2007年01月08日:マンガでわかる? 2007年01月09日:風邪で有休 2007年01月10日:「水を使わないシチュー」を作る 2007年01月11日:テレビでパンダ 2007年01月12日:扁桃腺について 2007年01月13日:シチュー2回目 2007年01月14日:「ボルヘス怪奇譚集」など目次へ戻る 先週へ 次週へ
暖かくしてたっぷりと眠ったつもりだが、風邪、回復に向かわず。今日は祝日、昨日に引き続き医者は休みである。今日の午後の、アクトシティの大ホールでのとあるコンサートのチケットを買ってあるのだが、パスせざるを得まい。
とはいえ、一日自宅で静養しているわけにもいかない。明日の仕事で使う参考書を書店で探す必要があるからである。というわけで、ほぼ朝いちで谷島屋本店へ。ちょうどいい書籍は見つからなかったが、仕方がない。次善の本を確保。
理工書エリアに、オーム社の「マンガでわかる」シリーズが大量に平積み&ディスプレイされていて驚いた。これって、売れているんだろうか? 「マンガでわかる 微分積分」「マンガでわかる フーリエ解析」あたりはまだしも、「マンガでわかる ナースの統計学」となると、さすがの私もレジに持っていくのを躊躇する。[;^.^]
それに、パラパラと立ち読みして見たが、少しも解りやすくないと思う。マンガ表現ならではの工夫が全く無く、単に、文章による説明を、狂言回しのキャラクターたちによる会話(と、愚にもつかない寸劇)でつないでいるだけあり、かえって読みにくいのである。これが暗記系のジャンル(歴史、地理など)ならば、(そして、マンガのキャラが魅力的ならば)例えば、NHKの大河ドラマや横山三国志のキャラクターで歴史を憶える例もあるので、その存在意義は理解できなくもないのだが。
ぐずぐずせずに昼前に帰宅し、入念にうがいする。今さら遅いのだが、これ以上、菌を侵入させるわけにはいかない。あとは終日、引きこもる。
目次へ戻るとうとう、喉に降りてきた [;_ _]。これではどうにもならないので有休を取得し、佐鳴台のSクリニックへ。薬を4種類出してもらう。これで、コレステロール、血圧、湿疹の薬と合わせて、内服薬が7種類になってしまった。それも、毎朝/毎夕/朝夕/毎食後、と、微妙にパターンが異なるので、表を作ってスケジュール管理しないとわけがわからなくなる。[;^J^]
外出したくないので、ダイニングキッチンに積まれている書籍を掘って食材を探す。[;^J^](部屋の本来の機能を見失っている状態。[;^.^])賞味期限内の蕎麦がたくさん見つかったので(とはいえ、購入したのは数年前だと思われるのだが)、食欲(腹具合)と相談した上で、かけそばにする。生卵をひとつ追加。これではビタミンが足りないので、やむを得ず、徒歩500メートルのスーパーまで出かけてホウレン草を購入し、これをおひたしにする。
ついでに林檎も購入してきたので、すり下ろして食べてみた。子どものころ、風邪を引いて寝込んでいるとき、母親が作ってくれるすり下ろし林檎が楽しみだったのを思いだしたからであるが..数十年ぶりに食べてみたすり下ろし林檎は、なんとも不味いものであった [;^.^]。なぜ子どもの頃はこんなものが楽しみだったのか。味覚が変わったのか、林檎の種類が違うのか。後者の理由のような気がするが、各種の林檎を購入してすり下ろして食べ比べてみるまでの意欲は、どうも湧かないねぇ。
目次へ戻る咳がまだ酷いので、今日も有休とする。しかし熱があるわけではなし、食欲はあるのが不幸中の幸い。とにかく栄養を取らなくては治る風邪も治らないので、以前から気になっていた料理「水を使わないシチュー」に挑戦することにした。これはmixiで仕入れたレシピであり、要するに、野菜から出る水分だけで煮込むのである。
朝いちでスーパーまで食材を買い出しにいく。タマネギ、にんじん、セロリ、エリンギ、トマト、カットトマト缶、生姜、ニンニク、適当なブロック肉、メイクイーン。以上の食材を、基本的にはぶったぎって鍋に放り込んで、とろ火で4時間、煮込むだけである。
