*2002年04月01日:名機の証明
*2002年04月02日:Nさん資料、第15便/「マグマ大使」、データ確定
*2002年04月03日:売れない理由
*2002年04月04日:日比谷から多摩へ
*2002年04月05日:アジマ/みずほ/間抜けDoS
*2002年04月06日:みずほ(の現場)、頑張れ!
*2002年04月07日:「書斎曼陀羅」
*目次へ戻る *先週へ *次週へ


*2002年04月01日:名機の証明


 財布と手帳を忘れて出社 [;_ _]。5年に一度やるかやらないかのボケである..ま、車通勤だし、財布が無くても(帰路、書店で買い物できないくらいで)たいして困らないのだが..手帳を忘れてはいかんなぁ。(実際、少し困った。)

 今夜は、天狗。おっと、カウンタでリブ100の電源を入れたら..立ち上がらない。パワーインジケーター(LED)は点くのだが、HDDにアクセスしない..

 ..ふっふっふっ、私の経験値をなめちゃいかんよ。この程度のトラブルじゃ、役不足だね。これの原因はHDDではない。増設RAMの接触不良だ。

 慌てず騒がず、キーボードを外す。(工具無しでツータッチで外れる。)これで、ネジ1本で止められている増設RAMが露出するので、自慢の携帯用小型ドライバセットを取り出して、RAMを外して取り付け直す。キーボードを装着し直す..

 ..ふふん、あっけなく起動。朝飯前(正確には晩飯前)のチョチョイのチョイさ(..てなことを、天狗のカウンタでしてるなよ [;^J^]。グラスと皿の置き場所に困ったウェイターの兄さんが、びびってるではないか [;^J^]。)

 ちなみに、最近の東芝のノートPCはどうだか知らないが、リブ100の頃までの東芝のミニノートの設計の素晴らしさは、ここで力説しておきたい。それは、ユーザーレベルのメンテナンス性の高さである。リブ100の場合、増設RAMの装着は、上記のとおり、パカッと1個所、指で外したら、あとはネジ1本。ハードディスクの交換は、底のネジ2本。たったこれだけなのである。

*目次へ戻る


*2002年04月02日:Nさん資料、第15便/「マグマ大使」、データ確定


 昨年度後半、休日出勤をしすぎたので、代休が山ほど溜まっている。休めるうちに休んでおこうと、代休取得。

 ぽかぽかと、いい陽気。恐らく浜松で(いい状態で)花見が出来るのは、今日が最後である。魔法瓶にワインを入れて、近場の湖畔の公園にでも遠足に行こうかと思ったのだが..やめておく。平日の昼間っからそんなことをしていると、どう見ても怪しい中年男であるし [;^J^]..天気が良すぎるのだ。つまり私はワイン(とサンドイッチ)だけではなく、文庫本の1〜2冊もリュックに入れていこうとしていたのだが、強い陽射しの元で読書をすると、非常に疲れる(かなり重篤な頭痛を併発することもある)のである。いい案配に木陰をゲット出来ればともかくとして..

 ..普段、いかに暗い環境で読書しているかの証拠であることよなぁ。

 というわけで、雨戸があらかた閉まっている(開けられない)自宅の中で読書にいそしんでいたら、郵便。Nさんからの手塚治虫関連資料第15便である。ほぅら、出かけずに籠もっていれば、いいこともあるじゃん。いつもは受け取ってから整理するまで最短でも数日、長ければ2週間ほどもかかっていたのだが、今日は時間があるのだ。即日、整理を完了する。

 ほぼ全て、「少年画報」誌に連載された「マグマ大使」のデータである。やれやれ、ようやく「マグマ大使」の全データが確定した。残る大物(未確定データが多い長編)は、「ぼくの孫悟空」(漫画王)、「冒険狂時代」(冒険王)、「羽と星くず」(赤旗日曜版)、「日本発狂」(高1コース)、といったところである。

 それにしても、(わかりきったことを改めて言うが、)「マグマ大使」は名作である。データ整理に専念すべきところを、ついつい読み耽ってしまったので、時間がかかったかかった [;^J^](極めてありがちな状況 [;^.^])。

 今回読み返して、改めてゾクッとするほど感動したのは..「第16章 星の子の花園」である。子ども好きなゴアが連れ歩いて(連れ飛んで?)いた、自分が滅ぼした(征服した)さまざまな星の子どもたち。マグマたちに負けて地球から離脱するゴアは、しかし大切な子どもたちを連れていくことが出来ない。なぜなら、彼らに「嫌われてしまった」から..あわせる顔が無いから..そこでゴアは、星の子どもたちの姿を「花」に変え、マモル少年に彼らの世話を託して、去って行くのである..

