*2002年05月27日:逆効果
*2002年05月28日:石炭の浪費とアルコールの浪費
*2002年05月29日:無敵モードの酔っ払い
*2002年05月30日:ファンタスティック・ダズン、コンプリート
*2002年05月31日:税金対策
*2002年06月01日:箱が我が家を埋め尽くす
*2002年06月02日:パンドラの謎
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*2002年05月27日:逆効果


 コンビニ(セブンイレブン)で買う「爽健美茶」に、妙なオマケ(アロエキャンドル)が付いていて、思わず(意味もなく)12種類全部集めてしまったことは、三ヶ月ほど前に書いた。一ヶ月近く前から、出勤時にコンビニで買うドリンクを「爽健美茶」から「麦水」に切り替えており、しばらく気が付いていなかったのだが..いつのまにか、また「爽健美茶」にオマケが付いている [;^J^]。

 どんなオマケだか詳細は忘れた。つまり、それだけ印象に残らないオマケであるわけだが..こういうのは困る。「爽健美茶」を買うに買えない。だって、邪魔なオマケは捨てざるを得ないわけであって..そんなもったいないことをするぐらいなら、他の飲料を選びますよ。そろそろ「麦水」にも飽きてきたので、また「爽健美茶」に戻そうかと思っていただけに、参りました。他に手頃なのも見当たらんしなぁ..

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*2002年05月28日:石炭の浪費とアルコールの浪費


 学生時代に6年間お世話になった、H荘の想い出。(Hなアパートではないぞ、ハ行から始まる名称だというだけの話だ [;^J^]。どうも私の(日記に紹介したくなる)知人や(日記に紹介したくなる)行きつけの書店には、「H氏」や「H書店」が多くて困る。[;^J^])

 古いが頑丈な作りの2階建てで、30部屋弱ほどだったろうか。大学(東京理科大学理工学部、在千葉県野田市)まで徒歩10分弱だったと思うが、南が森、西が林、北も林、東が野原、という絶好のロケーション。大学まで行く道も、最初から最後まで森の中である。廊下には網戸も無かった(ような気がする)ので、夏は廊下をカミキリムシが埋め尽くす。恐怖である。(← やや誇張。)

 トイレ、風呂は共同。問題はこの(結構広い)風呂で、石炭風呂だったのである。(焚き付けには、電算機の出力用紙が好んで用いられた。とにかく良く燃えるのである。電算機センターは乾燥しているからだ、という説が立てられていたが、やや怪しい。)石炭風呂というのは、火力の調整が難しいのだ。いったん燃え始めたら、石炭が燃え尽きるまでは湯の温度が上がる一方なのである。

 たまに、深夜0時を過ぎてから、石炭を大量にくべる奴がいる。おかげで、2時、3時までは50度近く、とても入れるものではなく、白々と夜が明け始める頃になって、ようやく40度台前半に落ち着き、やっと入れるようになるのである。

 しかしこういう(化石資源の浪費以外の何ものでもない)愚行によって、快適な朝風呂を何度も楽しめたのも事実である。

 大学に入って(親元から離れて)から本格的に酒を飲み始めた私は、もちろん、あるいはひとりで、あるいは大勢で一室に集まって、時には夜明けまで飲んでいたわけである。そして、期せずして用意されている朝風呂。

 酒を習い初めのいい加減な知識で、「風呂でたっぷり汗を流せば、アルコールが汗と一緒に流れ出してしまうので、二日酔いにならない」、と認識していたものだから、やれ嬉しやと、酔っぱらったまま、熱い朝風呂に肩まで浸かって、100(あるいは、200、300、400、500)数える..良い子は真似をしないこと。[;^J^]

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*2002年05月29日:無敵モードの酔っ払い


 昨日の日記を書いていて、なんとなく思い出した別件。(どこでつながっているのかは、最後まで読むとわかる。[;^J^])

 15年近く前ではないかと思うが、私の勤務先が、とある「セミナー」に参加していたことがある。幹部社員から若手まで、最終的には全社員に受講させるつもりだったのではないかと思うが、数年間で打ちきりになった。(だから、私の世代の社員でも、受講経験のある人と無い人がいる。)理由は知らないが、ひとりあたり数十万円の参加費用がかかっていたはずであって、それほどの投資に値するのかどうか、人事部(経営陣)が疑問に思った、というあたりではなかろうか。(このセミナーの主催元は、のちに戦後史に残る疑獄事件を引き起こしたが、これとは関係有るまい。私の勤務先がこの「セミナー」を止めたのは、確か、この事件より数年前のことだったからである。)