何しろ私の料理のキャリアといえば、麺類を茹でる/目玉焼きを作る、程度なので、野菜の妥当な切り方がわからず、手間取った [;^J^]。セロリってこんなに長いのか。生姜はどうすればいいんだろう。火加減も難しい。「とにかく弱火で」ということだったのだが、それでも少々強すぎたようで、2時間もしないうちにほとんど水分が干上がってしまい、慌ててトマトを追加投入するなど、いろいろ手こずったのだが、これがなかなか美味しくできた。塩胡椒による味付けが(ほぼ)不要。肉にもメイクイーンにも、味が良く染みている。
量的には3食分以上あるので、昼に引き続き、夕食時にも食べる。カットトマト半缶を追加して、今度こそ本当のとろ火で追加加熱。今回は水分も早めに出ていい感じで煮えてきたので、安心してちょっと目を離していたら、40分後には(またしても)ほとんど水分が枯渇しており [;^.^]、慌てて火を止める。というわけなので「シチュー」とは言い難いのだが [;^J^]、トマト風味も美味しく、なかなか楽しめた。まだ残っているので、タッパーに入れて冷蔵庫へ。
今後の工夫としては、とにかく、水分の量を維持することと、各食材の量的バランスだな。
目次へ戻る医者からもらった薬がようやく効いてきたか、なんとか症状が軽くなってきたので久々に出社するも、(昨夜からその傾向はあったのだが)朝からいささか腹が重い..というか、痛い。これは風邪の症状ではない。「腹痛」まではいかないにしても、どうも胃袋に奇妙な存在感があるのだが..実は、原因は見当がついている。「生姜 刺激 腹痛」でぐぐって見たところ..やっぱりな。[;_ _][;^.^]
実は昨日のシチュー。レシピに「生姜1個を適当に切って鍋に入れる」とあったので、生姜の皮を剥いて、15ミリ角ぐらいに切って、鍋に入れたのである。私はこれまでの生涯において「生姜ブロック」というのを食べた記憶が無いので、これでいいのかどうか非常に疑問ではあったのだが、まぁこういう食べ方もあるのかなぁ、と。で、これを(火は通っていたので)バリベリボリバリと囓ったわけなのであるが..やはりこれが原因なのであった [;_ _][;^.^]。まぁ夜更けまでには、大体収まってきたが。[;^J^]
何を血迷ったか、「天才 志村どうぶつ園 新春スペシャル」などという番組を録画しながら観てしまった。私は普段、この類の番組はできるだけ観ないことにしている。「カワイ〜♪」「カワイ〜♪」の連発が、(私も観ていて、内心「カワイ〜♪」と思ってしまうだけに)うざったくてうざったくてたまらないからである [;^J^]。ただ何しろ番組表によると、白石美帆がパンダの飼育をするというし、優香も出るし..というわけで、まぁついうっかりと。
あぁぁ、やはり..パンダというのはそれなりに凶暴な一面も持っている動物なのだが、確かに、ここに観られる飼い馴らされたパンダのしぐさの可愛らしさ、愛らしさは尋常ではなく、私のような冷静な目を持った(女子どもならぬ)いい歳をした大のオトナの理性を奪うほどのものであるばかりか、それに加えて、白石美帆がパンダに 手込めにされている 押し倒されている 有様に、あのパンダとかわりたい! ..[;^.^][;^.^][;^.^][;^.^][;^.^]
..こんな録画を手元においておくとダメ人間になってしまうので、心を鬼にして(精神力をふり絞って)削除した。[;_ _][;^J^]
目次へ戻る火曜日にSクリニックに行ったら、喉を覗き込むなり、「あなた、風邪をひくと喉をすぐにやられるでしょう」、と、喝破されたのであった。確かにそうなのであるが、その理由は「扁桃腺を切除しているから」である。
扁桃腺は菌の侵入に対するバリヤーなのであり、これを切り取ってしまうと、ただそれだけで喉風邪を引きやすいそうだ。そうはいっても、炎症を起こした扁桃腺を切除したのは、40年も前のことだぞ。人生をやり直せ、とでも!?(ちょい逆ギレ [;^.^])
