前提ならば、当然の気遣いなのだ。
「それはメールの本来の運用方法ではないだろう! 好きな時刻に送信できて(例えば相手が眠っている真夜中とか)、好きな時刻に受信できる(仕事が一段落して一服しているときとか)、というのが、メールの最大のメリットではないか!」、などと叫んでみても、無駄である。たとえばテレビのバラエティ番組で紹介された、とある女子アナが彼氏にメールを出したのに2分待っても返信が来ないと怒るエピソードなど、滑稽に思うだけだが、私の姪も数分間待てないらしいと聞くと、笑ってばかりいるわけにもいかない。既に世界は変わってしまったのだ。
われわれ旧世代は、「好きな時刻に送信して好きな時刻に受信する」のが「メール」の使い方だと思っている。だから、真夜中だろうが(相手が)仕事中の時間帯だろうが、いっさい気にせずメールを送信してしまう。都合のいい時間にメールを受信しにいって読んでくれるものだと思っている。しかしそのメールは、相手の携帯をリアルタイムに鳴らしてしまうのだ。真夜中に。会議中に。そして彼は(真夜中であれば、寝ぼけまなこで)読むことになる。「夜分失礼します」の一言もない、失礼なメールを。
“本来の意味での”「アイ アム レジェンド」にならって言えば、われわれの世代こそ、もはや「ウィー アー レジェンド」。滅ぶべき、伝説の怪物なのであった..
目次へ戻る頭が重い。飲み過ぎでもない。睡眠不足? 軽度の風邪? どちらも思い当たるフシはない。
タイミング的に..まさか、花粉症? 確かに目は痒いような気がするし、ティッシュは大量に消費しているが..いや、私は花粉症ではないはずだ。なぜなら私は、そのような(悲惨な)事態を認めていないからだ。これは、信念の問題なのである。[;^J^]
とはいえ信念で事態が好転するわけもなく、結局グロッキー状態のまま、早めに就寝。
目次へ戻る今日はいくらかマシだけど..気分転換に、ちょっと堕落してみることにした。なに、別にたいしたことではない。自宅のパソコン用に、「ウルビーノのヴィーナスの壁紙」をダウンロードしただけのことである。(さすがに会社のパソコンには、ちょっと..[;^J^])
(堕落は楽だ..(← 回文の失敗例。[;^.^]))
目次へ戻る以前もこの日記に書いたと思うが、テレビの料理番組(あるいは食事シーンの出てくるバラエティ番組)を観ていると、本当に驚くほど大勢の出演者が「手皿」をしている。それも、一応は「グルメ」として名が通っているようなタレントたちですら。もはや「手皿」をしないほうが、少数派ではないかとすら思われる。
私が「手皿」に顔をしかめるのは、「マナーの教科書に書かれていない作法だから」などではない。(大体、食事のマナーの教科書なんか、読んだことねーよ! [;^.^])単純に、不合理だからだ。箸やスプーンから料理をテーブルや皿や床や膝の上にこぼさないようにガードしているのであろうが、実際にこぼしたら、どうなるのだ。左手の上に落ちる。それをどうするのだ。テレビを観ていると、たまに左手の上に落としてしまう人がいるのだが、ほぼ例外なしに、左手から直接、口に運んでいる。それが行儀良く見えると思っているのだろうか?
ぐぐってみたら、やはり苦言を呈している人は多い。(もちろん、「どこが悪いねん」という人もいる。)少し気になるのは、いずれも比較的最近の文章であることだ。ということは、やはり最近になって急激にはびこって来た(市民権を得てきた)「マナー」なのだろうか?
目次へ戻るというわけで火曜日の日記の続きなのだが、マンガ喫茶にカンヅメになりにいくのは、効果が全く無いわけではないにしても、コストが結果に見合っていないような気がするのでやめることにして、自宅でシコシコとマンガ関係の文章書き。実際、参考資料はネットで調べきることはできず、結局、手元の書籍群(や古雑誌群)に頼らざるを得ないので、最終的には自宅で作業せざるを得ないのだが..
あぁぁ、それでもやはり逃げてしまう [;_ _]。さすがに気が咎めるので、いくらかでも(幻想/SF)マンガに関係のある逃避先を選ぶことにして、未読の本の山の底から以下を掘り出して読み倒す。
「武部本一郎SF挿絵原画蒐集 上・下」(加藤直之編、ラピュータ)- 文庫本や雑誌のイラストとして、また、他の画集、展覧会などで見覚えがある作品がほとんどである。この機会に述べておくが、例の「火星のプリンセス」の表紙絵。私の好みから言えば、デジャー・ソリスの鼻がやや高すぎるし、胸は少し大きすぎる。しかしとにかく色彩が素晴らしく、そしてなんといっても素敵なのが、(あとから描き足されたらしい)背景の空をわずかにカーブして飛んでくるロケット! その曲がり方が、実に、実に愛らしいのだ! まさに(世界)SFイラスト史上の最高傑作のひとつである!(言い切った!)
「金森達SFアート原画集」(大橋博之編、ラピュータ)- 光瀬龍作品へのイラストがメイン。(私にとっての)SFの原イメージ群であることを再確認した。
「漫画ノート」(いしかわじゅん、バシリコ)- 「楽屋落ちというのは、日本の漫画界では本来、やってはいけない禁じ手とされていた。それは、やろうと思えば、落語や漫才の<客いじり>と同じで、簡単に笑いを取ることができるからだ」(92頁)、「近代漫画において、メカというのは、丸くて鋲が打ってあってメーターが並んでいてパイプが出ていなくてはいけない。それも、なるべくたくさん」(245頁)、デビルマンに関する文章は、実につまらないが(396頁)、それはともかく、全体として、彼の漫画作品よりは明らかに面白い。[;^J^]
「大ロボット博 図録」- 日本のからくりは「失敗」という演出を織り込んでいるという指摘は、非常に面白い。
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Mar 19 2008
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