2002年09月30日:「化け物いも虫顛末記」 2002年10月01日:ADSL、一歩前進 2002年10月02日:謎の指戯 2002年10月03日:恐竜ホラー 2002年10月04日:「世にも怪奇な物語」 2002年10月05日:「こんな私でよかったら…」 2002年10月06日:異形コレクションを2冊目次へ戻る 先週へ 次週へ
湯を沸かすために、換気扇を回した。(自宅のダイニングキッチンは書庫状態なので、書籍を湿気等から守るために、火を使うときには必ず換気扇を回さなくてはならないのだ。)で、しばらく目を離してから、(換気扇の下の)ガスコンロの前に戻ってきたら..半ば崩壊している、各々長さ2cmほどの毛虫状の物体が、コンロの周辺に3つ4つ。
もちろん、埃の塊である。新井素子のごとく、見苦しく狼狽えたりはしなかった。私の判断力は明晰なのだ。当然である。(「ひでおと素子の愛の交換日記 4」(角川文庫)所収の「化け物いも虫顛末記」を参照のこと。)..とはいえしかし、これが落ちてきた原因であるところの、換気扇の汚れ。思えばここに引っ越してきて以来、掃除した記憶がない。かれこれ16年以上..[;^J^]
手頃な踏み台が無いので..というか、足回りを片付けなくては手頃な踏み台を置けず、その手間をかけたくないので、背伸びしながら手探りでざっと拭き掃除をしたのだが..
..わざわざ書籍を購うまでもなくビデオをレンタルするまでもなく、恐怖は日常性の中に遍在しているのであった..[;^.^]
目次へ戻る代休。読書。9月いっぱいはかかるだろうと思われていた積読雑誌の消化が、1日遅れで、本日完了。やれやれこれでようやく、本腰入れて積読書籍の消化を再開できる。
とりあえず、「天使と怪物 種村季弘対談集」(青土社)から。数ヶ所、抜き書きしておく。「(手塚治虫)昔から人間は三つの夢を持ってて、ひとつは空を飛ぶことだと、ふたつめは変身すること、もうひとつは動物と対話することだと。で、この三つを昔から人間が持ってて、ひとつも叶わなかったことだというんですね。で、これをマンガに描くと必ずあたるんです。この三つはおそらく、大衆芸能でも必ずどこかにあると思うんです」(208頁)。「(種村季弘)学生が一時、解放区とか、コミューンといったのは、おそらく、そういった「隠れたい」というあこがれでしょうね」(225頁)。「(池内紀)ウィーンはすべて引用文化で、」(270頁)。>
夕方、台風接近の大雨の中、郵便局とコンビニに出かけてヤフオク関係の発送をする。
DIONからようやく、ADSL化手続きの途中経過報告のハガキ。もうしばらく待てとのこと。はいはい。
DVDプレーヤーでCDを(ヘッドフォンで)聴いていたら、たまに右側にハムノイズが入る。なんじゃこりゃ。原因を切り分けるため、(アンプと切り替え機をバイパスして)DVDプレーヤーにヘッドフォンを直結して、しばらく様子を見ることにする。
目次へ戻るこの技を修得している日本人は、おそらく500万人は下るまい、と推測しているのだが..
