*2007年10月08日:「鏡花夢幻」
*2007年10月09日:「異形の群れ」
*2007年10月10日:「HPラヴクラフトのダニッチホラー」
*2007年10月11日:困ったときの..
*2007年10月12日:寒いかも
*2007年10月13日:ワインが届く
*2007年10月14日:タッチパネルとテルミン
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*2007年10月08日:「鏡花夢幻」


 実家前のバス停から10:01のバスで、現代マンガ図書館へ。1960〜70年代のSFマンガを中心に20冊読み、19:23のこだまで浜松へ。

 こだま車中で「鏡花夢幻」(波津彬子、白泉社文庫)を読む。これは今回東京で買ってきたものではなく、浜松から持参したものであり、「天守物語」「夜叉ヶ池」「海神別荘」の3編が収録されている。

 ..素晴らしい! もう、読み進めるのが惜しくて惜しくて、1ページに1分以上もかけて「味読」したものだから、車中では「天守物語」しか読み終えられなかった。日本が誇る幻想文学の最高峰と、日本が誇るマンガ表現の、最高水準のコラボレーションである。

 帰宅してから調べてみたら、波津彬子による鏡花原作作品は、他に「化鳥」があるようだが..是非とも「高野聖」も取り上げていただきたいものである。

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*2007年10月09日:「異形の群れ」


 先日、「今日の早川さん」を紹介したが、同じページに「異形の群れ一覧」というまとめリンクがあるのに気が付いた..

 ..どハマり。[;^.^]

 しかし作者によると、このようにせっせと布教活動に励んでみても、新規に獲得した信者は「萌えキャラ」に流れるばかりで、ちっともHPL(H.P.ラヴクラフト)を読もうとしないのだとか。そりゃそうだろうなぁ。[;^J^]

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*2007年10月10日:「HPラヴクラフトのダニッチホラー」


 帰宅時、イオンに寄って3FのHMVで注文していたDVDを引き取る。さらに、「本の王国」と浜松西郵便局に寄ってから帰宅する。

 DVDのタイトルは(昨日からのクトゥルーつながりであるが)「HPラヴクラフトのダニッチホラー その他の物語」(品川亮監督、幻冬舎ルネッサンス、GANI−0015)。珍しくも買ってきた当日に(積読ならぬ積視聴の山に積み重ねずに)即開封、即視聴。「家の中の絵」「ダニッチ・ホラー」「フェスティバル(魔宴)」の3編からなる、計46分のオムニバスである。

 うむ! これはなかなか良いものである! CGどころか、合成もコマドリも高速度撮影も使われていない、素朴極まりない技法で撮られている人形アニメであるにも関わらず、驚くほど見事にラヴクラフトの世界の雰囲気を醸し出している。派手なアクションなどはなく、アメリカの辺境の寂れた風景のなか、どこか牧歌的な音楽を背景に(極めて秀逸な造形の)人物(フィギュア)たちが「呆然と」佇んでいるシーンが多いのだが、それが作品世界とベストマッチなのだ。(無論、「ダニッチ・ホラー」(「ダンウィッチの怪」)では、それなりに「大きな動き」を見せてくれる。)

 いくらか「視聴者を選ぶ」作品ではあるが、ラヴクラフトのファンならば、一見の価値はありますよ。

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*2007年10月11日:困ったときの..


 さらにクトゥルーつながりである。(ネタ不足の気配を感じたそこのあなた。正解です。[;^.^])具体的な作品名はあげないが、ある種の幻想系マンガに通低する、「困ったときのクトゥルー神話」..いかがなものかと思っております。[;^J^]

 矢野健太郎の「邪神伝説シリーズ」のように、最初からクトゥルー神話世界の作品であるのならば、もちろん問題ない。また、作品の(当初の)世界観に無理なく組み込まれるのなら、邪神たちを途中から(思いつきで)登場させても、全然構わない。困るのは、明らかに「作品としてはネタもやりたいこともほぼ尽きたのだが、まだ連載を終えるわけにもいかず、ここらで一発、スケールを広げたいところだが..」という状況で、作者(または編集者)がクトゥルーを利用したのではないかと思われる作品である。(誤解であればすみません。[;_ _])とにかく、木に竹状態で落ち着きが悪くってさぁ。

 クトゥルーを使うのは自由なのだが..なんというか、「著作権フリーの妖怪(邪神)キット」の風情がありますな [;^J^]。「一反もめん」や「子泣きじじい」や「塗り壁」を“あの姿”で勝手に登場させるわけにはいかない(水木プロに仁義を切る必要がある)であろうが、「ヨグ=ソトース」や「ナイアルラトホテップ」や「クトゥルー」や「ダゴン」や「クトゥグア」ならばそんな気遣いは無用であるのもポイント高いし。[^.^]b

