*2005年12月26日:浦幌に行きたしと思えど..
*2005年12月27日:学問のために
*2005年12月28日:地球最後の日..
*2005年12月29日:今日から冬休み
*2005年12月30日:喉に異変
*2005年12月31日:紅白@みのもんた
*2006年01月01日:マラルメなど
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*2005年12月26日:浦幌に行きたしと思えど..


 ..浦幌はあまりに遠し..というわけでもないが。[;^J^]

 なんのこっちゃと思われるかと思うが、北海道の浦幌(うらほろ)と言えば、吾妻ひでお生誕の地であり、この2月に、吾妻ひでおの原画展が開催されるらしいのである..というか、正確に言えば吾妻ひでおオンリーの展示ではなく、吾妻家(吾妻一族)には陶芸家などのクリエイターが何人かいるらしいのだが、彼らの合同展覧会(つまりは、吾妻家展覧会)とのことである。

 通常ならば、スルーである。そもそも私は原画展の類にさほどの興味はなく、吾妻ひでおの原画展にしても、過去、東京都内で開催されたものについては、3回に1回くらいしか見に行っていないはずだ。ましてや、今回は北海道である。普通に考えれば問題なく却下なのであるが..逆に、北海道だからこそ、却下しそこなってしまった。(東京か大阪ならば、多分、シカトしていたはず。)なにしろ、前回北海道に行ったのは、10年前なのである。(もしも今、あなたが暇で退屈でほかにやることが何もないのであれば、「北海道無軌道紀行 '95」を読むのも、悪い考えではない。)この機会に久しぶりに北海道旅行としゃれ込むのも、いいじゃないか。そうでなくとも、ここ最近、旅行らしい旅行をしていないし..

 まぁ、仕事の都合がつけばだけどね..

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*2005年12月27日:学問のために


 あはは、とうとう、こんなパターンまで届き始めたぞ。[;^.^]


件名:採取のお願いです

某国立大医学部ニ年の****と申します。
あなたにお願いがあってメールしました。私は今、
「精嚢分泌液に内服されるセリンプロテアーゼ(主にPSA[Prostate-specific antigen])
の空気接触に伴う状態変化について」
という課題についてレポートを書かされているのですが、
書物だけで調べてもなかなか進めることができないでいます。
私はこれまで20年間男性経験が一度も無かったため、
精嚢分泌液、つまり精液に関する実地的な知識に乏しいのです。
(地元の高校に居る間は父が厳しく、男性と交際する機会がありませんでした)

それに伴いまして是非一度、成人男性の本物の精液を採取し、
この目で確かめた上でレポートの参考にしたいのです。
もしも差し障り無ければ、あなたの精液を採取させてもらえないでしょうか。
(後略)

 ..学問のためとあっては、断るわけにはいかないでしょう。あなたはどう思われますか。[^.^]

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*2005年12月28日:地球最後の日..


 ..の夢を見た。正確に言えば、「地球最後の日の一週間前」の夢である。つまり、「一週間後に世界が終末する」ことを、万人が知っている状況なのである。にもかかわらず、パニック(暴動)は起きていない。みな静かに(諦めて)最後の日が訪れるのを待っている。(「渚にて」という映画/小説をご存知の方は、あの世界を想起していただきたい。)

 さて、その夢の中で「余命一週間」の私が、何をしたか。

 なんと、私の「積読リスト(900冊以上)」と、「積DVD/LDリスト(100枚以上)」を、「ネットニュースにアップした」のである。つまり、「私には、もうこれらを読んだり観たりしている時間がない。誰か(たとえ何冊でも、何枚でも)読んだり観たりできる人がいれば、引き取って、読んで(観て)やって欲しい」、ということなのだ。

 なんと感動的な物語であろうか。もちろん、これは「夢」に過ぎないのであるが、私の深層心理を正確に反映していることは間違いない。私は常々、このあまりにも膨大な(残りの生涯で消化しきれるとも思えない)「積読、積DVD/LD」の山の高さを嘆いているのだが、それは「私が」これらを読んだり観たりする時間が無いことを嘆いているのではなく、「これらの書物やDVD/LDが」読まれたり観られたりする機会が無いことを嘆いているのだ、ということが、今朝がた観た、この夢によって、改めて明らかになったのである。

 なんと高貴な魂の持ち主なのであろうか、この私は..