 「セミナー」という語感は、こんにちではいかにも胡散臭いが..別に「洗脳体験」ではなかったよ [;^J^]。実のところ、内容については良く憶えていないのだ。「自分が見ている自分」と「他人が見ている自分(上司、同僚、部下の指摘)」をぶつけ、その食い違いをグループでディスカッションし、云々..という奴じゃなかったかなぁ。まぁ、セミナーの内容については、ここではどうでもいいのだ。思い出したのは、合宿の最後の夜、一室に10人近く?が集まって、酒盛りしたことである。

 翌朝、私は、二日酔いですらなかった。まだ普通に酔っぱらっていた(酔いのカーブが上昇局面であった)のだから [;^J^]。(何しろ夜明け近くまで、ウイスキーをストレートで飲んでいたのだからね。[;^J^])そしてセミナーは、まだ終わっていなかったのである [;^.^]。この状態(食堂に降りる階段の天井が回転している [;^.^])でどうして朝食を食べることができたのかが謎だが、ともかく私は(酔いのカーブが丁度ピークに達したと思われる)昼前に、受講生を代表して、有意義なセミナーであった旨、スピーチしたのである。実に弁舌爽やかな、名スピーチであったらしい..一言も憶えちゃおらんがな![;^.^]

 (..昨日の話と、それなりにパラレルでしょ? [;^J^])

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*2002年05月30日:ファンタスティック・ダズン、コンプリート


 東京出張。日暮里の某所。使命はもちろん秘密である。

 仕事が終わってから、業務の(半ば)一環として、秋葉原の楽器店を2軒、回る。但しユーザーモードで視察するだけである。もう1軒、渋谷の店にも回るつもりだったのだが、時刻が遅くなり、今から向かっていると閉店している可能性があるので諦めた。かわりに徒歩で神保町。水道橋からJR。ひかりで浜松へ。

 帰宅したら郵便受けに、「Fantastic Dozen 3 エジプト大遺跡」「同 10 バロック科学の驚異」「同 12 怪物誌」(いずれも、荒俣宏、リブロポート)が届いていた。EasySeek に数ヶ月登録し続けて見つかった3冊。これでようやく、ファンタスティック・ダズン全12巻、コンプリートである。

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*2002年05月31日:税金対策


 ヤフオクが、いろいろとややこしいことになっている。やたらと低価格で開始され落札される物件が、増えてきたのである。10円とか20円とか。で、説明を見てみると、「落札価格の100倍で販売いたしますので、入札時にはご注意ください」、ときたもんだ。

 いうまでもなく、「落札税(落札手数料)」対策である。落札価格の3%、1000円で売れた場合は30円、ヤフーに引き落とされるのである。そこで、出品者と入札者が(いわば共謀して)落札価格を人為的に低くして、運用により上納金を低く抑えているわけだ。ま、知恵比べである。

 そう言えば、この「落札税」を逆手に取った嫌がらせの話も聞いたことがある。極端な高額で落札するのである。例えば1億円とか。当然、払わない。しかしヤフーは、出品者の口座から自動的に300万円、引き落としてしまう。

 もちろん出品者が、この落札は無効である旨、システムに通知すればすむ話ではあろうが、タイミングによっては、「いったんは引き落とされてしまう」のではなかろうか? それとも、抜本的な対策は打たれたのかな?

 「抜本的な対策=落札税の廃止」、という気もするが、しかしまぁ「落札税」は、まだしも筋が通っている。「出品税」は、いかんなぁ。私も結局、「出品税」が導入されて以来、新規出品を見送っているし..マイナーな物件ではあるが、いつかは必ず誰かの目に止まり、その(マイナーな趣味を持つ)人にとって、大いに価値のある買い物になることは確信しているのだが、その人に巡り会うまで、あるいは数年間は店晒しにしておかなければならないだろう、と思われるからだ。その間払い続ける「出品税」を考えるとね..