..シャーペン(またはボールペンなど)を、親指の回りでクルリと一回転させる技である。なんなの、これ? [;^J^] 老人がこれをやっているのを見たことはないが、下は小学生から上は50歳ぐらいまでの人のうち、かなりの割合の人が、これを時々やっている。「予備校で憶えたんだ」、と聞いたことがあるが、これ、起源を探る目的にはほとんど役に立たない情報だし。[;^J^]
ちなみに私は、これができないのである。会社で(休憩時間に)ちょっと練習してみたことはあるのだが、近所迷惑なので、すぐにやめた。(不定方向にシャーペンが吹っ飛びますのでね。[;^J^])じゃぁ、自宅で練習しろって? こんなの深夜に自宅で練習できるわけないでしょ。無意味に落ち込むし。[;^J^]
目次へ戻るモーニングに月いち連載されている「DINO2(ディノ-ディノ)」(所十三)の今週号掲載分が、なかなか良い。(サブタイトルは「vol.3 BC.220000000」..なんとかならんか、これ。[;^J^])
なんというか、その、登場人物(登場生物)が全員恐竜(厳密には主人公は恐竜ではないが)であるところの、“ホラー”なのである。「不気味な伏線」があり、「(“生態系の全滅”という、飛びっ切りの)謎」があり、「(“異質な生物”の集団という)ビジュアル・ショック」があり、「衝撃的なラストシーン」がある。思わず、何度も読み返してしまった。これは素晴らしい。
この連載、最新学説のキャッチアップを心がけているところが天晴れであるが、そのポジションに安住せず、エンタテインメントとしての付加価値を追求する姿勢が、心強い。毎回、最後に「解説ページ」が付くのもポイント高い。当分先になると思うが、単行本化が楽しみだ。
目次へ戻る何をいまさらとおっしゃいましょうが、「世にも怪奇な物語」のビデオが届いた。ネット通販で購入したのである。
もちろん、遙かな昔に観ている作品である..が、あまりに昔過ぎて、どうもその記憶が「モノクローム」なのである。我が家にカラーテレビがなかった時代に、テレビ放映されたものの記憶?..いやいや、燃える馬小屋の場面の記憶には、確かに赤い色彩がともなっているが..しかし、「影を殺した男」の各場面の記憶には、色彩が伴っていないなぁ..あまりにも有名な、フェリーニが監督したパートにしても、そうである。風船(と生首)をもて遊ぶ“少女”の場面も、それに先んずる頽廃的なテレビスタジオのシーンも。そこで、そろそろ記憶をリフレッシュしましょ、と、安い出物を購入したわけ。(いつまで待っても、DVD化される気配は無いしね。)
さてそのフェリーニを、初めて?カラーで観たわけだが..うわわわわ、こんな色だったのか [;^.^]。悪趣味っつーかなんちゅうか [;^.^]。いやいやこれが、フェリーニの値打ちか? [;^J^]
例の少女だが..これは恐いわ。はっきりと顔(表情)が映っていたのね。(私の記憶の中には、彼女の“笑み”はなかったのです。)まぁ、このエピソード、物語自体としては、コケ脅かしじゃねーかとは思いますけどね [;^J^]。しかしキッチュでもガラクタでも、素晴らしいものは素晴らしい。
目次へ戻る「こんな私でよかったら…」(中村うさぎ、角川文庫)..またしょうもない本を [;^J^]。特筆すべき内容は全く無い。時間つぶしにしかならないが..しかしそれはそれで存在価値はあるわけだ。読み捨て文化という奴ね。蔵書には向かない。[;^J^]
DIONからハガキ。ISDNからアナログに切り替える旨、NTT(116)に電話連絡せよ、という指示。やれやれようやく。
目次へ戻る「異形コレクション」(井上雅彦編、光文社文庫)のうち、未読のまま積まれていた2冊を片付ける。
「第22巻;恐怖症」。
特選が、「眼球の蚊」(瀬名秀明)..私も、この“病気”を持っているだけに、感情移入してしまいました。佳作が、「夢の奈落」(速瀬れい)、「布」(倉阪鬼一郎)。他、「ドア」(中井紀夫)、「夜一夜」(石神茉莉)、「荒墟」(朝松健)、「斯くしてコワイモノシラズは誕生する」(牧野修)、「遠い」(浅暮三文)、「石の女」(奥田哲也)、「ヘリカル」(町井登志夫)、「離宮の主」(井上雅彦)、「最終楽章」(江坂遊)、「スタジオ・フライト」(早見裕司)、「白い影」(田中文雄)、「スパゲッティー」(竹河聖)など。
「第23巻:キネマ・キネマ」。
超特選が、「3D」(町井登志夫)..これ、素晴らしい。とある妖怪現象を“科学的に”解明する、という、SFの王道。しかもそれにとどまらない。特選が、「未知との遭遇」(石田一)、「ZOO」(乙一)、「恐怖燈」(朝松健)。佳作が、「プリン・アラモードの夜」(速瀬れい)、「眼居」(石神茉莉)。他、「ストップ・モーション」(小中千昭)、「左利きの大石内蔵助」(田中文雄)、「コルトナの亡霊」(中島らも)、「映画発明者」(北原尚彦)、「あなたの下僕」(飛鳥部勝則)、「通行人役」(菊池秀行)、など。
深夜、街中から帰る頃には、大雨。傘を持参していなかったので、やむを得ずタクシーで帰宅。
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Oct 9 2002
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