*目次へ戻る


*2002年04月03日:売れない理由


 昨日あたりから、ヤフオクにビシバシ(..てほどでもないな、“ビ”くらい)出品している。4月15日以降は出品料がかかるので、駆け込みである..まぁ、思惑どおりに落札されれば世話は無いんだけどね。(私が観察する限りでは、ヤフオクに出品されている厖大な量の物件は、ほとんど落札されずに再出品を繰り返している。私がこれまで出品してきたものも、大方はこの範疇に入る。)

 この際だから、部屋の中や書棚にいくらかでもスペースを作るべく、手放してもいいものは手放しちまぇーっ!!..という目で部屋の中を見回してみるのだが..実は、売れるものは非常に少ない。典型的にはダブリ本だが、それらはあらかた売却済みである。ダブったわけでもない本は..手放しがたいのである。それを読んでいた時間(時代)は、私の人生の一部だからね..

 その意味では、未読の本(900冊超)の方が手放しやすいわけである。なんといっても、まだ私とは時間をわけあっていない(なんの追憶も想い入れもない)わけだから..とはいえやはり、「私の人生の一部として、必要な書物であるはずだ」、と、ある時点で確信して購入した本ばかりである。今でも、そのほとんど全てについて、そう確信している。だから、そう簡単に手放すわけには..

 一部だけ読んだが、今後通読する機会は無いのではないか、と思われる本のうち、もっとも金目 [;^J^] のものは..クヌースの4冊(「基本算法/基礎概念」「基本算法/情報構造」「準数値算法/乱数」「準数値算法/算術演算」、サイエンス社)であった。学生時代に拾い読みしたっきりであるから..もう20年か。売っちゃえ、売っちゃえ!..と思いながらも、念のために内容確認したのが、失敗 [;^J^]。こりゃ売れないよ。

 老後の楽しみに、とっておくべき本だよ。

 確かに、計算機科学の専門書としては、あまりにオールドファッションかも知れない。アセンブラベースだしね。(比較するのもなんだが、「ソフトウェア作法」はRATFOR、「プログラム書法」はFORTRANとPL/Iが主たる素材である。)しかし..しかし、うまく表現できないが、これこそ(死語かも知れないが)「教養」なのだ。古すぎるかも知れない。目前の問題を解決するための役にはたたないかも知れない。しかし、それを身につけていると身につけていないとでは、根本的な基礎体力の厚味が違ってくる。いまさら(現役のプログラマとしては、ほぼ引退した)私にとって「実利」は無いが、この「教養の喜び」は、何ものにも代え難い..一生かかってもいいから、最後まできちんと読み通したい..

 ..これは、ヤフオクには出品できません。

 (他にも、出品できない物件はある。例えば、ある種のビデオである。それは決して、(あるいは、さほど)犯罪的なものではないのだが [;^J^]、しかし私が手放したものであるということを、トレースされたくないのである。理由は説明しない。)

 (夜、季節はずれの雪かと驚いたら..桜の花吹雪であった。桜散る、桜散る..)

*目次へ戻る


*2002年04月04日:日比谷から多摩へ


 久しく耐震工事のために閉館していた日比谷図書館が、この4月から開いているはずである..と、都立図書館のページをチェックしたら..あらららら。日比谷図書館の児童図書(マンガ雑誌含む)は、多摩図書館に移転だってさ。

 それはそれで構わないが、その移転に4月一杯かかる。つまり、多摩図書館は今月中は閉館。4月中にチェックする予定だった案件は、片端から後ろ倒しだ。

 あと、これは贅沢な(我が儘な)不満なのであるが..多摩図書館は、少し遠い。立川駅から徒歩20分。日比谷図書館や都立中央図書館(さらには、国会図書館や現代マンガ図書館)と比べて、閉館間際まで粘って以降の潰しがきかないのだ..立川の近場で、夜遊びする場所を探す必要があるってことか。要するに。[;^J^]

*目次へ戻る


*2002年04月05日:アジマ/みずほ/間抜けDoS


 代休取得。横浜に帰省がてら、国会図書館等で調査である。

 例によって、浜松駅7時14分発東京駅8時35分着の、ノンストップひかりに乗ったのであるが..(いつも土曜日に乗っているのでうっかりしていたが、)これは平日には通勤電車なのでしたね。ひとりでビール飲んでてすみません。[;^.^]

