*2006年12月18日:のだめ:ペトルーシュカ:今日の料理
*2006年12月19日:食材廃棄
*2006年12月20日:サイバラ VS PLUTO
*2006年12月21日:「日本以外全部沈没」DVD
*2006年12月22日:「栞と紙魚子」仏語版
*2006年12月23日:「犬神家の一族」
*2006年12月24日:地デジ、入ってた [;^.^]
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*2006年12月18日:のだめ:ペトルーシュカ:今日の料理


 さすがに寒い..そろそろ冬装束に切り替えるべきか(..などと、冬至を2日後に控えて寝言をゆっております [;^.^])。現在の通勤着(外出着)は秋口からずっと変えておらず、ランニング&長袖ワイシャツ&薄手の夏用ジャケット、の3枚体制なのである。いかに温暖な浜松といえども、ぼちぼち限界。別に不精だと言うわけでもない。押し入れ(のクローゼットエリア)を開ければ、ジャケットの15センチ隣りにはジャンパーもコートもぶら下がっているのである。ただ、それらは「最後の武器」でしてね。本当に寒くなる2月に向けて、できるだけ引きつけてから着用すべきかと。(2月になるまでそれらを着用しなかったばかりに風邪をひいてしまうとすれば、イソップライクでそれもまた一興。[;^.^])

 晩飯はジョリーパスタで(今夜は無難な)ゴルゴンゾーラのクリームソースのパスタ。まずまずかな..で、料理つながり [;^J^] で、今夜の「のだめカンタービレ」。

 どういうことかというと..コンクールで「ペトルーシュカ」を弾くのだめが、途中で混乱して「今日の料理」のメロディーを混ぜてしまうのであるが、このシーンが、原作漫画よりも遙かに効果的なのである。「今日の料理」と言われてもわからない方がいらっしゃるだろう。冨田勲が作曲したもっとも有名なメロディー、「ソッドミソラソミファッファッレーー、ソッシレファラソファミッレッドーー」である。まず、このメロディーのアレンジが素晴らしい。いかにもストラヴィンスキー風というかペトルーシュカ風なのである。そして、「ペトルーシュカ」と「今日の料理」のメロディーが、驚くほど相性がいい。何しろリズムがほぼ同じなのだ!(「シドレッ | ミレドシ | ラッラッ | シーーー」、と、「ソッドミ | ソラソミ | ファッファッ | レーー」)

 これは、漫画ではわかりにくい効果である。なぜなら、原作漫画には「今日の料理」の楽譜(の一部)は載っているが、「ペトルーシュカ」の楽譜は載っていないからである。(「ペトルーシュカ」の旋律を知らない人の方が、圧倒的に多いと思われる。)私自身、この2曲がいかに良く馴染むか初めて知って、驚いた次第であった。

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*2006年12月19日:食材廃棄


 別に年末だからというわけではないが、もう長年扉を開けていなかった、台所の流しの下の収納スペースを覗いてみたら..調味料(等)が置かれていたのである。そんなことは、もう何年間も忘れていたのだが。[;^J^]

 さすがに強者(つわもの)ぞろいである。賞味期限が10年前に切れているインスタントコーヒーとか、賞味期限が印字されていないのだが昭和時代のレシートが貼られているドレッシングとか..[;_ _][;^.^] 明日が資源ゴミの日なのでガラス瓶はそれに出せばいいのだが、中味を捨てなくてはならない。これがもう..黴て固まり、完全に硬化していたり、もともと1種類の物質しか入っていないはずなのに、何故か2種類の交わり合わぬ物質に分離していたり..遙かな昔、何年間も冷蔵庫の中に放置していたホタテ貝が、タッパーの中で完全に液状化していたよりはマシか..[;_ _][;_ _][;_ _][;_ _][/_;]

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*2006年12月20日:サイバラ VS PLUTO


 「PLUTO」第4巻(浦沢直樹×手塚治虫、小学館)の「豪華版」を購入。(「普通版」は26日発売である。)あとがき解説漫画(「浦沢さんとわたし」)は西原理恵子のオールカラー2頁。もちろんサイバラだから、ただではすまない。ヨイショがデフォルトという場所柄もわきまえず [;^J^] いきなり「作品に華がないのよね」..と(憫笑まじりに)飛ばす飛ばす [;^.^]。決して期待を裏切らない、素敵な芸人である。[^.^]

 青島幸男氏、逝去。多くの新聞記事の見出しでは「元東京都知事」という肩書きになっているが、非常な違和感を覚える。私の認識では「元東京都知事」というのは、彼の多彩な肩書き(経歴)のうち、もっともマイナーな(もっとも存在感の薄い)ものである。あえて一言でまとめるのなら、「元コメディアン」であろうに。

 岸田今日子氏、逝去。17日に亡くなっていたとのこと。

 昭和は遠く、なりにけり..