 今夜は、ターメリックスープ(野菜スープ)に、ジャガイモ、タマネギ、キャベツ、ニンジン、ピーマン、ベーコン、スパゲティに加えて(ネギとセロリとオクラを切らしていたので、代わりに)トマトを入れてみた。まぁまぁだが..ちょっとターメリック(ウコン)と相性が悪いなぁ。それと、いつもはスパゲティは別茹でして最後に合わせているのだが、今日は面倒なので一緒に茹でてみた。一気に全部食べてしまう場合はこれでも問題ないはずだが、4回ぐらいに分けてスープ皿に取る必要がある分量であり、当然ながら(ある程度)長時間、スープの中にスパゲティが浸かっていたわけで..もちろん、伸びてふやけたのであった [;^J^]。最初っから、必ずそうなるとわかりきっていることを、なぜわざわざ確認する必要があるのだろうなぁ(詠嘆)→ 自分。[;_ _][;^.^]

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*2007年10月12日:寒いかも


 さすがの浜松でも、もはや「涼しい」から、朝夕は「肌寒い」に近づきつつあるのであるが..あいも変わらず、7〜8月と全く同じ服装(ランニング+半そでYシャツ)で出勤/外出している私であった [;^J^]。我慢強いとかではなく、単に、衣替えが面倒なのである。

 それにそもそも、寒さを感じる機会があまりないのだ。車通勤をしていると、外気に直接触れるのが、自宅の玄関からアパート前の駐車場までの数メートル(よほどの大雨でない限り、雨が降っていても傘が不要なほどの近距離)と、勤務先の駐車場から従業員出入口までの200m弱。これを1日に各2回。あと、スーパー/新刊書店/古書店/貸本屋/マンガ喫茶の、駐車場から入口までの往復ね。大概、「寒い」と感じる前に、屋内(または車の中)に辿り着いてしまうのであった。[;^J^]

 今夜も帰宅がやや遅くなったので、手早く作れるそうめんチャンプル。具は、タマネギ、ツナ缶、ソーセージ、それと、青ネギを切らしていたので、何か代わりに緑のものをということで、ピーマン。ま、手数相応のいささか安っぽい味だが [;^J^]、さほど悪くはない。ただ、茹でた素麺を中華鍋で具とからめて炒めるのだが、これがやや難しい。すぐにダマというか、全体にモコモコモッサリな塊 [;^.^] になってしまうのだ。お湯を補給しつつほぐしつつ、炒めるべきなのかな。

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*2007年10月13日:ワインが届く


 われながら呆れるばかりに勤勉なことに [;^J^] 5時過ぎに起き、5:40に車で出て、ゆう遊空間へ。今朝は2時間で切り上げて8:15までに帰宅。今日の午前中に、先日注文したワイン(計12本)が代引きで届く予定だからである。これまでの例では、8:30までに確認電話、9時までに配達、というケースが多いのであるが..結局今日は、確認電話、配達とも、11:30過ぎになった [;^J^]。まぁいいや。「午前中に配達」との約束は守られているんだし。

 で、昼過ぎには早速、届いたワインを1本あけて..ではなく [;^J^]、このワインは、少なくとも現在飲みさしの安ワインのパックが空くまでは、今しばらく置いておこう。もちろん、せっかくの休日なのだし、昼間っから酔っ払いたい [;^.^] のはヤマヤマなのだが、それをやると、夕方までには居眠りしたり胃を荒らして晩飯時には食欲が無くなったり睡眠時間が崩れて頭脳不明晰で読書もままならなかったりと、結局、せっかくの休日の貴重な時間を無駄遣いしてしまうことは、これまで、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も繰り返してきた経験から、わかりきっておりますのでね。[;^J^]

 というわけで、午後は自宅で、100冊近く溜まってしまった未読の幻想マンガの消化と録画消化。

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*2007年10月14日:タッチパネルとテルミン


 今日は昨日とは逆に始動が遅く、9時から12時までゆう遊空間。昼食は青空きっどでつけ麺(黒そば)..あらら、なんだか今日はいつもほどには美味しく感じないなぁ。帰宅してからは昨日同様、コミックの消化と録画消化。(とにかく、このくそ鬱陶しい「ファイブスター物語」[;^.^] を、さっさと片付けてしまわなくては。)

 ふと思い出したので書いておく。きょうびは、ATMに限らず駅でも郵便局でも、端末は大概タッチパネルであるが、私はこれを操作するとき(親指が届く場合は)親指をパネルの「外」のどこかにおいて、そこを支点として中指を伸ばして画面上のボタン(の絵)に触れることが多い。なかば無意識にではあるが、なぜ親指を支点にするのであろうかと自己分析してみると..テルミンなのである。(そらきた。[;^.^])

 この楽器は最近トレンディーなので、演奏方法をご存知の方も多いと思うが、要するにアンテナと手の距離でピッチを決めるのである。支えるものが無い空中で距離を決めなければならないのがなかなか難しいところなのであるが、2003年4月27日に竹内正実氏による実演を間近に見たとき、彼は「小指で」演奏していた。つまり、親指の位置を空間内で決めて、そこからの掌の「スパン」で、音程を取るのである。なるほど、これはひと工夫だわい!、と、膝をポンと打った私は、おそらくその頃から、ATM等のタッチパネルを操作するときに、親指を支点として中指でタッチするようになったという次第であった。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Oct 17 2007
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