 ひっさびさの国会図書館は、少しシステムが変わっていた。従来、11時50分から12時30分までは、請求票の受付がストップしていたのだが、この「休み時間」が無くなった。

 それと、「関西分館」が出来る関係上、そちらに移転される資料(洋雑誌など)は、閲覧停止のものが多い。また、一部の児童図書は、上野の「国際子ども図書館」に移転されるので、やはり閲覧停止。国際子ども図書館で閲覧できるのは、5月5日から。(昨日書いた都立図書館の事情と、ほとんどパラレルである。)問題は、“一部の”児童図書ということで、本日引っかかったところでは「漫画王」誌が、移転組。「少年チャンピオン」「少年サンデー」「なかよし」等は、移転しない。移転するかしないかは、端末で検索しないと解らない。まだ確認していないが、国会図書館のウェブページで検索するときに、この情報は得られるのであろうか? 得られないと、ちょっと酷いよ。国会図書館までやってきてから、それが実はここには無いことが初めて判るようでは..

 本日の調査では、まず、吾妻ひでお関連で収穫2件。


ヒモつき ふたりと5人::2:少年チャンピオン:1974/07/22
夏休み日記::2:HANAKO:1990/09/20

 「ヒモつき ふたりと5人」は、昨年の原画展に(初出データ不明の状態で)展示されていたもの。松下の「マリン1号」という「水中ラジオ(正確には「浮くラジオ」)」のCMマンガなので、あらかじめ「マリン1号」の発売年をネットで調べて、絞り込んでいたのである。結果、「1974/7月」分を閲覧請求して、一発ツモ。

 「夏休み日記」は、アジマMLのIさんから「HANAKOには「戦う日曜日」以外に、少なくとももう1本載っていたはずだ」、という情報を得ていたので、同誌に絨毯爆撃をかけて発見したもの。(備忘:1989/01/26 - 1991/11/28 までチェック済み。)

 手塚治虫関連では、「ペーパームーン」誌掲載の対談などを、新規発見。従来、この雑誌に載っている記事は1本だけ把握していたのだが、最近、地元浜松の古書店「時代舎」で、同誌の別の号に未知の対談記事が載っているのを発見したので、目を付けていたという次第。残念ながら、国会図書館には全冊は揃っていなかったのだが、蔵書されている限りは調べつくした。

 神保町をちょっと覗いてから、横浜の実家に帰省。

 それにしても..みずほ銀行、何やってんだか。

 まぁ、起きてしまったトラブルは仕方がない。問題は、事態の速やかな収拾と、速やかな原因究明(及び再発防止策の実施)である。ところが、朝日新聞夕刊によると..


「システムメーカーの富士通は要請がないため人員を派遣していないが、「情報が少なく、やきもきしている」という。」

 ..これが理解できない。なぜ? 普通は、すぐに呼びつけない?(意地悪な言い方だが、責任回避のためにも、すぐに「外注業者」を呼びつけそうなものであるのに。)

 まぁ、もともと無理なシステムを組んでいるんだよなぁ。3つの銀行のシステムを全て生かしたまま、リレーコンピューターでそれらを接続する、というシステムなのだが..(どうやら)そのリレーコンピューターで障害が発生した(らしい)ことは置いておくとしてもだ。どう考えても、不自然で矛盾が発生しやすいシステムである。大体、ちっとも「融合」してないじゃないか。「合理化」されてないじゃないか。目下の(当面の)危機をなんとか乗り切ったとしても、これのメンテ工数(費用)は、厖大だぞ。一体、なんのために「統合」したんだか..

 口直しに、間抜けなニュースを。先月末に、ACCS(コンピュータソフトウェア著作権協会)にDoS(Deny of Service ..要するに、大量のデータリクエストなどを送って、ウェブページ(を維持しているサーバ)をダウンさせる)攻撃が行われ、その結果、10時間ほど落ちてしまったらしい。

 もちろん、立派な業務妨害であり、犯罪である。怒ったACCSは、「ログの解析は終わった。刑事告訴する」、と、ウェブページで告知した。すると..謝罪やら弁明やらの電話やメールが相次いだらしいのである..なんと情けない。謝るぐらいなら、最初からするなよ..ったく、ガキどもが..