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*2006年12月21日:「日本以外全部沈没」DVD


 昨日発売の「DVDデータ」誌によると、河崎実監督の「日本以外全部沈没」が、早くも(公然と [;^.^])ソフト化されてしまうのである。それも、めでたい元旦にである。(角川ヘラルド映画 DABA−0317)

 この映画のインプレは、「10月21日の日記」を参照していただきたい。 買う/買わないは、もちろんあなたの自己判断(事故 自己責任)である。買ってしまってから「お前のインフォにそそのかされたんだ、金返せ!」「引き取れ!」などとクレームをつけられても、一切、対応できない。[;^.^]

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*2006年12月22日:「栞と紙魚子」仏語版


 諸星大二郎の「栞と紙魚子の生首事件」の、おフランス版が届いた。諸星MLで共同購入(輸入)したのである。これがなかなか見事な出来映えであり、感心した。

 これは私の偏見かも知れないが、海外のコミック単行本は日本製に比べて相対的に粗末、という印象を抱いていたのだが、本書は、印刷・造本・装幀とも、「日本品質」と言って良い。これが感心の第一。そして、ちゃんと右開きであること。(横書きに合わせるために左右裏返しにしたりしていない..もしかしていまどき、こんな野蛮なことをしている国はない? ..すみません、海外における日本コミックの事情に詳しくないものですから。[;_ _])

 描き文字については、「作中の書物に書かれているタイトルや本文」や「店の看板」などは、元の日本語の字体の雰囲気を残しつつフランス語で描き直し、擬音やオノマトペは、絵にかかっていない部分はフランス語に(元の字体の雰囲気で)描き直し、絵にかかっている部分は日本語のまま残してフランス語の「ルビ」を振っている。つまり、絵の描き直しを極力避けている。これは極めて妥当で誠実な処理である。

 「桜の花の満開の下」の巻では、ネームで言及されている「梶井基次郎」に注釈がつけられている。(短編集「檸檬」のフランス語版が、入手可能らしい。)何より驚いたのは、作者あとがきや「胃の頭町」イラストマップの他、初出一覧までが翻訳されていることである。奥付には、翻訳者のほか、絵のリライト担当者の名前も載ってる。つまり、責任もって仕事をしているということだ。フランスでどの程度売れているのかは知らないが、こういう丁寧な仕事によって日本文化が紹介されているのは、とても嬉しいことである。

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*2006年12月23日:「犬神家の一族」


 午前中は、クリーニング、中央郵便局(年賀状購入)、アクトシティで新春のコンサートのチケットを2枚購入。昼食はべんがら横丁の「だるま」で新メニューのソースカツ丼を試してみたが、これは全くの期待外れ。ヤマハに寄るが目当てのCDはなし。昼過ぎに帰宅して、午後はフトンをしいて夕方まで本格的に惰眠を貪る。[;^J^]

 夜から徒歩で街中へ出動。久しぶりにポポロビルの銀座ライオンで腹ごしらえしてから、トーホーシネマで「犬神家の一族」。

 監督(市川崑)と主役(石坂浩二)が1976年版と一緒。(加藤武と大滝秀治も同じ役。)それどころか、事前の情報により、脚本からカット割りに至るまでほとんど前作と一緒と知っていたので、基本的には俳優を観に行った。こういう楽しみ方もあるかと思った次第である。考えてみれば、原則として全く同じ楽譜の演奏を繰り返すクラシック音楽鑑賞の楽しみ方と似ているかも知れない。

 そうそうたるオールスターキャストを観ているだけで、もう幸せ。強いて言えば、小夜子役の奥菜恵の狂女っぷりが物足りないと思ったが、前作でも似たようなものだったような気がする。はる役の深田恭子も、もう少しはじけても良かったかも知れないが、しかし作品の世界観を崩さない、ここがぎりぎりのところだろう。