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*2005年12月29日:今日から冬休み


 別に急ぐ理由もないので、ゆっくりと10:30頃に自宅を発つ。新幹線に乗って、東京駅に13:20頃着。お茶の水へ。

 disk unionで、ダブリ買いしたCDを1枚(600円で)売ってから、神保町へ。普段は寄らない店を中心に3時間ほど散策する。ひっさびさに(20年ぶりくらいに?)ソ連(ロシア)関係書籍専門店の「ナウカ」にも寄ってみたが、うーん、画集のコーナーが(事実上)無くなっている。まぁ、しゃあないか。へぇぇ、喇嘛舎もいつのまにか、神保町に移転していたんだ。昔は三軒茶屋にあったと思うが..この雑然としたカオス状態が良いよね。[^J^]

 横浜の実家に帰省。

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*2005年12月30日:喉に異変


 快晴。いい陽気。窓拭き。読書。

 「レコード芸術」誌の1月号。アシュケナージのインタビューが面白い。前回のインタビュー(何年前だったかな)では、ブルックナーは嫌い、マーラーもそれほど好きではない、オペラも嫌い、と飛ばしまくって [;^J^]、物議を醸したものであるが..今回もまるで同様。[;^.^]


「彼(ブルックナー)の曲は15分ぐらいならまだ……、いや20分、そう30分ぐらいまでは聴いていていいと思いますね。でもそれが1時間になると、どうしても「何であなたみたいな才能のある人間がここまでくどくどとしゃべらなきゃいけないんだよ」みたいに私は思ってしまう。同じ繰り返しをしつこくしつこくね。私はそこまでは必要ないと思うんですね」

 ..いやまったく、同感であることよ。[^.^]

 就寝前から喉が痛くなる。唾を飲み込みにくい。まずい。明日から4日間は病院が開いていない..

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*2005年12月31日:紅白@みのもんた


 朝、まだ喉が少し変だが、一日暖かくしていればなんとかなるかな? いい陽気である。終日、読書。

 私は大晦日は、断固紅白歌合戦派である。そりゃ、格闘技も好きなんだけど、格闘技は年がら年中やってるじゃない。まぁ、ドリームマッチなのかも知れないけどさ。その点、毀誉褒貶あろうとも、紅白歌合戦は年に一度しかないお祭りなのである。

 今年の紅白は、もう、みのもんたの司会に尽きる。実にうまい。場所柄をわきまえておのれのアクを出しすぎず、しかし「みのもんた」が司会をしているのだという意義は十分に主張しつつ。

 一青窈や大塚愛は、もっと安定した歌唱力の持ち主のはずだが..なんか不安定。布施明の「少年よ」、渡辺美里の「My Revolution」がなかなか良い。紅組オオトリの天童よしみの「川の流れのように」は、期待どおりの素晴らしさだったが、それに対して白組オオトリのSMAPは..(“You might think but today's some fishes”)[;^J^]

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*2006年01月01日:マラルメなど


 曇天。喉の具合、良くもならず悪くもならず。

 親戚2家族来訪す。午後をゆらゆらと過ごす。

 浜松から持参してきた雑誌と文庫本を読み尽くしてしまった。(厳密にいえば文庫本1冊と雑誌2冊が残っているが、これは3日に浜松に帰る新幹線車中のためのものであり、手をつけるわけにはいかない。)仕方がないので実家の書棚を漁り、筑摩書房の世界文学体系の第43巻を取り出して、マラルメを読む。

 正直言って、マラルメの詩は面白くない。もっと時間をかけて読み解かなければダメなのだろうが..マラルメから派生した(マラルメなかりせば存在しなかったはずの)一群の絵画作品や音楽作品は、大好きなんだけれどねぇ。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jan 7 2006
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