 思うに、「ログの解析は終わった」、という一言で、ビビリまくってしまったのであろう。どうやら、匿名掲示板のメンバーたちによる犯行らしいのだが..普段、「匿名」で「活動」出来ている、と、思い込んでいるだけに、「身元がバレた(らしい)」という可能性に、慄然としてしまったのであろう。ログを解析する側が本気を出せば(そしてNTTが協力すれば)、その書き込みの発信元の「電話番号」までは、特定出来るのである。(私は、その実例を知っている。)

 やはり、ネットにも警察は必要なのだろうね..こういう発言は、反発をかうだろうが..常々言っていることだが、「サイバーな仮想社会」など、あり得ないのである。幻想である。そこにあるのは、ただの「実社会」である。ネットの外の「実社会」で警察が必要である以上、ネットの中の「実社会」にも警察は必要なのではないか。それは「言論統制」云々のレベルとは、全く別の次元(レイヤー)の問題であるはずだ。

*目次へ戻る


*2002年04月06日:みずほ(の現場)、頑張れ!


 みずほの件。今日の朝日の朝刊によると、旧第一勧銀が富士通で、旧富士銀行がIBMで、旧日本興業銀行が日立。で、今回は旧第一勧銀系(富士通)でトラブルが多発しているのだが、今回の設計全体は日立が請け負っているため、みずほは日立にSEの派遣を要求している、という構図。さらに言えば、日立や富士通やIBMは「ハード」担当で、「ソフト」はみずほが作成した..という理解でいいのかな?

 まぁ、部外者としては、情報が少なすぎて、無責任な論評は出来ないよ。これが例えば政治とかスポーツとか、私との接点がほとんど無い世界であれば、勝手放題のことが言えるのだが..畑違いとはいえ、同じシステム屋・電算機屋がはまっている問題だからねぇ..(ある程度、現場の状況は想像できるし..日立のSEに知己はいるし..この件に関係しているかどうかは知らないけれど..)

 ららら? kakaku.com が、おかしい、ここから「PCソフトパーツ」をクリックすると、「不正なアクセス」で落ちる。何回やっても。リブ100をリブートしても。スキャンディスクしても。IEじゃないから? Win95だから? それとも環境腐ってる? Netscape Communicator のインストールし直しは面倒だし..IEの設定をするのもダルイし..(確か、一度も使ったことがないはずだ。)あとあと。

*目次へ戻る


*2002年04月07日:「書斎曼陀羅」


 実家を9時頃に発ち、まずは秋葉へ。若松通商で DIASPER 用のHDD(東芝 MK2018GAP)。石丸ソフトワンでナクソスのCDを1枚。とある旧型のLAN CARDを探すが、めぼしい店には見当たらず。しゃあない、通販、あるいはそのメーカーに直接アクセスするか。

 現代マンガ図書館へ。主として吾妻ひでお関係の「だめ押し」である。「コミックVan」誌をあるだけ閲覧して、いずれにも掲載されていないことを確認するなど。

 中野へ。まんだらけスカ。4Fのワタナベは、例によって定休日でもなく既に開店時刻は過ぎているのに、シャッターが降りている。この業界にはありがちなことだが、もっとちゃんと働けよ。[;^J^]

 この時点で、ぼちぼち気が付いていたのだが、帰路の新幹線用に持ち歩いていた書籍を、予定以上に読み進んでしまっている。このままでは、新幹線車中で1時間以上余ってしまう。ペース配分を間違えた。そこで仕方がないので、改めて神保町へ..で、もちろん、必要以上に買い足しすぎた、というオチである [;^J^]。ついでに、御茶ノ水駅の近くの鞄屋の店頭に、実に案配のいい鞄を見つけてしまったので、確保する。5千円弱。

 浜松へ向かう新幹線車中では、「書斎曼陀羅 本と闘う人々 1・2」(磯田和一、東京創元社)読了。いや全く、羨ましいやら羨ましくないやら [;^J^]。とにかく、「本を置く場所が無いので(十分な量を)買えない(買わない)」などという私の態度が、飛んでもない心得違い だということを痛感した。(..少し違うかも知れないが。[;^J^])これは、家や書斎の広さの問題ではないし、もちろん、金(可処分所得)の問題でも無い。 の問題なのである..

*目次へ戻る *先週へ *次週へ


*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Apr 10 2002 
Copyright (C) 2002 倉田わたる Mail [KurataWataru@gmail.com] Home [http://www.kurata-wataru.com/]