 珠世役の松嶋菜々子の美しさは今さら言うも愚かだが、改めて気になったのは、彼女の宿命的なハンディ(?)である背の高さである。小夜子(奥菜恵)と廊下で対峙するシーンでは彼女と身長差がありすぎて、同じ画面にうまく入らず、明らかにカメラが苦しんでいた [;^J^]。横から撮れない(頭が切れてしまう)ので、向き合っているふたりの、それぞれの背後から撮影しているのだが、奥菜恵側から撮るときには完全な仰視、松嶋菜々子側から撮るときには完全な俯瞰になってしまうのである。[;^J^]

 あと一点、特筆すべきことがある。竹子役の松坂慶子だが..彼女も(ついに)歳を取った! これには本当に驚いた [;^J^]。これであと、倒すべき妖怪は、由美かおるだけである。[;^.^]

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*2006年12月24日:地デジ、入ってた [;^.^]


 佐鳴湖の対岸のフレンチレストランで昼食にしようと、徒歩で出発したのだが(車で行くとワインを飲めない)、佐鳴湖岸に着く少し手前の、Cという小さなレストランに気がついた。以前からここにあることは知っていたのだが、まだ一度も入ったことがない。今日はここにしてみようか、と、ふらりと入ってみた。まだ昼前なので、客は私ひとりである..

 ..ここが、大当たり。

 料理の味とか値段とかは、「リーズナブルで普通に美味しい」というレベルだと思うが、それより何より、この店は若夫婦だけでやっており、旦那が調理、奥さんがウェートレス、という良くあるパターンなのであるが、この奥さんが、とてもとてもキュートなのである。

 そしてここが重要なポイントなのだが..こういう店にひとりで入ると、大概カウンターに案内される。今回もその例にもれず、僅か2席しかないカウンターに座ったのだが、これにより、奥さんがコーヒーを入れたりケーキを切ったり食器の用意をしたりしている姿を、至近距離でごく自然にずっと 見つめて 眺めていられるのである。この付加価値は実に大きい。(テーブル席だとこうはいかない。)この店、贔屓にせずばなるまい。[;^.^]b

 さて、実は数日前から気になっていたことなのだが..壁から取っているアンテナ線を、RD−X5(ハードディスクレコーダー)の「地上アナログ波のアンテナ端子」に入れているのだが..もしかしてこの線に、地デジの電波、通っているんじゃないか? ..2年前、エイデンで相談したときは、私のアパートからだと地アナと地デジの送信アンテナの向きが違うので、地デジ用に別のアンテナを用意するか、今ある地アナ用のアンテナを地デジの送信タワーに向きを変えるしかない、と説明されたのだが、(そして後者の手段は、アパートではほぼ不可能である、)思いだして見ると、その後、逆の説明(送信塔は同じ方向にある)を聞かされたこともあったような気がするのである。

 ものは試し。RD−X5の端子からアンテナ線を抜き、デジタルチューナー内蔵テレビ(VIERA)の「地上デジタル用アンテナ」端子に接続してみたら..地デジ、映りやがんの。[;^.^][;^.^][;^.^][;^.^][;^.^]

 2年前からアンテナの向きは合っていたのを、エイデンの店員が嘘を教えてくれていたのか、この2年のあいだに、アパートの大家が(告知なしに)地デジ用の対応をすませてくれていたのか..まぁいい。結果オーライだ。

 もちろんこれにともなって、今までは存在しなかった問題がいくつも発生した。例えば、RD−X5の「番組ナビ」が地デジに対応しておらず、地アナ用の番組表を流用しなくてはならない。また、もしも地アナと手を切ることにするとなると、現在の我が家のシステムでは、RD−X5とVIERA、ふたつ合わせてデジタルチューナーが(VIERA内の)ひとつしかない。これでBS/CS/地デジを全部受信することになるが、当然、一度にふたつの番組を録画することはできない。RD−X5自体にはダブ録機能があるのに、ダブ録できなくなってしまう、などなど。また、地デジ番組はコピーワンスであることも、要注意である。当面、地アナ番組(の録画)も併用する必要があるか..

 ..などなど、いろいろあるが、まずはハードルをひとつ越えたというところである。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Dec 28 2006
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