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*2002年06月01日:箱が我が家を埋め尽くす


 収納ツールとして、IRISというメーカーの「ストッパーBOX SB−6.6」というものを愛用している。342×207×166mmの、ポリプロピレン製の透明な箱で、名前通り、10段以上積み上げても安定している。

 元々は書籍用として購入したのだが、実は文庫本以外の書籍とは、あまり相性が良くない。A5版は平積みにして収められるが、余りの空間を文庫本でフィルアップしないと、中で横滑りしてしまう..まぁ、A5版、B5版などについては、ゆうパック用のケースを使う方が空間効率は遙かに良いことが判っているので、特にこだわってはいない。(文庫本についても、ゆうパック用のケースを使う方が無駄な空間は発生しないのだが、こと文庫本に限っては、ゆうパック用のケースはサイズ的に帯に短し襷に長しで、取り回しがよろしくない。)

 一番相性がいいのが、CDである。平均的なCDが33枚入り、無駄がほとんど生じない。その他にも、PC関係の周辺機器や小物を5〜6箱、通常使う文房具一式を1箱、薬類を1箱、浜松では滅多に使わない防寒関係用品(手袋等)を1箱、捨てるに捨てられないカセットテープをぎっしり詰めた1箱、豆菓子1箱、果物1箱、パスタ・うどん等の食材を1箱、梱包用品1箱、などなど、身の回りのありとあらゆる“とっちらかりやすいもの”を、極力なんでもかんでもストッパーBOXに分類して放り込んで積み上げて、生活空間の「カプセル化」を進めているのであった。

 ふと気になって、この重宝極まりないストッパーBOXの個数を数えてみたら..135個あった [;^J^]。購入時期によって価格は違うが、大体1個700円である..計算するんじゃなかった。[;^J^]

 矢川澄子、逝去。自殺らしい。どういう事情があったのかは知らないが、冥福を祈る。

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*2002年06月02日:パンドラの謎


 謎も何も、誰もが知っている神話である。

 人類にとっての宿命的な災厄であるところの女性の愚かしさ(※)の象徴としてのパンドラが、“開けてはならぬ”壷の蓋を開けてしまい、そこからは、病気、悪意、戦争、嫉妬、暴力など、ありとあらゆる“悪”が飛び散り、人間界に蔓延することとなった。パンドラが慌てて蓋を閉じたために、“希望”だけは壷の中に残った。人間たちはさまざまな不幸に身を苛まれながらも、希望だけを身の拠り所として、生きてゆくことが出来るのだ..

 まことにイメージ豊かな、素晴らしい神話であるが..これ、おかしくないか? 論理的に辻褄が合っていないと思わん?

 よろしいか。さまざまな“不幸”や“悪”と、“希望”とは、“存在する場所が分離してしまった”のである。かたや世界中に撒き散らされて、かたや壷の底に取り残されて。この状況で、どうして人間は、“不幸”や“悪”と“希望”を、同時に受け取ることが出来るんだ?

 世界中に撒き散らされた“不幸”や“悪”が人間に届くのであれば、“希望”も世界中に撒き散らしてもらわなければ、人間に届かない。逆に、壷の底に閉じこめられた希望に人間がすがることが出来るのなら、“壷から解放されてどこかに発散してしまった不幸や悪”は、もはや人間とはかかわりをもたない(のでもう安心)ということになる..

 いやまぁ、過去数千年にわたって世界中の人々が納得してきた(?)神話であるから、異を立てようとは思いませんが..しかし釈然としない..私だけが、何か誤解しているんだろうか? 人類の全歴史を通じ全世界の中で私ひとりだけが?(..とても雄大で恐い考え。[;^.^])

 「ギリシア・ローマ神話辞典」(高津春繁、岩波書店)をひもといてみたら、「後代の話では、逆にすべての善いものが中に入っていたので、これがすべて飛び立ち、最後に情けない《希望》のみが人間に残されたのであるともいう」..これの方が論理的には筋が通っているが..「パンドラの壷」の神話として、このバージョンを想起する人っている?(私も知りませんでした。)私どうよう、「悪が飛び去り希望が残る」ことの矛盾に気が付いた後代の誰かさんが、筋を通そうとして、いまいち魅力に欠ける(のでいまいち流布しなかった)説を立ててしまった、ということではないかしら?

 謎は深まるばかりでございます..


(※ 私が言ってるんじゃないよ。昔のギリシアの人たちが言っていたことだからね。[;^J^])

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jun 6 2002 
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