目次へ戻る皮膚科のI医院へ。湿疹が収まっていることの確認。引き続き塗り薬を出してもらうが、もう来なくてもいいだろう。O内科で出してもらった(そしてそのあと変更した)血圧の薬のせいだったのかどうかは、わからない。(私自身は、たまたまタイミングがかち合った、別の原因ではないかと思っている。)
「水を使わないシチュー」にリトライしたところ、前回よりも、かなりうまくいった。ひとつには食材のバランスを変えて、私好みの味に近づけたこと。また、前回はなんでもかんでも豪快におおまかにぶった切って入れたのだが、今回は生姜はちゃんとスライスしたこと。[;^.^]
ただし、前回苦労した「水分の量の維持」は、今回もいまいちであった。前回は火が強すぎたから早めに蒸発してしまったのだろう、と考え、今回は思いっきり弱火にしたのだが、そのため、逆に、水分が出るまでに時間がかかりすぎてしまったのである。また(メイクイーン以外の)全食材を最初から投入していたため、ニンジンなどは水分に浸かって煮られ始めるまでに、相当時間がかかってしまい、半ばしなびてしまったりした。前回どうよう、3時間ほど経って底にたまった水分が減り始めた頃合いをみて、トマト(及び今回はタマネギも)を投入したのだが、この時点で、「もしかすると蓋をしていないから水分が飛ぶのでは?」、と、ようやく気がついた [;^.^]。そこで、メイクイーンを追加投入すると同時に、蓋をした。これによってこのあとは水分があまり減ることもなく、いい感じに煮ることができた。[^.^]
味付け不要。肉もメイクイーンもホックホク [^.^]。これで明後日くらいまでは持つな。次回は、最初に鍋に野菜を入れるときの順番などを工夫してみよう。また、全食材を最初に入れるのはやめて、まずタマネギとトマトだけで水分を絞り出してみよう。この段階では、強めの火でもいいんじゃないかな..などなど、工夫の余地はいくらでもある [^J^]。そうそう、次回は、最初から蓋をしておくことにしよう。[;^.^]
目次へ戻る風邪を引くと、読書をしようにも根気が続かず、積読消化が全然捗らない。とはいえ今日は、展覧会の図録を4冊ほど片付けた。(まだ目を通していない図録は、これであと3冊ってところかな。)
もう1冊、「ボルヘス怪奇譚集」(Jorge Luis Borges、Adolfo Bioy Casares、柳瀬尚紀訳、晶文社)も読んだ。掌編というよりは「物語の断片」のコレクションであるが、「死の宣告」「隠された鹿」「怒りを恐れて」「セイレーンの沈黙」などに感興を覚えた。「学問の厳密さ」は、イタロ・カルヴィーノの「マルコ・ポーロの 見えない都市」の中の「フェドーラ」や「エウドッシア」に、どこか似ている。「ボルヘス怪奇譚集」は1967年、「マルコ・ポーロの 見えない都市」は1972年の作である。(「学問の厳密さ」の採取元である「周到な男たちの旅」(スアレス・ミランダ)は1658年の作。)あるいは「マルコ・ポーロの 見えない都市」の元ネタかも知れない。以下、参考までに「学問の厳密さ」を全文引用しておく。
……その帝国では地図作成法の技術が完璧の域に達したので、ひとつの州の地図がひとつの市(まち)の大きさとなり、帝国全体の地図はひとつの州全体の大きさを占めた。時のたつうちに、こうした厖大な地図でも不満となってきて、地図作成法の学派がこぞってつくりあげた帝国の地図は、帝国そのものと同じ大きさになり、細部ひとつひとつにいたるまで帝国と一致するにいたった。地図作成にそれほど身を入れなくなったのちの世代は、この膨張した地図が無用だと考え、不敬にも、それを太陽と冬のきびしさにさらしてしまった。西部の砂漠地帯にはこの地図の残骸が断片的に残っており、そこに動物たちや乞食たちが住んでいる。これ以外、国中には地図作成法のいかなる痕跡も残されていない。目次へ戻る 先週へ 次週へ
Last Updated: Jan 18 2007
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